サンデー一覧

巻末席に座るマンガが何になるか気になる時期になりましたサンデー11号感想

ハイド&クローサー

 人形に点火した炎を「結界」を張って消化するというアイデアによって一件落着。
 このマンガ、主人公のシュン坊が「結界」を使えるようになってからは面白く読めるようになって来ています。「勇気を出す」とかそういう観念的なもので勝負が決するよりも、「こういう技が使えるのでそれを有効に使って勝つ」というロジックの方が、理屈的に納得できるからなのかも。
 あと、うっかりアニメ化とかされちゃった場合にカードゲーム化しやすいですしね(余計)。

 そして最後は、シンドウとトミコの愛がシュン坊の心を動かした! という感動的なオチでした。やっぱり、人形フェチに悪い人はいませんよね!
 もしトミコが普通の人間になった時、シンドウがそのままトミコを変わらず愛することができるのか、それとも人間になった時に「自分は人形だったトミコが好きだったんだ」と己の人形フェチを自覚することになるのか。その辺がちょっと気になります。

LOST+BRAIN

 なんか氷山君が、「催眠術で人間の弱さを強さに変える。そうすれば社会は変わる」とかもっともらしいこと言い始めたよ! 僕は君に、いつまでも「愚かな人間共め」とか「死ねばいいのに」とか内心で他者を下げずんでいる、卑劣な小物でいて欲しかったのに! そんな自己啓発的なこと考え始めちゃったら、君は小物じゃなくて単なる大物になっちゃうじゃん! それじゃダメだよ!(うるさいよ)

 あと今週出てきた、園山さん(特徴:眼鏡を外すと美人になる)の最後のページでのおっぱいがやたらデカいのが気になったので前のページも改めて調べてみたところ、ちゃんと初登場時からおっぱいは大きめに描かれていたことに気が付きました。最後以外の彼女は典型的なガリ勉メガネをかけている状態だったので、自分の注意がおっぱいではなくメガネに行っていたために気が付かなかったみたいです。メガネの威力は絶大なものがあるなあと思いました。

ダレン・シャン

 そんな! いくら彼女にフラれたからって、いきなり再会したイケメンの友人に気を許しちゃうだなんて!(まちがった解釈)

魔王

 暴徒と化した級友達の囲みを突破するため、安藤が「仮面ライダー」シリーズ(しかも昭和版)の悪の秘密結社の名前を次々と相手に言わせるシーンの迫力は異常。このマンガでしか表現し得ないアクションシーンであると言えましょう。
 つくづく思いますが、安藤君はどうしてこんなに昭和のポップカルチャーに詳しいのでしょうか。「ハヤテのごとく!」のマリアさんが昭和のおもちゃに詳しくても、「まあマリアさんだから仕方ないよね。年齢偽証してるし」と勝手に納得できるんですけど、「魔王」の安藤君はそういう納得の仕方ができないので悩みます。

 あと蝉がなんかカワイイ(感想)。

金剛番長

 「正々堂々、卑怯な手で勝負させてもらうよ」という台詞通り、卑怯番長の正々堂々たる卑怯な戦術が炸裂したエピソード。ただ、やってることは確かに卑怯なんだけど、舎弟を使わずに全部自ら出向いて直接金剛に対して罠を仕掛ける姿は確かに正々堂々としてます。そういう意味では、同じ卑怯キャラと言えども「金色のガッシュ!」のゾフィスとは全くタイプが異なるというか、むしろゾフィスと比べると「卑怯番長そんなに卑怯じゃないじゃん」みたいな感じ?
 とりあえず未成年略取誘拐という卑怯の代名詞な犯罪行為は犯したので、次回は如何に幼女を使った卑怯な行為ができるか注目して行きたい所存。金剛の目の前で月美ちゃんに「卑怯番長ちゃん大好きー!」って言わせればきっと勝てると思いますよ!

 あと、「爆風と煙で目をやられた」って台詞を見て、金剛にもちゃんと化学兵器は通用するんだなと思いました。

お茶にごす。

 こういう合宿にありがちな独特の雰囲気(変な笑いが伝播するとか)がオモロかったです。
 そしてマーくんの大物っぷりに震えました。でも、なんかあの先が見えたらきっと俗世に戻って来られなくなるような気がする。

読み切り:ナツメねっと!

 「WORKING!!」で有名な高津カリノ先生がサンデー初登場。
 個人的に、今回の読み切り大連立企画に高津カリノ先生が出てくると知った時、「本気だ! 今度のサンデーは本気で当てに来た!」と、その本気っぷりにたいそうビビったことを告白しておきます。

 そしてサンデーで4コママンガを掲載するということは、即ち「教育的指導!!」時代の17年前の椎名高志先生に挑戦することに等しい訳ですが(ファンサイト要素)、「ナツメねっと!」は極めて現代的というか、同じ少年誌向け4コマと言えども「教育的指導」とは全くスタイルが異なるマンガだな、という感じでした。素直に面白かったです。こういうマンガはもっと読んでみたいですね。
 高津先生のサイトも今後はちゃんと読んでみようと思いました(失礼)。


サンデーの発行部数が100万部を切ったのはもう何年も前の話じゃないのかと思ったサンデー10号感想

LOST+BRAIN

 この前テレビで放送していた「DEATH NOTE」の映画版面白かったですね!(引っ張る)

 ストーリー上では氷山君が久遠寺を社会的に抹殺する展開が粛々と続いていますが、今回は「右手でパフェ、左手で自動書記」な由香がビジュアル的に面白かったです。氷山の「久遠寺の声を聞いたら自殺する暗示」もそうなんですが、このマンガの世界では後催眠暗示を施せば何でもできるんだなと思いました。
 それ故に今後の展開の予測が逆に難しいというか、久遠寺なら仮に逮捕されてもそこから復活するのは容易なんじゃね? とか思ってしまうのですが。

 あと次回はついに「氷山の真意」が明かされるっぽいのですが、氷山君はこれまで「世の中バカばっかりだから俺がみんなぶっ殺して支配したる!」みたいな動機しか明かしていないので、逆にそれ以外の真意があったのか! と驚いてるところです。
 基本的に、このマンガは催眠術を使って世界を変えるという目的を楽しむものではなく、あくまで「催眠術」をキーにしたサスペンス手法を楽しむものであると思っているので、個人的には氷山君は単なる人殺しで一向に構わないのですが(ダメ)。

ハヤテのごとく

 現在におけるサンデーの報われないヒロインキャラランキングのトップに君臨しているヒナギクさんですが、今回もまた報われない話になりそうです。それでこそヒナギクさんです。
 ハヤテと映画を観に行くという絶好のフラグ立てチャンスにも関わらず、そんなこと全く考えずに「わたしがどれだけしおらしい女か、見せてあげるんだから!」とか激しく勘違いしたモノローグ入れながらゴゴゴゴできる姿が似合うのは彼女だけ!

 最後の「そして映画鑑賞という名の死闘が始まる」というナレーションも秀逸。ホント「ハヤテ」は、ヒナギクさんの報われない大活躍のおかげで面白いマンガになっていると思います。

ハイド&クローサー

 ちょっと聞いて下さいよ! この前、トミコが夢に出て来たんですよ! なんかトミコちゃんちょっと等身が上がってて、髪の毛をウネウネさせつつ男を平伏させて悦に浸ってましたよ! こわい! トミコこわい!

 でもマンガの中のトミコはカワイイ! 木と布だけから生成された人形のはずなのに、歯ぎしりして「ギリ…」とか硬そうなオノマトペが入るとことか凄い! 既に彼女は人形を超越していると思います! なのでもう夢に出てこないで下さい!

ダレン・シャン

 デビーは今回の一件に対して、発言小町に「幼なじみの男子生徒を自室に呼んで勉強をさせていたら、突然彼から肉体関係を求められました。私はあくまで教師と生徒の関係を守りたいのですが、彼は『そんなことは関係ない』と言って聞きません。私はどうすれば良いのでしょうか。彼の気持ちに応えるべきでしょうか」という趣旨の質問を書き込み、賛否が入り交じった大激論を引き起こすべきだと思いました。
 私は男子なので、やぱりダレンの方に肩入れしたいですけどね! 部屋に毎日呼び込んでその気にさせられた上であんな態度をとられちゃうと、ちょっと切なくなっちゃう彼の気持ちはよく判りますYO!(バカ)

金剛番長

 連載前の予告の時点でその名が公開され、「いったいどんな変態ナルシストが出てくるのか」と個人的に期待していた白薔薇番長が今週ついに登場。初登場時から期待に違わぬ変態ナルシストっぷりを散々披露して頂いた挙げ句、最後は舎弟の華沢にあっけなく「番長」の座を奪われて敗退するという、当初の期待以上の大活躍を見せて頂いたので満足です。変態ナルシストだけど一応は「正々堂々と決闘を申し込む」とタイマンバトルをやろうとした辺り、彼は己の美学に従って筋を通した漢だったと言えるのではないのでしょうか。

 一方、持ち前の卑怯っぷりを発揮して「番長」に昇格した卑怯番長さんですが、こちらは今までになかったスタイルのキャラクターであり、正統派ストロングスタイルの金剛番長を相手に如何に立ち回るのかに期待したいところ。全ての小細工を無効化する、金剛最強のガードキャンセル専用必殺技「知ったことかー!」を如何に封じられるかがポイントと見ます(何)。

読み切り:ミュータントキングダム

 かつて月刊少年ジャンプで活動していた中山敦支先生がサンデーに初登場。今回の「ミュータントキングダム」は、絵柄・キャラクター・ストーリーとどれも極めてよく練り込まれた正統派の少年マンガであり、とても楽しく読むことができました。
 個人的には、主人公が獣医を目指すきっかけとなったカタツムリのエピソードを聞いたときの校長や一般生徒と「ミュータント科」のアグリとベンケエの態度の差から、「動物の命」に対する考え方の差を判りやすく演出しているところが上手いなと思いました。あと、ちゃんとオチで(最初にネタとして使われていた)トマトアイスを持ってくるところも個人的には好感。

 でもまあ何と言っても、このマンガはアグリちゃんがカワイイところに尽きると思われますが(結局)。自分からおっぱいを主人公のイワンに触らせるシーンは感動的ですらあります(非性的な意味で)。あと対戦車砲萌え。

最終回:あいこら

 ついに今回で最終回。「パーツフェチ」という井上先生でなければ到底描けないであろうコンセプトのマンガを少年誌で連載した心意気には心底感服させられましたし、またツボに入った時の爆発力は「さすが変態漫画家の称号を持つ井上先生は違う!」と唸らせられるものがあっただけに、何かこう「確かに面白かったんだけど、このマンガはまだまだヤれるポテンシャルを持っていたんじゃないか」と不完全燃焼な印象を持ってしまったのも正直なところです。
 パーツ愛と恋愛の両立を描く物語を作るのはやっぱり難しい、ということなのか。

 井上先生の次回作を期待します。


クナイ伝の掲載位置の急降下っぷりが心配なサンデー9号感想

ハヤテのごとく!

 ボクが子どもの頃は、ラジコンなんて高くて買ってもらえなかったよ!(30代男性)

 今週のお話は、オモチャを大切にする心を子どもに養わせる、教育的でイイお話だと思いました。
 そして、そんなイイお話の中でも、ラジコンの化身をあえてキモくしたり、マリアさんの年齢偽証疑惑を更に拡大させるネタをあえて仕込むところは流石です。子どもの読者と30代男性の読者の双方に対する配慮が行き届いていらっしゃる。

結界師

 閃が落ち込む良守に優しい言葉をかけ、フラグを立てることに成功した話と理解しました。
 また、一方の時音姉さんの「神殺し」に対する覚悟完了っぷりも凄いです。何という凛々しさ。そして責任感。まるでヒロインじゃないみたい(ひどい)。

 あと何か修復術凄い。地盤が派手に陥没するなど、もはや基礎のレベルから破壊されていた校舎をわずか一晩で修繕できるだなんて凄すぎます。日本のリフォーム業界は間流修復術を一刻も早く研究するべき。というか墨村さんちはリフォーム屋になるべき。

金剛番長

 せっかく剛力番長が舎弟といい雰囲気になっていたところに、「知ったことかー!」と叫びながらタンクを投げ込んで雰囲気をブチ壊す金剛のお茶目さに惚れました!(まちがい)
 しかも先週の殴り合いは、「剛力番長の背後に毒が入ったタンクがあったから本気を出せなかった」という思慮の深さも垣間見せる始末。どこまでカッコいいんでしょうか金剛番長。

 あと個人的には、「知ったことかー!」のコマの金剛のポーズの決め具合にグッと来ました。どんなポーズを取っても様になる男です。

史上最強の弟子ケンイチ

 今回の岬越寺とガイダルのワイヤーアートバトル的な異常な展開が全く違和感なく読者に受け入れられる格闘マンガは、おそらく「ケンイチ」だけだと思われます。ケンイチすごい。

お茶にごす。

 何かこう、姉崎部長に着々とフラグが立ってるような気がして来てなりません。
 私、姉崎部長には幸せになって欲しいんです!(乙女チックに)


サンデー9号「鬼月」感想

鬼月

 個人的には好きな作家さんなんだけど、でもそのあまりに少年漫画してなさ過ぎるダークな作風から「やっぱ少年誌でやっていくのは難しいんじゃないだろうか」と余計な心配をしてしまう新人漫画家・桐幡歩先生が、「天国の本屋」以来の再登場を果たしました。
 しかも今回はビッグネームや若手有望作家が次々登場する、「読切大連立」というネーミングセンス以外は素晴らしい読切枠での参加ということは、「少年誌でやっていける作風なのか」という自分の懸念は杞憂であり、既にサンデー期待の新人作家にまで成長している、ということで良いのしょうか。良いのでしょうか?(反復)

 その辺はともかくとして今回の「鬼月」ですが、どこか前で読んだことがある話だなーと思っていたら、これって以前超増刊に掲載された同名の作品のリメイク版っぽいですね(→超増刊版の時の感想)。話そのものは「閉塞環境にいる無垢な少女が世界の姿を知ってしまう」タイプの極めてシンプルな構造なんですけど、桐幡氏独特のダークな雰囲気を読者にアピールするという意味においては、この「鬼月」という物語は最も適しているのではないかと思いました。氏の描く和風の女の子はとっても可愛いですしね(そこか)。

 氏のあまり少年漫画らしからぬ絵柄と作風がどこまで受け入れられるのか、果たして本誌での更なる再登場はあり得るのか。個人的には頑張って欲しい作家さんなので、今後の活躍に期待しております。

 そしてこの物語から得られる教訓は、いくら大切な女の子でもあまり過保護にし過ぎると世間知らずに育ってしまい、パッと見の男にホイホイ付いて行ってしまうようになるので、あまり過保護過ぎるのも考え物だというところでしょうか(間違い)。


サンデー8号「パンドラキューブ」感想

パンドラキューブ

 時間が取れなかったので遅れましたが、先週のサンデーの感想の続きです。

 渡瀬悠宇先生がサンデーに降臨して描いてくれた「パンドラキューブ」。学校に何故か置いてあった変な箱をネタに、少年達が一度は壊れた友情を再生させていくという趣向の物語です。
 結局、「何故パンドラキューブが学校に置いてあったのか」とか「パンドラキューブとは何だったのか」という説明は最後までなされないままでしたが、この物語の主題はあくまで「些細な行き違いで壊れた友情の再生」ということになっているので、パンドラキューブは登場人物達が抱えている問題の象徴を具体化させたものである、と解釈するのが妥当なところなのでしょう。

 パンドラキューブが提供する「ナゾ」が全て主人公のカズヤが持ち前の直観力で解決可能な範囲のものであったのも、「2人と今度こそ、本当の友達になるんだ!」と決意したことでかつての仲が良かった頃のカズヤ達三人の映像がフラッシュバックし、友情が復元するラストに繋がるのも、例え問題があっても行動を起こせば結構何とかなるものだというメッセージなのではないかと思いました。
 そういう意味において、この「パンドラキューブ」は極めてポジティブかつプリミティブな、少年漫画らしい少年漫画なのではないかと感じます。

 ゲーム的な数学パズルが題材なだけに、要所要所で「学校もあんまり魔窟と変わらなかったな」とか「人の気持ちは数字みたく割り切れない」とか青臭い台詞が出てくるんですけど、それはそれでまた少年漫画の醍醐味ということでひとつ(ひとつ何だ)。


ワイルドライフがドラマ化を待たずに終了してビックリ記念・サンデー8号感想

結界師

 血涙を流して「カエ…セ」と訴える土地神に対してあっけなく「そんなに大事なものなら返すよ。ごめんな」とキーアイテムである唐傘を返してしまう人の良い良守と、散々「禁忌だ」「禁忌だ」って言われているにも関わらず、危機的状況を打開するために覚悟を決めて土地神を殺しにかかる時音。行動が両極端ではありますが、やっぱりこの二人は何だかんだでバランスが取れている、良いコンビだと思います。
 時音はこのままだと扇一族の陰謀シナリオ通り、良守母同様「神殺し」の汚名を着せられてしまう可能性があるのですが、良守にとっての時音を守るための本当の戦いはそこから始まるのではないのでしょうか。

 でもまあとりあえず、その辺の心配は今回のバトルを生き延びてからしないといかんのですけどね。個人的な今回のバトルにおける死んじゃいそう感は、黒芒楼編ラストバトル以上です。

ハヤテのごとく

 作品内ヒエラルキー最上位に位置している割には何かと報われない、マリアさんの幼少期を描いたお話。彼女は確か自称17歳という設定なので、7年前というと10歳。「絶チル」の薫達や、ついでに言えば「ドラえもん」のしずかちゃんと同年代ということになりますが、でも何かこう必要以上にロリロリなマリアさんを見ていると、とても彼女が同じ10歳だとは思えません
 10歳の時にはあまりに幼く、17歳の時にはあまりに老けているマリアさん。一体彼女は何者なのでしょうか。

 今回は、本来であれば彼女の過去の一端を窺い知ってマリアさんをより深く愛することができるようにするためのエピソードなはずなのですが、逆にますます謎が深まったような気がします。

金剛番長

 「剛力番長はあんなちっちゃい体なのに何故あんな巨大な鉄球を振り回せるの?」という、読者なら誰もが思う疑問に対して、「彼女はヒュペリオン体質という特異な筋肉構造の持ち主だから」なる説明がなされていましたが、この説明は民明書房の本から引用されたものに違いないので、コミックス収録の際にはぜひ引用元を記載してくださるようお願いします。
 というか、あらゆる読者が「これは『金剛番長』なんだから、あらゆる理不尽も『金剛番長のやることなら仕方ない』と納得する」ことを了承している物理的リアリズム皆無なこの作品において、あえて間違った形でリアリティに説得力を持たせようとするこのサービス精神には、ほとほと感心させられます。

 勝負の方ですが、予想通りパワーでは剛力番長が一歩リードな状況。でも彼女は持久力の面で問題を抱えているような気がするので、金剛が粘れれば勝機はあるかも知れません。
 このマンガは『金剛番長』なので、まともな予想が通用しそうにないところはアレですが。

最強!都立あおい坂高校野球部

 「すげー!」「でけー!」という驚嘆の声は、富士山に対してではなくマネージャーの小池さんのけしからんおっぱいに対してかけられた言葉だと思った人は、絶対私だけではないはずです。

 あともう一人のマネージャーの桂木響子さん(優等生)が鈴ねえに「お人好しですね」とボソッと呟いたところにグッと来ました。正統派青春野球漫画であるはずの「あおい坂」で、こんな腹黒そうで根性が曲がってそうなステキお姉さんを拝めるとは嬉しい限りです。千葉さんの靴に画鋲入れるとかやってくれないでしょうか(バカ)。

DIVE!!

 湊さんの胸は、もっとスレンダーなものだと思ってたよ!(表紙を見ながら)
 でもあのポーズっていわゆる「寄せて上げる」をやっているので、素だともうぢょっと小さく見えるのかも知れない!(目を閉じながら)

 今回のエピソードは、実は湊は知季に影響されて飛び込みを始めたのであった! という、割と重要な位置付けのエピソードでした。
 言うなれば湊は知季に対してツンデレ状態にあるということになりますが、知季は彼女にフラれたことが飛び込みに没入する原動力になっているので、とりあえずオリンピックが終わるまでは湊は知季に対してツンモードを持続していただきたいと思います。
 オリンピックにおける日本のメダルの数に影響を与える程のツンデレ。ツンデレも随分スケールが大きくなって来ましたね。


当サイトは「あおい坂」の新エロス担当・小池さんを応援します サンデー7号感想

金剛番長

 「今はプリンが優先だ!

 今週、また新しい番長語録が生まれました。金剛番長の言葉は、どうしてこんなに我々の心を揺さぶるのか。
 そして金剛がプリンを食べる時の表情は、あまりに美しいです。それはきっと、彼はプリンを作った幼女の真心を素直に受け止めることができるからに違いありません。例え横から喧嘩を売られても、「プリンを食べる」という筋を全力で通す金剛の心意気。心が洗われました。

 そんなアレで金剛がこのマンガの真のヒロインである月美ちゃんとキャッキャウフフしている一方、今回の金剛の対戦相手である港区代表剛腕番長・白雪宮拳が登場。なんか腕力自慢で正義感の強い、かつ頭がちょっとおかしいお嬢様みたいです。
 金剛番長も腕力で相手をねじ伏せる剛腕の持ち主ですが、ついに腕力において金剛と真っ向勝負ができそうなタイプのキャラが登場した感じがします。金剛はプリンを食する時も拳を交える時も相手の真心を汲むことができる真の漢なので、きっと彼女の狭量ながらも真摯な正義感をも真正面から受け止めることでしょう。好勝負を期待。

 なお、今回の最後のページのアオリが「マリみて」のパロディになっててコレ書いた編集担当の人はスゲエなあとか、そもそも白雪の細腕ではあの巨大な鉄球を支えるのは物理的に無理なのではないかとかについては、既に突っ込むことすら無粋であるのはよく判っているので、もう何も言いません。「金剛番長」はそういうマンガなのは重々承知なので、ごゆるりとやって頂きたい所存です。

LOST+BRAIN

 メガネ君こと設楽君はすっかり氷山君の仲間みたいな顔して「九遠寺を消すっていうのが、こういう事だったとは…」とか言いながら眼鏡を光らせつつ腕組んでエラそうなこと言ってますが、氷山は目的(というか自分の保身)の為なら簡単に手下を殺す人物であることが今回の一件で判ったはずなので、早いところ設楽君は氷山から逃げられるよう準備をしておいた方が良いのではないかと思いました。多分もう手遅れだけど。

 「デスノート」で言うところの月の側に突っ込み役のメガネ君を置き、主人公側の行動を判りやすく表現するというコンセプトは良いと思います(フォロー)。

魔王

 これは意図的な演出だとは思うのですが、顔を紅潮させて「窒息プレイのお時間でしてよ」とあられもない事を言いながら襲いかかるスズメバチに対し、「君はもう少し羞恥心を学ぶべきだ」とニヤけて呟きつつコートのジッパーを下ろす犬養さんのエロさは、大概にして欲しいくらいのレベルだと思われます。犬養さんのエロスはねちっこそうでヤバいです。

 そしてそんな犬養さんの大衆煽動スキルのヤバさに危機感を覚えた安藤が、ついに自ら主人公らしい行動を起こしました。ついに態度を決めた彼の決断力は大したモノだと思いますが、でも何かあんまり活躍しちゃうと安藤君が死んじゃいそうでドキドキしてしまいます。弟の愛は彼を救うことができるのか!

ハヤテのごとく

 畑先生もインド人少女萌え属性を持っていたとは!(そこか)

 日比野さんは、このマンガのキャラクターとしては何というかこうあまりに面白すぎるので、彼女を主人公にしてヒナギクを初めとした生徒会メンバーと絡ませたスピンアウト作品を作るべきだと思いました。
 あと前回と今回のエピソードは密かにこのマンガの学園編の主要キャラクターを紹介するフォーマットになっているので、アニメ版「ハヤテ」第二期の第一話はきっとこの話をアニメ化したものになるに違いありません。っていうか、4月以降もハヤテのアニメは放送されるんでしょうか? 前番組の「メルヘブン」も確か2年くらい放送していたので、「ハヤテ」も最低2年は続くモノと勝手に思っていたのですが。その辺どうなんだろう。

クナイ伝

 語尾に「だぞ」が付けるのがよく似合う、生意気な性格だけどお兄ちゃんのことは大好きなつり目でカワイイ女の子を登場させたにも関わらず、わずか1話でいきなり惨殺にかかるとは、「クナイ伝」もいよいよ本格的にあなどれないマンガになって来たなあと思いました。
 結局、良い幼女は死んだ幼女だけである、ということなのでしょうか。幼女は放ったらかしておくと、「ダレン・シャン」のデビーのように勝手に大人の女性に成長しちゃうからなあ(ダメ発想)。

読み切り:悪魔弁護士クガバラ

 「新暗行御史」コンビがサンデーに再び登場。前回同様、今回も「無茶な設定やストーリーを圧倒的な画力で説得力を持たせて押し切る」手法は健在で、「ペンは剣よりも強し」って物理的にペンが剣よりも強いって意味じゃないんじゃね? とか細かいところを突っ込む暇もないまま、あれよあれよといううちに読み進めることができました。やっぱ梁慶一先生の描く大人の女性はエッチだよなあ(バカ感想)。

 もしかしたら、このマンガは正式連載化を狙っているのかも? と思ったのですが、このマンガはテーマ的にはかなり重いものを内包しているので、この設定で連載化したらかなりの異色作となりそう。両先生の再登場に期待しておきます。

メテオド

 ついに最終回。連載が始まった時には、今後のサンデーを背負って立って欲しい! サンデーの「NARUTO」みたいなマンガに成長して頂きたい! という期待作扱いをされていた感があったのですが、結局そこまでには至らなかった印象です。素材的には非常に良い作品なだけに、ここで終わってしまうのは個人的にちょっと残念な気がします。撫子さんのお姿をもっと拝みたかったです。
 四位先生の次回作に期待します。


あおい坂の美少女わんさかコメディー化を希望しますサンデー6号感想

金剛番長

 仏滅番長の喝撃をビンタで完璧に封じた後、新必殺技「メテオドライバー」で念仏番長を撃破。「メテオドライバー」は「ダブルハンマー」同様、普通の技に凄い名前を付けて凄そうに見せる、金剛番長独特のセンスが光る一品です。
 今回の見所は、信仰の対象を失った念仏番長の信徒達が金剛にすがろうとした時に「知るか!」と一喝したところでしょうか。でも、この前の悪矢七君みたいに、そんな番長のつれない仕草にきっとみんなメロメロになってしまうに違いありません。男を惚れさせてしまう罪作りな漢。それが金剛番長。
 このマンガが漢わんさかラブコメディーの様相を呈してくるのも、もはや時間の問題なのかも知れません。

LOST+BRAIN

 催眠術で大沢君を操って政治家相手にテロを起こしたまでは良かったけど、いきなり学校に警察と一緒にマスターオブ催眠術師の久遠寺がやって来て氷山君大ピンチの巻。
 というか、個人的には政府首脳を殺害するテロを起こすくらいだから、氷山君はその後の催眠術を使った国家転覆へ至るまでの電撃作戦的な計画を既に綿密に組んであるものだとばかり思っていたのですが、自分の計画がバレそうになった途端に「一刻も早く消さなくては…」と焦り出すところを見ると、実は氷山君はあまり先のことを考えていないうちにテロを始めてしまったのではないか? と思わざるを得ません。国家転覆は計画的にネ!

 もっとも、そんなドジな氷山君のおかげで、マンガ的には「催眠術を巡る氷山と久遠寺の対立」という、まるで「デスノート」における月とLの対立のような構造が明確になった訳です。このマンガがやりたかったのはやっぱりそういう事だったみたいです。判りやすさは少年漫画の基本です(フォロー)。

クナイ伝

 やっぱり忍者爺さんには秘密がありましたの巻。「忍狩り」と書くと格好良いのですが、ターゲットを倒した後でタンスを物色している姿は、忍者というよりは単なる押し込み強盗であり、そりゃまあ廃業もしたくなるよなあと思いました。
 あと爺さんが育てていた忍者の女の子が何かみんな妙にカワイイんですけど、この世界には忍者の血筋を引いていると美人になるとかいうジンクスがあるんでしょうか。クナイ君もやたらカワイイですし(クナイは男の子です)。

ハヤテのごとく

 普通の少女が名門学園に入学した日に学園を代表する三名の人物に遭遇する、というシチュエーションは、個人的に「おにいさまへ…」を思い出します(古い)。

 今回出てきた日比野文とヒナギクが出会ったシチュエーションは、何となくハヤテとヒナギクが出会ったシチュエーションに近いモノを感じるのですが、彼女はこのままヒナギクに絡むかわいい後輩役として活躍するレギュラーとなる運命にあるのでしょうか?
 でも作者の畑先生のコメントから推測すると、どうも彼女は割と行き当たりばったりでできたキャラっぽいので、この子の今後の運命はまだ作者にも判らないレベルなのではないかと思われます。果たして彼女は「おにいさまへ…」の主人公のように、生徒会長が企んだ陰謀に巻き込まれて「涙が止まりません…」と呟く日は来るのか!(来ないよ)

ダレン・シャン

 まさか「ガッシュ」に続いて「ダレン」までもが、「となりの801ちゃん」における腐女子七大罪の一つ・学園化に手を付けてしまうとは!
 だ! だめよ! 禁じ手なの学園化はー! そんなことしたらハーキャットが図書委員で! 学ランで! キャー!(←バカ)

 寝起きのクレプスリーのセクシーさ加減は油断ならないものがありますね(油断?)。

お茶にごす。

 夏帆の妄想の中の部長もカワイイのですが、猫の鳴き真似をしている部長の方が更に可愛かったので、今回の勝負は船橋の勝ちと判定。
 このマンガ本当に面白いです。個人的に、今年のサンデーの中では「金剛番長」と並ぶ期待作の筆頭です。


「兄ふん」の終わり方の美しさっぷりに驚いたサンデー4+5号感想

ハイド&クローザー

 「これぞ王道! 毎週がクライマックス!」という冒険百連発なキャッチコピーをひっさげて始まった新連載。実際、その名に恥じない、極めて判りやすい正統派な「少年マンガ」してる第一話だったと思います。どのくらい正統派かと言うと、ここだけ週刊少年ジャンプだよ! と言っても通用しそうなレベルです。
 個人的には、ハイドの武器が電動ノコギリで、かつ名前が「テキサスチェーンソー」(=悪魔のいけにえ。椎名先生も大好きだと公言している、どうしようもないホラー映画)であるところにグッと来たというか、そういう感性を持った漫画家がサンデーに登場してくれたこと自体が嬉しいです。このマンガも人気が出て欲しいですね。

 あとついでに言うと、前号のサンデーで予告を見た時に感じた「『リボーン』とソックリ同じだったらどうしよう」という心配が杞憂に終わって良かったです(余計)。

ハヤテのごとく!

 クロコダイン様はそんなことしない!

 今回は、ハヤテの中では西沢さんルートは完全に終わっていることが明示的に提示された、ちょっともの悲しいお話になりました。
 逆に西沢さんの好感度を上げる結果になったのは皮肉なんですけどね。クロコダイン様も罪なことをしなさる。

金色のガッシュ

 これは! 登場人物達がいきなり学校に通い出す、この展開は! 「となりの801ちゃん」に出てきた、腐女子の七大罪の筆頭である「学園化」そのものじゃないですか!
 だ! だめよ! 禁じ手なの学園化は! そんなことしたらゼオンが図書委員で! 白ランで! キャー! じゃないですか!

 というところしか突っ込みようがない、完膚無きまでに美しい最終回でした。少年誌に掲載されるバトルまんががこんなに美しく終われるだなんて、現代においてはもはや奇跡としか呼びようがありません。今はただ、その奇跡を成し遂げた雷句先生に対して「お疲れさまでした」と申し上げるのみであります。
 「ヒーローババーン」の頃から己が信じるヒーローの真にあるべき姿を描き続けてきた雷句先生の努力が、「ガッシュ」の幸福な完結という形で実ったのではないかと思います。

 何はともあれ、雷句先生長い間お疲れさまでした。次の作品で、また新たなヒーローを生み出して下さい。

LOST+BRAIN

 「デスノそっくり」ということで瞬間沸騰的にネットで盛り上がったものの、その直後に「メガバカ」にその座を奪われてしまった「LOST+BRAIN」。ただ、マンガとしての吹っ切れ具合としては「デスノ」を(おそらく意図的に)意識させる構成だった前回よりも今回の方が遙かに吹っ飛んだ領域に達しており、今回に入っていきなり面白くなって来たなと思いました。
 第一話では催眠術の技法を説明して内気な子が陽気になるレベルだったものが、第二話になるといきなり「羅生門」を暗唱させたり腕立て伏せを100回やらせたりする、催眠術表現のインフレっぷりがたまりません。そしてラストの大沢君自爆テロ。まさか本気で『催眠術で革命起こしたる! 目指せ人類完殺!』みたいな話に持って行くとは思いませんでした。このマンガの「面白い」は、まあつまりはそういう意味においての面白さです。
 このペースなら、あと2回くらいで氷山君が日本を支配している姿を拝めそうです。催眠番長!(まちがい)

 なお「ブルーバード計画」や「MKウルトラ計画」というのは実際に存在した計画だそうで、これらをキーワードにして検索してみれば、そういうのが大好きな人達の世界を垣間見ることができると思います(ただし深入り注意)。「絶チル」のキャリー編の下敷きになっている「国防総省が極秘裏に超能力の開発を行っていた!」なんて話も、この手の冷戦下における大国の『極秘実験』がベースになっていたりします。
 こういう陰謀系の話をベースにした少年マンガは昔は結構作られていたものですが(「MMR」とか)、「LOST+BRAIN」はそんなセンスを現代に持ち込もうとしているのかも知れません。

金剛番長

 念仏番長の仏罰攻撃には種も仕掛けもあったんだ! という話。個人的には別に念仏番長の念仏がホンモノである方が面白かったのですが、念仏番長の「念仏による日本支配」を否定するためには彼の能力を否定する必要があるので致し方ないですね。残念です(バカ)。
 しかしそうすると、彼が座禅を組んで移動する技って、腹に溜めた空気を尻から発射してホバークラフトの要領で動いていたということになるのでしょうか。つまり屁で移動。屁の力で宙に飛び上がれる程の力があるのなら、例え宗教団体を作らなくても別の意味で信仰を集められるのではないのでしょうか。

魔王

 「LOST+BRAIN」は催眠術に頼って人間を支配しようとする物語ですが、「魔王」の犬養はよりプリミティブで判りやすい手法である「演説による大衆の扇動」によって人間を支配しています。「スズメバチ」による攻撃による仲間の被害までも自分の都合の良いように利用したり、自分にとって唯一の不確定要素である安藤君をあえて近くに置こうとする大物っぷりがステキ。
 これで顔が美形を超えてちょっとキモい領域にまで達していなければと思うと!(思うな)

 感想:「スズメバチ」の縛られ方の本格派っぷりに吹いた


だんだんガッシュ終了後のサンデーが心配になってきたサンデー2+3号感想

クナイ伝

 個人的にはもう「クナイ伝」はクナイといずなの同棲イチャイチャラブコメディー路線で一向に構わないんですけど、吸血忍者痛快アクションコミックを標榜して行きたいクナイ伝的にはやはりそうも言っていられないらしく、「隠れ里に住む、一見穏やかだけど実は忍術の達人」という如何にもなキャラクターが登場。唐突気味に
 これまでのクナイの敵は明らかに雑魚だったので変身すればほぼ一撃で倒せたのですが、このじいさんはさすがに強そう。個人的に「戦うじじい」キャラが大好きなので、このじいさんに対してもかなりのじじい期待値補正がかかっているというのもありますが、その辺さっぴいてもかなりやりおりそうな感じ。「実はこのじいさんは隠れ里を守りたい秘密の理由が!」みたいな泣かせる展開になることは必至でしょうけど、とりあえずじじいファンとしてはクナイとの接戦を期待したいところです。

 あと、河原できれいな石を拾って嬉しそうないずなの目線に狂気を感じました。大丈夫ですか彼女(の頭)。

金剛番長

右足が沈まんうちに左足を前に出す! それを繰り返したまでだー!

 まさかこのWeb2.0時代に、「右足が沈む前に左足を、 左足が沈む前に右足を出せば、水の上でも歩けるはずです。理論的には可能なんですよ!」という、3年前に流行した烈海王理論に再びお目にかかれるとは思いませんでした。ここまで馬鹿げた技がサンデーで出てくるのは、「殴った痛みが伝わる前に手を引っ込めれば痛くない」理論で無敵を誇った十七条拳法の「陸軍中野予備校」以来ではないかと思われます。
 勿論、こんな理屈では水の上を走ることは物理的にできないんですけど、でもまあ金剛番長が言うことだから仕方ないかという形で納得できるだけの迫力はありました。刀で岩を一撃で砕き、坊主が「喝!」と叫ぶとそれが飛び道具になる世界なんですから、水の上をダバダバ走れるくらいやらかしても大した問題ではない、と言ってしまえばそれまでなんですけどね。

ダレン・シャン

 普通の少年マンガだと、激しい戦闘シーンになっても「さすがに主人公はここでは死なないだろう」という安心感があるものですが、「ダレン・シャン」の場合はなんか下手すると本当にダレン死んじゃうんじゃないか、と思わせてしまうだけの迫力と怖さがあると思います。
 今回の「ダレン」を読んだ感覚は、クリティカルヒット一発で簡単にキャラが死んじゃうような、ゲームバランスが厳しいテーブルトークRPGの戦闘シーンを自分でプレイしているような感覚に近いです。部位欠損ルールまであるとは、なかなかハードコアなシステムですね(まちがい)。

お茶にごす。

 合宿行きたい編になってからのこのマンガは、何というかこう、表現するのが難しいタイプの面白さに満ちあふれていると思いました。
 古典的なネタなんだけど表現の仕方が現代風に洗煉されている、でも紛う事なき「青春」の表現の仕方がここにあるよ! みたいな(感想サイト失格の感想)。

クロスゲーム

 滝川あかねが出てきてからというもの、このマンガの雰囲気が徐々に張りつめて来ているのを感じます。読んでて恐ろしいです。
 「ヒロインの顔がみんなソックリ」というあだち作品の特徴を逆手に取ったこの展開! あだち充先生おそるべし!(失礼)

魔王

 車のガラスに手が沢山張り付いて乗ってる人を引きずり出すって演出は、もはやゾンビ映画の領域。さながら犬養はゾンビの王の様です。ゾンビ。
 犬養は、もはや悪役として完璧なまでの貫禄を兼ね備えたキャラに成長したと感じました。自信と威厳に満ちた彼の姿からは、サンデーにおけるサスペンスマンガ枠の座は「LOST+BRAIN」にはそう簡単に渡さないぜ! という気概が感じられます。多分。

最強! 都立あおい坂高校野球部

 ついに輝太郎とコーチンの間に決着が付きました。長かったような短かったような。
 今後このマンガは甲子園で戦うところまでやるのか、それともここで終わるのかが気になるところですが、「リベロ革命」も県大会でライバルを倒したところでキレイに終わったところを考えると、「あおい坂」もここで終了するのが区切りとしてはいいのかも知れません。ある意味、今週のサンデーの中で最も次回が気になったマンガです。