絶対可憐チルドレン一覧

「スキスキスキ」って翻訳してる初音の姿が妙に可愛いサンデー13号「絶チル」感想

絶対可憐チルドレン

 四コマのトルテの姿を見て、そろそろ椎名先生の肩書きに「犬の描き方に定評がある」を付けてもいいのではないかと思いました。
 真木なんかもう見事な忠犬っぷりですしね。今回ずっと寝てたけど。
 以下感想。

  • 何故兵部は薫の攻撃を避けなかったのか問題。今回を読んだ限りにおいては、何らかの意図があったというよりは単に「薫に嫌われたから」というように読み取ることもできるのですがどうなんだろう(と言われても)。
     または、「戻って来てくれて嬉しかったのに」という薫の言葉に対して、パンドラという組織を守ることを第一義することを決めた自分は既に薫の期待に応えられないことを自覚したからなのか。
  • 後、今回はなんか賢木大活躍。格闘ではマッスルを一撃で倒し、葉には格の違いを見せつけ、その上で葉に対して気絶した兵部への人工呼吸をけしかけて動揺させるという高度な作戦を仕掛ける策士っぷりを発揮。「人工呼吸」という中二病的なキーワードをこのタイミングで持ち出すところなんて最高です。センセイ見直した!
  • パティ自重。というかそもそも彼女はどこからスケブを出したんでしょうか。周囲の木から粒子を合成してスケブと鉛筆を瞬時に作ったとかいう理由はアリでしょうか(なさそう)。腐女子になると身に付く特殊能力?
  • 薫が兵部に対して人工呼吸やろうとしたシーンでは、ついに(薫のことをクソガキ呼ばわりしていた)葉が薫を「女王」と呼んで彼女の女王っぷりに感激する描写がさりげなく入っているところが面白いというか、芸が細かいなあと思いました。
     この辺のシーンの細かいコマ割りは、基本的に1ページ5コマ程度のペースを遵守している椎名先生にしては珍しい演出ですよね。ドタバタっぷりを演出しているものと解釈しました。
  • そして更にそこで満を持して皆本が登場。1ページ4段ぶち抜きの大迫力で、兵部に対して人工呼吸をしようとするシーンで大爆笑(オレが)。前回皆本を温存したのはこのためだったのか。
     人工呼吸でここまで本気(マジ)になれるなんて、皆本も中二病的性質があるということなのか。人工呼吸とキスを混同するだなんて、やっぱ本当は童貞なのではないか。童貞を失っても童貞気質を忘れない男の人ってステキ><
  • しかも、皆本が兵部に触れたことに意味を持たせる演出付き。素晴らしいですね。パティ的な意味では決してなく。

 次回はそんな人工呼吸でキャッキャウフフな展開に混ざれなかった悠理ファントムがパンドラに迫る展開になりそうです。
 元ブラックファントムということでパティが真っ先に狙われそうですが、パティは今回のエピソードで「絶チルキャラのカップリングを妄想し、読者に判りやすく伝える」という新たな使命が出来たので、是非ともヤンデレファントムの追撃を振り切って萌え萌えし続けて欲しい所存。


巻頭カラーおめでとうございます!(遅い)サンデー12号絶チル感想

 お久しぶりです。
 金曜日に夜更かししたせいか身体のリズムが崩れてしまい、週末は夜10時を過ぎると眠くて仕方が無くなる身体になっていました(単に寝不足で体調崩したとも言う)。その上、家族が風邪引いちゃったりしてもう色々と大変なことに。
 なので、せっかく「絶対可憐チルドレン」が表紙のサンデー12号の感想を書く時間が取れませんでした。以下箇条書き。

絶対可憐チルドレン
  • いきなりサンデー関係ないですが、アニメ版の「ですの帳」のデスノっぷりは見事。あとはバレットとティムの話を織り交ぜたのも見事でした。アニメ観ながら実況チャットやってるとか、オレ達過ぎて心に響きます。オレもこのサイト作る時は素直に「おキヌちゃんはオレの嫁」と名乗るべきだったんだろうか。
  • サンデーの方は兵部×不二子の展開が佳境。兵部が不二子に対してここまでイニシアチブを握ったのは初めてというか、どうも今回ばかりは本気で不二子を殺しに来ているので、ついに兵部が本来の力を発揮しているということなのでしょうか。
  • にしても「君の身体感覚は今僕のものだ」って台詞が心底エロくてたまりません。あと蛇。蛇エロい。やはりこのカップリングが個人的にはベストです。
  • 最後の「あたし…信じてたのに…」という薫の台詞は、薫達のことを信じて待つ皆本と、薫の信頼を裏切った兵部の対比を浮かび上がらせますね。
  • 無事で良かった」と兵部から言われて頬を赤らめたパティの頭の中を想像しながら今夜は寝ます。

まあジャブローにコロニーを落とす様なもんよ的サンデー11号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「いわゆるひとつの『攻め』ですね!?
 パティ×紫穂というシチュエーションであれば、それは攻めというよりはタチと言うべきなのではないかと思いましたがどうか?(挨拶)

 その辺はともかく、今回のサンデー連載の感想を要約すると、兵部と愉快な仲間達が洞窟にやって来て葉が総受け、パティが大喜びの回ということになります。

 パティというキャラの立ち位置は「男性間のやりとりを腐女子的なフィルタで垣間見た時の関係性を読者に対して可視化することを目的としたキャラクター」ということになるかと思われますが、わざわざこんなメタな視点を持ったキャラを後付で配置するところが凄いです(ある意味)。
 先週までやんちゃしてた葉が真木に縛られてひぃひぃ言ってるところとか、紫穂を傷つけようとしたことで兵部に睨まれて葉が頬を赤らめつつシュンとして「すんません」と言っちゃうところとか、本来であればそういう視点でマンガを読む技術を体得した読者だけが「ぷっ、ぷぷっ」と吹き出してニヤニヤしていたものでしたが、それをあえてそういう視点を持たない読者に対してもパティが「ぷっ、ぷぷっ」と腐女子笑いをすることで「ここはそういう含みを持たせているシーンである」ことを可視化し、「どうぞこいつらでニヤニヤして下さい」と作者が新しい視点を提供しているところが、個人的には特に凄いよなと思いました。
 「MISTERジパング」の頃の私は、同人誌描いてる方から「殿の股チラがエロいんですよ!」と教えてもらうまでは信長が如何にエロいキャラだったのかを把握できなかったものでしたが、それに比べれば「絶チル」は随分と親切になりましたよね。そういう方向に親切にする必要性があるかどうかはともかく。

 パティには、バベルサイドのバレット+ティム組と同じく「オタクの存在こそが平和の証である」という作者の信念が込められているはずなので、きっと彼女のメタな立ち位置についても今回の様にコメディとして使う以上の深淵な目的があるのではないかと思っているんですけど、でも単に後先考えずに作者がノリでやってるだけなのかも知れません。

 そしてストーリーの方ですが、人工衛星の落下に巻き込まれて窮地に陥った不二子ちゃんチームがまさかのブリティッシュ作戦で逆転、次回巻頭カラーで逆襲なるか? みたいな感じになって来ました。カラーにあわせて見せ場を持ってくる構成の妙は流石。
 戦力的にはバベル側圧倒的有利ですが、原稿速報によれば兵部と不二子の伝説の樹での告白イベントがあるようなので楽しみ(まちがい)。

 あと紫穂は結局「自分が将来『女帝』になる」という予言を聞いていたことが判明しましたが、更に彼女は「皆本もそのことをずっと前から知っていて、それでその予知を覆すために戦っていたこと」も知ったことが描写されていました。「バカ…」とか言いながら固まってる皆本にそっと触れる紫穂がやたら可愛いです。
 腹黒さと可愛らしさを両立させている紫穂は、やっぱりチルドレンの中では一番精神的には成熟しているのかなという印象です。

 スカウターを装備して「戦闘力たったの5か…ゴミめ」ゴッコしてる葵は凶暴そうでイイネ(いいのか)。


今度の日曜日は池袋サンシャインシティでパティと握手! サンデー10号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「皆本は童貞ではない」というオフィシャル発言によって、今後の男性・女性向け二次創作界隈が活発化することに期待します!
 俺の妄想を超える同人誌が読みたい!(挨拶)

 それで本編の方は、賢木と葉の「惚れた男の為ならいくらでも鬼になれる」男同士のガチンコ対決エピソード続き。
あのバカをからかっていいのは俺らだけだ!」(翻訳:少佐をからかっていいのは俺だけだ)と言い放つ葉といい、「俺の仲間に手を出したらてめえは殺す!」(翻訳:俺の皆本に手を出したら殺す)と言い放つ賢木といい、ホントにこいつら兵部と皆本に心底惚れ込んでますよね。
 しかも賢木に至っては「殺してくれと頼むような目に遭わせてからな。医者の俺にはどうすればいいかよーく判ってる」とか、もはや腐女子ならずともエロスなことしか妄想できない台詞を言い出す始末であり、こんな現場に居合わせたらそりゃパティもたまらず吹き出すに決まってます。
 来週もきっとこいつらは何かやらかしそうなので(パティが喜ぶ方面で)楽しみにして行きたい。

 その一方、紫穂は紫穂で多分この二人が本気で殺し合う展開に発展するのをwktkしながら待ってたっぽいので、性根の腐り具合においてはパティを凌駕していると言えます。紫穂の黒さはホンモノ。さすが将来世界を支配する女です。
 紫穂が前回自分が将来エスパー達のリーダーとなる話を聞いかどうかについては、今回微妙にボカされているような感じがしました。実際どうなんだろう。

 そんな感じで世界の果てで賢木×葉(リバ可)のカップリングが進展している一方、宇宙では兵部×不二子のカップリングがフィーチャーされてました。個人的にこのマンガで一番好きなカップリングは兵部×不二子なので、この二人の掛け合いが読めたのは嬉しかったです。
 特に兵部が不二子のことを「不二子さん」ではなく「姉さん」と呼んだところなんか、この二人の昔の関係を色々と想像させてグッと来てしまいます。この二人は本当に実の姉弟みたいに仲良かったんだなあとか、でもこの二人は今の皆本とチルドレンの関係以上に「近すぎた」が故に結局は上手く行かなかったんだろうなあとか、こう色々と想像してしまいますよ。

 そして、最期は兵部が鬼畜モードに豹変してエンド。もしこの状態の兵部が葉と賢木の前に現れたら、葉は逆に言葉責めでおしおきされてしまい、賢木も「ヤブ医者」と野次られまくった挙げ句に殺してくれと頼むような目に遭わされることは必至であり、更にその場に居合わせることになるパティはそんな光景を見て鼻血を吹きまくることも、また必至の様相です。
 様々なカップリングが花を咲かせる今回のシリーズ、次回以降もそういう意味で楽しみでなりません。


紫穂ママからは「教育的指導」時代のキャラ臭がするサンデー9号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 普段は猫かぶってるけど本性は割と凶暴キャラな葉と賢木の二人が、密室で対決するの巻。
 賢木は「皆本と逢う前は結構やんちゃしてた」ことが既に語られていますし(下半身は今もやんちゃみたいですけどねダッハハハ←オヤジ笑い)、葉は出てくる度に真木や兵部にやんちゃしてますので、そんな二人が極限状態で二人きりになればやんちゃバトルが発生することは必然。更に、同じ「やんちゃ」と言えども、葉が「気に入らない奴はみんなブッ殺す」系の破壊型やんちゃであるのに対して、賢木は「紫穂や皆本に手を出したらタダじゃおかねえ」系のオレの大切なモノに手を出すな型やんちゃであるという対比構造になっているのも面白いところです。
 こういうタイプの二人を極限状態下に置くと面白そうだ、という発想が作者にはあったのかも知れません。椎名先生も「頭の中で勝手にキャラが動いてる」状態であることをブログで語っていますが、この二人のやり取りはまさにそういう状況で生まれたものだったのでしょう。

 しかし、実際読んでみれば納得の面白い組み合わせではあるのですが、そもそもこの二人を掛け合わせたら面白そうだ、という発想に至ることは、これまでありませんでした。なので、今回は何か読んでてもの凄く新鮮でした。
 ですのでパティは一刻も早く目を覚まし、「賢木を掛け算の対象から外す」とした先週の決定を撤回していただきたい所存です。賢木がポケットに銃をしまっている描写が見方によっては股間に銃を挟んでいるように見えるとか凄い暗喩ですよパティさん。皆本に手を出したらオレのマグナムが(略)ですよ。妄想ネタとしておいしすぎますよ。

 そして今回は、薫と葵、そして紫穂が、ついに自分達が将来エスパーのリーダーとなる宿命を背負っていることを知ってしまったことも重要。今のところはこれが今後どんな形でストーリーに影響するかは判りませんが、今回のメインキャラは明らかに紫穂なので、次回紫穂がこの「予言」に対してどのような反応をするのか期待です。
 彼女は、葵のように単に「嘘や!」と頭から否定してかかるタイプではないように思えます。


GWのコミックシティはサークル参加するんですかパティさん?サンデー8号「絶チル」感想

絶対可憐チルドレン

 ピコピコ動くぬいぐるみ葵を、コナミの科学力で何とか商品化できませんか?(アニメ感想挨拶)

 そして、何かここで椎名先生が「ちょっと内容が特殊な回」と仰っていたアニメ46話は、例の「です帳」編だという話をネットで見かけました。アニメの方でどこまで本家「デスノ」っぽくできるのか期待していきたい。

 以下はサンデー本編です。諸般の事情で列挙型。

  • パティの「自分の体を粒子化させて拡散し、粒子が存在している空間を物理的に操作する」能力は相当強いと感じます。「粒子レベルで自身の身体を操作するテレポート能力」という意味では澪と似ているのですが、パティは澪と違って極めてクレバーな立ち振る舞いを見せるので、敵に回すとつけいる隙が無い分ホントにやっかいそう。
     これで掛け算好きでなければ完璧だったんですが。
  • その掛け算方面では、パティは今回あっけなく賢木×皆本路線を放棄してましたが、でも賢木はああいう軽そうに見える性格や迂闊なところを含めた上で掛け算の左側として魅力的な存在であることに、早く彼女も気付くべきだと思います。様々なカップリングの形を許容できる懐の広さを持った掛け算好きに成長して欲しいですね(何)。
     あと1/21に発売された賢木のキャラクターCDに収録されているドラマが素晴らしい出来(掛け算的な意味で)との評判を耳にしているので、パティも聞いておくべき。
  • 紫穂はそのパティの能力を見据えた上で、電撃を加えて暴走させるという行動に出ました。葉に薫のことをバカにされたことが、今回の「無謀」な行動に出たきっかけだったように読めます。
     中学生になった紫穂は、初対面であるパティや葉の能力を瞬時に判断して状況を打開する行動を取れるクレバーさと、後のことを考えずに爆発的な行動に出る無謀さという、二面性を兼ね備えた女性に成長しつつある模様。皆本が持つことすら躊躇してた「エスパーハンター」もナチュラルに引き金を引こうとしてましたし、何かますますやっかいな女に成長して来てますね。将来が楽しみです。
  • あと賢木は「皆本だってそれ位のことはやってる! 大人なんだからいいの!」って言ってましたけど、そもそも皆本って童貞じゃないの? っていうか、皆本って将来薫と対峙する時まで童貞のままなんじゃないの? そこ重要ですよ?
  • ベッドで抱き合ってる賢木と女性の上からの映像って、誰のイメージなんだろうかと思った。

皆本は既に覗かれないと燃えない体質になっていたサンデー7号「絶チル」感想

 オレも悠理くらいの歳の女の子から「お父様」って言われてみTai!(挨拶)
 もう今日はサンデー8号の発売日ですが、サンデー7号の感想書きます。

 今回から始まった「パンドラリターンズ」編。前回のお見合い編はドタバタっぷりを演出するためだけに出てきた感のあるパンドラの面々ですが、今回は彼らとバベルがマジメにやり合う展開になりそう。
 とりあえず今回のエピソードでは紫穂+賢木のサイコメトラーコンビ対マッスル+パティの「ゲイとやおいは違うよ! 全然違うよ!」コンビが対戦するようなのですが、賢木がマッスルの脳内の皆本好きっぷりをメトったり、紫穂がパティの脳内の兵部×皆本っぷりをメトっちゃったりした時のことを考えると、どう考えても紫穂賢木組の方が不利なのではないかと思われます。
 いや紫穂は大丈夫か。紫穂なら更に黒い妄想(例:賢木×皆本)をパティに吹き込み、彼女に鼻血出させて戦闘不能にさせることも可能か。いやもう賢木は本当に皆本のことが好きですからね。アニメ版を観てると「気持ちは判るが、少しは自重しろ」って思っちゃいますからね。何の話だ(まったくです)。

 で、その賢木と、あと不二子にコードネームがついて皆本が自由に彼らを「使える」ようになったことは、事実上皆本がバベルの全てのエスパーを指揮することが可能になったとも言える訳で、バベルとパンドラの争いはますます皆本対兵部の対決の様相を呈してきそうな予感。中学生編は対ミラージュ戦がメインになるかと予想していましたが、ここに来てパンドラ絡みも重みが増して来ました。
 パンドラがこれまで以上に薫達にアプローチをかけて来るようになると、悠理ミラージュも動いてくるでしょうし、今後は更にバトル的な展開が増えていくのかも知れないなと思いました。

 あと、今回のサプリメントでは悠理がアレで「お父様」なナニなことを暗にバラすようなことしてましたが、本来はまだなじみのない読者のために作品への理解を助ける番外編であるはずだったサプリメントは、今ではすっかり本編と密接に関連しているというか、「本編でエピソードを裂く余裕はないけど、本編で使うネタとして事前に仕込んでおきたい」時のための場所として、積極的に活用されているように思えます。パティがパンドラのメンバーとしてなじんでいく過程なんかは、まさにそんな感じでした。
 こういう形で「作品内作品」を積極的に使うマンガってあまり例がない様な気がしますが、その辺どうなんだろう。

 でもこれって、読者としては面白いので一向に構わないのですが、作者にとってはもの凄く負担になってるんじゃないかという気が。おつかれさまです椎名先生。


オレも思春期特有の恋愛をしたい!サンデー6号「絶チル」感想

絶対可憐チルドレン

 現役小学生の可憐Girl’sに「強く凛々しいドリル」って言わせた脚本家は天才!(今週のアニメ感想)

 そしてサンデーの方ですが、今回でお見合い編は終了。
 お見合いエピソード本編の方は、やはり菜々子さんの男絡みのトラブルが原因だった(語弊)というお約束に忠実な展開だったので安心して読めたのですが、お見合いが済んだ後で発生した「皆本が薫を飼い犬と間違えてベッドに引き込んじゃった」事件の方は(たった一話でここまで薫が「成長」してしまったという意味で)ちょっと想定外でした。まさかここまで薫が乙女チックになってしまうだなんて! 己の心の成長と変化に戸惑う、恋する思春期の少女モードになってしまうだなんて!
 作者の策略通り、ギャップ萌えに目覚めてしまいそうです。

 つまり、このエピソードはコメディにありがちな「お見合いエピソード」かと思わせておいて、本当の狙いはこれから加速して行くであろう「薫が皆本のことを恋愛対象として意識させる」展開に持って行くための準備をすることにあったということですね。皆本と薫のロマンスは、文字通りこの世界の未来を左右するものになる訳ですが、ついにこのマンガもそれに対して本格的に踏み込んで来るところまでストーリーが進んで来た様です。
 椎名先生のブログを読むとどうやら次回以降もこの思春期モードに入っちゃった薫の姿を拝めるみたいなので、その辺を楽しみにしていきたいです。いいなあ思春期女子。健全な意味で。

 あと今回は、何気に賢木が地味に面白かったです。皆本母の前で「できるサイコメトラー」を演じる紫穂をからかう挙動を見ながら賢木×紫穂的な妄想を抱くこともできますし、深夜皆本の部屋でアヘ顔しながら眠っている(語弊)賢木の姿を見ながら賢木×皆本的な妄想を抱くことも自由です。賢木というキャラの懐の深さを垣間見た思いです。
 自分は賢木×紫穂も賢木×皆本ネタもどっちもオッケーなので、どちらもおいしく頂くことができました。ありがとうございました。

 そして朧さんは、いい機会なのでここらでお見合いとかして、自分の人生の意義というものを考え直した方がいいと思います。
 連載が始まった頃は「ミステリアスな美女」的素敵キャラポジションにいたはずなんですけどね…(´д`;)


25日発売のドラマCDがとても腐女子向けらしいのでパティは購入したに違いないサンデー4+5号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 今回もまた突っ込み甲斐がある面白いエピソードだったので、箇条書き的に感想をまとめてみます。
 全くまとまってませんがご容赦を。

  • 葉の能力は「振動波を操る」というものらしいのですが、シュレディンガー音頭でも謳われているように量子力学的な世界観では「世の中全て波だらけ」なので、もし葉が量子力学における「波動」を操作できる能力を持っているのであれば、その応用範囲は異常に広いのではないかと思われます。
     ただ葉は何かこう良い意味で頭の中身がバカっぽいので、そんな無限大の可能性を持つ能力を主に真木をからかうためだけに使っている模様。
  • っていうか、マンガ的には葉の能力は、早い話が「口から破壊力があるリップルレーザーを出す」と定義できそうです。超能力マンガで口からリップルレーザーを出すキャラと言えばやはり「バビル2世」のロプロスであり、従って彼は兵部の「三つのしもべ」のロプロス役であると決定(勝手に)。
     「怪力」の紅葉がポセイドンで、常に兵部に付き添っている真木がロデムでしょうか。どうでもいいですが。
  • バレットは「ハヤテのごとく!」的な意味での執事になる能力があると思った。要するにお嬢様のわがままに苦労させられる役。
  • 小学生時代の同級生なんか、その後会わないとみんな忘れちゃうと思うけど
     故郷から出ちゃうとホントに逢わなくなるので実際そうなんですけど、たまに故郷に戻ってみたら小学生時代の同級生同士が知らない間に結婚してる話を聞いたりして、ちょっとビビったりしたことないですか? あの二人って学校時代仲良かったっけ? みたいなことを思い出したりして(何の話だ)。
     その辺はともかくとして、菜々子の見合い話にはやはり何か事情があるっぽいことが明示されました。この手のマンガにおけるお見合いエピソードのパターンを踏襲するなら、多分男絡みです。
  • そして、皆本が薫を意識していることも、今回ちょっとだけ明示されました。皆本は「僕は大人でこいつらは子供だぞ!?」とその感情を打ち消していますが、でも皆本が20歳で薫が10歳の時ならともかく、皆本22歳と薫12歳なら、まあそこまで躍起になって否定する程インモラルじゃないような気がしました。いや否定されなかったらそれはそれで困りますが。
     チルドレンの年齢が上がると共に、(皆本が自制してる理由である)「自分が面倒見てる子供を愛したらヤバい」という社会的抑制は効きづらくなるものなのかも知れません。この調子で高校生編に突入したら、この二人どうなるんだろう。この二人はその辺りで決定的に間違っちゃうのかなあ。
  • 成長した薫の姿がフラッシュバックで出てきたのは、アニメ放送の内容(サイコ・ダイバーズ編)に合わせたのかも。気が利いてますね。可憐Giri’sにリアルに萌える程アニメに入れ込んでいる原作者ならではのファンに対する気遣いです(まちがい)。
  • そして今回は、やはりパティの鼻血に突っ込まざるを得ません。兵部が皆本の顎を掴んだところで興奮しすぎて鼻血出しちゃうとか、あまりにも期待通りです。キャラ紹介にも「掛け算好き」と書かれてしまう公認っぷりも見事。
  • そういえば「GS美神」が連載されていた頃、美神の同人を作っている方が「椎名先生は、同人でやるようなネタを本編でやっちゃうから困る」と仰られていましたが、先生のやることは相変わらずだなあと思いました。
     「MISTERジパング」の頃は、日吉が周囲の男性からモテモテになる様を遠くからヒカゲが「まー、モテちゃって♥」とニヤニヤ眺める程度の描写に止めていた椎名先生でしたが、パティに関してはもはやそれどころじゃないレベルにまで行っちゃってますね。いいことです。
  • そしてきっと彼女は、チルドレンを「解禁」してニヤリと笑った皆本と、それを見て焦る兵部の掛け合いを見たところでも鼻血吹いたと思います。だって兵×皆かと思っていたら、いきなりリバ妄想も可な展開になったんですよ? 興奮するよね! ね!(←誰に対して言っているのか)
  • 後半の戦闘シーンはメインキャラ総出でドタバタアクションしてて、とてもオモロかったです。
     今回は年末ということもあってか、ファンサービスが充実していた回だったと思います。いやもう色々な意味で。

 来年も「絶対可憐チルドレン」や椎名先生にとってよい年でありますように><


コミックマーケット75 椎名高志作品関連サークル情報

※作品名を表記していないものは「絶対可憐チルドレン」の同人誌です

12/28 (1日目)
  • 東-A19ab 初心の会 (絶対可憐チルドレン本あり)
  • 東-E28a DAM★DAM (MISTERジパング 信長×日吉)
  • 東-F01a ゆなぼん (兵部本あり?)
  • 東-H01a 東京動画大学 (絶対可憐チルドレン 問題集)
  • 東-K42b 粋花 (絶対可憐チルドレン本あり?)
  • 東-M41b ピリカ (皆本×薫)
  • 東-V07a 犬ごや(仮) (真木×兵部 女性向け)
  • 東-ク54b みりん観光王国 (皆本ハーマイオニ、真木×兵部 女性向け)
  • 東-ス18a 替え玉はイケメンで。 (皆本×兵部あり?)
  • 東-ニ04a ファルス (賢木受)
  • 東-パ59a 神吉重工 (皆本×紫穂)
  • 西-え19a ことのは (真木×兵部)
12/29 (2日目)
  • 東-K37b 絶対主義 (皆本総受、真木×兵部)
  • 東-P16a 学園天国 (真木総受あり?)
  • 東-P49a 変集委員会 (紫穂&賢木本あり)
  • 東-T57a Happy Go Lucky (兵部受 委託)
  • 東-U28a DARKNESS (真木×皆本)
  • 東-カ15a ジュラルミンアタッカーズ (MISTERジパング 信長×日吉)
  • 東-ケ55b Last Supper (兵部受)
  • 東-シ40b 塩こんぶプロジェクト (チルドレン ギャグ)
  • 東-ヘ19b フーテン族 (MISTERジパング 信長×日吉、五右衛門×秀吉)
  • 東-ヘ20a paralle (MISTERジパング 信長×日吉)
  • 東-ヘ20b 山折り谷折り (絶対可憐チルドレンあり?)
  • 東-ヘ21a 3-1 (チルドレン本)
  • 東-ヘ21b チョーばぁっとー(メインキャラ中心)
  • 東-ヘ22a 白竜堂白亜店 (アニメ中心 ギャグ)
  • 東-ヘ22b 千里亭(皆本中心ギャグ?)
  • 東-ヘ23a BLUE SIGNALS (チルドレン×皆本中心)
  • 東-ヘ23b トロイメライ (オールキャラ中心 葵・皆本・賢木&紫穂)
  • 東-ヘ24a 庭と畑 (紫穂と賢木中心)
  • 東-ヘ24b RIX (紫穂×賢木、ハウンド、不二子×兵部 男性向け)
  • 東-ヘ25a ANGELICA (皆本×ナオミ 男性向け)
  • 東-ヘ25b MOON Project (紫穂中心)
  • 東-ヘ26a 透光ポラリス (兵部×不二子)
  • 東-ヘ26b ルミネセンス (兵部中心 イラスト・ギャグ)
  • 東-ヘ27a アップルクランブル (真木×兵部、グッズ)
  • 東-ヘ27b とまとジャム (真木×兵部、兵部×薫)
  • 東-ヘ28a ×80 (小説 兵部総受)
  • 東-ヘ28b 絶対隷奴 (皆本×兵部 女性向け)
  • 東-ヘ29a しゅがー☆きゅーぶ (兵部×皆本、賢木×皆本 女性向け)
  • 東-ヘ29b なかおち (皆本中心ギャグ)
  • 東-ヘ30a Eulenspiegel (ケン×皆本、賢木×皆本 女性向け)
  • 東-ヘ30b コピー機が粉砕。(皆本中心?)
  • 東-ヘ31b アスパラガス行進曲 (賢木×皆本 女性向け)
  • 東-ヘ31a Paraiso (賢木×皆本 女性向け)
  • 東-ム23a mano a mano (皆本受あり?)
  • 西-れ08a kidnap comapny (監禁ADV 男性向け)
12/30 (3日目)

※12/28追記

 また、企業スペースの「小学館 サンデーGX」ブースにおいて、アニメ版「絶対可憐チルドレン」限定DVDセットが販売されるとのこと。内容は初回生産仕様のDVD1~5巻に加え、椎名先生の複製ネーム+下書き原稿セットを含む4つの特典付き。
 価格は30450円、数量は30、先着順。もう売り切れてるかなー

※誤りや登録漏れなどがありましたらご指摘をお願いします