絶対可憐チルドレン一覧

賢木は6巻で不二子と再会するまで騙され続けていたのか…(´;ω;`) サンデー40号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 黒巻姉さん…(´;ω;`)ブワッ
 遅くなりましたが絶チル感想です。

 今回の焦点は、勿論ユーリの第四人格さんこと「フェザー」が皆本にキスしたこと。というか、より正確に表現するなら皆本がフェザーに唇を奪われたこと。敵か味方か正体不明の仮面キャラからいきなりキスされて赤面しちゃうだなんて、やっぱり皆本さんはどこまでも乙女です。何という堂々たるヒロインっぷり。流石です。

 あの時、皆本はフェザーに拘束されながらも「一緒に来てもらうぞ! それが君のためでもあるんだ!」と相変わらずのエスパー保護欲を発露させてましたけど、結果的にそれがフェザーの中の保護されたい欲求(後の皆本が「心のどこかでSOSを発している」と表現した感情)を自覚させてキスに至らせたとも考えられる訳で、あの局面ではああすることがフェザーに対するフラグを立てるという意味においては最善の行動だったと言えます。フェザーに唇は奪われたけど、逆にフェザーの心は奪った皆本。格好いいですね。代わりにチルドレンからの信頼は失いましたが。
 でも、チルドレン達も皆本が乙女だということは判っている訳ですから、そろそろ「皆本が女に迫られる」ことはあってもその逆は絶対にないことに気付くべきだと思います。紫穂は多分気付いててからかってるっぽいですけどね。皆本に盟神探湯仕掛けるとかマジハンパない。

 今回の話からすると、「フェザー」はユーリの人格が分裂したものというよりは、元々レアメタルのイヤリングに宿っていた別の人格がユーリの体を動かしていると考えるべきであり、今後の悠理/ユーリを巡る物語は「レアメタルに宿っていた元の人格は誰なのか」が焦点になると考えてよさそう。
 今回のエピソードはとりあえず次回でほぼ完結するっぽいので、次回でどこまで謎が明かされるのか気になります。あとは「Strings」の歌詞も気になります。二番までフルコーラスってどれだけ本気なんだ。

 ちなみに今回薫が川底に隠れていた念動力者を気絶させた技は俗に「ガッチン漁法」と呼ばれているもので、水辺にある岩をハンマーとかで叩いて衝撃波を起こし、周囲の魚を根こそぎ気絶させて捕まえるという、たいへんに環境によくない漁法です。よい子は真似しない。
 個人的には、安永航一郎先生の「海底人類アンチョビー」のクライマックスにおいて、海底人類を全滅させる目的で使用されたことで有名です(古い)。


バレットはコレクター趣味から早いうちに手を引いた方が良いと思ったサンデー39号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 椎名高志先生の大阪での原画展&サイン会の詳細が発表になりました。
 サイン会の方は、今回は往復ハガキで応募+当選者のみに返信という形式に変更に。東京の時は「先着順」だったので、午前3時の時点で既に50人を超える希望者がゲーマーズ秋葉原店の前に集まってしまって午前5時過ぎには受付を締め切らざるを得ず、始発電車に乗っても間に合わない人が続出するという事態になってしまったので、今回のレギュレーション変更は妥当でしょう。とりあえず出すはがきの数には制限がないようなので、どうしてもサイン会行きたい人は大量に出してみるがいいと思います(無責任)。
 原画展の方は、展示内容に変更はないと見ていいんでしょうか。

 以下は今週号の感想。

・非殺生接触感応ワイヤーガン

 今回のチルドレン側の主役は紫穂。クライマックスシーンにおけるサイコメトリー操作での杭打機によるパイルバンカー連打は「さすが紫穂」と思わせる活躍っぷりでしたが、今回はそれ以前に出てきた「非殺生接触感応ワイヤーガン」のインパクトが勝りました。
 要するにサイコメトリー用のワイヤーで相手を拘束するという趣旨の武器なんですけど、拘束の度合いはワイヤーガンを操る紫穂の胸先三寸であり、多分これ人を殺せます。というかあんな武器で拘束された状態で紫穂にサイコメトリーとかされたら恥ずかしくて死ぬ。これを作ったティム&バレがセーフティーを厳重にしたのもよく判ります。
 あと何で紫穂はまだ若いのに「ゲームセンターあらし」を知っているのか。ああ見えて中身は40代のオッサンですか?(はい。オッサンです)

・ファントムさん

 今回もまた余計な厄災を引き起こす張本人かと思われていたファントムですが、今回は逆に崩落が起こりそうな堤防をチルドレンに教えてその場を立ち去るという暴挙に(暴挙?)。今後のために薫のお誕生日会に悠理を行かせる(そしてレアメタルのイヤリングをプレゼントする)ことを最優先するという、彼女にしては珍しい行動に出ました。彼女にも道理というものが理解できる理性があったんだと思いました。
 あと彼女は多重人格の中でのブラックユーモア担当でもあるので、新コスチュームを披露して薫相手に乙女ごっこをする余裕も見せました。結果的にその乙女っぷりが、皆本の脳裏にかつて彼女が言った「これはゲームよ」という台詞を思い起こさせ、皆本を行動に動かしたと思えば効果はあったのでしょう。皆本も心は乙女なので、同じ乙女同士で何か相通じるものもあったのかも知れません。ウソだけど。

・第四人格さん

 ユーリの「第四人格」がアクティブ化し、ナイの協力を得てついに皆本に接触。皆本は困ったエスパーを見ると放っておけないタイプの人間なので、彼にコンタクトを取って助けを求めるのは良い選択だと思います。どんな話を切り出すつもりなのか、次回に期待したいところ。

 それはともかく、最終ページでほんのちょっとだけパンツ見せてる第四人格はいい人格です。薫も「ウォーターアンブレラ」しながら見せてるけど、表面積的には第四人格さんの方がグッと来ます。チラリズムをわきまえてますよ彼女。
 まあでも今回一番色っぽいのは、結局は雨に濡れた皆本なんですけどね(おわり)。


「中二の妄想象をも倒す」は積極的に座右の銘にして行きたいサンデー38号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「これなどは謎の天才原型師『Mr.9』作で、一体五万円が即日完売!
 九具津さん何やってるんですか(サプリメント感想)。

 しかし、敵味方双方にハードなオタクがおり、かつパンドラ側にはクリエイター(九具津・パティ)が、バベル側には熱心なファン(ティム・バレット)がいる現在の状況は、何か今後の展開を示唆しているような気がしないでもないです。謎の原型師・九具津とコアなフィギィアコレクターのティムバレの魂の交流をベースに、「オタクの結びつきは思想を超える」を体現する物語とかそういう奴。
 そしてそれをパティが掛け算に変換して表現。完璧だ。

 本編の方ですが、まず「作詞:六ツ見純代」って何事ですか(感想)。これが「軽い気持ちでリクエストしただけなんだけど」って奴なのでしょうか。それに、コード考証に名前が載っている「姫野よしかず」さんも、漫画家でかつ本格的にバンドやってる方のようです。専門用語で言うところのプロの犯行であることは確実。この曲を実際に収録してCD化するつもりなのか、と疑われても仕方がないレベルです。
 練習のシーンでは、葵が「音楽性がちゃうと思うねん」と言ってるところが笑いのツボに入りました。単に葵に音楽的なセンスがないだけなのですが、音楽性の違いという言葉が持つ解釈の幅の広さ(もちろん駄目な意味で)を利用したいい台詞だと思います。普段は「出来る子」な葵がダメキャラになってるのが新鮮でいいですね。
 あと葵絡みでは、指先に巻いた絆創膏をレインコートの下に隠すシーンが、ちょっとスカートを押さえる仕草を連想させて萌えです。好きな人にパンツ観られて照れながら隠すみたいな感じ(妄想)。

 そして肝心の任務の方は、薫がメアリーから「念動エンドレスエイト」という今やその名を口に出すのもはばかられるサブタイトルの技を伝授されるなどで豪雨に対する準備は万全なのですが、何か想定外の方向からファントムが飛んできてビックリという流れに。彼女が今回の「変動確率超度7」級の事件を引き起こす要因であることは、まず間違いないでしょう。
 ファントムが何故ここにやって来たのかと言えばそこにチルドレンがいるからであり、何故チルドレンがいるのかと言えばここで「変動確率超度7」が予知されたからであり、何故「変動確率超度7」が予知されたかと言えばファントムがここにやって来るからで(以下略)。前回の「海岸で死亡事故の発生確率が30%」と同様、そこにチルドレンがいるから「変動確率超度」を伴う事件が発生してしまうって形ですねコレ。

 いつものパターンであれば、ファントムが変な急造怪人を連れて来てそれをチルドレンが撃退してめでたしめでたし、で終わるところですが、今回はナイがこのバトルに介入してくることは確実。ナイはトリプルブーストをその身で受けて退場するためだけに「黒い幽霊」から送られてきた存在なのですが、ナイは既にユーリの第四人格から何らかの指示を受けているっぽいので、素直に「黒い幽霊」の意図通りに動くとは思えません。
 果たして今回のバトルの行方はどうなるのか、ナイの素顔は明かされるのか、無事薫の誕生会は開かれるのか、そして六ツ見純代さん作詞のお誕生日ソングはCD化されるのか。どっきどきしながら次回を待ちたいと思います。いや流石にCD化はないと思いますが。携帯サイトで着メロ配信ならあるいは。

 そして、お誕生日ケーキを冷たいムースにするよりも、ケーキの中から半裸の皆本が出てくる仕掛けにした方が薫は喜ぶと思います(おわり)。


1週遅れました><サンデー36号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 皆本ハーマイオニーの壁紙を保存していいものかどうか、人として少々悩みました(挨拶)。
 今更になりますが、先週のサンデー36号の「絶チル」感想です。

 ちなみにハーマイオニーの壁紙は、普段持ち歩いているネットブック用として使わせて頂く予定です。「もしこのネットブックを忘れて他人に拾われたりしたら恥ずかしくて死ぬ」と思えば、持ち歩きにも注意深くなるというもの。多分。

・賢木12歳

 サプリメントでは、「お前はクラリスか」と読者が突っ込みを入れるのをカワイイ顔して待ち受けてる賢木12歳が熱かったです。専門用語で言うところの誘い受けって奴ですよねこれ。誘い受けエスパー少年賢木。兵部ですら引っかけるその技量は並大抵のものではありません。兵部が賢木を目の敵にしていまだに苛めている理由がよく判りました。
 あとその兵部ですが、赤ちゃんに欲情するのは大概にした方がいいと思います(間違い)。薫の誕生に立ち会ったということは、彼女の誕生はあらかじめ予知されていたということなのでしょうか。

・猫ナイ

 猫ナイが悠理からもらった刺身って、あれスーパーで買うと500円以上しませんか奥さん。自宅で猫飼ってた頃は、ご飯にツナ缶の残りとイワシとサバの削り節をぶっかけたものを与えてましたよ。悠理にはそういう贅沢ができるだけの資産があるということなのでしょうか。オレも猫になって金持ち美少女に飼われたいです。

 というところはともかく、ナイが「悠理」からのカムフラージュの為に猫に化けさせられるという、ちょっと驚きの展開に。でも、まあ確かに悠理に気付かれずにナイを側に置く必要があるのであれば、彼女を猫に化けさせて悠理が拾ったことにしておくというのは合理的です。
 しかも、美少女が猫と戯れる心温まるシーンも合法的に加えられますしね。猫ハァハァ。

 最後のシーンは、ユーリの「第四人格」がレアメタルのイヤリングからナイに話しかけるところでした。このマンガでは、レアメタルには人間の思念波を記録して保持できるという設定があるので、ユーリの第四人格が自らイヤリングに自分の思念をコピーしたということになるのでしょう。
 第四人格の正体が不明なので、彼女とナイとの接触が今後何を引き起こすのかはまだ不明ですが、とりあえず「第四人格」と呼称するのは不便なので、第四人格さんにも名前が欲しいところです。「ファントム」も「ミラージュ」も戦闘機の名前なので、第四人格も戦闘機から名前を持ってくる展開を予想。イーグルとかファルコンとか。あるいは零戦とか(何で)。

・薫誕生パーティー

 案の定、薫の誕生パーティーの日に予知出動が発生するという、かつてのちさと誕生パーティーと類似する流れになって来ています。話の流れではコメリカチーム(というかメアリー)も参戦するような雰囲気になって来ており、そして登場人物が増えるということは今回のエピソードが結構な長丁場になるということを意味してそう。
 そして誕生会でメアリーと来れば、コミックス17巻のオマケまんがで妙に凹んでいたメアリーのことが連想されます。彼女に名誉回復の場が与えられるのか、それともまた何か彼女がやらかすのか、その辺もちょっと気になって来ました。

 あと何かパーティーでは、最近流行のガールズバンドを組む流れになって来てます。紫穂はサイコメトリーを使えばドラム叩くのは楽勝として、葵は一度ベースをやると決めたらもの凄い勢いでちゃんと練習する子だと思います。ぜひその様子もアニメで観たいですね(それはないんだよおキヌちゃん的オチ)。


コミックマーケット76 椎名高志作品関連サークル情報

※作品名を表記していないものは「絶対可憐チルドレン」の同人誌です。
※[携帯]は携帯ブラウザ用サイトです。

8/14(1日目)
8/15(2日目)
  • 東-U26a kidnap comapny (男性向けADVあり?)
  • 東-Z07b 初心の会(絶対可憐チルドレンあり?)
  • 東-ニ37a いんどの実委託 兵部×皆本)
  • 東-ミ19a フーテン族(MISTERジパング 五右衛門×日吉)
  • 東-ミ19b paralle(MISTERジパング 信長×日吉)
  • 東-ミ20a 朝の魔法[携帯](オールキャラギャグ、賢木×紫穂、グッズ、GS美神)
  • 東-ミ20b カワハギ。[携帯](葉中心のパンドラ本)
  • 東-ミ21a Nobicco(真木×兵部)
  • 東-ミ21b TARUHOLIC(皆本×兵部、真木×兵部)
  • 東-ミ22a エラーボム(兵部受)
  • 東-ミ22b くろまめ。(真木×兵部)
  • 東-ミ23a アップルクランブル(真木×兵部)
  • 東-ミ23b とまとジャム(真木×兵部)
  • 東-ミ24a ×80(真木×兵部)
  • 東-ミ24b 日曜日はダメよ(兵部受)
  • 東-ミ25a 松竹梅娘。(真木受、賢木×皆本)
  • 東-ミ25b ファルス(皆本×賢木)
  • 東-ミ26a Eulenspiegel(ケン×皆本、賢木×皆本)
  • 東-ミ26b 永遠の翼[携帯](兵部×皆本)
  • 東-ミ27a HM☆PLAN(兵部×皆本)
  • 東-ミ27b 怪奇月食(兵部×皆本、女体化)
  • 東-ミ28a なななちゅ(皆本受中心)
  • 東-ミ28b なかおち(皆本受、ギャグ)
  • 東-ミ29a 第三領域(皆本)
  • 東-ミ29b Paraiso(賢木×皆本)
  • 東-ミ30a soni+(賢木×皆本、葉×真木×兵部)
  • 東-ミ30b caetle(賢木×皆本)
  • 東-ミ31a アスパラガス行進曲(賢木×皆本)
  • 東-ミ31b ニアピン(賢木×皆本)
  • 東-ミ32a ksstock(賢木×皆本)
  • 東-ミ32b 透光ポラリス(兵部×不二子)
  • 東-ミ33a 風桜花(皆本×薫、賢木×紫穂)
  • 東-ミ33b ABQ(賢木×紫穂)
  • 東-ミ34a ORION(賢木×紫穂)
  • 東-ミ34b ANGELICA(葵 男性向/賢木×紫穂)
  • 東-ミ35a BLUE SIGNALS(チルドレン×皆本)
  • 東-ミ35b 白竜堂白亜店(オールキャラギャグ)
  • 東-ミ36a MOON Project(チルドレン中心)
  • 東-ミ36b POKEKARA(ほのぼの)
  • 東-モ57a 無題同盟(兵部×皆本?)
  • 東-ユ30a 替え玉はイケメンで。(皆本×兵部あり)
  • 西-め28b 庭と畑(賢木×紫穂?)
8/16(3日目)

俺も生まれ変わったら腐女子になってガールズトークがしたいですサンデー35号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 ページ上部の空欄埋めコラム「世界を席巻中!人気TCG大特集!」の絶チルページに、絶チルTCGじゃなくてわざわざハヤテTCGの記事を持ってきたのは空気読めてないと思いました(挨拶)。

 遅ればせながらサンデー35号の感想です。
 土日は疲労が溜まって寝てました。

・中学生編におけるチルドレン最大の敵=ファントムのひみつに迫る勢いの回。悠理の正体がファントムであることは既に公然の秘密だったのですが、今回のエピソードでそれが明確な形で提示されたことに。
 要するに、元々「黒い幽霊」の首領(個人的コードネーム:バビッチ佐野)の「娘」であったのはユーリ=ミラージュで、ミラージュの内面の黒くて攻撃的でいたずら好きでうずうずしている部分がファントムという別の人格として覚醒、そして悠理はこの二人が日本で薫達に接近するために作り上げた更に別の人格、という解釈でいいんでしょうか。

 多重人格は、強度な精神的ストレスに晒された結果、自我を守るために「もう一人の自分」を作って現実から逃避することによって形成される、みたいな話を聞いたことがあります(参考)。ユーリはこれまでに人格が分裂してしまうくらいに色々と半端ない人生を歩んできたということになるのでしょうか。なるんだろうなあ。「黒い幽霊」は職場としてストレスが多そうだしなあ。簡単に従業員(=洗脳したエスパー)を切り捨てちゃうとことかマジブラック。そもそも「黒い幽霊」という名前からしてブラック企業ですし。
 にしても、ただでさえ分裂気味の彼女の「第四の人格」とは何なんでしょう。ブラック企業で働く前の、本当のユーリの人格?

・そして今回の新キャラの「ナイ」。ナイ即ち名前がない=名無しさん。名前からして使い捨てられることが前提です。わかりやすい。
 影を使う能力と透視能力を併せ持っているとなると、確かに隠密行動というか要人暗殺には最適な能力と言えます。ただ少年マンガの世界には「影を使う」能力を駆使して戦うヒーロー「名たんていカゲマン」という偉大な先達が存在していることを考慮すると、もし彼女の洗脳を解くことさえできればこの能力を世のため人のために役立てることも、決して不可能とは言えません。バベルの隠密行動要員であるバレットは幼女が好みなので、彼と組ませれば相性もよさそうです(決めつけ)。

 そしてこの作品には、不幸な境遇のエスパー幼女を見たら決して(いろいろな意味で)放ってはおけない性格の皆本光一というホンモノがいるので、彼がナイを見たらまかり間違いなく持ち前の幼女を教育したい欲がムラムラと湧いてくるに違いありません。
 かつて薫や澪を救った時のように、皆本はナイを救うことができるのか。その辺に期待。今回は出てきませんでしたが。

・あと今回は、「黒い幽霊」配下のテオドールなる人物も登場しました。「子供に殺人をさせるのは少々うしろめたいのです」とか言いながらナイを素で人間扱いしていないところとかかなり外道であり、久しぶりに「エスパーに対する憎悪」を体現するキャラが出てきたという感じ。
 しかし「日本では土足禁止」と言われてちゃんと靴を脱ぐ律儀さというか、変なユーモアのセンスはあなどれません。

・薫のスパッツ姿は健康的な色気に満ちあふれていてとても可愛らしく、何故これでクラスの男子にモテないんだろうかと思いましたが、もし自分があのクラスにいたら間違いなく薫じゃなくて鈍臭くて気弱そうで押しに弱そうな悠理の方を好きになりそうなので、きっとあのクラスの男子は基本的に昔の自分みたいなボンクラばっかりなんじゃないかと思いました(おわり)。


バレットの隠密行動スキルはイベントの徹夜行列時にも役に立つのかと思ったサンデー34号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 ダブルフェイスの二人は、そろそろ若さ以外のところに自分の女としての価値を見いだした方がいいのではないかと思われます(挨拶)。
 遅れましたが今週のサンデーの「絶チル」の感想です。

 前回の段階ではどうやって皆本達が「普通の人々」のチャラ男達を制圧して飛んでくるミサイルを回避するのかが懸案事項だった訳ですが、よく考えてみたらバベルチームには局長という人類最強の超人が存在していた訳で、局長であれば相手の放った銃弾で自分の手錠を壊して逆襲するくらいのことは簡単ですよね。ECMが入ったアタッシュケースをミサイルにぶつけてボートへの直撃を防ぐという無茶なアクションも、「局長がやるなら仕方がない」という理由で納得できます。
 局長の行動力は明らかに並の人間のそれを超えていますが、局長の能力はサイキック的な意味での超能力ではない為、ECMでは防げません。エスパー封じをもっぱらECMに頼っている「普通の人々」にとってノーマルの超人である局長は明らかに脅威だと思われるので、次回の対バベル攻撃の際には局長対策が必須であると思われます。
 でも、局長を封じる手段なんてこの世にあるのだろうか。

 あとは、朧さんも拳銃を持ったチャラ男をものともせずに海中に引きずり落として局長による反撃のチャンスを作るなど、地味にいい仕事を行っており、当エピソードにおいてただの横乳要員じゃないことを読者に再認識させていました。
 朧さんはこんなに有能な上に薫も認めるナイスバディの持ち主なのに、持ち込まれるお見合い話の一つも片付けられないのが不思議です(関係ないです)。

 不二子ちゃんは相変わらずなのでいいです。

 その辺は余談として、今回のメインテーマは薫の精神的な成長の描写。前回の引きでは読者が我慢萌え要素に目覚めてしまいそうになるほど爆発するのを我慢していた薫でしたが、今回は最後まで冷静さを失わず、海中に落ちた仲間を助けるばかりか敵のチャラ男まで「エスパーはみんなを幸せにするために力を使わなければならない」という理念の元に助けてしまうという成長っぷりを見せていました。ここまでデキる子になっていたのは正直意外。爆発するに違いないと思い込んでてすまんかった(何となく謝る)。
 ただ、チャラ男を助けた時の表情からは、まだちょっと納得できずに我慢している感じも読み取れます。こういうのが鬱積して行くと将来爆発しかねないような気がする。

 皆本との最後の絡みの部分は、基本的に二人のイチャイチャっぷりをニヤニヤしながら眺めればいいと思いますが、特に薫が精神的に成長したことを知った皆本が「大きくなったな」とイケメンモードで薫に語りかけたこと、そして薫は皆本を「貧弱な坊や」とバカにしたことはちょっとからかっただけだったと赤面しながら弁明したことが、ここでは重要です。ここだけ読むと、なんだこいつらもうデキてんじゃん? みたいな感じになりますよね。
 葵や紫穂は、その辺を判っているのかどうなのか。そろそろフナムシ焼いてる場合じゃないような気がしないでもないです。

 賢木も相変わらずなのでいいです(おわり)。


朧さんの横乳見せ水着は誰に対するアピールなのだろうかと思ったサンデー32号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 今更になりますが、椎名先生の原画展の詳細が発表になりました。17日からゲーマーズ秋葉原店で開催とのこと。とりあえず自分は諸般の事情で平日の方が行きやすいので、開催初日の午前中に行ってくる予定です。それまでに今の仕事が片付いていればの話ですが(伏線)。俺、今の仕事が終わったら、椎名先生の原画展へ行くんだ…
 今回の原画展の最大の目玉であるところの平野綾アシ生原稿は勿論のこと、『20年間人気街道大爆走中!』のアオリにおける「人気街道」に含まれるかどうか微妙な「一番湯のカナタ」の生原稿とか、体育会系大嫌いな椎名先生が描かれた幻の(今後日の目を見なさそうな的な意味で)バスケマンガ「フォワード」の生原稿とかの、レアな作品を見てみたいです。

 あとサイン会参加資格ゲット権の方は、事実上「先着50名」なので、始発電車に乗って秋葉原に行ってゲーマーズに並ぶ根性が必須条件というか、むしろ終電から秋葉原で徹夜カラオケやりながら夜が明けるのを全裸待機するくらいでないと確実性がないんじゃないかと思われるくらいの難易度なので、色々と顧みないと行けないものがある自分としては諦めざるを得ません。
 全てをかなぐり捨てても椎名先生の生原稿サインが欲しいと願う、コアなファンを自認する皆さんの健闘を期待します。

 以下、サンデー32号の感想。

・今回は「普通の人々」の思惑通りにハマって皆本大ピンチの巻。皆本は基本的にお姫さまなので毎回必ず敵の手に落ちるのがお約束なのですが、今回もまたきっちりお約束を果たしてくれました。おつかれさまです。
 今回の危機を皆本達だけで切り抜けるためには、ミサイルが飛んでくる前に「普通の人々」のチャラ男を説得してECMを切ってテレポートで脱出するくらいしかなさそう。あるいは、超能力を封じられた葵が空間をねじ曲げて軌道を反らすくらいの能力が出せるかどうか。
 どっちみちこのマンガは元非モテの椎名先生のマンガなので、最終的にチャラ男がひどい目に遭うことは確実です。

・「やな奴と同じ空気を吸うのはその辺が限界ね
 紫穂のこの台詞に対しては、『「お父さんくさーい」って言ってる娘みたいだ』という感想をネットで見かけて、なるほどなあと思いました。台詞は相変わらずきついですが、ひねくれキャラはひねくれキャラなりに賢木に甘えていらっしゃるのですね。微笑ましいです。
 お父さんも精神がひねくれた女の子は大好きです(お父さん誰?)。

・次回は薫が大爆発するっぽい引きでした。皆本のことを思春期の乙女っぽく意識し始めてからは初めての危機なので、薫がどう暴れるのか正直予想が付きません。「破壊の女王」の鱗片を見せることになるのか否か。
 にしても、最後のコマで暴走するのを一生懸命我慢してる薫の顔はとてもカワイイですね。いわゆる我慢萌え。新ジャンル。


現代っ子は「おっぱいミサイル」に反応できるのだろうか(性的な意味で)サンデー31号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 俺、寝て起きたら村枝先生の「オースダイン」が載ってるサンデー32号を買うんだ…(フラグ立て挨拶)

 毎度のことながら、ギリギリアウトのタイミングでサンデー31号の「絶チル」感想です。

・「自分で予知して自分で防いだと言っている
 これって、コンピュータワクチンの製造メーカーが自分でウィルスを捲いた上で自分でそれの対応プログラムを作って儲けてる、という噂が流布しているのと同じようなものでしょうか。こういうのは噂の対象(この場合はウィルスソフトメーカー、「絶チル」の場合はバベル)への感情的なやっかみがある場合に発生しがちなので、この辺の描写は妙にリアリティがあるなあと思いました。税金払ってるのに何やってんだとかそういうレベル。多分。

 あと「事故確率30%」がいまいち信用されていないのは、(マンガの中でも出てきたメタファーですが)天気予報と同レベルでしょう。日常的にそういう予報が出ている世界であれば、「事故確率30%」が実際どのレベルで当たっているものなのかを一般市民は経験で知っており、それ故に「まあ自分が事故に巻き込まれることはないだろう」というノリで海水浴にゴーみたいな。
 そして実際に事故が起こると世間は被害者に「自己責任」を押しつけ、事故の当事者は行政やバベルを批判する流れに。嫌な世界ですね。やはりこの社会は一度パンドラの手によって滅んだ方がいいのかも知れません。

 でも仮に世界が滅んでパンドラが世界を支配するようになったら、非難の矛先が単にバベルからパンドラに変わるだけなので、社会を滅亡させるコストの分だけ勿体ないのでやっぱり滅亡しないでいいです。

・「あれでおちない女っているのかな
 薫はああ見えてマッチョ系男子がお好きなのかと思いました。あるいは、椎名先生のマッチョ体型への憧憬と嫉妬がないまぜになった感情が発した発言? 昔女性から「貧弱な坊や」と言われてしまった経験がおありなのでしょうか?(捏造)

 このシーンでは、マッチョなライフセーバーと体型を比べられた皆本が体を隠してしまうところが面白かったです。それまでボディを晒していたってことは、やっぱり皆本は内心で自分の鍛えたスレンダーボディにそこそこ自信を持っていたことの現れであり、それ故に薫達に「貧弱な坊や」扱いされたのが悔しかったに違いありません。
 これはつまり、ちょっと自分の体に自信があったヒロインがライバル女子の巨乳キャラのナイスバディっぷりに気後れして水着姿になるのを躊躇するというよくある構図と同じ心理であり、図らずも先週提唱された皆本ヒロイン説を補強する展開であると言えましょう。

 実際問題としては、ガチガチに鍛えられた細マッチョよりは均整の取れたスレンダーボディの方がビーチサイドではモテるんじゃないかと思われるので、皆本はもっと自信をもってそのエロスなボディを晒すべきだと思います。ヒロインとして。

・あと、賢木の水着もなんか腰履きのローレグ気味なのが気になります。皆本に対抗しようとしているのか。それとも皆本へのアピールのつもりなのか。表紙で妙に皆本とベタベタしようとしているところも気になります。

・今回の結論としては、筋肉描くの面倒くさいと言いながら大量に男性キャラを脱がせて筋肉を描かざるを得ない状況に自ら陥った椎名先生は、実は筋肉が大好きに違いないということです。もう貧弱な坊やとは呼ばせない!(二次元では)という気概を感じさせてくれて頼もしい限りです。
 「GS美神」の頃は、せっかくの水着回で夏の海をエンジョイするリア充達に嫉妬した挙げ句に周囲を驚かせて嫌な気分にさせるだけの妖怪・コンプレックスを登場させて憂さを晴らすネガティブっぷりを発揮していたあの非モテな椎名先生が、今では仕事場に人気女性声優がやってくるくらいに立派になって…(涙)


「このロリコンめ!」と涙を流す自衛隊員達の姿に「教育的指導!」時代の非モテだった先生の面影を見たサンデー30号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 今週のサプリメントを読んで、やはり男性漫画家にとっての幸せとは、自分の作品がアニメ化され、そのアニメに出演した人気女性声優と仲良くなることに他ならないんだなとつくづく感じました。声優の描いた自分のキャラのイラストを躊躇なくそのまま自分のマンガに使うって、冷静に考えると色々な意味で凄いです。
 女性声優と仲良くなったり、原画展の開催が決定したり、原稿が落ちそうになっても担当編集者が体を張って守ってくれたりと、最近の椎名先生は本当に幸せそうで何よりですね。

 とりあえずそんな感じで声優に囲まれて幸せな椎名先生は「さよなら絶望先生」で久米田先生にネタにされるがいいと思いましたが、でも久米田先生的には立場的にまず金田一少年の人の衆議院議員選挙出馬表明をネタにして頂くのが先決でしょうから、とりあえずそちらの方を優先して下さい。頑張れ久米田先生(ひどい)。

 以下サンデーの感想。

  • ウチの大事なお姫さまのワガママやもんな
     皆本がみんなのお姫さまであることが、公式見解として発表されました。皆本がこのマンガの事実上のヒロインであることは既にファンの間では広く認識されていたことではありますが、今回の葵の発言によってこの作品のヒロインは名実共に皆本ということになりました。おめでとうございます(何)。
     いやまあ皆本のことを「姫」呼ばわりするのは声優ネタなのは承知の上なのですが(皆本役の声優である中村悠一さんは「マクロスF」で歌舞伎の女形出身という設定のキャラを担当。アニメ版「絶チル」でもそれを使ったネタが仕込まれたことあり)、元々ヒロイン=皆本の認識でこのマンガを読んでいた人にとっては、「作者が皆本の立場に対する現状を事実上追認した」以上の意味はないと断言できます。
  • そんなヒロイン皆本ですが、最近は何かヒロインらしくズボンを意図的に腰履きしていることが多い気がします。前回の「試験に出る超能力」編のパジャマのズボンを腰履きしてる扉絵が出てきて度肝を抜かれましたが、今回は水着回ということで終始セクシーボディーを披露。どこまでもエロい男です。
     これは「筋肉とかけっこう手間かかるんで、できれば脱がないで欲しいですね」と口では言いながらもつい皆本の腹筋の露出を増やしてしまう椎名先生のサービス精神がなせる技なのか、それとも先生の脳内に住んでる皆本が勝手にやってることなのか。何か後者の様な気がします。読者サービスするのはヒロインの大事な仕事ですからね。皆本は真面目だなあ(まちがい)。
  • 今回の敵役となるであろう「普通の人々」のチャラ男三人組ですが、彼らのノリの軽さっぷりを表現するのに背景にわざわざ「チャラチャラ」って書かれているのが面白かったです。それも執拗に。
     「チャラチャラ」ってオノマトペを背負って出てきたキャラというと小鹿主任の初登場時を思い出しますけど、他に「チャラチャラ」を使っているマンガをぱっと思いつきません。椎名先生のオリジナル?
  • 次回は「予算がない」とか言いながらも結局バベルの面々が介入してくる展開になりそう。チャラ男達がどんな酷い目に遭うのかが楽しみです。