相手をメガネ好きに変える能力! サンデー33号感想

銀の匙

 「メガネを掛けると美人」ってシチュエーションは、『ヒーローズ・カムバック』に掲載された「銀の匙」外伝でもやってましたが、もしかして荒俣先生はこのパターンが大好きなのではないかと思いました。
 というか「銀の匙」外伝は八軒のご先祖さまのお話であり、八軒の高祖父も「メガネを掛けると美人」な女性に勢いでプロポーズしてしまった経歴の持ち主なので、要するにメガネ好きの血は争えないということなんでしょうか。

 そして、都会に出た駒場が元気そうで安心しました(本来の感想)。

サイケまたしても

 昔から「二周目は地獄の一丁目」と申しますように、このマンガもループもののお約束である「二周目で悲劇が回避できたかと思ったけどやっぱりダメだった」をキッチリ踏襲して来ました。予想されたこととはいえやっぱり女子が死ぬのは辛いっすね。

 三周目開始時のサイケ君は瞳の色が変わり、いよいよ彼も覚悟完了を果たしたようですが、多分最終的にはサイケ君のネガティブな思考そのものを修正して蜜柑との関係を改善しないとどうにもならない感じがするので、まだまだ先は長そうです。エンディングは見えるのか。

ヘブンズランナーアキラ

 肉体的にも性格的にもアキラの正真正銘のライバルとなりそうな存在・藤乃が登場し、「アキラさんが100Mもやったら、きっとすごいことになるんじゃって…」と小笠原さんに言われて簡単にその気になったアキラが100M走を始めることを決意し、という感じでようやく本格陸上マンガへの道を歩み始めたように見えます。見えるだけかも知れませんが。

 あと今回はアキラのことで頭と胃を抱える部長がやたらと可愛かったですし、彼はアキラのことも何か心から気にかけてくれているようなので、部長こそがこのマンガの真のヒロインなのではないかと思い始めています。

氷球姫

 常盤木によってアイスホッケーの才能を見出された風花とあおいが、冴夏の選んだ千歳・八峯のコンビにけちょんけちょんにやられる展開でした。

 少年マンガ的には、割と純粋に自分を選手にしてくれた常盤木に感謝の念を抱いているっぽいあおいと、周囲から煽られながらも何だかんだで常盤木のことを(恋愛対象としてはともかく)評価しているっぽい風花が、それぞれ常盤木の助言をきっかけに持ち前の実力とど根性で逆襲をかける展開になるのが正統派であり美しいんじゃないかとは思うのですが、でもこのマンガは「氷球姫」ですので、どこまで正統派なロジックを踏んでくるのか読めないところではあります。

 これまでの物語の流れ的には風花が今回のエピソードのメインとなりそうな雰囲気なので、彼女が常盤木に対するフラグを本当に立ててしまいかねません。そうなったらなったで面白そうなのでいいけど。

だがしかし

 まさかこのマンガでメインヒロインのシャワーシーンが拝めるとは思っていませんでした。
 ありがとうございました

BE BLUES!

 ナベケンが合宿中に一人トイレで泣いてて、それに唯一気付いたのがジョージだけっていう今回のエピソード、これ確実に薄い本のネタになりますよね! と思いました。こういう細かいエピソードの積み重ねによって熟成される関係性が、カップリング妄想には一番大事なんですよ! と、自分の頭のなかに住んでる「絶チル」のパティさんが言ってました。ホントです。

 あと、元正キーパーの久米さんがどんどん面白キャラ化していて心配になります。
 ナベケンとの(カップリング妄想のネタとしての存在価値的な意味での)格差が顕著に!


絶対可憐チルドレン 39 (少年サンデーコミックス)

39巻買いました。ゆっくり読み返しながらユーリと兵部の物語の結末を噛みしめてるところです

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女子高生が事故死するのはマンガだけにして欲しいサンデー32号感想

サイケまたしても

 福地先生新連載。
 これまでの福地先生の連載作品は、『うえきの法則』にしろ『アナグルモール』にしろ、主人公達は状況的に辛い立場にいつつも、キャラクターや作品そのものからは常にユーモア溢れる雰囲気が感じられましたが、今回の『サイケまたしても』は最初から最期までかなり重い雰囲気に包まれてた、シリアスな物語であるという認識を持ちました。
 唯一明るい存在であるヒロインの蜜柑も、突然死にますしね。突然の死(AA略)。

 物語の形としては所謂ループもので、おそらく今後主人公のサイケは蜜柑を死ぬ運命から救うために行動することになると思いますが、しかし容易には過酷な運命から逃れられないのもループもののお約束ではあるので、これから彼は大変な苦労をさせられるのではないかと思われます。無気力系な性格にはちょっとキツイ試練ですよね。わかるー(共感)。
 これまでの福地先生の作品とは明らかにノリが違う、福地先生の新境地と言っても過言ではなさそうなこのマンガ。ここからどのように話を転がしていくつもりなのか、色々と辛そうな話ではありますが、これから楽しみに読んでいきたいと思います。

競女!

 水着の食い込みを鋭くすることで尻の速度が増すのであれば、いっそのこと全裸になった方がいいのではないか? と思いましたが、「ハハハハハ、ルパン! 切り札は最後までとっておくものだ!」というカリオストロ伯爵の名言に従えば、それをやるのはもっと物語がヒートアップするクライマックス間近になってからですよね? 尻スィングでかまいたちが発生して水着が破ける世界観なこのマンガなら、勝つためにはもはや全裸になるしかない! みたいな展開も期待していいんですよね?(色々と決めつけながら)

 このマンガ、正統派のスポ根的なノリと、水着アイドル尻相撲的な下世話ノリが微妙なバランスを保って共存しているところが、本当に素晴らしいと思います。勿論褒めてます。

BE BLUES!

 クレバーなコーメイさんが実はコンタクトで普段は眼鏡キャラだっての、何かものすごい萌えポイントだと思うんですけどどうでしょう(と言われても)。

 萌えと言えば、勿論桜庭のヘソもものすごい破壊力を持っていてビビリましたが、個人的にはやはりミルコのじいさんが文字通り黒くなってるところが一番グッと来ました。人種の坩堝と呼ばれた旧ユーゴスラビアで代表監督やってただけのことはあります。普段はサッカー大好きなじいさんにしか見えないミルコの黒い一面が見られたところが、今回の収穫でした。

ヘブンズランナーアキラ

 これまではアキラが毎回のように死んでいたのでちょっと誤解していましたが、「ヘブンズランナーアキラ」ってアキラが死ななければ割と真っ当な部活動マンガだったんですね! という認識を持つことができる、貴重な部活動回だったと思います(割とひどい感想)。
 アキラも何か要所要所でおかしなことをしてますが、もうアキラの奇行にも慣れてきたのでこれくらいなら問題無いと思えるようにもなりました。

 「実際、襲っちゃいたいくらい可愛いし…
 常識人かと思っていた浅岡さんもなかなか侮れませんね。いいと思います

だがしかし

 あのお菓子、「モロッコフルーツヨーグル」って言うんだ! これまでの人生の中で意識したことなかったよ! 「ヨーグルトっぽい何か」程度のアレでしたよ!
 しかもAmazonでも普通に買えるじゃないですか! ヤバイよ!(買うの?)

 この回では「主人公のことが好きな友達のツンデレな妹」が出てきましたが、このマンガもこういう形で人間関係を広げるんだなと思いました。
 主人公達が駄菓子屋の中で延々と駄菓子談義をするだけの変なマンガ路線を狙っているとばかり思い込んでました。何かすみません(何となく)。


絶対可憐チルドレン 39 さぷりめんと別冊付き限定版 (小学館プラス・アンコミックスシリーズ)

絶チル39巻はまもなく発売。ついに「美神」最終巻と同じ巻数に達しましたねえ

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ミルコさんをサッカー日本代表監督に推薦したいサンデー31号感想

BE BLUES!

 「今回はサービス回です♥」のアオリ通り、女子マネージャー達がシャワールームでキャッキャウフフ、桜庭や矢沢達が苦悶の表情を浮かべて汗だくでハァハァしながらフィジカルトレーニング、そして正キーパーの久米さんの鍛えあげられた腹筋の披露に至るまで、まさに色々な意味でサービス回でした。
 「サービス回」と言いながら男子の腹筋を見せる辺り、このマンガかなり業が深いと思われます。

 また、今回は藍子さんが高校生編の正ヒロインらしく窪塚からバスタオルをひん剥かれて「キャー」って言ってましたが、ヒロインの優希が「ダメですよーいきなりは」って言ってるところからすると、以前優希もこの洗礼を食らったっぽいですね。体育会系女子の世界はホントこわいです。頑張れ正ヒロイン。

 あと女子マネと言えば、ツインテールの富田さんがブラジャーを着けてるカットがありましたが、田中モトユキ先生でブラジャーと言えば「リベロ革命!」のママさんバレー編で、ムチムチな人妻が背中を見せながらブラを外そうとしてる扉絵があったのが印象的でした。それ以降、私の中では田中モトユキ先生は「ブラの着脱の描写に秀でた少年漫画家」という位置付けになっています。
 田中先生の描く人妻はホント素敵でしたよね…(猛烈に話をズラしつつ終わり)。

EとT。

 センターカラー回。おそらくこの回の読者アンケートによって今後のこのマンガの命運が決まるかと思うとドキドキしますね(エラそう)。

 今回は、桜の背中に生えている(ように大五郎からは見える)天使の羽が、物理的な効果を持っていたことが明らかになりました。あれっててっきり桜から溢れるエンジェリックなオーラを受信した大五郎が生み出した妄想の産物だと思い込んでいたので、本当にアレで空を飛べると知ってビックリです。
 もしかして、桜さん本当にマジ天使なの?(←まだそういう認識)

ヘブンズランナーアキラ

 話としては隼人がアキラを陸上部の仲間として認める回なんですけど、アキラが「お泊り会の予感…!」とかいきなり変なことを言い出してからの怒涛の流れがあまりに面白く、初めて読んだ時は電車の中でニヤニヤしながら震えてました(キモい)。アキラの友達欲しいボッチ気質な設定は、こういう話をやるためにあったのかと納得させられた次第です。
 「アキラ」は第一話から面白いと感じていたマンガでしたが、この回でその感覚は確信に変わりました。このマンガは本当に面白いです。今年のサンデーは「ヘブンズランナーアキラ」が躍進した年として記憶されるに違いありません。多分。

氷球姫

 紅羽たんのお兄様の咲夏さんって、最終的には常盤木と組んでペアで監督業をするのが一番治まりがいいんじゃないかと思いました。常盤木は観察眼はあるけど明らかにコーチとしての経験が足りないので、それを補う形で咲夏がコーチングをすれば、体制としては完璧なんじゃないんでしょうか。
 問題は咲夏が常盤木を雲霞の如く嫌っている点ですが、咲夏の態度は典型的なツンデレで攻略が容易そうなので、常盤木がハートをゲットしてエンディングが見えた! な展開になるのは、もはや時間の問題だと思われます(決めつけ)。

 ツンデレと言えば、風花が何故か周囲から常盤木のことが実は好きなツンデレキャラ扱いされてて可愛かったんですけど、紅羽までこの手の色恋話にノって風花をいじりに来たということは、紅羽も常盤木のことを気にかけている可能性が微粒子レベルで存在していると解釈するべきなんでしょうか。

超推脳KEI

 最終回。Twitterの物理学者クラスタに献本するなど、話題作りに頑張ってる印象はありましたが、残念ながら連載終了となりました。
 最終回では「KEIと同じ頭脳を持ったライバルの存在」「世界最強の兵器ビックバン」など、おそらく連載が続いていれば色々と明らかになったであろう伏線の存在が垣間見られており、そういう意味でも残念でした。

 個人的には、このマンガに出てくる奇人変人のアレっぷりが楽しかったですね。ありがとうございました。


リベロ革命!!(4) (少年サンデーコミックス)

「リベ革」のママさんバレー編はホントに名作なので、「BE BLUES!」からファンになったみんなも読むが良いと思います

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