サンデー一覧

トゥーリオマッケナーイ!(頑張って下さい)サンデー20号感想

ハヤテのごとく!

 「長いシリーズも終わったし、この話から読むのもいいんじゃね?
 これはつまり、「すっかり長期連載になった『ハヤテ』をここから読み始める奴なんかいねえよ!」という、制作者の開き直りの意思表明ですね。判ります

 そして今回から驚愕の新展開な訳なのですが、ナギと新キャラ女子がGペンを持っており、かつ冒頭でサンシャイン60の屋上で何かナギが叫んでいるところから推理すると、最終的には「ナギが一儲けを狙って漫画を描いて同人誌即売会に参加するけど、結果的にヒドイ目に遭う」(売れ行き的な意味で)というストーリーになるんじゃないかと予想できます。今回ではまだマスターオブニートを気取っている彼女ですが、そのプライドはいずれサンシャインシティコンベンションセンターで開催される同人イベントで粉々に打ち砕かれる運命にある訳ですよ。
 今回のナギは、まるで「破壊の女王」となって皆本に撃ち殺されることが運命付けられている「絶チル」の薫のようです。ナギかわいそう…(決めつけ)。

 とりあえず、現在の都心では二千万でトラを飼えるほどの庭付きで、かつ賃貸可能な部屋まである物件というのはまず出てこないと思うので、その辺の現実にどうハヤテが立ち向かうつもりなのかが見物です。というか、そんな物件があったら、まず自分が引っ越したいです。

T.R.A.P.

 けなげ・いたいけ・はかなげの美少年基本三要素が揃ったカイン君が、モテてモテて仕方がなくなってしまうエピソード。
 過去の記憶を失っているというはかなさと、それ故に自分の居場所を作るために「真崎君の代わり」になろうといじましく努力するいたいけさ、そしてそんな自分の運命に耐えつつにっこり笑うけなげさっぷりに、周囲の女子も男子もみんなメロメロですよ。何という天然ジゴロ

 ただ、今回出て来てサッカー部の顧問を引き受けた和田先生は、カイン君に興味はあることは一緒なものの、彼に対する視線は他の生徒達とは異なっていることは明白です。明らかに視線がやらしいですよ先生。彼は美少年基本三要素が揃ったカイン君をネタに、一体何を狙っているのでしょうか。

ARAGO

 今は飄々とした態度でセクハラしまくってるジョー・サリバン警部補だが、実は彼には語られざる秘められた過去があり、今も執念深く「パッチマン」を追っていたのであった! みたいな感じの過去編に突入。やっぱりダンディな男には背負うべき過去が必要ですよね。少年マンガに出てくるオヤジキャラが大好きな私としては、なんかますますジョーに惚れちゃいそうです。ハァハァ(まちがい)。

 今回は、当時の彼の相棒であるルバートがやたらと自分の娘の存在を強調しているところが、何というかこうテンプレート通りの悲劇が待ち受けている展開を感じざるを得ません。「今日帰るぞ、二人で必ずだ! もうプリンセスに花買っちまったんだ!」だなんていうルバートの台詞は、ンもうあからさまな死亡フラグ立てワードであり、ここまで清々しく死亡フラグを自ら立ててしまう彼は、もうこの時点で自分の死を覚悟していたのではないか? と思ってしまう程です。
 男には、死ぬと分かっていても死なねばならん時があるんじゃろかー(「神聖モテモテ王国」におけるファーザーの言葉)。

最強!都立あおい坂高校野球部

 あお高の野球部ルーキーの白鳥恭介って、「鳳ボンバー」に出て来てませんでしたっけ?(挨拶)

 ついに最終回にして大団円。キタローと千秋のイチャイチャがあまり読めなかったのは個人的に残念ですが、少年誌向けの高校野球マンガとしては理想的と言って良いくらいに綺麗に終わることができた、とても幸せな作品だったと思います。田中先生おつかれさまでした。次回作では「鳳ボンバー」みたいなオッサン臭いマンガを期待します(多分無理)。
 最終回のサプライズは勿論チア部の巴先輩がナイスバディになって出て来たところなんですけど、私個人としては昨年の地区大会の初戦で出て来た宝田が再登場したのが嬉しかったですね。相変わらずバカそうで何よりでした。

ツール!

 「カリン様~オラにも超神水を~」って台詞は、サンデー的にオッケーなんでしょうか。
 とりあえず、このマンガ自体がヨーロッパを始めとしたワールドワイドな展開を狙っているので、ワールドワイドな人気を誇る「ドラゴンボール」ネタも許されると解釈するのが妥当なのか。でも、それだとアンパンマンネタはどうなんだということになるのか(どうでもいいと思います)。

 マンガとしては、主人公のヒイロが入ったチームのリーダー・ローランがキャラとして面白そうな予感。今のところは極めてクールかつクレバーな眼鏡キャラなのですが、眼鏡キャラというからには「クールな眼鏡の仮面の下に隠した本当の自分」が存在しているはずです(決めつける)。彼の眼鏡の仮面が外れた時にどんなことが起こるのか、今から楽しみでなりません。
 とりあえず、彼の実力の鱗片が明かされるであろう次回に期待です。


未来の葵がそんな平らな胸のわけねえだろ。ちゃんと成長されてる。角度とか。サンデー19号絶チル感想

 自分が寝ている間にTwitterで@Shiina_eventが活動しているんじゃないかとドキドキしている椎名ファンの皆さんこんばんは(挨拶)。

 絶チルOVAコミックス21巻の宣伝を兼ねたソーシャル・マーケティングを狙っているという動機はあるものの、Twitterに投稿するようになってからの椎名先生は、ファンであるこちら側が驚いてしまうほどアクティブに動いているように思えます。
 椎名先生がこのような形でファンと直接ネット上で交流するのは、おそらく15年以上前の「GS美神」のアニメが放送されていた頃、パソコン通信のNifty-Serveのアニメフォーラムや美神ファンが集うパティオに椎名先生が現れた時以来になるのではないかと思うのですが、そもそもパソコン通信にアクセスできる人そのものが少なかった当時とは違い、今は「Twitterに椎名先生がいる」という情報さえ知っていれば誰でも椎名先生の生の発言をネットからリアルタイムで読むことができ、かつTwitterのアカウントを持っていれば直接声をかけることも可能なんですよね。それも簡単に。

 自分が見ている限りでは、先生に声をかけているファンの方も、それに応える椎名先生も、みんな楽しんでいるように思えます。ファンにとっては本当に素晴らしい時代になったものだと、つくづく思いますね。長生きしてて良かった…(おおげさ)

 パソ通世代の懐古はここまでにして、以下はサンデー19号の感想です。

トイ・ソルジャーズ#1 あらすじ

 レアメタルの結晶の中に入った「フェザー」を捕獲できたまでは良かったが、彼女から情報を聞き出すには彼女の「よりしろ」となるボディが必要であることが判明。しかし「フェザー」は大変にわがままなので、並のボディでは満足しない様子。
 個人的には、「フェザー」は既に皆本の肉体の味を知ってしまったので、わがままになるのも仕方ないと思う。

 ボディの制作を担当している人形フェチのティムが出した結論は、彼が尊敬している自分よりももっとすげえ人形フェチ中の人形フェチである造形師(=「Mr.9」)なら、きっと何かヒントを与えてくれるだろうというもの。それだけ、ティムは「Mr.9」を尊敬しているのだろう。
 しかし、彼の尊敬する「Mr.9」の正体はパンドラの九具津であることを、我々読者は知っている。共にハードコアな人形フェチであり、人形を愛するという一点において『同士』ともなれるであろう九具津とティムだが、パンドラとバベルという所属の違いが二人の愛を阻むことは確実。このまま九具津とティムは戦いあう運命なのか。二人が戦うよりも愛し合うことができる道はないのか。

 そしておりしも今回、市街地で人間そっくり(というかむしろ日系ブラジル人の糸色チルさんそっくり)の「人形」が、拳銃を乱射する未遂事件が発生。「トイ・ソルジャーズ」というサブタイトルが示す通り、今回は「人形」がキーワードとなることは確実な状況だ。
 この人形を操作していたのは誰なのか。ティムは九具津と接触することができるのか。葵のおっぱいはこのまま成長しないのか。様々な謎をはらみつつ続く。

 上記のあらすじ(もはやあらすじの体を成していないことは自覚しています)を読めば判るように、今回のエピソードではティムと九具津のコンタクトに期待しています。コミックス18巻のサプリメントによれば、ティムは前任者の九具津に対してそれなりにライバル心を抱いているようですが、その九具津が実は彼の尊敬する「Mr.9」だった! ガーン! みたいな展開をぜひ見てみたいので。
 そしてその葛藤を乗り越え、ティムは立派な人形フェチの道を歩むがいいと思います(決めつけた)。

 あと極めて個人的な希望なのですが、やっぱり九具津さんにはそれなりに幸せになって欲しいです。彼の性格が歪んでいるところにも問題があったとはいえ、アニメで彼がバベルを追われることになるエピソードは、「自分の趣味を理解してくれると思っていた女性に、誤解が元になってフられてしまって絶望する」という、オタク的には何かもう涙無しには見られないくらい可哀想な話でしたからねー。
 もっとも、今の彼はパンドラで造形師として好き勝手やれてる上に大好きな兵部少佐の近くにいられるので、それだけで十分幸せなのかも知れませんが。

 そして最期に出て来た糸色チル人形ですけど、これは多分九具津が作ったものではないと思います。私が思うに、彼が作る人形はもっとお耽美なデザインになるはず。耽美な糸色チル。


サンデー18号くらいまでの感想

最上の明医

 小児医療への希望を核に様々な人間模様を描いた社会派ドラマ「最上の命医」の第一部が終わったと思ったら、何の因果か「ザ・キング・オブ・ニート」の二つ名を持つ現役ヤンキーを主人公にしたスピンアウト作品「最上の明医」が始まったでござるの巻。どうしてこうなった(ネット用語)。

 とりあえず、「最上の命医」のテーマである「医者の本懐とは、患者だけではなく、その家族や子孫の繋がりである『無限の樹形図』を救うことである」についてはこのマンガも継承しているものと思われますが、そのテーマへのアプローチの方法は「最上の命医」とは真逆を向いている様に見えます。もしかしたら、最期には主人公の最上義明が西條命を救う医師に成長する――というドラマが待っているのかも知れませんけど、でも現段階だと多分そのレベルにまで主人公が育つ頃には命が死んじゃいそう。ここからこのマンガはどう転がっていくのでしょうか?

 個人的に、このマンガにはかつての「焼きたて!ジャぱん」の時のような荒唐無稽な面白さを期待してもいいのかなと思ってます。「最上の命医」を描いていたのがなら、「最上の明医」はだ! みたいな勢いで。ギニャー(おわり)。

T.R.A.P.

 筋骨隆々な大男が、様々な世の理不尽に対して「知ったことかー!」と叫びながら己の筋を通し、最終的に地球の危機を救った「金剛番長」がサンデーから去った翌週、新たにやって来たのは頭に包帯を巻いた、けなげ・はかなげ・いたいけを絵に描いた様な美少年でした。
 「國崎出雲の事情」といいこれといい、何か最近はサンデーの潮目が変わってきている様な気がします。個人的には大好きな潮目なので問題ないですが。

 そして、このマンガは基本的にはサッカーマンガというジャンルに含まれますが、かつての「ゴールデンエイジ」のようなサッカーそのものの競技性の面白さをマンガで描くタイプというよりは、むしろサッカーを題材にしたミステリーを描くことを狙った作品という印象を受けました。勿論、そのミステリーの中心となるのは、いたいけな美少年こと天草海音です。
 サッカー部の中心だった真崎を事故で失ったのと入れ替わる様に現れた海音は、その存在そのものがミステリーであり、それ故に彼がミステリアスであればあるほどこの物語は面白くなります。なので、しばらくは彼の正体不明っぷりにサッカー部員が惑わされ、心理的に振り回される展開が続くんじゃないかなと思いました。特に、死んだ真崎を彷彿とさせる海音に対して極めてアンビバレントな感情を抱いている五十嵐の動向に注目して行きたいです。パティさん的な視点で(ダメ)。

 ちなみに、「T.R.A.P.」の作者の大和屋エコ先生の前作「未来のフットボール」は、現在でもクラブサンデーで読むことができます。正統派フットボールストーリーとタイムスリップSFを掛け合わせた面白いマンガなので、読んでみて損はないです。おすすめ。

未来のフットボール

未来のフットボール

大和屋エコ
(C)Eco Yamatoya/Shogakukan2009

posted with EmbedSunday on 2010-04-07

MAJOR

 吾郎が様々なトラブルに巻き込まれて倒れる度に、私の頭の中に住んでいる「金色のガッシュ!」のキャンチョメが、「( ゚∀゚)o彡°てっつっのっ茂野吾郎~ むってっきっ茂野吾郎~」と歌いながら腕を振るんですよ。純真なキャンチョメはフォルゴレが無敵であると心の底から信じており、それ故にフォルゴレは何度も立ち上がることができたのと同様、吾郎ちゃんを応援する心の中のキャンチョメも、また吾郎の無敵っぷりを信じているんですよ。
 なので、例え何度も頭に硬球を食らっても、私の心の中のキャンチョメは無敵茂野吾郎の歌を歌い続けるんですよ。がんばれ吾郎ちゃん! 死ぬな吾郎ちゃん! ダッダバダー ダバダバダバダー(何これ)

最強!都立あおい坂高校野球部

 あおい坂高校が夏の甲子園優勝。本当に文字通りの意味で「最強」に。おめでとうございます(甲子園を描ききった田中モトユキ先生に対して)。
 個人的には、決勝戦では静浜の仲島がどんどんキャラとして立っていく様が面白かったです。後は神木のしょぼくれぷりにもグッと来ました(ダメ)。

 後は、最期の最期でキタローに平常心を取り戻させた千葉との決着をどう描くかに期待。

はじめてのあく

 ジローやキョーコがまさかの進級。彼らは「幸せの時間連鎖」の中に居たんじゃなかったのか(例えが古いです)。
 更にジローの弟なのか弟分なのかは不明ですが、「阿久野」姓を持つ新キャラ・サブローが登場したのも驚きました。ジローは末っ子じゃなかったのか。

 それよりも驚いたのが、渡ファンクラブの会員にして女子に踏まれることに最上の喜びを覚える希代の変態の太っちよ男子(黄村ヨシヒト。愛称M男)がジロー達と同じクラスになったことです。こんな変態を(まだしも性根はマトモな)緑谷君の代わりにサブレギュラーに昇格させるだなんて、藤木先生はなんて大胆なことをするんだと思いました。大胆な作品内改革に乗り出した藤木先生の今後に期待です。

DEFENSE DEVIL

 ぱんつ履いてない悪魔ブリルハート対ぱんつ履いてるイダマリアの対決が白熱。悪魔ブリルハートの最大のキャラ立ちポイントは勿論ぱんつ履いてない点にありますが、もしも「ぱんつ履いてない」状態の描写が許されないのであれば、悪魔ブリルハートのあらゆる意味での異常性を端的に表現するのは難しくなると思われます。つまり、「ぱんつ履いてない」という一点を以て、この作品は彼女の超常っぷりをアピールしていると解釈するべきではないのでしょうか。
 今がぱんつ履いてない女性を少年誌に描くことが合法的に許されている時代で、本当に良かったと思いました。

 一方のクカバラに襲いかかったブリルハートの「生徒」である男悪魔達の方は、股間がそんなにモッコリしていないので、多分全身タイツの下にはぱんつ的なものを付けているものと思われます。この世界の地獄では、ぱんつの有無がそのまま悪魔としての格の違いを表しているのかも知れませんね。ウソですが。


椎名先生Twitterに降臨記念・サンデー16/17号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 お久しぶりです(´・ω・`)

 ここ最近では、「絶チル」OVAの情報が発表されたり、4/16に発売されるコミックス21巻にOVAの予告編が同梱されることが発表されたり、OVAの宣伝を兼ねて椎名先生がTwitterを始めたり、薫役の平野綾さんが長期休業?みたいな噂が流れたかと思ったら本人から「明日から復帰」宣言が出たりと、何か様々なことが起こりました。
 特に、椎名先生がTwitterを始めてくれたのは望外の喜びです。サブアカウントを作成してファンと交流するなど、かなり積極的に活用して下さっている様子。「OVAの宣伝のため」といいながら先生が声優さん達と絡んだり、同僚の畑先生や若木先生と絡んだりする様をこっそり眺めて、一人でニヤニヤしていたいです(←心底ダメ)。

 そしてその間、こちらは諸般の事情で疲れが溜まってしまい、夜遅くまでなかなか起きていられない体質になってしまいました。なので、サイト更新のための記事を書くまとまった時間を捻出できない状況になってます。
 そして多分、やはり諸般の事情でこの状況は当分解消できそうにありません(´・ω・`)。すみません。むふー

 以下、サンデー16~17号の「絶チル」感想です。
 今回は作者公認のお馬鹿エピソードなので、その意を汲んだコメントを書きたいと思います。

ロスト・ガイズ #3 あらすじ

 「窮地に陥っている不二子を捜索して合流する」という共通の目的を達成するために結成された可憐GUY’Sだったが、兵部のあまりのやんちゃっぷりに皆本と賢木が反発、早くもコンビ解散の危機に直面。しかし、日々兵部のやんちゃに晒されている真木は、兵部のやんちゃの裏に隠れた真意を汲み取り、バベルの面々を救助するために行動を開始したのであった。何て出来る部下なんだ。真木×兵部に人気があるのも頷ける。

 一方、不二子ちゃんは未だおしっこを我慢しており、おしっこ我慢萌え属性というニッチなフェチの人気を獲得することに成功した。続く。

 この回を読んで連想したのが、「エスパー魔美」で寝ている時にトイレに行きたくなったけどトイレに行くのが怖い魔美が、膀胱の中身だけを高畑さんに部分テレポートしたエピソードでした。みんなもそうだよね?
 不二子もテレポートが使えるんだから、こういうえげつない技で相手を陥れることができるんじゃないか? というか、普通に膀胱(および直腸)の中身だけ外にテレポートするとか、膀胱(および直腸)の中身以外をテレポートして結果的に排泄と同じことをしたりとかできないものなのか? とか思ったのですが、次回のエピソードでは彼女が「テレポートしたら出ちゃう!」と言ってたので、この世界におけるテレポートという能力は便意に負けてしまうくらいに繊細かつ集中力を要するものであり、「エスパー魔美」のような大胆なことはできない、という解釈をすることにしていきたい所存です。
 というか、「エスパー魔美」の場合も、わざわざ高畑さんの手を煩わせなくても、素直に膀胱の中身を直接トイレにテレポートすれば良かったんじゃないかと常々思っているのですが。どうでしょう(常々?)。

 あとは、何だかんだ言っても兵部の体面を保ちつつ、不二子や皆本を救出したいという兵部の真意(たぶん)を汲み取った行動を起こした真木のよくできた部下っぷりに感心しました。このエピソードの最萌えキャラは真木ですよパティさん。

ロスト・ガイズ #4 あらすじ

 アフリカの大自然を愛するあまり、雄ライオンに乗り移って雌ライオンを娶ったレオンさんが登場。ライオンをにとかマジ凄い。獣好き垂涎。こんなのを見ちゃうと、「獣っぽい女の子」程度の初音に迫られて困ってる明は、まだ獣フェチ的な意味で成長しなければならないと思う。

 そして解散の危機に直面していた可憐GUY’Sだったが、「皆本や賢木をからかいつつ水牛の群れを不二子と『黒い幽霊』の刺客の戦いに突っ込ませて混乱させる」という兵部の狙い通りの展開となり、結果的に不二子の救出に成功、彼女は漏らさずに済んだ。更に、賢木のピンチをさりげなく助ける芸当も披露したり、皆本と賢木の間に見にくいロリコン対女たらし論争を引き起こしたりと、ここぞとばかりに大活躍。今回はバカ話と思わせておいて、実は兵部大活躍イベント回だった模様。
 しかし最後は彼も皆本と賢木の見にくい争いに引きずり込まれ、飯食いつつ仲良くケンカしてオチ。可憐GUY’Sの解散はナシの方向になりそう。可憐GUY’Sの次回の漫談に期待します。おわり。

 レオンさんのアレっぷりは、下手に突っ込みを入れると、おしっこ我慢萌え属性よりも遙かに危険な属性に触れざるを得なくなるので回避します。レオンさんマジでレベル高杉。

 あと今回面白かったのは、ロスト・ガイズの第二話ではエスパーとノーマルの垣根を越えてお互いを信頼し合っていた皆本と賢木が、こと女の嗜好のことになると俄然対立しだして収拾が付かなくなったこと。人種の垣根は越えられても、フェチ属性の垣根はそうやすやすとは超えられないということなのでしょうか。「罪を憎んでフェチを憎まず」の境地に達するには、まだ二人は若すぎる様です。
 これは単に今回限りのギャグとして流されるのか、それとも今後の両者の禍根に発展していくのか。ここはある意味注目するべき点だと思いました。おわり。


可憐GUY’S結成記念・サンデー15号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 来月発売されるコミックス21巻には、初回限定でDVD付きのバージョンが発売されますが、Amazonの商品説明によればどうやらDVDの中身は中学生編OVAの予告で決定の様です。更に来週発売のサンデー17号ではOVA情報が開示されるとのことで、そちらの方も楽しみに待ちたい所存です。
 以上、ファンサイトとしての義務は果たしたので、以下はサンデー15号の「絶チル」感想を書きます。

ロスト・ガイズ(2) あらすじ:
 アフリカのど真ん中の大地で、皆本・賢木・兵部による「可憐GUY’S」が結成され、漫才を披露した。
 続く。

 前回の感想では「皆本が上半身裸+ネクタイ姿の姿態を晒してくれるとイイナ!」みたいなことを書きましたが、現実の「絶チル」ではそれどころではない露出っぷりを披露。皆本どころか賢木までもがパンツ一丁の姿になり、襲いかかってきた雌ライオン相手に死闘を繰り広げたり、ノーマルとエスパーの垣根を超えた二人の深い友情を確かめ合った上でイチャイチャしたりするという、こちらの期待を超えた展開を繰り広げて下さいました。
 今回のページ数はサプリメントや扉を除いて全16ページあるのですが、そのうち皆本と賢木がパンツ一丁な状態なのが12ページ(75%)、そうでないのが4ページ(25%)。七割五分が裸です。更に、裸ではないページも「上半身はYシャツを羽織っているだけで胸筋や腹筋は丸見え」という状態なので、事実上最初から最後まで全編で通したと行っても過言ではないでしょう。

 かの安永航一郎先生は、ギャグの描き方として「とりあえず脱ぐ。後はそれから考える」と述べたそうですが、今回のエピソードの面白さの源泉もその「とりあえず脱ぐ」にあるのではないかと思いました。
 今回、中盤で皆本と賢木が「不二子が兵部と通じて『黒い幽霊』の情報を得ていた」ことについての是非をシリアスに論じているシーンがあるのですが、そんな話をしている彼らの格好はです。そのギャップが、この何とも言えない独特の雰囲気を醸し出していると思います。
 また序盤のライオンとの格闘シーンでも、本来であれば殺伐とした絵になりそうなところを、で奇声を発する賢木のアレっぷりが中和しているのは間違いないでしょう。少年マンガにおける男性キャラの裸には、やはり侮れない表現力があると感じました。性的な意味では決してなく。

 更に、後半になると兵部まで登場、半裸で必死にサバイバルしている二人をからかって遊ぶという、実に彼らしい性格の悪さを発揮してます。
 パンドラの子ども達を普通の学校に通わせたり、フェザー絡みでは不二子と協力して事を進めようとするなど、ここのところちょっと性格が丸くなったんじゃないのおじいちゃん? みたいな一面を見せていた彼ですけど、皆本が相手になると、何か心底楽しそうにイタズラしてますよね。やはり兵部はこうでなければいけません。兵部には皆本が必要なんですよやっぱり。こっちはンもう色々な意味で。

 そしてそんな可憐GUY’S祭りのアオリを食らって今回は1ページしか登場できなかった不二子ちゃんですけど、さすがに次回は彼女にもフォーカスが当たるんじゃないかと思います。ピンチの不二子に助けが来るのが先か、それともトイレを我慢しすぎて(以下略)。おばあちゃん頑張れ。


最近のサンデーまとめて感想日記(~2010年15号)

このエントリの要旨:

 ここのところ「絶チル」以外のサンデー掲載作品の感想とか書けなくてストレスが溜まっていたので、それを発散するためのエントリです。
 勢いで書いたので、内容の質はいつも以上に保証できません。

國崎出雲の事情

 私のリサーチによれば人妻に大人気な「國崎出雲の事情」(人妻サンプル数:1)。このマンガは、「女形」と「女装」を意図的に同一視し、「女形なんだから普段から女装しても大丈夫」みたいな流れでとにかくカワイイ主人公にモリモリ女装させてみんなにハァハァ言わせてやる! という意志に満ちあふれており、個人的にたいへんに好感を持っているのですが、今回の対玄衛編では「カワイイ主人公が女装して年下のもっとカワイイ男の子を籠絡する」というますます歯止めが効かなくなってるストーリーが展開されており、とても微笑ましいです。

 もっとも、ストーリー的には玄衛が「成熟を拒否して子どものままで居たい」気持ちと「役者として舞台に立ち、大人へ成長したい」気持ちの間で葛藤するという割と少年マンガらしい展開になっているのもポイントで、少年誌に掲載される作品として押さえるべきところはキチンと押さえている感じはします。でも結局、最後は玄衛も出雲(の女装姿)に惚れちゃってますますたいへんなことになるオチが待っている様な気がしてなりませんが。
 主人公の少女の周りに主人公のことが大好きな男性キャラがわんさか集まってくる系のコメディーは少女マンガ界では珍しくありませんが、主人公の少年の周りに主人公のことが大好きな男性キャラがわんさか集まってくる系のコメディーが少年誌に掲載されるのは、比較的珍しいことなのではないかと思われます。「國崎出雲の事情」は、そういった意味においてますます油断できないマンガに進化しつつあるのかも知れません。

境界のRINNE

 先週と今週のサンデーに載っていた、ドコモの携帯と「境界のRINNE」のコラボ広告を読んだ時の「何で貧乏な主人公がハイコストなドコモの最新携帯の宣伝をやってるの?」と不安になってしまう感覚に、適切な名前を付けて下さい(挨拶)。

 最近のこの作品は、鳳(あげは)を当て馬にして桜を嫉妬させ、りんねとのラブコメ機運を盛り上げようという、実に高橋留美子先生作品らしいストーリー展開を志向しているように思えます。今週の最後で、りんねと鳳がいちゃついているように見えるシーンでわざわざ桜を登場させる間の悪さは往年の「めぞん一刻」などでもよく見られたパターンであり、「今、まさに自分は、高橋留美子のマンガを読んでいるのだ!」との思いを改めて自覚させられます。
 そのせいか、最近は「RINNE」を読んでると「めぞん一刻」をリアルタイムで読んでいたあの頃の記憶がフラッシュバックしてしまい、当時の自分のアレっぷりを思い出して七転八倒した挙げ句に死にたくなって来るので大変です。あの頃の自分はもういないはずなのに! もう過去は振り返らないと決めたのに! いやもう本当に勘弁して下さい!(←何があった)

怪体真書0

 フルヘッヘンド!(挨拶) 先週から始まった「怪体真書0」は、「怪体真書」なるバイブルを武器に、人に取り付く虫のような姿形の「病魔」を退治していくという、サンデー的な意味において極めて清く正しい格闘モノ作品であると認識してます。
 個人的には、雷句誠先生の初期の傑作「玄米ブレード」を彷彿とさせます。あとは虫繋がりでクラブサンデーの「ムシブギョー」も。今、サンデーは虫がキているのかも。

 内容は極めて真っ当なので基本的には素直に「すごーい」と思いながら楽しく読める作品なのですが、強いて言えば主人公たちが自分自身の職業を「闇医者」と言ってるところがちょっと気になりました。闇医者
 自分から「闇」とか名乗っちゃうところからすると、彼らのやってることは「病魔」が渦巻くこの作品世界においても正規の医療行為ではなく、医療免許を持てない非合法な存在であることを自覚しているということなのでしょうか。それとも、普通じゃない魔法めいた力で病魔を退治するなんて格好いいから「闇医者」って名乗っちゃおうZE!的な、中二病的な何かの力が作用しているのでしょうか。あるいは、無免許医師の先達である「ブラックジャック」をリスペクトしているのか。闇医者だけに真相は闇の中です(上手いこと言ったつもり)。

 あとは、オペ時には毎回「怪体真書」から病魔の情報を得たり退治するための道具を出したりしていますが、連載が続くに連れてページ番号が同じなのに書いてあることが違う! みたいなことが起きないか心配です(まさに余計な心配)。

神のみぞ知るセカイ

 既に先週以前のエピソードの話になってしまいますが、対五位堂結編は本当に面白かったです。体が女になって精神が肉体に引きずられて絶望する序盤、その絶望は「駆け魂」の存在によってもたらされていることを自覚して反撃を決意する中盤、そして「乙女ゲー」のロジックで『万事を尽くして、後は信じて待つ』ヒロインに徹し、それが結果的に結を突き動かしてハッピーエンドに至った終盤と、どれも見応えがありました。改めてコミックスでじっくり鑑賞したいエピソードです。

 そして今週から始まったエピソードは、芸術家肌っぽくて明らかに存在自体がエキセントリックそうな春日檜。人気キャラの春日楠の姉ということもあり、今後の展開がかなり楽しくなりそうな予感がします。ここだけの話、「クイズなないろDREAMS 虹色町の奇跡」の佐久間絵美以来、ああいう頭にサングラス載せてるお姉さんキャラが好きなんですよ。

 今の「神知る」の面白さはかなり神懸かってますね。いやマジで。大丈夫でしょうか?(何が)

ハヤテのごとく!

 基本的に私はナギ派だと自負していたのですが、ここのところの展開を読んでるとアーたん派に転びそうです。助けて!(誰に)
 この世界は、アーたんが幸せになれるような場所になるべき。

ARAGO

 連載が始まってから今まで触れる余裕がなかったのですが、「ARAGO」は毎回楽しく読んでます。特にアラゴ(とユアン)の幼なじみであるリオが登場してからは、アラゴとリオの双方が相手に対してツンツンした態度を取りつつも徐々に信頼関係を築いていく様子がとても初々しく、何か妙に微笑ましいです。ツンデレ同士の恋愛ってのもいいものですね。
 個人的には、この二人の掛け合いを明らかに楽しんでるサリバン刑事に感情移入しつつ、ニヤニヤして読んでる次第です。若者同士のカップルの上に、人生の先輩に当たるおっさんを比較的重要なキャラとして配しているのが功を奏している感じ。さすがは「ダレン・シャン」でステキおっさんキャラを連発した新井先生。判ってますね(決めつけた)。

金剛番長

 最終回。金剛番長と日本番長による兄弟喧嘩で地球が破壊されそうになるものの、最後は兄弟が和解、地球の崩壊を食い止めてハッピーエンドという、このマンガらしく無駄にスケールの大きいクライマックスでした。
 「金剛番長」が連載開始時に狙っていたところとはちょっと違ったところに来ちゃったかな? という感はありますが、この作品本来のテーマである「ビックリ人間が大集合してすごいバトルを繰り広げるマンガ」については終始筋が通っていたので良しとしたい所存です。鈴木先生の次回作に期待。


最後のコマに出て来た動物は雌ライオンで実は腐女子説・サンデー14号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 あの薫とずっと一緒にいるのにも関わらずエロ思想に汚染されない葵の純粋さはもっと評価されるべき(挨拶)。

 以下、サンデー14号の絶チル感想です。

ロスト・ガイズ(1) あらすじ:
 皆本と賢木が、他に誰もいないアフリカの大草原で二人きり。
 二人きり…(続く)

 前回でストーリー的に一つの山場を超えたこのマンガですが、山場を超えたらインターミッション的な軽めのお話が来るのがこの手のマンガの通例。椎名先生も「次回からはバカ話の予定」と予告していたこともあり。どんなバカ話になるかと思って期待していたら、「冒頭から皆本と賢木が誰もいないアフリカの草原のまっただ中で二人っきりでハァハァ言い合ってる」という想定外の話が降って来てビックリしました。
 これはもはや、「バカ話」というスケールで語っていい話ではないような気がしてなりません。何という賢木×皆本話。その昔、「GS美神」の時代に同人誌作ってる人から「椎名先生のマンガは、本来なら同人でやるべきネタを原作でやっちゃうので話が作りにくい」という趣旨の話を聞いたことを、久しぶりに思い出してしまいました。その勢いは今も相変わらず健在の様です。

 この件は何かネタ的にこれ以上突っ込んだら何となく気分的に負けなような気がするので、これについてはこれ以上突っ込まないことにしていきたいのですが、しかし「皆本が今着てる血が付いたシャツは猛獣をおびき寄せてしまうのは確実なので、次回辺りになったら脱がざるを得なくなるに違いない…上半身裸+首にネクタイ姿の皆本…何とインモラルな格好…皆本を狙っているのは野獣だけとは限らないんだぜ…」とかつい考えてしまうのは、皆本の魔性のエロスっぷり故なのでしょうか(いいえ)。

 あと、今回は暗殺者として新たな「黒い幽霊」のエスパーが出て来ました。テレポーテーションでターゲットに近付き、刀や手裏剣を武器に一撃で殺るという、ある意味正統派な忍者スタイルの暗殺者と言えます(額のバーコードを除く)。
 彼の帯びた任務は「今回のレアメタルの取引を知る人間全ての抹殺」でしょうから、いずれ皆本と賢木に再度襲いかかる可能性は高いでしょう。果たして賢木×皆本コンビは、謎の刺客の追撃を振り切って逃げ切ることができるのか。そして皆本は本当に上半身裸+首にネクタイ姿になってくれるのか。次回に期待です。


サンデー13号絶チル感想(羅列版)

絶対可憐チルドレン

 お久しぶりです。
 諸般の事情で今週は時間がない+感想をじっくり書ける心理状態ではない都合で、サンデー13号を読んだ時に浮かんだ事柄を列挙するに止めます。

  • ユーリとミラージュが同一人格であることが改めて確認できたのは良かった。この辺時々あやふやだったので。
  • ナイはまだ八歳なので、手を出すと犯罪ですよフェザーさん。
  • 私はもう昔の私じゃない!」と言ったということは、ユーリが自分をかつて洗脳した人物であることをパティは何となく判っていたのかも知れない。
  • ティムならいつか5体以上の人形を操作して、例のダンスをやらかせると思うので頑張って欲しいです。
  • ウチにもそーゆーの得意な人いるから」→フィギィア現人神・九具津とティムの対決ネタが仕込まれたと判断。サプリメントでいいからやって欲しい所存。
  • 悠理が友達を見て流した涙は、前回のユーリがナイを身を張って守った時に流した涙に通じていると感じた。孤独なユーリと大好きな友達に囲まれた悠理。
  • あと、悠理もファントムも薫が好きなんだから、後はユーリが薫を好きになれば「薫ラヴ」を核として人格が融合できませんか? とか思ったが、悠理とファントムでは薫に対する愛し方が全然違う(悠理:誘い受け・ファントム:ヘタレ攻め)ので、属性的には融合するの難しそうだと思った。
  • キミそーゆうの多いヨ?」それが皆本のいつもの仕事ですよ局長。
  • 常日頃から俺たちがきたえてやったおかげだネ♥」チルドレンはともかく、賢木も普段から超能力で皆本を攻めてるのか。
  • 紫穂がフェザーを捕獲できたのは、兵部の介入のおかげだったという形に。あのフェザーが紫穂のワイヤーガンの前に無力だったのは、「キミそーゆうの多いヨ?」なアレで縛られ慣れてる皆本の体に宿っていたので、体が勝手に無抵抗になったという仮説。皆本すごいな(間違い)。
  • そして、レアメタルに宿ったフェザーが捕獲されて「キャットウォーカー」編は終了。兵部は自分が予測している未来以外の「未来」が来ることに強い警戒感を抱いているように見える。

心と体を二つに分けて自分同士で恋をするのさ サンデー12号神知る感想

神のみぞ知るセカイ

 心と体を二つに分けて、自分同士で恋をするのさ! イカした恋をエンジョイするのさ!(via 鉄道少年の憩) という感じで、前回遺書を書いて死んだ(神として)桂馬が復活。
 自分が乙女ゲーにハマってしまったのも、自分の心が自分自身(=桂馬)の体に思わずときめいてしまったのも、駆け魂が作用していたのが原因であると分析するクレバーさを取り戻し、その上で「ゲームで得た知識で現実の女子を攻略する」という己のストロングポイントを活かし、乙女ゲーで培ったロジックを使って女子となった自分が男子となった結を攻略しようと決意するという、実に桂馬らしい形で復活を遂げることとなりました。
 駆け魂が体の中にある女の子の苦しい気持ちを文字通り「体感」したこともあり、今回はいつも以上に桂馬のやる気がみなぎっているように見えます。端的に言えば凛々しくて格好いいです。自分が女子なら改めて惚れ直すレベル。前回までのダメになった桂馬もそれはそれで良かったのですが、クレバーさを取り戻した今の桂馬はやっぱり格好いいですね。うふ(赤面)。
 今の桂馬の凛々しさは、彼の精神が既に肉体を超越していることの現れなのかも知れません。

 そして次回は、いよいよ一気に話が動くようなので期待したいところ。かつてはリアル落とし神(というかハードコアギャルゲーマー)だった若木先生が、乙女ゲーをプレイして体得した極意をどのように物語作りに活かして来たのか注目です。

 あと美生の中には結局「女神」はいなかったようですが、心のどこかには桂馬の記憶がまだ残っているんじゃないかという気がします。
 女神探しクエストの方は、今後もこのような攻略済み女子の再登場のきっかけのサブイベントとして扱われるのかな、と思いました。


女装には男も女もないサンデー12号出雲感想

國崎出雲の事情

 鳴神編終了。個人的な予想では、「紗英は出雲が男だと知りながら、その女形姿があまりに自分の理想のプリンセス通りだったので、性別の垣根を乗り越えて出雲に恋してしまう」形になるのかなと思っていたのですが、実際には「出雲の性別が実は女だと誤解してしまい、そのまま出雲に恋してしまう」という展開になりました。非ギャグマンガでいきなり性の垣根を飛び越えてしまうのは、いかな女装万歳マンガといえども少年マンガとしてはまだちょっとオルタナティブ過ぎるのでしょうか。登場キャラが「おちんちんランド開園です!」とか平気で言って容易に垣根を乗り越えちゃう井上和郎先生のマンガとは違うということか(違います)。
 ただ、何にしろ紗英は出雲の歌舞伎役者としての心意気に惚れ込んだことは事実。彼が「出雲は本当はちんこついてる男子である」ことを知ってしまう時こそ、彼の出雲への本当の愛が試される時であると言えましょう。このマンガは多分こういう楽しみ方を許容してくれるマンガだと思ってます。多分自分の一方的な思い込みですが。

 ちなみに「鳴神」という演目には、本当に鳴神上人が雲絶間姫のおっぱいを触って「これが乳かー!」とか感動して叫び出すシーンがあるらしいです。この演目が初めて上演されたのは260年くらい前の江戸時代なのですが、その頃からおっぱいは最強だった訳ですよ。おっぱい凄い(結論)。