サンデー一覧

サンデーが出る前にリアル富士山が噴火しなくて良かったですね/^o^\ サンデー19号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 ナオミちゃんがぶっかけキャラになってることに驚きを禁じえません(挨拶)。
 このマンガはあくまで子どもが主人公なので、例えナオミと言えども大人になったらボケ役にならざるを得ないということでしょうか。女子高校生時代にはあんなに輝いていた(アニメ版のパンツ履いてないエピソードとかで)彼女ですら、寄る年波には勝てぬということなのか。切ないですね。
 以下、サンデー19号の絶チル感想です。

スタンド・バイ・ミー(3)~(4) あらすじ:
 「黒い幽霊」の自走レアメタル結晶によって洗脳が復活してしまったティムの攻撃により、葵は戦闘不能に。
 かつてティム同様に洗脳を受けていたバレットは、暴走するティムを止めるため自己を犠牲にする悲壮な覚悟を決めるが、葵はそんな彼に対して『自己を犠牲にする精神では他の誰かを守ることはできない、全員で力を合わせて戦えば絶対に勝てる』、とバレットを鼓舞するのであった。
 タイツ越しにパンツを見せながら。

 タイツ越しのパンチラはがありますよね!(感想)

 今回のストーリー上の見せ場は、もちろん葵が過去の弟との経験に基づいて「自分が自己を犠牲にして我慢をしても、自分を大切だと思っている他の人は幸せにはなれない」とバレットに説くところにあるのは重々承知しているのですが、でも個人的にはやはり、今回は葵がバレットを止めようとして興奮のあまり馬乗りになった挙げ句にタイツ越しのパンチラを彼に見せてしまったこと、そしてあのバレットが葵のパンチラに反応したところにグッと来てしまいました。

 このマンガにおける脱洗脳後のバレットの扱いはハードコアなアニメオタクでフィギィアオタクな二次元オタクであり、たまにチルドレン達と一緒に入浴するイベントがあっても「これなんてエロゲ?」と現実逃避してしまうところからも判るように、自分は三次元女子とは縁がないと思い込んでいる節があるように思えるのですが、そんな彼でも葵のタイツ越しのパンチラには反応せざるを得なかったみたいですね。
 如何に心を二次元に捧げているとは言え、思春期まっただ中の少年なら目の前に女子のパンツがあったら反応するのが自然です。いわんやそれが葵のタイツ越しのパンツであれば尚更。このシーンを見て、バレットもお年頃の男の子になったのねー、とまるで息子の成長に微笑む母親のような心理になってしまいましたよ。
 映画「スタンド・バイ・ミー」では少年達は旅路の果てに死体を発見しますが、絶チルの「スタンド・バイ・ミー」編ではパンチラを見出したと言う訳ですね。美しい結末です(まだ終わってません)。

 こうなるとバレットと葵の間にフラグが立つのかどうか気になるところですが、バレットは身を張って自分を説得しようとする葵に「女神」の姿を見てしまったので、多分彼は葵に恋をするのではなく、葵を信仰の対象としてしまうかも知れません。バレットがチルチルのフィギィアを崇めるように葵を崇めたりしたらどうしよう(と言われても)。

 あと、ティムの妄想の中に出てきた「父さん」は、椎名作品にたまに出てくる典型的なダメなおっさんキャラですね。「GS美神」の関西弁を喋るサンタクロースとか、「パンドラ」に出て来て『ええのうー! 空から降ってくる人間じゃない女の子は!』という名台詞を吐いたパンドラ財団のおっさんとかがこのタイプに属します。
 このおっさんはティムの想像力を削ぐために葵が産み出したキャラという設定なので、次回はこのキャラの脱力っぷりが勝負を決するポイントになるかも知れません(多分なりません)。続く。


アラジンと魔法の乳首券!(「月光条例」を読んだ時に浮かんだフレーズ)サンデー19号感想

銀の匙

 サンデー春期大攻勢の最期を飾る、みんな大好き「鋼の錬金術師」の荒川弘先生の新連載がついに開始。ガンガン系作家のサンデー移籍については「マギ」の大高忍先生の前例はあるものの、荒川弘先生というビッグネームを引っ張って来たことについては、素直にビックリせざるを得ません。現在のサンデーは発行部数の面で苦境に立たされているのは皆さんご存知のとおりですが、荒川先生の登板によってとにかくサンデーが本気で変わろうとしているのをアピールすることには成功したのではないのでしょうか。
 後は、「『銀の匙』のコミックスは売れたけど、サンデー本誌は売れませんでした\(^o^)/」というマンガ業界にありがちなことにならなければいいんですけどね(ドクロ)。

 それで連載の方は、まだ第一話ということもあって内容は舞台設定とメインキャラクターの紹介がメインでしたが、農業高校という場所の独特さ、個性的な同級生たち、そして主人公のメガネ(八軒勇吾)の性格や現在抱えている悩みなどが過不足なくかつ判りやすく描かれており、ここからいくらでも面白いエピソードが生み出されそうな雰囲気がビシビシします(変な表現)。
 『銀の匙』はこれからのサンデーを代表する息の長い作品となることは間違いないと思われますので、これからじっくり楽しまさせていただくことにします。人生の楽しみが一つ増えた気分ですね。いやマジで。

BUYUDEN

 「しまった…ついうっかり美少女フィギュアを作ってしまった…
  これが恋わずらいってやつか…

 こんなやっかいな恋わずらいは前代未聞だと思います。

 話としては、ついに主人公の武君が(萌花にモテるために)ボクシングを始めたけど、萌花からは「無理してるのバレバレやで」と一発で見透かされて台無しになったでござるの巻でした。「彼女に対していい格好をしようと取り繕っている間は、絶対に彼女からモテない」という展開はラブコメからエロマンガに到るあらゆる物語に適応されるセオリーであり、この「BUYUDEN」もまた例外ではなかった模様です。
 武君はこれまで格闘技をやったことが全くないので、形だけ真似たところで「無理してる」と言われてしまうのは致し方ありませんが、しかし問題はこのマンガがあくまでボクシングマンガであること。このままでは女子ボクサーとして天性の才能を持つ萌花の活躍(=ストリートファイト)を武君がハァハァしながら見守りつつ彼女の美少女フィギュアを造るという、新感覚ボクシングマンガになってしまいかねません。
 萌花に対して見栄でボクシングをするのではなく、彼自身が本当にボクシングをやりたいと思う時がいつか来るといいんですけどね。おわり(終わりません)。

今週のサンデー

今週のサンデー – BUYUDEN 第4話

少年サンデー編集部
(C)Shogakukan 2009

19号の『BUYUDEN』が全ページ読める!! 萌花のことが気になっちゃってしょうがない勇…これは恋なのか!?

posted with EmbedSunday on 2011-04-11

ポケットモンスターReBURST

 でんきタイプの技はじめんタイプのポケモンには効かない、というポケモン世界における普遍的な問題をバースト戦士は如何にして乗り越えるのかが着目点であった今回のバトルは、「他のポケモンの力を借りつつアイデアで勝負する」という、少年マンガの基本である努力・友情・勝利に沿う形で解決に至りました。ポケモンと少年マンガが融合した真意がここに!(おおげさ)
 あと個人的には、リョウガに倒された性格の悪そうなドリュウズの戦士が「さすが本物のBURST戦士…やるじゃねえか…」とリョウガを褒めてたのが印象的でした。何か妙に清々しい男になってますよ彼。死ぬ前にいい奴になるパターン?

はじめてのあく

 真のヒーローはピンチの時に高い所から現れるのは「人造人間キカイダー」の時代からのお約束ですが、今回はサブローのピンチに颯爽と何者かがちょっと高いところから登場してワンパンチで老人マッチョを撃破したという話でした。
 今回のポイントは、サブローはその何者かを見て「にいさん」とは言ってるけど、それが(修行のためバトルに遅れている)ジローであるとはどこにも描かれていない点です。もしかしたらこの人物は、まだ物語では語られていないけど「サブロー」「ジロー」という命名規約の法則からしておそらく存在しているのであろうと思われている、まるで天王星の発見後にその摂動から存在を予測されていた海王星のような存在である「イチロー」兄さんなのかも知れません。勿論、普通にジローである可能性もありますが。
 斯様なテクニックは、ミステリーの世界では『叙情トリック』と呼ばれている手法に相当します。ついに藤木先生も叙情トリックなんて高尚な技を使えるくらいに成長したのか…(えらそう)

神のみぞ知るセカイ

 意表を突くエルシィ×ちひろ回でした。
 ちひろは基本的に(桂馬による攻略後は特に)「攻め」キャラだと思うのですが、「受け」に回ると途端に可愛くなりますね。そして今回は、その可愛らしさを引き出すエルシィの鬼のような天然攻めっぷりが見事でした。このカップリングも意外にイケるのではないかと思います。

おすもじっ!

 「おすもじっ!」とは、寿司屋の若き大将にして天性の誘い受けキャラでもある司が発する無意識な誘惑の数々を、その弟子の寿が一生懸命我慢するというときめき性倒錯寿司コメディなのである! ということがよく判るエピソードでした。
 風邪引いて寿の前で倒れて色っぽくハァハァする司の天然っぷりも、そんな司の髪に思わず花を添えてしまう寿の狼狽っぷりも、どっちも愛しいです。何かこのマンガ好きになれそう。性倒錯コメディとして。

 マグロの漬け丼は私も大好きです(料理漫画的なフォロー)。

ランウェイをプロデュース!

 連載第六話にして、いつの間にか主人公の大和が周囲の人々から慕われるビッグな男になっててビックリしました。何というスピード出世。
 あと、今回のエピソードで大和のライバルになるプロデューサー・周藤が、「世界的ビッグプロデューサー・周藤あまねだ」と自己紹介しているのが、なんか妙に面白かったです。自分のことを臆することなく「ビッグ」と称するマンガというとまずヤンキーマンガが思い浮かびますが、実はこの作品もヤンキー的な価値観に支配されたヤンキーマンガとして読むべきなのかも?(ホントか)

結界師

 ついに最終回。最終回にも関わらず、今回目立っていたのは主に正守と無道のおっさんコンビでした。正守は正確にはおっさんではありませんが、彼を「おっさん」と称しても全く問題ないのは皆様も判っていただけると思います。今回も「まさかのフレッシュ担当」とか書かれていたところからすると、多分作者の田辺イエロウ先生も彼をおっさんとして扱っていたことは明らかでしょう。
 あと今回では、繁守が時子と和解している描写があったのが個人的に嬉しかったです。繁守じいさんの時子に対する長年の想いがようやく報われる時が来たかと思うと感慨深いですね。

 以上のことからも判るように、田辺先生はおっさんやじいさんキャラが大好きな漫画家なので、おそらく次回作は主人公がおっさんとなる可能性が高いものと予想していますが(勝手に)、個人的にはぜひ一度、読み切りで良いので美少女わんさかコメディーを描いて頂きたいです。私は、田辺先生が本気で読者を萌えさせる気概を込めた、萌えっ萌えな女子キャラを、一度でいいから見てみたいのです!

 長い間連載おつかれさまでした(フォロー)。


水曜日になったら「オレは荒川先生が連載始める前からサンデー読んでたんだぜ?」って自慢する予定です サンデー18号感想

ポケットモンスターReBURST

 「B戦士の戦いは手に入れたポケモンの性質が…勝敗の決め手になる!
 じめんタイプのポケモンにはでんきタイプのポケモンの技が通用しないって、何かすごいポケモンっぽい!(ポケモンです)

 普通のポケモンゲームだったら、じめんタイプのポケモンに対抗できる他のポケモンを仲間にするなり、対抗できる技を覚えさせるなりして何とかするものだと思うのですが(ポケモンやったことないので想像)、「ReBURST」ではこの問題をどう乗り越えるつもりなのでしょうか。もし「ReBURST」が普通の少年マンガだったら弱点を努力と根性で乗り越える展開もアリなのですが、でもこのマンガでそれをやってしまうとあえて「ポケモン」を題材にした意味がなくなってしまう訳であり、如何にポケモンというゲームのルールに沿った形でこのバトルを制することができるのか? に個人的に興味があります。
 まあBURSTという設定そのものがゲームのポケモンから外れていると言われてしまうとアレなのですが(結局)。

今週のサンデー

今週のサンデー – ポケットモンスターReBURST 第4話

少年サンデー編集部
(C)Shogakukan 2009

18号の「ポケットモンスターReBURST」が全ページ読める。ついに、BURST戦士同士の戦いが始まった!!

posted with EmbedSunday on 2011-04-03

BUYUDEN

 萌花が中学生を倒したら、今度は高校生の空手経験者(しかもロリコン)が出てきたでござるの巻。第三話にして、早くも敵の強さのインフレが起こっています。何という暴力の連鎖。やはり中学生集団を倒した時点で彼らの顔の上に岩を落として止めを刺し、後腐れを無くしておくべきでしたね(「シグルイ」の虎眼流ソリューション)。
 あと最初に読んだ時は、勇が萌花のパンチラを妄想していることに気付きませんでした(via ヤマカム)。彼は本来ならパンチラ妄想よりもボクシングを始めて萌花を守るべきなのですが、この調子だと彼が目覚めるのはもうちょっとだけ先になりそう。

神のみぞ知るセカイ

 フィオーレ対ウルカヌスの対決は、予想通りフィオーレが秒殺されて完敗。しかも全裸にチョーカー(首輪)のみというマニアックな格好をさせられる、屈辱的な敗北を喫してしまいました。でも彼女はその格好が悲しいほど似合うので良しとします。
 そして次回はウルカヌスとディアナが協力してかのんの呪いを解く展開となりましたが、この二人の間では既に桂馬の寵愛を巡る軋轢が始まっている感があるので、如何なウルカヌスの力が強くてもコンビネーションの面で不安が残ります。女神二人でこれなんだから、もし全員揃ったりなんかした暁には桂馬の争奪戦がもの凄いことになりそう。端的に言えば地獄ですね。出てくるのみんな女神だけど地獄。
 今の「ゲームの鬼」と化している桂馬は、斯様な展開も織り込んだ上でかのんを救うことを決意していることになります。なんて悲壮な覚悟なんでしょう。ギャルゲーマーだけど。

おすもじっ!

 静岡県出身なのでアジの開きばかり食べて育ってきましたが、生のアジは今でも苦手です(挨拶)。

 グルメマンガとしてはウンチクやリアクションを含めて内容が安定しているので、後は「寿は司のことを男だと思い込んでいる」ことから生じる性倒錯コメディ部分の充実に期待が集まります(オレの)。今回は寿が司を銭湯に誘っていましたが、前回の彼は司が男だと思い込んだ上で頬を赤らめていたりしていたはずなので、もしかしたらもう「男でも関係ない! オレは親方に惚れたんだ!」と意気込んでいるのかも知れません。性的な意味で。
 でもそれを実行に移すのはもうちょっと感極まってからでも遅くないので、とりあえず今はじっくりと司への秘めたる愛を育んで欲しいなと思いました。そういうマンガですよねこれ。

結界師

 「結局…妻にも…母にも…女にもなれなかった…
 少年誌でこんな女の情念がこもった生臭い台詞が!

 良守にしろ修史にしろ、守美子がただ居てくれればそれで良かったと思うのですが、守美子さんはその能力ゆえにそういう生き方ができなかったんでしょう。悲しいことではありますが、旦那の修史はそういうところを含めて彼女のことを愛していたと思います。
 しかし「結界師」という物語は本来は良守の成長譚なはずなのですが、最期の盛り上がりの美味しいところを全部母親の守美子さんが全部持っていくとは、さすが最強の母親キャラは違います(まちがい)。

BE BLUES!

 「失うことから全ては始まる」と申しますが(「シグルイ」で)、まさか主人公格の龍君がいきなり事故で重傷を負う展開になるとはビックリです。いやまあ、準決勝からあまりに龍の調子が良すぎるので、読んでいて「これは何かのフラグに違いない」と不安になったんですが、やはり最後で来てしまいました。
 この手のマンガのお約束としておそらく龍君は選手生命を絶たれるレベルの怪我をしている可能性が高く、彼自身が立てていた綿密なライフプランが崩れることになってしまうことは確実です。文字通り全てを失った龍君がここからどのような人生を歩むことになるのか。「BE BLUES!」というマンガはそれを描く作品であることが、今回のエピソードで明らかになったと言えるでしょう。
 何にしろ、彼のこれからの人生は過酷を極めることは必至の有様。いずれ彼の生き様は、「不屈の精神を持ったサッカー選手にあっては、自己に与えられた過酷な運命こそ、かえってその若い闘魂を揺さぶり、ついには…」と、駿河藩家老三枝伊豆守が語り始めるくらいに壮絶なものになるに違いないでしょう(誰?)。サッカー道はシグルイなり。

はじめてのあく

 金髪ロリっ娘のありさちゃんに蹴りを食らわせたキョーコがパンツはいてないように見えたらホンモノです。


葵は黒タイツ派なのでしょうか。素晴らしいですね。サンデー17号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 ネットでは昨夜から急に小学館の二次利用ポリシーが厳しすぎるという話題で盛り上がってたようですが、小学館は以前からずっとこの建前をネット上で堅持し続けているので、個人的には相変わらずブレてないなと感心したりしてました。
 というかお久しぶりです(挨拶)。

 なおこの著作権絡みの話に関しては、Togetterにあった椎名先生の発言のまとめが参考になるのでリンクしておきます。キャラクターなどの著作権はあくまで出版社ではなく著作者本人にあること、および著作者の承認なしに取り締まることはないこと、その一方で出版社側は許可を求められたら「いい」とは言えないこと、などは留意しておくべきでしょう。
 というか、小学館におけるキャラクターの二次利用の渋さっぷりについて語りだすと、その昔「うる星やつら」のラムちゃんのCGを描くプログラムは小学館のパソコン雑誌「POPCOM」以外に掲載できなかったんだぜ? とかそういうオッサン臭い話を始めてしまいかねないので、以下サンデー17号の絶チルの感想を書きます。

スタンド・バイ・ミー(2) あらすじ:
 オレも葵のようなお姉ちゃんが欲しかったよ…(感想)

 まず葵の良き「お姉ちゃんっぷり」については、勿論彼女の優しい性格や姉としての資質というものもあるんでしょうが、やっぱり薫や紫穂という手のかかる友達を相手にして来たことが多分に影響しているのではないかと思いました。彼女もまた、薫や紫穂との付き合いを通じて色々と成長していることが伺えます。
 あとは、何気に親に対して甘えるのも上手いですよね。この辺が「出た!計算!」と言われる所以なのかも。いやまあ、葵自身は実際は計算も何もしておらず、ごく自然にそうしているに違いないと信じてます。葵はいい子(フォロー)。

 しかしその後物語は一変、ティムにキモい自走レアメタル結晶(コミックス22巻参照)がいつの間にかとりついてしまって彼は再び洗脳状態となり、葵はバレットと共に大ピンチにという展開に。
 ティムから「バレット、君もこっちに帰ってきなよ」と言われて過去の記憶がフラッシュバックするものの、葵の「今ウチが頼りにできるのはあんただけなんやで!!」という悲鳴にも似た必至の呼びかけで我を取り戻し、バレットは葵を守るために再び銃を構えたのであった──という一連の流れは、突然の危機をきっかけにバレットと葵の間にフラグが立ってもおかしくない展開であり、もしバレットの中に欠片でも「GS美神」の横島君のエッセンスが入っていたら「マジっスかー! 頼りにされちゃっていいんスかー!」とか鼻血出しながら興奮して叫びだしかねないところなんですけど、しかし残念ながらバレットは元々自分が葵から(というか女子全般から)「モテる」という可能性を一切考えない完成された非モテオタクなので、フラグが立ちそうな気配は今のところ全くありません。
 まあこの局面ではモテよりもストイックに葵の身を守ることを優先するのが正しいので、これはこれでいいのですが。

 またバレットは、かつて任務に失敗して秋葉原のネカフェに引き篭っていた時にティムから劇場版チルチルの名シーンを引き合いに出して励まされて自我を取り戻したという心温まる痛いエピソード(コミックス18巻参照)でティムには恩義があるはずなので、ここでその恩を返さなければオタクがすたるというもの。この若さにして完成された非モテアニメオタクの意地で、何とか葵を守りつつティムを「黒い幽霊」の魔の手から救い出して欲しいものですね。続く。


柔らかい石はいい笑顔の者に(「八咫烏」の藤吉郎を見ながら)。サンデー17号感想

BUYUDEN

 萌花が不良中学生軍団を単身で撃破し、彼女のボクシングの実力の半端無さをマンガ的に表現したの巻。
 公園で倒れる不良少年たちのカットを見て自分が思い出したのは、「シグルイ」4巻で虎眼流の少年剣士に喧嘩を売った挙句、藤木源之助一人に素手で倒された浪人軍団の姿でした。つまりはそれくらい衝撃的だったということです。萌花が「シグルイ」の藤木ばりに「野良犬相手に表道具は用いぬ」と言ってもおかしくないくらいの衝撃です。
 もし本当に萌花が虎眼流の剣士だったら、倒した後に一人残してあとはそこら辺で拾った石を不良に落として止めを刺すはずであり、残された一人は萌花の剣名を広めるための生き証人となるはずであり、更には武君がそこに理想の剣士の姿が目の前に輝いているからという理由で「いつか私も…」と涙を流さなければならないのですが、でもそうはならなかったので、萌花は虎眼流の剣士ではないことだけは間違いないようです。

 いったい彼女は、何処でボクシングの訓練を受けているのか、そして今回の暴力事件を彼女にボクシングを教えている面々がどう受け取るか? といったところが焦点になるのでしょうか。萌花が不良少年相手に事件を起こしたと知った父親が、「シグルイ」の牛股師範のように「でかした!」と攻撃的な笑みを浮かべたりしたらどうしよう。正気にては大業成らず。武勇伝はシグルイなり。続く。

おすもじっ!

 サンデー春の大攻勢第四弾は寿司漫画。冒頭からいきなり寿司屋の親方が主人公・司の正体が男装女子であることを冥土の土産的な勢いで語りだした時にはどうなるものかと思いましたが、最終的にはその主人公を男だと思い込んだ元ヒモの青年・寿に惚れ込まれて二人で寿司屋を営むことになる、という展開に落ち着きました。
 司の寿司屋がこれからどうなるのかはまだ判りませんが、とりあえず寿が事あるごとに司のことを「こいつ男なのにどうしてオレはこんなにドキドキしちゃうの? これって恋?」と性的な視点で見つめてドギマギしてしまう性倒錯ラブコメディとして展開することは間違いなく、そういうのが好きな人なら楽しく読めそうな予感がします。

 あと個人的には、「おすもじっ!」の原作を担当しているのが「ギャンブルッ!」の作者の鹿賀ミツル先生であることに驚きました。あの鹿賀先生の作品なら、ただの寿司マンガで終わることなく、これから更に波乱に満ちた展開が巻き起こることを期待したいです。20XX年、日本政府が寿司を全面合法化し、日本は世界一の寿司大国となった…!(まちがい)

今週のサンデー

今週のサンデー

少年サンデー編集部
(C)Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2011-03-27

ムシブギョー

 「う…鰻が服の中に~!?

 サンデー超連載時代の「ムシブギョー」とは、津軽からやって来た仁兵衛が様々な経験を経ておっぱいフェチに目覚めるまでの物語と定義できますが、今回のお春殿のおっぱい大盤振る舞いな展開により、仁兵衛がおっぱいに目覚めたことは必至の有様でしょう。よって、今回のエピソードをもってサンデー超の展開をなぞるこれまでの「ムシブギョー」は終演を迎え、次回からは新しい「ムシブギョー」が始まるに違いない! と思いました。
 しかしあの熱血硬派な「ムシブギョー」が、まるで80年代のエロコメみたいなあからさまなエロ展開を仕掛けてくるとは意外でした。作者の福田先生の気合いの入れようが伺えるというものです。これからも作品が節目を迎えるたび、お春殿のおっぱいをお願いします(感想)。

はじめてのあく

 作者に愛された変態・黄村が大活躍(ギャグマンガ的な意味で)の巻。彼が「死ぬ前に一度でいいから1000人の美女に踏まれたかったー!」と泣き叫んだり、ユキの甘言に乗せられて簡単に調子に乗ってしまうところは、かつての「GS美神極楽大作戦」における横島君を彷彿とさせてくれます。
 こういう男の古典的なダメさっぷりを判りやすく表現してくれるキャラは現代少年マンガでは貴重な存在なので、何としても生き残って欲しいですね。まあ彼なら仮に瀕死になっても女子に踏まれれば生き返ると思いますが。

神のみぞ知るセカイ

 フィオーレは今ひとつ垢抜けない優等生といった印象が強いキャラでしたが、「フン、お前…何にも知らないのね!!」のコマにおける桂馬を見下したような邪悪な笑みは、私の中にある美少女に蔑まれたい欲求を思い起こすのに十分なものでした。良かったです(感想)。
 しかし次回はどうも女神ウルカヌスとタイマンバトルになりそうな予感ですが、ウルカヌスは桂馬ですらあれほどてこずった相手なので、おそらく『ヴィンテージ』の下っ端に過ぎない彼女では秒殺は必至。あのサディスト的な笑みが彼女の最期の輝きとなってしまいそうな予感。さようならフィオーレ(決めつけた)。

 あと桂馬と意図せずに密着する体勢になったハクアがかわいいです。アニメ第二期が楽しみです。

結界師

 物語も大詰めとなったこの作品ですが、今回はついに良守がケーキ作りにこだわる理由が明らかになったというお話でした(やや曲解)。

 神をも殺せる能力を持っている良守母こと守美子ですが、息子達とのコミュニケーションは上手く取れていたとは言いがたく、彼女もその辺を気にかけていた模様です。今回、彼女が自ら「真界」を中から閉じてこの世界に残ると言い出したのもどうやらそれに対する気後れがあった様子。息子に対する気後れがそのまま息子と永遠に断絶することを選択させるというのは極端と言えば極端なんですけど、その辺が異能能力者たる所以なのかも知れません。
 ちょっとヌけたところがある美人のお母さんって、ちょっとイイですよねー(感想)


明は初音にとっくに食われているものと思ってました。すみません。サンデー16号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 理系の人間に対してサプリメントの皆本のように「前よりも5ミリほど短く」と曖昧な指示を与えると、紫穂のように「そんな指示では曖昧さが多すぎて正しく実行できない」とパニックになってしまうので気を付けてください(挨拶)。

 以下、遅くなりましたが先週のサンデー16号の「絶チル」感想です。

スタンド・バイ・ミー(1) あらすじ
 泣いてすがるアダムを振りきってコメリカから戻ってきた皆本は、かつてうっかりチューしちゃった薫と久しぶりに二人きりになってしまい、年甲斐もなくアタフタするのであった。

 ところでこのサイト的には、「スタンド・バイ・ミー」編と言えば勿論「GS美神極楽大作戦!!コミックス23巻に掲載された、生き返ったおキヌちゃんが美神除霊事務所に出戻って来るエピソードのことを指す。ネクロマンサーの笛!(←連載中期における不遇なアイテムの象徴)
 今読み返すと、絵柄が全然違うんですよねー。首の太さとか。

 今回からエピソードの名称は「スタンド・バイ・ミー」と変わりましたが、実質的には前回の「600万ドルの男」のエピローグ的な位置付け。すっかり皆本にメロメロになってはいるものの、わがままを言わずに皆本と拳を合わせて再会を誓う「男の約束」を交わせるくらいにまで成長したアダムが心底可愛くて仕方ありませんでした。勿論健全な意味で(自己フォロー)。
 ケンとメアリーがアホな子になっちゃったのは、今回のエピソードの性格からして彼ら以外にコメディリリーフができる人材がいなかったからなので、まあ仕方ないです。次回頑張ってください。次回が何時になるか判らないですが。

 そして今回の「スタンド・バイ・ミー」のメインは、どうやら葵とバレットメインの冒険譚ということになりそうな感じです。この二人は、これまでサプリメントなどで絡む機会が何故か多く、またキャラクター的にも「根が真面目」という点が共通しているところから考えると、フラグが立つかどうかはともかくとして、実は案外相性はいいのかも知れません。
 ただバレットは、葵と絡むたびにどんどんダメになって行ってる点がやや気掛かりではありますが(葵の下着姿をうっかり観てしまったけど「忘れて」と言われて本当に忘れてしまうなど)、まあバレットは元々そういう子なので致し方ないです。そういう点を含めていい子なんです。今回はバレットのそんな可愛らしさの描写にも期待していきたい。勿論健全な意味で(自己フォロー)。

 皆本と薫の方はあんな感じなので今回はあまり進展はなさそうですが、薫が「皆本との二人だけの秘密を持ってしまったこと」と、「それを『何でも話せる友達』だった葵と紫穂に話せないこと」の間で思い悩んでいる姿は印象的でした。彼女はこうして悩みながら大人になって行くんですよね…(うっとり)。
 まあ、本当に大人になってしまったら「友達に話せない彼氏とのヒミツなんて、あって当然じゃん?」って風になってしまって夢も希望もなくなってしまうので、薫にはいつまでも純粋な今の気持ちを忘れないでいて欲しいなと思いました。キモイですね(自覚)。おわり。


サンデー17号は通常通り発売予定記念・サンデー16号感想

BUYUDEN

 「何故だ!見えそうで全然見えねえ!」(萌花が不良を華麗なステップで翻弄するコマを読みながら)

 サンデーは現在春期大攻勢の真っ最中ですが、そんな中ついに「MAJOR」の満田拓也先生の最新作「BUYUDEN」の連載が開始されました。
 今回の第一話は、端的に言えば自称「神に選ばれた才能を持つ者」である生意気なマセガキいけ好かない小学生男子・勇君が、自称ではなく本当にボクシングの才能を持った女子にフラれてザマア!ザマア! という話でした(心の狭い解釈)。

 満田拓也先生の作品で主人公格のキャラの性格が尊大なのは「MAJOR」の吾郎ちゃんや「健太やります!」の前田君からの伝統であり、また彼らはその尊大さ故に様々な挫折を経験し、そこから精神的に成長していくところが物語の見所になる訳なのですが、でも第一話の段階でいきなり挫折を経験させられるというのは、大河ドラマ志向な満田作品としては中々の急展開です。
 順当に行けば、勇君は今の自分の才能に対して限界を感じ、そこから萌花を通じてボクシングに目覚めていく展開が期待される訳なのですが、しかし彼は相当にひねくれているようなので、ここからボクシングの世界に到るまでに、相当ひねくれた経路を取ってくれるに違いありません(決めつけた)。今後どのくらい彼がひねくれた行動をとってくれるのか、とりあえずその辺に注目していきたいです。

 あとは、くれぐれもコメカミにパンチをもらわないように気を付けて下さい。お願いします。

BUYUDEN

BUYUDEN

満田拓也
(C)Takuya Mitsuda/Shogakukan 2011

posted with EmbedSunday on 2011-03-22

ポケットモンスターReBURST

 職業が漫画家な方は、やっぱり親戚の子供から「ピカチュウ描け」とか強要されたりするんでしょうか?(挨拶)

 前回は物語の半分以上をバトルに費やしてましたが、今回は幕間劇とも言えるコメディーパート。やはり田村先生は「イエロードラゴンがあらわれた!」の実績通り、コメディーやらせると安定して面白いです。リョウガの「オレの辞書に無理もダメもない」という困った性格は、今回みたいに「秘密にしないといけないことも、『無理を言ってゴメンね』と言われると喋らざるを得なくなる」というギャグとして使われると、個人的にはしっくり来ます。
 そして次回はBURST同士のバトルが始まりそうな予感ですが、自分はゼクロスの能力どころか敵のBURST戦士のポケモンが何なのかも判らないところがやや気掛かりです。ポケモンやらない人生を歩んだことが、まさかこんなところで影響して来るとは…(おおげさ)

神のみぞ知るセカイ

 月夜再攻略完了。「あと少しの間だけ、ボクを好きでいてくれ。じゃないと月夜を守れない」という桂馬の言葉は、女神を出すという『ゲーム』(=出さないと女神が宿った月夜が殺される)の攻略の一環として出てきた台詞に過ぎないのに対して、月夜は純粋に自分が口説かれた=彼は自分のことが好きだと捉えていそうなところが、彼が今行なっている「攻略」の危うさを改めて示していると思いました。責任とってね?
 あと今回、冒頭でフィオーレがハクアとノーラを彼女たちの影を使って押さえ込んでる描写が出てきました。サンデーは健全な少年誌なので直接描写されてはいませんけど、きっとフィオーレは触手系のウネウネする何かでハクア達を拘束したに違いないと信じています。その方が夢があるからです。そして触手のその後の息をのむ大活躍は、もうシッチャカメッチャカに違いないのです。古の悪魔というからには、触手で美少女をいたぶるくらいのことは当然やっていただかないと困りますよね(以下既に感想ではないので略)。

ハヤテのごとく!

 ハヤテは女装するのが既にデフォルトになっている感がありますが、今回ハヤテがルカに押し倒されてのしかかられてもちんこが生理的に反応するような描写がなかったことからも判るように、彼は既に性別とかちんこの有無とかそういう次元を既に超越しています。なので、最近はもうハヤテの女装をごく自然なものと捉えるようになって来ました。
 ハヤテ自身は現在、「嘘をつかれるのが苦手」と告白したルカに対して「女装している自分は、女装することで彼女に嘘をついているのではないか?」と思い悩んでいるようですが、しかし男性としての生理欲求が極限までスポイルされ、ただ「執事」という概念のみをストイックに追求している今のハヤテは、もう女装かどうかだなんて気にする必要はないのではないかと思います。ハヤテにとって女装とは決して偽りの姿ではなく、むしろ男でもなく女でもない「ハヤテ」という存在を、最も自然に表現できる姿なのではないのでしょうか。

 何を書いているのか自分でも判らなくなったのでおわり。

ムシブギョー

 「よくはわかりませんけど…お二人とも楽しそうですね…
 もし春さんが「絶チル」のパティのように腐っていたら、「よくはわかりませんけど」の部分の理由を自分ででっちあげた上で仁兵衛×無涯のカップリング妄想を勝手にし始めてしまって大変なことになってしまうので、彼女が腐ってなくて本当によかったと思いました。

国崎出雲の事情

 「何故だ!見えそうで全然見えねえ!
 サンデーの「見えそうで見えないパンツ」と言えば、個人的にはアニメ版「犬夜叉」のかごめのパンツが思い浮かびます。決してパンチラを許さない彼女の鉄壁のミニスカっぷりは、作者の高橋留美子先生の意向であったそうですね(参考:Yahoo!知恵袋)。

 なので、もし「国崎出雲の事情」がアニメ化されても、やっぱり出雲のパンチラはないんだろうなと思いました。残念です(残念なの?)。

最上の明医

 「どうやらコイツは平穏な日々が続くと、記憶が一部飛んでしまうらしい
 「んじゃ、まあそういうコトでいいわ

 かつて「焼きたて!ジャぱん」で散々やんちゃされていた橋口たかし先生が、今もご健在なのを確認して安心しました。

結界師

 良守が志々尾を「真界」で復活させ、自分の分身と共に肩を組んで走っていくシーンには、心を打たれました。
 あの世界は本来、宙心丸の願望を具現化して彼を救うための場所なのですが、良守の志々尾に対する想いを良守自身がこのような形で具現化することで、彼の心もまた救われたに違いありません。「結界師」をずっと読んできて本当に良かったです。

 あとは子供化した閃に萌えました。なにこれかわいい(結局)。

今週のサンデー

今週のサンデー

少年サンデー編集部
(C)Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2011-03-22


「でも僕らは自分にできる最善を尽くすしかない」(20巻の皆本の台詞より引用)サンデー15号絶チル感想

 今週のサンデーは、発売が17日以降に遅れるとのことです(サンデー公式Twitterアカウントより)。
 今回の震災が物流に与えている影響を考えると、致し方ないですね。木曜日を楽しみに待ちたいと思います。

 以下、サンデー15号の絶チル感想です。

600万ドルの男(7) あらすじ:
アダムの心の壁を打ち破って現れたのは、羽の生えた天使の姿はしているけど「おかん」としか表現しようがないものだった。
母性の象徴とはいえ、おっぱい凄いでかいっすよね(あらすじ?)

 「もっと素直に手を貸してやったらどうだ? エスパーソルジャー
 今回は、やはりグリシャムのこの発言が核でしょう(テレパシーなので正確には発言じゃないけど)。この発言から推測するに、兵部は口では「あの少年を救えるのは僕だけだ」とか言っておきながら、実は皆本がアダムを救うためにはチルドレンの助力が必要になることを察知しており、「ノーマルの社会ではエスパーの立場は常に危うい。これをこの子たちに見せたくて連れてきたのさ」という名目で皆本のためにチルドレンを連れて来たということになります。
 兵部からすれば、エスパーを重用しながらも「危険だから」という理由だけでエスパーを除外しようとする社会の矛盾をチルドレンに見せようとしたのは間違いないと思うのですが、でも彼だったらチルドレン達が皆本のことを心から信頼しており、兵部が何と言おうとも「エスパーはこの社会のために力を使うのが一番いい」と反論するのは(少なくとも現段階では)判りきっていることだと思われるので、やっぱり「皆本の力になるためにチルドレンを連れてきた」と言われてしまうと、妙に納得できてしまうのも確かです。

 まあ、グリシャムに「もっと素直になったらどうだ」と言われた兵部が「何か言ったか? ジジイ」とツンデレキャラ的な態度をとったことからしても、グリシャムの指摘が図星だったことは明らかなんですけどね。「何か言ったか? ジジイ」という台詞は、「べ、別に皆本のことが心配だったからじゃないんだからね! ただコメリカの少年を助けたかっただけなんだから!」と翻訳するべきなのかも知れません。

 そしてアダムとチャールズの過去については、チルドレン達が「あの時つらかったのなら、同じつらさを味わっている人を救う人になりなさい」という言葉が全てでしょう。これはアダムのみならず、全ての人がそうあるべき理想だと思います。

 また精神世界の中で女性に抱きしめられるというシチュエーションは、コミックス11巻で少年時代の姿の皆本がキャリーに抱きしめられる図と類似していると感じました(今回のはキャリーよりもおっぱいがでかいですが)。
 キャリーはかつて、皆本の後ろに「羽を持った天使」のビジョンを見出しましたが、今回のチルドレン達の意志が取った形はまさにその「羽を持った天使」そのものでした。アダムを抱きしめて彼を迷いから救うその様は、皆本を救った時のキャリーのそれにとてもよく似ているのではないか、と個人的に思いました。やり方はキャリーに比べるとえらい荒っぽいですが、まあ中身はあのチルドレン達ですので致し方ないです。

 あと今回は、グリシャムの腕に抱かれてグッタリしている賢木が、えらいエロく見えてしまいました。ヤバい(オレが)。


今週末はマンガを読める平穏な幸せを噛み締めてました。サンデー15号感想

ポケットモンスターReBURST

 アルカデス・サボス!(カードゲーム繋がり挨拶)

 この春のサンデー大攻勢は、自分の中では春の目覚め作戦と呼称しているのですが(不吉)、その大攻勢の主力であるポケモンマンガ、「ポケットモンスター ReBURST」がついに連載開始されました。
 作画担当は超増刊で「イエロードラゴンがあらわれた!」を連載していた田村光久先生。「イエロードラゴンがあらわれた!」は、主にロリっぽい美少女に無茶苦茶されたいマゾヒスト傾向のある方におすすめの、ほのぼのファンタジーコメディです。本当です。

イエロードラゴンがあらわれた!

イエロードラゴンがあらわれた!

田村光久
(C)Mitsuhisa Tamura/Shogakukan 2009

posted with EmbedSunday on 2011-03-14

 そして、主人公が伝説のポケモン・ゼクロムに変身した時の「ゼクロムに…!!」が既に色々な意味で話題になっているこのマンガですが、しかし自分は諸般の事情でこれまでの人生の中で「ポケモン」シリーズを一度もプレイしたことがなく(何故プレイしたことがないのかを語りだすと自分語りモードに入ってしまうので略)、「ブラック/ホワイト」もプレイしていないので、主人公がゼクロムに変身するのがどれだけ凄いことなのかはまだ完全には把握していませんが、とにかくこのマンガは一般的な「いくぞピカチュウ!」「ピッカー!」的な人間とポケモンの信頼関係を描く系統のものではなく、どちらかと言うとポケモンを一種のスタンドとして扱う能力バトル系統の作品を狙っていることは判りました。

 何にしろ「イエロードラゴン」はコメディーとして面白かったので、田村先生の次回作であるこのマンガにも期待したいところ。果たしてサンデーは「ReBURST」で文字通り再びハジけることができるのか! それとも、違う意味でハジけてしまうのか! 待て次号!(感想?)

史上最強の弟子ケンイチ

 「達人政治家推参!
 今回のケンイチは、自称達人政治家のおじさん(石田議員)が最高に面白かったです。こんないい面構えができるのであれば、こんなところで弟子集団を相手にしているのではなく、さっさと政界再編を画策して打って出るべき。この羅刹のような面構えなら都知事選挙にも勝てますよ!(まちがい)
 でも「選挙権なき者たちに死を!」という決め台詞は、とても面白いですがややいただけません。真の政治家なら、選挙権なき者を味方にして将来自分に投票してもらわないといけないと思います。日本の政治が不安定な今こそがんばれ石田議員。何かわからないうちに感想終わり。

ランウェイをプロデュース!

 もう先週の話になってしまいましたが、サンデー春の大攻勢第一弾として掲載されたのがこの作品(第一話はクラブサンデーから読めます)。サンデーと東京ガールズコレクションという、もし久米田先生がサンデーに御在籍だったら間違いなく「サンデー男性読者の8割には無縁」とネタにしたに違いないマッチングの異色さもさることながら、これまで「ちゃお」や「Cheese!」で活躍して来たあらいきよこ先生を抜擢してくるというのも驚きました。サンデーの良き読者であれば、ここから「これまでにないことをやってやるぜ!」というサンデーの気概を感じるべきでしょう。
 しかし自分は諸般の事情でこれまでの人生の中で「ちゃお」や「Cheese!」を読んだことがほとんどなかったせいか(何故読んだことがないのかを語りだすと自分語りモードに入ってしまうので略)、「ランウェイをプロデュース!」を最初に読んだときは「普通の少年マンガとはまったく違った文法で描かれたマンガなのではないか」と思ってしまいました。何というかこう、「今自分は、生の少女マンガを読んでいるのだ」という感覚とでも言うのでしょうか?(大げさです)

 今回は、後半の「見ず知らずの幼女を助ける→幼女から探しているモデル女子の情報を得る→モデルのいる島までいきなり泳ぎ出す→溺れる→漂流して島まで辿りついたらそこにモデルが→自殺志願のモデルに巻き込まれて崖から落ちる」というジェットコースター的な展開が凄まじかったです。なんという破天荒。大和少年のバイタリティが半端ない。やはりきりたんぽにパワーの秘密が?(まちがい)

はじめてのあく

 ジャージ姿の黒澤さんが可愛かったです(感想)。
 あとシズカは、あの格好をどこから調達してきたのか心配です。彼女に、巫女装束を自前で揃えるだけのお金があるとは思えません(ひどい)。

 そしてエーコさんは、全世界の「オレはまだ本気出してないだけ」妄想に取り憑かれたダメ人間たちの期待を一心に受けつつ頑張って欲しいなと思いました。オレはまだ本気出してない妄想は手強いぜジロー!

T.R.A.P.

 クラブサンデーに移行が決定したみたいですね。物語終盤の「海音がどこにいても、海音が何者であっても、俺達はサッカーで繋がっている!」というテーマはとても美しいと思いましたし、何よりこのまま終わってしまわなくて本当によかったです。
 サッカー方面ではここで一応のオチはついたので、クラブサンデーでは超能力バトル路線に移行するんでしょうか。

 あと、最後のシーンは空港が舞台でしたが、高校サッカーの静岡県大会決勝が放送されていたということは、あそこは静岡県にある富士山静岡空港である可能性が高いです。ここから海外にフライトしたということは、海音は上海かソウルに飛び立ったということになるんでしょうか?(多分まちがい)


「月光条例」効果で傘地蔵の株が急上昇記念 サンデー13号感想

神のみぞ知るセカイ

 自分で散らかした図書館をちゃんと片付けるルナが可愛いです。さっきまで殺したる的な雰囲気で迫っていた桂馬に「ちゃんと片付けろよ」と言われて律儀に片付ける辺りは、さすが正義と精緻を司る女神(自称)です。悪い人ではなさそう。女神だけど。
 あと個人的には、桂馬がルナ(というか女神ウルカヌス)を捲くために使ったけんちん汁のページを本から破る描写が、事前にちゃんと1コマ割いて描かれていたのに感心しました。こういう細かい描写の積み重ねが、作品や作者に対する信頼感に繋がるんですよ(えらそう)。

マギ

 「シンドバッド…コロス…!
 この国は国土は小さいけど、みんな肩を寄せ合って信頼しあって生きていける、「大きい国」だよ! という素敵エピソードだったはずなのに、あえてこんな面白いオチを付けなければ気が済まないところに、大高忍先生の漫画家としての業(カルマ)を観た思いです。

鋼鉄の華っ柱

 高校編開始。この高校は西森先生のマンガらしくちゃんと荒んでるっぽいので、次回からはより「西森先生らしいマンガ」みたいなノリを期待できそうです。楽しみ。
 でも高校がメインになると、古川爺さんの出番が減りそうなのが心配(ファンなので)。どうせ歳とってボケるなら、ああいうボケをする爺さんになりたい。現役男子高校生に「彼はエロいことしたいんですよ、女子高生と! 現役女子高生とですよ!」とか真顔で言ってからかって遊びたい(老境)。

ノゾミとキミオ

 「自分見せ合いっこしましょ!」とか言っておきながら、キミオに「こっちが見せたんだからお前もちんこくらい見せろ」とか迫らないで一方的に自分の下着姿を見せ続けるノゾミの健気さいじらしさに惚れそうです。こんなアグレッシヴな健気さのアピールは滅多に見れないですよ!

 その一方で、散々彼女のパンツとか観た上で「こんなこと止めさせなきゃ!」と常識的な間隔で自制に走るキミオに対しては、私の頭の中の横島クンが羨ましさのあまり憤怒の血涙を流していたことを告白せざるを得ません。横島クンみたいなのがエロコメの主人公をやってた時代の人間からすると彼の行動はあまりにも生真面目に見えますが、でもまあここで彼が調子に乗って自分のちんことかを見せ始めたら、多分ノゾミにフられてしまう上にサンデーにも載せられなくなっちゃうので仕方ないですね(感想?)。

結界師

 裏会編完結。最後にカケルを篭絡した壱号の手腕は、「神聖モテモテ王国」が提唱するところの「フラレた直後の女は落としやすい」の法則、ガッカリフラレナオン祭の応用と言えましょう。最後の最後までチャンスを待っていた壱号の辛抱強さの勝利です(そういう話だったっけ?)。

 そしてお話は、ついに烏森の力の源である宙心丸を良守が(かつての自分の誓い通り)封印するのか、それとも違う道を選ぶのか? という最終局面に差し掛かって来ました。封印の地を前に「俺…何も判ってなかったな」と思う良守は、どのような選択をするのか。三週間後が楽しみです(来週と再来週は休載)。

はじめてのあく

 緑谷暴走するの巻でしたが、個人的にはむしろ緑谷を始末するためにユキにいいように使われてしまった黒澤さんが可愛かったです(感想)。
 最近は本当にいちいち黒澤さんが可愛過ぎて困ります。私も苗字を深澤から黒澤に変えたい勢いです。具体的には婿入り(感想)。

GAN★KON

 攻勢を続けないと死ぬ! くらいの勢いで毎週何かしらの新機軸を繰り出している最近のサンデーですが、今週はクラブサンデーで連載中の「M・S DOLLS」が絶好調で気炎を吐いてる菅原健二先生が登場。個人的にも今後に期待している漫画家の一人です。

 それで今回の「GAN★KON」ですが、菅原先生らしいスラップスティック極まりないドタバタコメディになっており、最初から最後まで楽しく読ませていただきました。基本的には「空から降って来る人間じゃない女の子最高!」系のラブコメと、いわゆる超能力バトルを融合させた構造のマンガなのですが、主人公の新太少年の清々しいまでのバカっぷりと「人間じゃない女の子」イサナの設定の珍妙さと適度なドジさといったキャラの立ちっぷりが上手く物語と噛み合っており、出会いからバトル展開への流れがかなりスピーディーだったにも関わらず全く違和感なく読むことができます。
 バトルの最中にちゃんとイサナがツンからデレへ移行するプロセスを織り込んであったり、必殺技が「運命の赤い糸」を使った亀甲縛りという説得力のあるものだったりと構成面での見所も多く、とても高いレベルでまとまった(かつ、内容がそんなことを気にさせないくらいバカバカしい)マンガだったのではないのでしょうか。面白かったー

ガンコン3
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