サンデー一覧

連載200回達成記念・サンデー2010年6号絶チル感想(ただし一週遅れ)

絶対可憐チルドレン

 連載200回到達、およびOVA発売決定おめでとうございます!(一週間遅れ挨拶)

 にしてもOVAの制作決定の発表は(昨年末から噂は流れていたとはいえ)ちょっとビックリです。アニメ版絶チルサイトに掲載されていた平野綾さんの「絶チルはまだまだ終わりません!」というコメントが真実になる日がまさか本当に来るとは。アニメ版のDVDやCDを購入したり携帯サイトに登録したりしてアニメ版を支えて来た、熱心なファンの皆さんの尽力が実った形だと思います。
 今回は基本的にはオリジナルストーリーだそうですが、伝説のテレ東規制のないOVAなので、やはりそういう描写が原作レベルかそれ以上に踏み込んだものになることを期待していきたいです。具体的にはパンツ解禁。多分チルドレンやナオミちゃんのスカートを不自然な形でローアングル視点から頻繁に描写したり、皆本のズボンが不自然な形で頻繁にずり落ちたりしたりすることになると思います。楽しみですね

 あと、Webサンデーでは現在、豪華なプレゼントが当たる「絶チル度クイズ」をやってますね。自分は勿論余裕で全問正解し、プレゼントに応募してきたところです。全問正解するまでに2回やり直したのは秘密。
 以下、サンデー6号の感想。

 今回の「絶チル」の内容を要約すると、「カガリ×悠理になるかと思ったら、東野×カガリになりそうでござるの巻」ということになるのではないのでしょうか。
 前回までのストーリーでは、カガリが不良少年を(超能力を使って)余裕でKO、悠理とのフラグが立つ→でも超能力を使ったカドでいざこざが発生してパンドラチームが撤退、というファントムの筋書き通りの展開になる可能性が高かったのですが、薫たちがこのケンカに介入してカガリと即興漫才を始めたことで状況が変化、最終的にはノーマル中学生男子代表の東野が出てきてこの場が治まりそうな雰囲気にまで変化しました。
 更に東野はカガリに向かって「お前がケンカすると面倒なことになるから手は出すな(要約)」と理性的な対処を諭す余裕も見せたので、おそらくこの一件でカガリは東野に対して一目置くようになるのではないかと思われます。もしかしたら友情とかも芽生えるかも知れません。このシーンだけで、東野×カガリ妄想をするには十分なネタが提供されたと見るべきでしょう(誰に?)。

 そしてもう一方の話の軸はフェザー×皆本。今回のエピソードでは、皆本に対して「カガリ達のケンカには介入するな(要約)」とお願いしに来つつ、要所要所で皆本を誘惑して篭絡しにかかってるところが大変にエロくて良かったです。
 彼女、体のパーツはあくまでいつもの「悠理」なんですけど、態度や細かい仕草の違いでファントムやミラージュが入っている時とは違う雰囲気を醸しているところが表現として上手いなあと感心。皆本にマウントを取られた直後に赤面して視線を逸らす動作なんかはもうもの凄い高等テクニックであり、「フェザー」がそういう意味においても大人であることを伺わせることに成功していると思いました。

 そのフェザーの正体については、おそらくは(皆本が薫を撃ち殺してしまう)「未来」から来て、その未来を変えようとする意志を持った何者かの精神? みたいな? というところでよろしいんでしょうか。「ミナモトが好き」「ずっと前からあなたを知ってる」という台詞からするとキャリーが関わっているのかなという気もしますが、今のところはまだ詳細不明。
 まあ「フェザー」の謎が明かされる時はこの漫画が終わる時かも知れないので、お楽しみはまだ先に取っておいた方がいいですよね(小心者的な意見)。しばらくは、フェザーのエロスな攻撃に翻弄される皆本の姿を楽しみたい所存です。


クラブサンデー読んだ日記

 年明けは仕事が休みで時間ができたので、久しぶりにクラブサンデーを読むことができました。
 以下、Web限定連載作品の中で気になった(というか突っ込みたくなった)作品の感想。

サムライナンバー11
サムライナンバー11

サムライナンバー11 – 第9陣

野田宏
(C)Hiroshi Noda/Shogakukan 2009

真田十勇士を誕生させないため、初音を口説きにやって来た刺客・道鏡。だがとんだチキン野郎で…!?

posted with EmbedSunday on 2010-01-04

 前回初登場時で既に「こいつダメだ」オーラを放っていた道鏡さんだったけど、「初音に可哀想に思われて同情される」という形で道教と初音の間でフラグが立ちそうになるという意外な展開に。道教はいい奴だなあと思いました。性根はダメだけど。
 あと、真田十勇士の未来を軽々と揺るがす発言をハキハキする初音さんのボケっぷりも侮れない。

銀塩少年
銀塩少年

銀塩少年 – shot09

後藤隼平
(C)Junpei Gotoh/Shogakukan 2009

一か月。やっとミライが帰ってくる。そしていよいよ、マタタキに運命の日が訪れようと…!?

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 新聞社の写真コンテストに見事入賞して気勢を上げるマタタキ君が、帰国したミライについに告白するぜ! と意気込んでいたら、ミライから先に「テニス男と付き合うわ(要約)」と先制攻撃されて轟沈、一転して人生オワタ\(^o^)/モードに。マタタキ君は、ミライにフラれると文字通り死んで人生オワタな未来が待っているので大変です。
 ただ表現的には、むしろミライがマタタキのためを思って身を引いた解釈も成り立つような作りになっていることを考えると、まだ今後も波乱が予想されます。ラブコメマンガというものは、波乱が波乱を呼んで連載がどんどん引き伸ばされた挙句に展開がグデグデになってこそだと思っていますので、このマンガも本格的に始まるのはここからじゃないかと思いました。

M・S DOLLS
M・S DOLLS

M・S DOLLS – DOLLS』 第9想

菅原健二
(C)Kenji Sugawara /Shogakukan 2009

周囲の視線を一切気にしないデートで、八乙女との絆を強めた(?)アオイ! いよいよ決勝戦…!!

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 M・Sトーナメント決勝戦。モーソーファイトの真髄を悟りあった者同士の、往年の「ドキドキ対決 先手オレ」を彷彿とさせるツンデレVSクーデレの妄想バトルは見ごたえがあって面白かったです。やっぱこれクルよね!
 とりあえず、作品としてもトーナメント終了で一山超えた感があります。今後どのような形でストーリーを進めていくつもりなのか期待したいところ。

DCD
DCD

DCD – 第2話

田口ケンジ
(C)Kenji Taguchi/Shogakukan 2009

アンチが狙う次の標的は……? 黒須と執行はアンチの凶行を止められるか!?

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 第一回クラサン新人王決定戦を姉萌えマンガで勝ち抜いて以来、すっかり「姉萌えマンガ家」のパーソナリティーを獲得した田口ケンジ先生の初連載作品。
 かつてTVで活躍していたエスパー少年少女達を狙った殺人鬼が現れた! という筋書きのサスペンスドラマであるにも関わらず、きっちり姉萌え要素を入れてくる手腕は流石。最新話である第二話では黒タイツキャラも出て来ており、何かこのマンガは自分の為に描かれているんじゃないかと不安になってくる始末です。

やおよろっ!
やおよろっ!

やおよろっ! – 71人目!!

なつみん
(C)Natsumin/shogakukan 2009

『やおよろっ!』読者に大人気の蚊ちゃんが聖夜に登場! 癒やされてください。

posted with EmbedSunday on 2010-01-04

 69+70人目:埼玉(天然)×東京(クール)の擬人化百合マンガ。ついになつみん先生が百合に本腰を入れた、エポックメイキングなエピソードとして記憶されるべき。
 71人目:クリスマスの夜に、ツンデレキャラ化された蚊ちゃんがちょっとだけ幸せになる、心温まるストーリー。クリスマスに読みたかった…。


2009年のタイトル別感想数ランキング

 あけましておめでとうございます!(一日ぶりニ回目)

 ふと思いついたので、2009年にこのサイトで感想を書いた週刊少年サンデー掲載作品のタイトル別感想数を集計してみました。

  1. 絶対可憐チルドレン (35)
  2. はじめてのあく (27)
  3. 神のみぞ知るセカイ (26)
  4. ハヤテのごとく! (22)
  5. 結界師 (16)
  6. マギ (14)
  7. アラタカンガタリ (11)
  8. アーティストアクロ (10)
  9. トラウマイスタ (9)
  10. MAJOR (8)
  11. 魔王 (7)

 ここは椎名高志先生のファンサイトを標榜しているので「絶チル」の感想が一番多いのは仕方ないとして、自分は本当に「はじめてのあく」が好きなんだよなと思いました。ここの感想は基本的に読んでいて心の何かにひっかかったマンガに対して書く様にしているので、そういう意味において「はじあく」は本当に自分の心に引っかかるタイプのマンガなんだなと再認識した次第です。
 キョーコ乙型や草壁シズカといったラブコメ要員的なキャラクターも増えてきたので、今年は更に読んでてニヨニヨさせられる展開を期待したいところ。人気出て欲しいなあ。

 「神のみぞ知るセカイ」「ハヤテのごとく! 」は、面白いというのもありますけど、感想を書くことで毎週の展開を自分の中で整理するという意味合いも強かったです。自分の実感では、今のサンデーは(大御所が描く「コナン」「クロスゲーム」「RINNE」を除くと)この二作品の作者の若木・畑の両先生の力で支えられているところが多いのではないか、と思ってます。
 また「結界師」「アラタカンガタリ」「マギ」(および「絶チル」「ケンイチ」)は、ずっと読み続けていることでじわじわと面白くなって行くという「継続」を是とするサンデーらしい作品で、個人的にも楽しみに読んでます。今後に期待。

 あとは、終わってしまいましたが「トラウマイスタ」は終盤の展開のもの凄さが強く印象に残る作品で、個人的には「もっと評価されるべき」タグを付けたいところ(何処に?)。
 クラブサンデーに移行したことでここではあまり触れられませんでしたが、「ハイド&クローサー」も同様に終盤の展開がもの凄かったことで記憶に残っています。「アーティストアクロ」も同様にクラサンに移行しましたけど、移行した途端にアクロが死んだり生き返ったりと何か凄いことになってますので、「クラサンに移行した作品はやりたい放題できる」みたいな伝統ができつつあるのかも知れません。
 あの「やおよろっ!」も、何か最近は百合マンガ化しつつありますしね! もっとやれ!(無責任)

 今年も何とか時間を作ってコンスタントに感想を書いて行けたらいいなと思っていますので、よろしくお付き合いの程をお願いします。


良いお年を!(←年の瀬に間に合いませんでした)サンデー4+5号感想

ARAGO

 新連載。「ダレン・シャン」で魅力的なおっさんキャラを多数描いたことで名高い(自分の中で)新井隆広先生が、オリジナル作品を引っさげてサンデーに帰ってきました。
 今度の舞台はロンドン市警ということなので、今度はナイスかつダンディな英国紳士がわんさか登場することを期待していきたいです。現代日本では英国紳士というと勿論みんな大好きレイトン教授なのですが、個人的にはむしろ「ストリートファイターIII」に出てくるダッドリーみたいなタイプの紳士が好きです(どうでもいいです)。

 そして今回は、第一話というよりは「アラゴ爆誕編」と表現した方が相応しい、この物語の主人公のアラゴが如何なる人物であるのかを描いた話である──という印象を受けました。要するに、アラゴは「パッチマン」と呼ばれる怪人から魂の『寄り代』として狙われるだけの強靭かつ特殊な肉体を持っており、かつそのパッチマンによって兄ユアンの右腕を移植された結果、手から炎を出したりするパワーを持った超人となるに至った──という解釈で良いのでしょうか。
 あと最後のシーンでは右手に持った薔薇から精気を吸い取って枯れさせる描写があったので、おそらくアラゴはいわゆる吸血鬼となったのかも知れません。薔薇の精気を吸い取る行為と来ると、このサイト的には「GS美神極楽大作戦!!」のピートを連想してしまいますが、アラゴはピートとは違って「美しい花の生命を吸い取るなんて、僕は罪深い生き物です…」と自己憐憫に浸るタイプではないので、とりあえず横島に殴られることはなさそうですね(何)。

マギ

 期待通りのモルジアナ残酷ショーが開催されたものの、もっと残酷な女・奴隷商人ファティマーが現れてたいそう残酷なことをモルジアナにしたのでモルジアナが大ピンチ! という展開。
 序盤はモルジアナが期待通りの大暴れを見せ、ファティマーが登場してからは一転してピンチに陥り、そして捕まって牢屋に放り込まれたらそこにはモルジアナを介抱する謎の美少女が現れた! という最初から最後まで気が抜けない展開で、今回も面白かったです。コミックスが2巻同時に発売されるなど営業的にプッシュされていますし、この調子なら2010年のサンデーの表の顔の座は「マギ」が射止めるかも知れませんね(裏の顔というかオタク向け作品の座は「はじめてのあく」が射止めると予想)。

 そして奴隷商人のお姉さまの名前は「ファティマー」というそうですが、これは(ファイブスター物語のアレはともかくとして)イスラム圏では『ファティマ』は女性の名前として比較的よくある名前だそうなので、日本名で表現すると花子さんみたいな感じなのかも知れません。奴隷商人花子。台無しですね(ひどい)。

結界師

 良守がフスマを開けたらそこに何故か女湯が! というコマに感激。滅多に拝めない田辺イエロウ先生のサービスシーンですよ皆さん! 今のうちにじっくり観ておいた方がいいですよ皆さん! 田辺先生の描く女性の裸はホントにイイですよ! 腰回りのラインとか、ンもうちょう最高ッスよ!(興奮)

 ストーリーの方は、良守が「烏森城の主が子供であることに気付き、彼と遊ぼうとする」という少年マンガ的な意味における正攻法で城の主とコンタクトを取ろうとしている一方で、時音は巨大ゴキブリに化けた式神に行く手を塞がれて錯乱しているという、二人の対比っぷりが面白かったです。
 というか、ゴキブリに怯える時音さんは相変わらずカワイイです(ダメ感想)。

神のみぞ知るセカイ

 「今まで攻略した女の子たちに女神がいるかも知れないので、女神がいる娘を探し出してくれ」という新たなクエストが発生。プレイヤーである桂馬には、このクエストは拒否できないみたいです。
 「女神がいる娘は『攻略』されても記憶が残っている」というのは即ちその娘は桂馬に惚れている事を意味しますが、仮に以前攻略され、今も桂馬に惚れている娘がいたとしても、彼女が桂馬に惚れているのは「女神」がいるためなのか、それとも記憶がなくなった後に再び桂馬に惚れ直してしまったからなのか、の区別をつけることは(少なくとも神ならぬ人間である桂馬には)不可能であるため、この女神探しクエストは非常に難航することが予想されます。

 ただ、だからこそ「一度攻略した女子を再び桂馬と絡ませる」ためのギミックとしてはこの設定は非常に魅力的であり、彼女たちが桂馬と再び関わることによって、専門用語で言うところの「焼けぼっくいに火」な状況が多発することが予想されます。2010年の桂馬は、これまた専門用語で言うところの「爆弾処理」に追われることになるのかも知れません。

ハヤテのごとく!

 ナギがハヤテに「ここから先の未来は、お前が私を守ってくれ」とプロポーズし、ハヤテはナギに「僕は必ずお嬢さまの元に帰ってきます」と応える。相思相愛ですね。オレ、この戦いが終わったら、日本に帰ってお嬢さまの執事に戻るんだ…(死亡フラグ的表現)。
 何はともあれ、ハヤテはナギの協力を得て、「ナギお嬢さまの執事」としてアテネを助けることを決意するに至るという、少年マンガ的に最も正しいところに落ち着きました。今後はハヤテがアテネと如何に決着を付けるかが焦点になりそうですが、何かもう現在の覚悟を完了したハヤテは向かうところ敵無しな雰囲気がマンマンなので、まあ死亡フラグ的なアレは大丈夫でしょう。多分。

ツール!

 一話全てを使って父親の葬儀を描写し、ヒイロの無念と「ロードレースの世界で世界一になり、父の挑戦が無謀ではなかったことを証明する」決意を描写。このマンガの「ヒイロの人生を描く大河ドラマを作ってやる!」という本気っぷりを、改めて感じた次第です。

月光条例

 「あたし、むやみに羽ばたく鳥を狩りたいな
 「私は『サル回し』を一度してみたかったの

 とりあえず、藤田和日郎先生の女性キャラを敵に回してはいけないということはよく判りました。
 ちょうこわい。


来年は絶チルにとって更なる飛躍の年となりますように(-人-)サンデー2+3号絶チル感想

 今年の冬コミで「絶チル」の同人誌を何冊か読んだ結果、自分は一般向けだと賢木×紫穂、女性向けだと賢木×皆本の組み合わせの話が好きなんだというのを自覚するに至ったのですが、もしかしたらオレは本当は賢木のことが好きなのでしょうか?(挨拶)

 というかお久しぶりです。
 今更ですがサンデー2+3号掲載分の絶チル感想です。遅れて本当に申し訳ない。

 この回の見所としては、まず葉が悠理に絡んだ不良少年の服のみを破壊したところが挙げられると思います。
 彼の能力は要するに口から超音波を発射することなので、不良に対して服だけを破壊する超音波を当てたという理屈は成り立ちますが、体にダメージを与えずに服だけを破るには、実は相当繊細なコントロールが必要なのではないかと思うのですがどうでしょうか。また葉がペンキのスプレー缶を超音波で爆破して不良をペンキまみれにしたのも同様で、ちょうど不良にペンキがかかる様に缶に穴を(音波だけで)開けるのは、技術的にかなり難しいんじゃないかと推測します。
 つまり、葉はこれらの繊細かつ高度なテクニックを無意識で実行できる程の、極めて高度な能力を有していると考えて良いでしょう。そしてあの葉のことなので、普段からこの能力を使って真木の服を破ったり、真木に缶の中身をぶちまけたりしている姿が容易に想像できます。
 最高の能力を有しながら、それをイタズラにしか使わない。それが葉という男なのです(決めつけた)。

 あともうひとつの見所は、皆本がフェザーに押しかけられた上に押し倒されたことでしょう。いかな衝撃的な出会いをしたとは言え、まだ出会って間もないはずのフェザーにいきなり押し倒される今回の展開は、やはり正ヒロインの面目躍如と素直に評価するべきでしょうか。

 フェザーは「おチビちゃん達にはナイショで、大人のハナシをね」と言ってますが、彼女の体は悠理と一緒なんだからチルドレン同様まだ「大人」じゃないんじゃないかとも思います。フェザー的には、精神年齢が大人であれば体が子供であっても大人を自称して構わない、というロジックなのかも知れませんが。
 まあ、いかなフェザーが相手と言えどもあの皆本がそうそう色仕掛けにひっかかるとは思えないのですが、「体は子供で心は大人」というのは案外皆本のストライクゾーン(性的な意味で)である可能性もあるので、この二人の絡みはそういう意味で油断できません。次回ではいよいよフェザーについて明らかになりそうなので、次回のこの二人のピロートークの内容に期待が集まります。

 そして最後のページでカガリが不良に絡まれた悠理の前に現れましたが、普通のマンガであればこれは間違いなく悠理→カガリのフラグが立つ展開です。もし悠理という人格がミラージュやファントムから独立して個性を持つとしたら「恋愛」というファクターを用いるのは極めて有効なので、物語的にはフラグ立った方が面白くなりそうな予感。
 個人的にカガリ=カズラの関係は磐石だと思っていたのですけど、もしこのフラグが立ったりしたら、ちょっと今後波乱が起こるかもしれません。カズラが悠理の上履きに画鋲を入れる展開も夢ではないよ!(夢?)


次号は来週22日に発売ですよねサンデー2+3号感想

マギ

 肉弾戦ならおそらく現在サンデーで連載されているマンガの中でも最強の一角を占めること間違いなしな、地上最強の嫁ことモルジアナ復帰の巻。誰の嫁かは秘密。
 前のエピソードでは最後の方でアリババに対するフラグ(立つと惚れる方)が発生したのかと思っていたんですけど、彼女が一人で物思いに耽っていたシーンでの「あの子、どこかで元気にしているかしら? 私を解放してくれたあの男の子も」というモノローグからすると、アリババに対する感謝の念はあってもあくまでアラジンとワンセットの存在というか、まだそういう感情が発生するまでには至っていないようです。その辺に変化が訪れるとしたら、バルバッドへ行ってアリババと再開してからになるんでしょう。多分。

 次回は、久しぶりにモルジアナのグラップラーっぷりが堪能できそうな予感。モルジアナ残酷ショーの幕開けとなるのか否か。

ツール!

 『あまりに…突然の悲劇──

 今回は冒頭の「勝のフランストップチームへのスカウト」からフラグ(立つと死ぬ方)が立ち始め、雪が降り始めたり、路面が凍結したり、そんな環境下で勝が過剰に練習したり、息子のヒイロが来年の渡欧に向けてフランス語の勉強をし始めたりとページを追う毎にフラグが濃厚になって行き、そして後はクライマックスの転倒→丁度いいタイミングで大量の木材を積んだトラックが→あぶない!→パートナーの優を庇って勝が木材の下敷きに→フラグ成立、という流れるような展開に。
 今回は一話を通じて読者に「嫌な予感」を伝え、最後にそれを現実のものとする表現が冴えていたと思いました。前回のゼウスがスパートして勝を追い抜く描写も迫力があって凄かったですが、今回の描写も負けず劣らず凄かったです。素直に感心しました。

 しかしここで勝が本当に死んでしまうと、ヒイロが父の無念を晴らすためにゼウスに挑むことを決意するという、「MAJOR」の序盤を彷彿とさせる展開が予想されます。このマンガもいずれは70巻を超える大河ドラマに…(ゴゴゴ)

ハヤテのごとく!

 ハヤテが「アテネを救うかナギを救うか」でさんざん悩んでいたところ、当事者のナギが満を持してハヤテの前に登場、そして今回の騒動の全ての元凶である王玉をクルミ割り機であっけなく破壊。その上で「ここから先の未来は、お前が私を守ってくれ」と、これ以上ないくらい判りやすい言葉でハヤテに対してプロポーズを決めたという、ナギの漢らしさが際立った話でした。
 ここしばらくは登場機会に恵まれなかった彼女ですが、さすが主役は決めるところでは決めますね。惚れ直しました。ナギのお嫁さんになりたいです。

 ハヤテは、かつてアテネに対して「自分がアテネを守る」と宣言したけど結局力がなくて果たせなかったことがトラウマとなって今も彼の精神を支配しているのですが、今回のナギの言葉は彼を過去のトラウマと再度対峙し、アテネを救ってナギを守ることで過去を克服するチャンスを与えたことを意味します。ハヤテは過去を乗り越えなければ先に進むことができない以上、結果としてナギはハヤテにとってもっとも必要だった行動を自ら行ったことになります。
 そういった意味で、今回は大きなターニングポイントとなりえるエピソードだったと思います。ナギとハヤテの本当の物語は、実はここから始まるのかも知れません。

神のみぞ知るセカイ

 何気に七香はスクールタイツキャラなんですよね(フェチ挨拶)。

 七香編終了。今回は七香が勝負の後で言った「勝つに決まってるやん、うちは鮎川より持ち駒多かったんやもん。うちにはもう一つ…桂馬がおったからね!」という台詞が非常に上手いなと思いました。マンガの中の勝負でもディアナが七香の持ち駒を1つ読み間違えていたことが決め手になりましたし、「桂馬」が七香の側にいてイチャイチャしていたことでディアナの動揺を誘ったのも勝因の一つであったことは間違いありません。

 今回、桂馬は「勝ち負けを超えた何かを掴む」ことを目指していたはずなのですが、それが途中で「勝たなきゃ…ダメだぞ」に変わったというのは、まだ彼が神ならぬ人であることの証なのかも知れません。
 にしても、「ダメだぞ」って言ってる桂馬はカワイイっスよね。桂馬を嫁にしたいです。

はじめてのあく

 キョーコもジローのおもちゃにされることに随分慣れて来てますよね(語弊を伴った感想)。

 後半のジローとキョーコのイチャイチャバカップルっぷりも楽しかったですが、前半の「仲間で楽しくドタバタとクリスマスを過ごす」雰囲気もなかなか良かったです。マンガみたいな連中とマンガみたいな騒ぎをしながら楽しく過ごす。こういうのには純粋に憧れちゃいますよ。私もティーンエイジャーだった頃は、こういうドタバタ騒ぎに憧れてたように思えます。一人寂しく
 こういう(少年マンガ的に)清く正しい騒ぎを演出できるマンガは、多分サンデーだと「はじめてのあく」だけです。昔の自分みたいな今を生きる少年達のためにも、「はじめてのあく」には頑張って頂きたいです。藤木先生は、非モテなサンデー男子みんなの希望の星です。と決めつけておわり。


次の本は葉×皆本ですかパティさん?(サンデー1号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 前回のパティがファントムの支配を退けたのは、薫の力が守ったというよりも、むしろパティの「銀魂」に対するハマリっぷりによる集中力がファントムの力を上回ったからではないかと思いました。「銀魂」面白いもんなあ(挨拶)。

 そういうアレでお久しぶりです(絶チルの感想では)。
 以下、サンデー1号の感想です。

 今回のエピソードのストーリー的な主眼は、薫が澪たちに「エスパーがノーマルの学校で一緒に学ぶための心構え」を解きながら、今自分がやっていることがかつての皆本と同じ『エスパーの育成』であることに気付く──という点にあると思われます。薫は今回のエピソードで、育成される側だった自分が今は自分が育成する立場になったことを自覚した訳ですね。
 前回は澪たちが何をやらかすのか心配で鬼のように手から汗を流していたりしてましたが、彼女は皆本にかつて(というか今もだけど)そのような気苦労をかけていた訳であり、そのうち薫も澪たちと付き合っていく中で皆本の「保護者」としての心境が判ってくるのではないのでしょうか。
 あと、今の薫にとっては澪の社会的な意味でのダメっぷりが、ちょうどいい塩梅で庇護欲をそそっているのかも知れません。そういう意味では、薫と澪はやっぱりいいコンビです。

 あと今週の突っ込みどころとしては、葉が皆本に対して聖水プレイ(専門用語)を仕掛ようとしたことですが、これについては「さすが葉はモノが違う」という感じです(チンコの大きさ的な意味ではなく)。
 この前の露天風呂エピソードでは、バベルの男どもは皆チンコを晒すことを著しく躊躇していましたが、それに比べると今回の葉のチンコ晒していきたいっぷりは惚れ惚れするくらいの見事なものであり、極めて原初的な意味で男らしいとさえ言えます。サプリメントで女を口説いて『男らしさ』をアピールしている賢木も露天風呂編では結局パンツを脱げなかったことを考えると、葉は「絶チル」界において筆頭の男らしい男であると言えるのかも知れません。まあ葉の場合は、単に何も考えていないだけだと思いますが。

 次回はカガリがファントムのターゲットになるっぽい展開になるとのことですが、気になるのはファントムが「あの年頃の男の子に約束を破らせるなんて簡単♥」と甘く見てるところ。確かに中学生男子は基本的に葉と同じレベルでバカなのですが、今回の最後のページを見る限りカガリは葉よりはバカじゃなさそうなので、ゆめゆめ油断はできなさそうです。
 あとカガリにはカズラというコブが付いてることをファントムはまだ知らないっぽいので、不用意にカガリにアプローチをかけると、嫉妬に燃えるカズラから上履きに画鋲を入れられたり、放課後に校舎裏に呼び出されたりすること必至。何か、今回もファントムが返り討ちに合って終わり的なオチが待っていそうな気がします。

 賢木に対して「サカキくーん」と下手に出てお願いする皆本は萌え対象です。


あけましておめでとうございます(論理上は新年号なので)サンデー2010年1号感想

マギ

 先週の話になりますが、白瑛のジンであるパイモンは、乳首に穴を開けて鎖をぶら下げているパンクなファッションがたいそうイカしてるなあと思いました(頭悪い感想)。
 このパイモンというキャラは、元々は「ソロモンの指輪」などに出てくる悪魔がそのモチーフであると考えられ、その容姿については一般的に「女性の顔をした男性の姿をしている」という表現がされている様なのですが、それからインスパイアを受けた結果こんなヤバイ格好したお姉さんをデザインしてしまうってのは、純粋に素晴らしいと思います。感動しました。乳首ピアスで感動。

 そして今週は、あのゴルタスが黄牙の一族の出身だったというのが明らかになりました。「黄牙一族は奴隷狩りの被害に遭っている」という話が遙かアラビアで出会ったゴルタスに繋がるという妙に壮大なスケール感が、「ルフの大いなる流れに導かれたアラジンの冒険」であるこの物語の壮大っぷりを表現していると思います。
 要するに「マギ」はおもしろいです。

ハヤテのごとく!

 ハヤテはアテネかナギかの選択の狭間で悩んでいる最中ですが、ヒナギクは現在その彼の選択の余地に入ることすらできなかったことで落ち込んでいます。でも、自分の側にはそんな自分を気遣って自然にそっと支えてくれる西沢さんがいることに改めて気付き、自分にとって彼女はかけがえのない存在であることに目覚めたのでした、という話でした。あそこで美希が邪魔してなかったら、間違いなくヒナギクは西沢さんに告白してますよね。
 ああ、だから美希はあそこで邪魔に入ったのか。なるほど。

MAJOR

 あの吾郎ちゃんが頭に打撃を受けたくらいでは死なないことは判っていましたが、流石に最終戦には選手として出場できない模様。
 しかしベンチスタートということは選手登録はされていることを意味するので、ゆめゆめ油断できません。

 次号の「重大発表」とは、吾郎ちゃんがパパになることではなく、アニメ六期の放送決定ということでいいのでしょうか。いつか、あの「くっ目にゴミが→ゴシュ」がアニメで放送される時が来たりするのでしょうか。

神のみぞ知るセカイ

 突然出て来た車田正美マンガ的な演出に、電車の中で大笑いしそうになったことは秘密です(←公言した)。桂木桂馬! 神に最も近い男!

 話の方は、桂馬と七香が根詰めて将棋に没頭しているうちに何か普通にフラグ立ってる感があって攻略自体はスムーズに進んでいるように見えますが、今回の主題はそれよりもむしろ最後の桂馬と天理の会話に象徴される様な「何故人は今の自分で満足できないのか」という哲学の追求にある様に思えます。
 桂馬も「神に最も近い男」とはいえまだ人の身なので、今回のエピソードが無事終了した際には何か彼にとっても得るモノがあるのかも知れません。

DEFENSE DEVIL

 クカバラとイダマリアにテニスをさせてシンクロ率を高めようという神父さんの熱血っぷりが面白かったです。
 あと、今回の表紙に書かれた「聖女でも悪女でもない裸の私と向き合って!」ってコピーですが、これってノリがエロマンガのアオリ文句みたいだなと思いました。純愛系の作品の比重が高い成人コミック雑誌掲載マンガのアオリとしてそのまま使えそうな感じ。勿論これは褒め言葉です。

はじめてのあく

 「悪い人ではないけどただひたすら迷惑」という特性を持つ正義の味方見習いの草壁ファミリーですが、その中でも一番やっかいだったのは兄ではなく妹のシズカの方だったという展開に。
 前回のエピソードでジローに対するフラグが立ったら即アプローチを開始する行動力、あらゆることを乙女チックな妄想に変えてしまう煩悩力は侮りがたいものがあるのですが、何より学校の制服のスカートの下にジャージを履くという、中学生女子らしいダサさっぷりがそのままチャームポイントになっているところが怖ろしいです(怖ろしいのか)。あと、個人的には乙型のミサイルを手刀一発で真っ二つにする戦闘力も萌えポイント。
 物語的にも、乙型とライバル関係を構築したということは、今後乙型と共にコメディ要員として出番が増えることが期待されます。このマンガは本当に惜しげもなく良質なキャラを次々と投入しており、先行きが楽しみです。2010年のサンデーを牽引するのは「はじめてのあく」だ! みたいな気概で頑張って欲しいですね。いやマジで。

オニデレ

 周辺キャラの掘り下げを狙った(多分)夏休み合宿編も終わり、物語は久しぶりにサヤのオニデレっぷりを描写するという本来の主題に戻って来た感があります。
 しかし何か「アンジー」に変装したサヤの人格の変わりっぷり、および主人格との分裂っぷりは、もはや「コスプレすると今までとは違う大胆な自分になれるの☆」みたいなメルヘンチックな領域を超えた、ある種の狂気とも言っていいレベルに近付きつつあるのではないかと、マンガの事ながらちょっと心配です。
 でもまあ、サヤの正に対する惚れっぷりはキスされただけで心肺が停止してしまうレベルなので、それはそれで既に狂気の沙汰であると言えなくもありませんが(ひどい)。


平野綾はすっかり少年誌のアイドルですねえサンデー51号感想

ツール!

 「ロードレースがマイナースポーツ? そりゃ日本だけの話だ!
 自転車ロードレースは一度テレビなどで観戦してみればその面白さは一目瞭然な競技だと思うのですが、そのテレビ放送の機会があまりないことが、日本ではいまいちマイナーな理由の一因ではないかと思います。日本の民放テレビ局は基本的に日本人が出ていない競技には興味を示してくれない傾向があるので、やっぱり日本人選手が本場のヨーロッパで活躍して報道してもらうのが、日本でロードレースをメジャーにする近道なんでしょうね。マンガの中でやたらと「日本人」を強調しているのも、そういう意図があるのかも知れないなと思いました。
 後は、「茄子 アンダルシアの夏」のような面白いロードレースアニメがもっと作られることでしょうか。かつて鷲宮町の町興しに貢献し、現代にバンドブームを甦らせた京都アニメーションに自転車アニメを作ってもらうとかどうだろう(どうやって)。

結界師

 断頭島の不死身の鎌姉ちゃんこと炎上寺彩子とか、調査室の眼鏡の濃いおっさんこと探野耕造とか、天然パーマでワカメ王子の夕上清輝とか、キャラが立った連中が久しぶりに出て来ました。特に、かつてその飄々とした態度で時音をも翻弄した清輝の再登場は嬉しいです。よりによってこの男を敵に回すとは、ショタ総帥も迂闊なことを…(ゴゴゴ)
 そして最後に出て来たのが、良守母こと墨村守美子。サンデーには「最強キャラは主人公の母親」というパターンの作品が時折見受けられますが(例:「GS美神」)、その伝統を今に伝える彼女の再登場は、この作品のストーリーがいよいよのっぴきならないところまで到達したことを示唆しているに違いありません。これからの展開が楽しみになってきました。

ハヤテのごとく!

 アテネを助けるか、ナギを助けるか。長かった旅路の果てに、ようやくハヤテが取るべき選択が二つに収束しました。少年マンガの主人公の模範解答は勿論「どちらも助ける」なのですが、ハヤテの力ではそれを達成できるかどうかは判りません。どちらを救うにしろどちらも救うにしろ、ハヤテ自身が全てを引き受けて何とかしないといけなさそうな雰囲気満載。常々思いますが、ハヤテは本当に大変なマンガの主人公になってしまいました。
 果たしてハヤテはどう動くのか。そして、肝心のナギお嬢様が再び誌面に登場するのは何時になるのか。こちらも今後の展開に期待です。

MAJOR

 「くっ、目にゴミが…!」を新しい死亡フラグタームに加えたことで名を馳せた今回の「MAJOR」。一試合完全燃焼主義を貫き、これまで試合中に様々な怪我や故障をしては復活してきた一人アストロ球団の異名を取る吾郎ちゃんがこの程度のダメージで死ぬとは考えられませんが、さすがにこの試合はもう降板でしょう。現在の試合はまだ第六戦であるという舞台設定を考えると、この試合は吾郎の所属するホーネッツが負けて、次の第七戦で再び吾郎が甦る、みたいな展開が王道だと思います。
 でも、父と同じく「試合中に頭にボールが当たって死亡、産まれてくる息子が父の無念を晴らす」という路線もまた王道なので、油断できません

はじめてのあく

 学園モノの華である文化祭ネタをたった一話で消費するなんて大胆な! と思って藤木先生のブログを見てみたら、「素直にかいておけばよかった。」なんてことを書きつつションボリしており、さすが藤木先生はやることが違うと思いました。
 あとコミックス3巻買いました。改めて読むと山下みのりは面白いキャラだなあ。腹黒で。

金剛番長

 「MAJOR」の『ゴシュ』のおかげであまり話題にされていない感がありますが、こちらの「お前達、なぜ漢字の形にーっ!?」もかなり大概だと思います。このコマの存在で、これまでの最終決戦への盛り上がりが全てギャグに転化されてしまいました。マンガって凄い(褒めてます)。


オカマノフ大使になら抱かれてもいいサンデー51号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 今週のサンデーは「MAJOR」の『くっ目にゴミが→ゴシュ』が全てを持って行ってしまった感がありますが、ここは椎名高志先生のファンサイトでもあるので、頑張って「絶チル」の感想を書いてみます。

 今回面白かったというか興味深いと思ったのは、皆本が澪達の現在の境遇を連載開始当初のチルドレン達と同じ様なものだと捉え、澪達を生徒として許容しようとしたところ。薫達チルドレンと澪達パンドラの双方をよく知る皆本だからできた、「バベルの理念に一致する」判断だと思います。
 局長は逆に「何かあったらどうするつもりだ」という感情的な懸念を示していましたが、「犯罪者集団パンドラの子供達が学校に来る」というシチュエーションを考えれば、この場合は局長の主張の方がマジョリティでしょう。エスパーに対して理解がある局長ですら(過保護の気があるとはいえ)こうなるのですから、皆本の今回の(パンドラの子供を信用するという)判断は、この作品のご時世的にかなり大胆なものではないかと思います。そういう意味では、皆本はパンドラというか兵部に対して、ある種の信頼を持つ様になっているのかも知れません。不二子は「あいつは最悪の人間だけど、テロに学校の子供を巻き込んだりはしない…と思う」と言ってますが、皆本もその考えは一緒なのかも。
 最も、その一方で「僕らは兵部とは違う」とも思ってる訳ですが。兵部に対する複雑な男心を抱えた皆本。パティが正真正銘の兵部×皆本の痛弁を作るのも、時間の問題かも知れません(何で)。

 そして薫の方はより判りやすく、彼らを守るために「こいつらと一緒に学校に行きたい」というプリミティブな信頼を築こうとしてます。この辺は薫のエスパーや「女王」としての本能というのもあるのでしょうが、より単純に「仲良くなりたい」という気持ちもあるのかも。
 澪はそんな薫の熱意に負け、薫に手を握られて見つめられてひと言口説かれただけであっけなく陥落。専門用語で言うところの「この女堕ちた」って奴です(違う)。澪は薫のことが好きで好きでたまらないことはもう判りきっているので、これは当然の結果と言えましょう。ここまで典型的なツンデレをナチュラルにするとは、アニメが終わってもさすが釘宮キャラです。

 紫穂に腐女子としての資質がある点については納得ですが、カズラと葵で漫才が成立する関係になるのは意外でした。緊縛プレイが大好きなひねくれたサディストでかつ性教育不足のカズラにこんな意外な一面が!(ひどい)
 カガリは女の群れの中に一人で放り込まれて大変ですね。同情します。

 次回からはそのパンドラメンバーとファントムの対決が始まりそうですけど、「学校で超能力を使わずに問題を解決する」という約束を澪達がどこまで守ろうとするのかが焦点になりそう。とりあえず、マンガ的ないじめの定番である、澪の上履きに画鋲を入れるファントムの姿が見たいです(こだわる)。