絶対可憐チルドレン一覧

フェザーをフィギィア化する時は羽を外して高速形態に変形するギミックを希望したいサンデー28号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 嵐の海に投げ出されても漫才を止めない谷崎主任はもっとモテてもいいと思います(挨拶)。
 というかお久しぶりです。サンデーの「絶チル」の感想です。

マイ・ウィングス #3~#4 あらすじ:

 OVAのDVD&BRは7/16発売(宣伝)。

 土石流に巻き込まれた皆本と葵・紫穂。紫穂は辛うじて葵を連れて脱出に成功するが、皆本がそのまま行方不明に。皆本を捜索しようにも、薫のパワーをもってしても次々に発生する土石流を防ぐのが精一杯。この危機的状況に際し、局長はチルドレン達に皆本の捜索よりも避難所の保護の優先を指示する。薫は「どんなエスパーにも手に負えないことはある」という皆本の言葉を思い出して己の能力の限界を知り、「あたしにもっと力があれば」と悔やむ。

 ぎりぎりまでがんばって! どうにも! こうにも! どうにもならない、そんな時! に欲しいのはウルトラマンであると相場が決まっているが、ここで登場したのはウルトラマンガイアではなく、我らが「フェザー」であった。薫の悲痛な心の叫びによってシリコンジェルの中で眠っていたフェザーが覚醒、おっぱいぼいんぼいんな女性形態となって災害現場にテレポートで急行する。彼女は『レベル7を超える能力の持ち主』という触れ込み通りのパワーで土石流をも押さえ込み、皆本の発見と救出に成功する。

 最初はそのフェザーを不審がっていたというかキモがっていた薫だったが、フェザーが皆本のことを好きなことを知っている彼女は、それ故にフェザーに皆本のことを任せたのであった。続く。

 今週のサンデーは、基本的にはフェザーの能力の無双っぷりをアピールすることがメインだったと言えましょう。
 東京から八帖島まで280キロの距離を一瞬にしてテレポートした描写は明らかに葵の能力を凌駕してますし(葵の最大速度をマッハ5と仮定すると、1秒間の跳躍距離は多分約1.7Kmくらい)、土石流を同時に三ヶ所同時に食い止められるのは一ヶ所づつ止めるのが精一杯だった薫を凌駕、その上サイコメトリーと生体コントロールによる治癒も可能となれば、こちらの面でも紫穂や賢木に匹敵。
 またフェザーは、「ミナモトの夢が見える」と言って大人バージョンの薫の顔をコピーしてましたけど、確か皆本の記憶にある「予知」の部分は(紫穂でも読めない)プロテクトがかかってた設定があったと思ったので、その辺も乗り越えちゃうくらいサイコメトリーも強いということになるんでしょうか。もしこのマンガの作者が椎名先生でなければ、その能力の厨加減を突っ込まれかねない程の無敵っぷりです。
 何にしろ、彼女はこのマンガ最強の複合能力者であることは間違いありません。彼女を人間と仮定すればですが。今回めでたく「フェザー」は実体を得たので、今回のエピソードに限らず今後も要所要所で物語の鍵を握る存在となることが予想されます。
 ついにこの「絶チル」にも、空から降って来た人間じゃない女の子がレギュラーキャラの仲間入りですよ。空から降って来た人間じゃない女の子さいこう! 素晴らしいですね!(そういう観点でいいのか)

 あと今回の個人的な見所は、薫がフェザーを「皆本のことが好きなのは本当だから」というロジックで彼女を信用したことです。
 薫はフェザーに対して、皆本にキスしたとかそういうアレで子どもっぽく嫉妬してるという認識だったんですけど、その一方で「自分が好きな人のことを好きな人」のことを「好きな人が一緒だから」という理由で信頼したというのは、随分懐が広いというか、薫もすっかりオトナになったんだなという気持ちになりました。これって、「犬が好きな人に悪い人はいない」の理屈とは似てるけど全然違いますよね?

 そして比較的どうでもいいこととして、サンデー28号ではフェザーが終始全裸でおっぱいやおへそをを晒していたためか、チルドレン達がパンチラするコマが一つもありませんでした。物語が終始深刻だった27号ですら、ちゃんと薫のパンチラはあったんですけどね。エロいカットに対する総量規制的なものでもあるのでしょうか。心の中の中学二年生的には、パンチラと全裸露出では同じエロと言えども質が違うので、「それはそれで」的なアレで融通して欲しかったところです。

 真木は女性どころか、兵部以外の人間と付き合っている姿すら想像できません(おわり)。


つよーくーりりしくーはばたーいてー(40代男性の声で)サンデー26号絶チル感想

 お久しぶりです(´・ω・`)

 睡眠時間の確保を最優先に生活している最近の私です。こんにちは。
 以下、絶チルの感想です。

マイ・ウイングス #1~#2 あらすじ

 東野の指へのダメージ具合から考えると彼はレバーを親指と人差し指で「つまみ持ち」していると考えられるが、正確なコマンド入力を要求される格闘ゲームでは、指と指の間にレバーを掴む「ワイン持ち」や、指で挟んだ上で掌を被せる「ウメハラ持ち」の方が適していると言われているので、その辺の研究も考慮するべきかと思われる。
 そして、東野と火野のコンビを見つめるパティの目が怪しく光り出した。もうダメだ(パティが)。

 皆本はチルドレン達と別居して隣のティムバレの部屋に引っ越ししたものの、薫が壁に穴空けちゃって色々台無しに。心理的にはチルドレン達の皆本との関係の変化を嫌う感情があること、および薫が「関係が変化しないなら今までのままでいい」と拗ねていることが示唆された。多分これ何かの伏線。

 そんな引っ越しのドタバタコントを展開しているうち、本土から遠く離れた八丈八帖島で直下型大地震が発生。バベルの高レベルエスパー達が総動員され、島の住民の救助にあたることとなった。皆本はまず自分の身を守ることを最優先とするようチルドレン達に伝えるが、薫は「あたしが全部守ってみせる!」とやる気満々。ついでに賢木も「手遅れでも俺が生き返らせてやる!」とやる気満々。
 だがその直後に余震が発生、薫は肝心の皆本と連絡が取れなくなってしまった。状況的に土砂崩れに巻き込まれた可能性が高い。それを理解した薫と賢木は激しくショックを受けるのであった(サンデー26号の扉絵参照)。どうなっちゃうのこれから。続く。

 今回のエピソードのサブタイトルは「マイ・ウイングス」。かつて小学生編の最期を飾った最重要エピソードのサブタイトルがアニメ版のOP曲と同じ「オーバー・ザ・フューチャー」であったのと同様、この「マイ・ウイングス」もアニメ版のOP曲のタイトルであり、それだけでも今回のエピソードの重要度というか、気合いの入りっぷりを感じさせてくれます。

 今回は、状況的には「ピンチに陥った囚われの皆本を薫達が救出する」という、ある意味いつもの皆本ヒロイン型エピソードとも言えますが、今回は相手がどうにもならない自然災害による土砂崩れであるだけに、より危機感が増すというもの。土砂崩れが相手だと、さすがの皆本のエロスな肉体でもどうにもなりませんからね(何)。
 また、今回は賢木が「手遅れでも俺が生き返らせてやる!」的なことを気合い十分で喋ったり、薫が「あたしが全部守ってみせる!」とやる気満々だったりするのは、逆に言えばその気合いややる気を挫く様な事態が発生する前触れであることは確実(作劇的な意味で)。この手の自然災害モノではいわゆるトリアージを必要とする状況になるのがドラマの常で、特にまだ若い薫にとっては厳しい現実に直面する展開になるかもしれません。
 今回はよりによって皆本や葵・紫穂が重篤な状態になってしまった可能性もある上、皆本は例え自分が死に直面する事態になっても薫達の安全を優先する指示を下すに違いない男なので、尚更心配です。

 ただでさえ皆本に対する不安定な気持ちを抱えた薫が、今回の試練に耐えられるのか。この試練は彼女をどう変えるのか。そう考えると、何かこう読んでて盛り上がって来ます。「マイ・ウイングス」という、「絶チル」にとっての聖なる名前を冠した今回のエピソードの今後に期待です。

 あと今回は、地震が起こった時に皆本にしがみつくティムが可愛くて仕方ありませんでした。同じく皆本にしがみついてた葵と双璧なレベルのかわいさ。彼と皆本の組み合わせに対してパティの目が怪しく光るのも時間の問題ですね。
 更に今回は東野母(小学生時代、遠足の時に寝坊して東野の弁当を作れなかったことで有名)のそそっかしさも萌え。でも、ちさとちゃんを息子の嫁にしたいなら、下手に介入しないでほったらかしておいた方がいいと思います。


「礼を言う」と言われた時の九具津さんの照れた笑顔が最高にステキ♥サンデー24号絶チル感想

 時間がない!(挨拶)
 ので、個人的に大事だと思ったところだけ箇条書きします。

  • 抜け忍のハンゾウ君(だっけ?)がだんだん科学くんに見えて来た件。
     自称「忍者」なだけに、そのうち悠理相手に「乱波SS」みたいなドタバタコメディが始まったりするかも知れません。
  • 「マイノリティ」をキーワードに九具津(非モテ)が賢木(リア充)に対してかつての鬱積した感情を語ったのが、おそらくこのエピソードの最大の主題でしょう。
     九具津も賢木もこの世界の中では「マイノリティ」であることは一緒なのですが、彼らがに対するマイノリティであるのか、そしてマイノリティである自分が「マジョリティ」の中で生きるためにどのような道を選んだのかは、全く異なっています。九具津はバベルを去って自分がマイノリティとなった原因である人形フェチの才能を極めて自分の才能を認めてくれる人間を増やすことを選び、賢木は皆本という「ノーマルの変わり者」を心の拠り所にして世の中と繋がりを保ち、その能力を医者として活かす道を選びました。
     これはどちらが正しいというものではなく、むしろ九具津と賢木がそれぞれ生きるための道がこの世界に存在している、という多様性があったことを良しとするべきなのでしょう。賢木を受け入れた皆本という存在がこの世界に必要である様に、九具津のようなひねくれ者を受け入れるパンドラを作った兵部という存在も、やはりこの世界には必要なのだと思います。皆本はまだそのことを認めないのかも知れないけど。
  • それにしても、非モテでオタクでキモい呼ばわりされてるキャラの屈折した感情を描かせると、椎名先生は本当に上手いですね。四十を過ぎて人間として落ち着いて来る年頃であるはずの椎名先生の心の中には、まだ「GS美神」に出て来た妖怪コンプレックスが住まっているに違いありません。
  • 服装と言動に気をつけてさえいれば大丈夫だ!
     しかし、真の一流(オタク)は、たとえ服装と言動がフツーでも、一流が放つオーラまでは隠すことが出来ないので要注意です。自分もネット界隈で有名な方々とお会いする機会に何度か恵まれましたが、何というか皆さん本当に貫禄が違います(失礼)。
  • 皆本は異性のチルドレンと同居している状態でもあんなセクシーショットを撮られるくらい油断しているんだから、もしこれで同性のティムやバレットと同居し始めたら、さぞかし油断しまくってセクシー無双なポーズを無意識に取りまくるに違いありません。耐えろティムバレ(何に?)。

「興味はあるけど方向が違う」。何と深い言葉。サンデー22+23号絶チル感想

 コミックス21巻限定版の増刷おめでとうございます!(挨拶)

 先週の段階で池袋とらのあなで限定版が売られていたのは確認したので、もう増刷分は市場に出回っていると見ていいんでしょうか。まあ、限定版なのに増刷ってのは、ちょっとそれ限定違うんじゃないか? と思わなくもないのですが、何にしろ人気あるのは確かなので、ファンとしては素直に喜びたいところです。

 椎名先生は連休中もtwitterでプロモーション活動を積極的にこなしており、こちらとしては「ファンのためにここまでしてくれるなんて…」と、何かホントに頭が下がる思いです。ありがとうございます。
 あと最近twitterでは明け方に椎名先生を見かけることが多く、いつ寝てるんだろうと思って試しにtweetから睡眠時間を推測するサイトで調べてみたら、「就寝時刻が朝5時」とか出て来ました。これホントなんだろうか。

 以下、今更ですがサンデー22+23号の「絶チル」感想です。

トイ・ソルジャーズ(4) あらすじ:

 皆本が持ち込んだECCMによってモガちゃん人形のコントロールを取り戻した九具津は、皆本達に協力を申し出る。彼がバベルを裏切った過去の行いを忘れていない皆本は拒否するものの、賢木が九具津の本体と一緒に囚われていること、そしてこのままだとティム達が殺されかねないことを知った皆本とチルドレン達は、不本意ながらも協力を決意する。
 あと「ある程度の重量物落下」は、ある程度じゃなくて普通に死ねる重さだと思う。葵を怒らすとやっぱり怖いと思う。

 そして九具津の操るメイド人形とチルドレンのコンビによる「普通の人々」への急襲が成功し、彼らは九具津と賢木、そしてティム達を無事救出することに成功。激高した澪とカズラは「普通の人々」の戦闘員を殺害しようとするが、薫の「こんな奴らのために手を汚すな」というかつて彼女が皆本から受けた説得を受け入れて一件落着。
 皆本は薫の成長を素直に褒めるものの、一方の薫は皆本と自分との関係があくまで「保護者と子ども」のままであり、そこから決して前には進まないことに対して、複雑な思いを抱くのであった。つづく。

 にこやかなモガちゃん人形から「久しぶりだね皆本くん」と九具津ヴォイスがする様を想像したら、さすがに九具津が「キモい」と言われるのも致し方ないんじゃないかと思えてきました。

 今回のエピソードで個人的に意外だったのが、九具津が「普通の人々」を殺害していなかった点でした。自分をヒドイ目に遭わせた連中に逆襲する機会を得た彼なら、絶対に37564(隠語)にするに違いないと思っていたのですが。
 ただ、彼がそうしなかった理由は決して「人殺しはよくない」といった倫理的なものではなく、「殺そうと思えば殺れたんだぜ?」の台詞が象徴している様に、あくまで「人形を操っている時の自分は、人間の生死をも思いのままに操れるのだ」という彼の尊大なプライドを満たすためだけに殺さなかったように思えます。この辺が、「普通の人々」に対して殺意を持っていても、薫の説得によって彼らを赦すだけの理性を保っていた澪やカズラとは、決定的に異なる点でしょう。もう九具津の心はかなり深いところまで闇に吸収されてしまっているのかも知れませんね。
 斯様なまでに性根がねじ曲がった今の九具津さんは、自分の萌え要素の一つである「性根がねじ曲がったキャラ萌え」に火を着けるに十分です。これからは存分に彼に萌えさせて頂きます。

 あと、既にそのアレっぷりによって私の萌え対象となっているパティさんですが、今回もまた「あんたがどーしてもってゆーならね!」と釘宮ヴォイスでツンデレ台詞を喋った澪に反応したり(ティムやバレットとは「反応」の仕方が全く違うことに注目。パティの罪深さが口の形に表れてます)、手錠で縛られて背中合わせで転がされている九具津と賢木をハァハァしながら撮影したりと、期待以上にやらかしていて良かったです。パティ自重(もう手遅れだけど突っ込まざるを得ない)。
 彼女はまだかつて九具津と賢木が殺し合っていたエピソードを知らないと思われますが、もしそのエピソードを知ったら更に萌えるんじゃないんでしょうか。かつての敵同士が協力してピンチを切り抜けるだなんて、もう最期には愛が芽生えないとおかしいシチュエーションですからね。パティさんはぜひコミックス4巻を今から読むがいいと思います。

 そして次回以降への「引き」の形で、皆本から見た自分が「保護される子ども」のままであることに戸惑う薫が描写されていますが、でもこれも客観的に見ると、大人と中学生のカップルは(澪やカズラが図らずも言った様に)「キモい」になっちゃうんですよねえ。いい大人が人形に入れ込むのもキモいし、大人の男性と中学生女子が愛し合うのもキモい。「キモい」は理性ではなく感情から発生するものなので、それを克服して周囲に納得させるのは容易ではないのです。
 九具津は周囲から何と言われようが自分の好きに生きてるように見えますし、多分そういう生き方をするためにパンドラに移ったんじゃないんでしょうか。薫はこれからどうするんでしょう。続く。


アニメ版のモガちゃん人形の声優って誰でしたっけ?サンデー21号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 コミックス21巻限定版のDVDをようやく観る時間を作ることができたので観てみたんですけど、内容はDVDのパッケージに同梱されていたおまけマンガのオチに使われていた「幸せだったTVアニメの思い出がうかびあがりましたそのものでした。
 観ているうちにTVアニメ版観てた頃の思い出がよみがえり、「あーこんな話あったよなー」と当時のことを反芻してしまう。そんな感じ。

 内容は基本的に総集編+新作のトレーラーという構成ですが、総集編部分の演出がチルドレン毎にちょっとづつ異なっているのが面白いところ(特に紫穂。いい意味でひどい)。また新作部分では、既にサンデーや公式サイトでも報じられていますが、明らかに変態さんな格好をしている皆本が印象的でした。どうしてこうなった
 OVA版のメインは中学生になったチルドレン達の新たな活躍になるはずなのですが、おいしいところは全て皆本(と声優の中村悠一さん)が持って行ってしまうのではないか? という予兆をひしひしと感じざるを得ません。兵部はそれを阻止することができるのか!(間違った予測)

 以下、サンデー21号の感想です。

トイソルジャーズ #3 あらすじ:

 憧れの造形師「Mr.9」こと九具津のアジトに意気揚々と乗り込んだティム(オタク)とバレット(オタク)であったが、何故か九具津のアジトにECMを構えて待ち伏せしていた「普通の人々」によって、パンドラメンバー共々捕らえられてしまってしまって大ピンチ。銃器戦闘のプロフェッショナルであるはずのバレットですら、ECMと大量の萌えフィギィアに囲まれ、彼らの気配を察することができなかった模様。彼の勘が働かなかったのは、間違いなく萌えフィギィアのせいだろう。オタクにとって萌えフィギィアは兵器。いやマジで。
 あとバレットは殴られそうになった澪を「かばう」(一般的なゲームでは好感度が上がる)したのだが、この行動で彼女の好感度が上がったかどうかは不明。でも何かこのカップリングは個人的に想定外の組み合わせなので、なんかあれこれ想像するのが初々しくて楽しい。アリだと思う(感想)。

 その一方、ティムとバレットの部屋に澪達の存在の痕跡をかぎ取った皆本は、薫とベッドでいちゃいちゃする強制イベントを何とかクリアした後に九具津のアジトに侵入するものの、やはりECMの効果で無力化されてしまい、「普通の人々」から銃弾の雨を浴びせられて大ピンチに陥る。
 しかし、その窮地に颯爽と現れたのは、我らが九具津が操る等身大モガちゃん人形であった。彼の操るモガちゃん人形は「普通の人々」を一掃、そして更に皆本との共闘を申し出る。昨日の敵に対してどう出る皆本。続く。

 いやもう、自分が皆本なら九具津に惚れても仕方がないくらい九具津さんカッコイイ! 的な状況だと思うのですが、それでもチルドレン達から無条件でキモい呼ばわりされちゃうところが、さすが俺たちの九具津さんです。
 「人形を操作して意のままに操る」という能力そのものはティムと基本的には一緒なはずなのに、何故九具津はここまでキモがられてしまうのでしょうか。メイド服コスチュームになってるモガちゃん人形の造形の問題か、そのモガちゃん人形を介してわざわざ会話するところがよくないのか、それとも単に九具津さん本人から如何ともし難いキモいオーラが漂っているからなのか。「キモい」という言葉は、理屈じゃ説明できない生理的嫌悪感から発せされているものであると考えると、思わず「キモい」と発したチルドレンにとっては、やっぱりどっかしらにキモく感じるところがあったのでしょう。
 やっぱりモガちゃん人形の造形が専門用語で言うところの「不気味の谷」的なアレなところがあるのと、そのモガちゃん人形に対して九具津さんが過剰に入れ込んじゃってるところが、やっぱりちょっとアレなのでしょうか。

 また、パンドラに移って造形師としての才能を楽しそうに発揮している最近の九具津を見てると忘れそうになってしまうのですが、かつて彼がバベルに所属していた頃はパンドラに内部情報を流しており、その事実に気付いた賢木を本気で殺そうとした一面を持ち合わせていることは、九具津というキャラを理解する上で忘れてはいけないことだと思います。つまり、彼は目的のためには手段を選ばず、もちろん人を殺すことも厭わないのです。
 実際、今回のモガちゃん人形による銃撃では、「普通の人々」の戦闘員はみんな死んじゃっててもおかしくはないくらいの、派手な撃たれ方をしてました。この辺の内面の暗さというか、ある種の狂気めいたところも、九具津さん独特のキモさに繋がっているのかも知れません。
 九具津というキャラは、基本的には「萌えフィギィアを武器にして戦う」コメディ要員的な位置付けにあると思うのですが、掘り下げることによってサイコホラーに通じる狂気を内包した物語を内面に持たせることもできるという、実に奥が深い存在だなと思った次第です。

 まあ、いくら九具津が生理的にキモかろうが、現在の状況下では皆本やチルドレンは彼と共闘せざるを得ないので、次回は彼らが「普通の人々」にさらわれたティムや澪達を追う展開が予想されます。九具津の人形が(おそらくは「普通の人々」によって)テロリズムに使われそうになったいきさつも、そこで明らかになるのではないのでしょうか。


「これはフツーの反応だよ!」のフツーと「普通の人々」の普通は同義か否か?サンデー20号絶チル感想

 OVA予告DVD付きコミックス21巻発売記念のプロモーションで、椎名高志先生耐久7時間なりきりチャット完遂という奇跡をTwitterで目の当たりにしてしまった皆さんこんにちは(挨拶)。
 あれは控え目に言っても色々な意味でおかしなイベントだったと思いますが、「またやりましょう」とご本人が仰っているところからして、作者にとっても有意義なイベントだったのではないかと思いました。もちろん我々ファンにとっては最高のイベントでしたよ。あの時、あの場にいることができてホント良かったです。
 結局、当日は仕事が全く手に付きませんでしたけどねー(ダメ)

 以下、サンデー20号の絶チル感想です。

トイ・ソルジャーズ #2 あらすじ

 市街地で拳銃を乱射しようとした「人形」の製作者は、「Mr.9」こと九具津であったことが(読者にとって)判明。一体彼は、この人形を何の意図で製作していたのか、何故この人形が市街地で拳銃を乱射しなければならなかったのか。謎は深まるばかりであった。

 その一方、「Mr.9」の正体が九具津であることを知ったティム(オタク)とバレット(オタク)は、何かもう大喜びでおおはしゃぎ。パンドラとバベルの組織の垣根など、彼ら(オタク)にとってはそもそもどうでもいいことだったのだ。彼らのこの前向きというか、いい意味でのこだわりのなさっぷりは、全人類が見習うべきだと思う。
 そんなアレで、「『フェザー』のよりしろとなる人形のヒントを得る」とか「彼の制作した人形が拳銃を乱射しようとしていた原因を突き止める」とか、そういったことを一切かなぐり捨て、もはや単なる一介のファンの立場でパンドラの子供たちと一緒に九具津に面会しようとしていたティムとバレットだったが、そこに現れたのはよりによって「普通の人々」。
 思想的には九具津と全く相容れない、如何にも「フツーじゃないから」という理由だけでオタクを平気で迫害しそうな彼らが、何故よりによって九具津のアジトで待ち伏せをしていたのか。その目的とは何なのか。彼らに捕まったティム達は、果たしてどうなってしまうのか。そして、「皆本とティムバレが一緒の部屋に同居する」ことをもしパティが知ったら、彼女は如何なる妄想を捻り出して来るというのか(関係ない)。続く。

 今回の最大の見どころは、(皆本やチルドレンにはないしょで)九具津の隠れ家に潜入したティムとバレットのはしゃぎっぷりで決まりでしょう。
 彼らの妄想の中の九具津さんの格好良さっぷりや、彼が作ったエロフィギィアの数々を見て感涙するところなどは明らかに笑うところなのですが、「憧れの造形師のアトリエに踏み込んでワクワクする」彼らの心理は私にもよく判るだけに、何というかこう優しい気持ちというか、生暖かい感情が沸き上がってきます。何てカワイイ奴らなんでしょう。

 また、健康的な男子は大抵電車模型が好きなので、カズラにおかれましては彼氏が電車模型好きであっても決してdnbkしないで頂きたい所存です。まあパティさんのレベルまで判る必要はないとは思いますが。
 しかしまさか電車までオッケーだとは、本当にパティさんの守備範囲は半端ないですね。中学生の頃にこんな女子が同じクラスにいたらと思うと…(*´Д`)

 あとチルドレンパートでは、皆本がチルドレン達との同居状態を正式に解消することが明らかになりました。中学生になったばかりの頃は「皆本から離れて実家で暮らす」提案に対して激しく抵抗したチルドレン達でしたけど、割と素直に皆本の提案を受け入れている今の様子を見てると、その頃に比べれば男女としての分別が必要であると理解できるレベルにまで成長していると解釈するべきでしょう。健全な意味での性的な意味で。
 ただ、皆本の薫に対する態度を見ている限り、彼が彼女たちのそういった面での成長をどこまで把握しているのかは謎というか、多分把握してないっぽいですね。判りやすく言えばボンクラです。今はまだ単なるボンクラで済んでますが、これがいずれは今後の薫との関係に致命的な影響を及ぼすような気がしてなりません。

 そして次回は、「普通の人々」に囲まれたパンドラの子ども達が大ピンチ! しかもチルドレンの助けは望めそうにない! という絶体絶命なシチュエーションが予想されますが、きっと我らが九具津さんなら何とかしてくれる! と信じてます(まだ欠片も出て来てないけど)。真のオタクなら、自分の部屋に部外者が入っただけで大激怒するのが普通ですからね! ましてや、それが「普通の人々」だったりしたら! 九具津さんを怒らせたらマジで怖いと思うよ!


未来の葵がそんな平らな胸のわけねえだろ。ちゃんと成長されてる。角度とか。サンデー19号絶チル感想

 自分が寝ている間にTwitterで@Shiina_eventが活動しているんじゃないかとドキドキしている椎名ファンの皆さんこんばんは(挨拶)。

 絶チルOVAコミックス21巻の宣伝を兼ねたソーシャル・マーケティングを狙っているという動機はあるものの、Twitterに投稿するようになってからの椎名先生は、ファンであるこちら側が驚いてしまうほどアクティブに動いているように思えます。
 椎名先生がこのような形でファンと直接ネット上で交流するのは、おそらく15年以上前の「GS美神」のアニメが放送されていた頃、パソコン通信のNifty-Serveのアニメフォーラムや美神ファンが集うパティオに椎名先生が現れた時以来になるのではないかと思うのですが、そもそもパソコン通信にアクセスできる人そのものが少なかった当時とは違い、今は「Twitterに椎名先生がいる」という情報さえ知っていれば誰でも椎名先生の生の発言をネットからリアルタイムで読むことができ、かつTwitterのアカウントを持っていれば直接声をかけることも可能なんですよね。それも簡単に。

 自分が見ている限りでは、先生に声をかけているファンの方も、それに応える椎名先生も、みんな楽しんでいるように思えます。ファンにとっては本当に素晴らしい時代になったものだと、つくづく思いますね。長生きしてて良かった…(おおげさ)

 パソ通世代の懐古はここまでにして、以下はサンデー19号の感想です。

トイ・ソルジャーズ#1 あらすじ

 レアメタルの結晶の中に入った「フェザー」を捕獲できたまでは良かったが、彼女から情報を聞き出すには彼女の「よりしろ」となるボディが必要であることが判明。しかし「フェザー」は大変にわがままなので、並のボディでは満足しない様子。
 個人的には、「フェザー」は既に皆本の肉体の味を知ってしまったので、わがままになるのも仕方ないと思う。

 ボディの制作を担当している人形フェチのティムが出した結論は、彼が尊敬している自分よりももっとすげえ人形フェチ中の人形フェチである造形師(=「Mr.9」)なら、きっと何かヒントを与えてくれるだろうというもの。それだけ、ティムは「Mr.9」を尊敬しているのだろう。
 しかし、彼の尊敬する「Mr.9」の正体はパンドラの九具津であることを、我々読者は知っている。共にハードコアな人形フェチであり、人形を愛するという一点において『同士』ともなれるであろう九具津とティムだが、パンドラとバベルという所属の違いが二人の愛を阻むことは確実。このまま九具津とティムは戦いあう運命なのか。二人が戦うよりも愛し合うことができる道はないのか。

 そしておりしも今回、市街地で人間そっくり(というかむしろ日系ブラジル人の糸色チルさんそっくり)の「人形」が、拳銃を乱射する未遂事件が発生。「トイ・ソルジャーズ」というサブタイトルが示す通り、今回は「人形」がキーワードとなることは確実な状況だ。
 この人形を操作していたのは誰なのか。ティムは九具津と接触することができるのか。葵のおっぱいはこのまま成長しないのか。様々な謎をはらみつつ続く。

 上記のあらすじ(もはやあらすじの体を成していないことは自覚しています)を読めば判るように、今回のエピソードではティムと九具津のコンタクトに期待しています。コミックス18巻のサプリメントによれば、ティムは前任者の九具津に対してそれなりにライバル心を抱いているようですが、その九具津が実は彼の尊敬する「Mr.9」だった! ガーン! みたいな展開をぜひ見てみたいので。
 そしてその葛藤を乗り越え、ティムは立派な人形フェチの道を歩むがいいと思います(決めつけた)。

 あと極めて個人的な希望なのですが、やっぱり九具津さんにはそれなりに幸せになって欲しいです。彼の性格が歪んでいるところにも問題があったとはいえ、アニメで彼がバベルを追われることになるエピソードは、「自分の趣味を理解してくれると思っていた女性に、誤解が元になってフられてしまって絶望する」という、オタク的には何かもう涙無しには見られないくらい可哀想な話でしたからねー。
 もっとも、今の彼はパンドラで造形師として好き勝手やれてる上に大好きな兵部少佐の近くにいられるので、それだけで十分幸せなのかも知れませんが。

 そして最期に出て来た糸色チル人形ですけど、これは多分九具津が作ったものではないと思います。私が思うに、彼が作る人形はもっとお耽美なデザインになるはず。耽美な糸色チル。


椎名先生Twitterに降臨記念・サンデー16/17号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 お久しぶりです(´・ω・`)

 ここ最近では、「絶チル」OVAの情報が発表されたり、4/16に発売されるコミックス21巻にOVAの予告編が同梱されることが発表されたり、OVAの宣伝を兼ねて椎名先生がTwitterを始めたり、薫役の平野綾さんが長期休業?みたいな噂が流れたかと思ったら本人から「明日から復帰」宣言が出たりと、何か様々なことが起こりました。
 特に、椎名先生がTwitterを始めてくれたのは望外の喜びです。サブアカウントを作成してファンと交流するなど、かなり積極的に活用して下さっている様子。「OVAの宣伝のため」といいながら先生が声優さん達と絡んだり、同僚の畑先生や若木先生と絡んだりする様をこっそり眺めて、一人でニヤニヤしていたいです(←心底ダメ)。

 そしてその間、こちらは諸般の事情で疲れが溜まってしまい、夜遅くまでなかなか起きていられない体質になってしまいました。なので、サイト更新のための記事を書くまとまった時間を捻出できない状況になってます。
 そして多分、やはり諸般の事情でこの状況は当分解消できそうにありません(´・ω・`)。すみません。むふー

 以下、サンデー16~17号の「絶チル」感想です。
 今回は作者公認のお馬鹿エピソードなので、その意を汲んだコメントを書きたいと思います。

ロスト・ガイズ #3 あらすじ

 「窮地に陥っている不二子を捜索して合流する」という共通の目的を達成するために結成された可憐GUY’Sだったが、兵部のあまりのやんちゃっぷりに皆本と賢木が反発、早くもコンビ解散の危機に直面。しかし、日々兵部のやんちゃに晒されている真木は、兵部のやんちゃの裏に隠れた真意を汲み取り、バベルの面々を救助するために行動を開始したのであった。何て出来る部下なんだ。真木×兵部に人気があるのも頷ける。

 一方、不二子ちゃんは未だおしっこを我慢しており、おしっこ我慢萌え属性というニッチなフェチの人気を獲得することに成功した。続く。

 この回を読んで連想したのが、「エスパー魔美」で寝ている時にトイレに行きたくなったけどトイレに行くのが怖い魔美が、膀胱の中身だけを高畑さんに部分テレポートしたエピソードでした。みんなもそうだよね?
 不二子もテレポートが使えるんだから、こういうえげつない技で相手を陥れることができるんじゃないか? というか、普通に膀胱(および直腸)の中身だけ外にテレポートするとか、膀胱(および直腸)の中身以外をテレポートして結果的に排泄と同じことをしたりとかできないものなのか? とか思ったのですが、次回のエピソードでは彼女が「テレポートしたら出ちゃう!」と言ってたので、この世界におけるテレポートという能力は便意に負けてしまうくらいに繊細かつ集中力を要するものであり、「エスパー魔美」のような大胆なことはできない、という解釈をすることにしていきたい所存です。
 というか、「エスパー魔美」の場合も、わざわざ高畑さんの手を煩わせなくても、素直に膀胱の中身を直接トイレにテレポートすれば良かったんじゃないかと常々思っているのですが。どうでしょう(常々?)。

 あとは、何だかんだ言っても兵部の体面を保ちつつ、不二子や皆本を救出したいという兵部の真意(たぶん)を汲み取った行動を起こした真木のよくできた部下っぷりに感心しました。このエピソードの最萌えキャラは真木ですよパティさん。

ロスト・ガイズ #4 あらすじ

 アフリカの大自然を愛するあまり、雄ライオンに乗り移って雌ライオンを娶ったレオンさんが登場。ライオンをにとかマジ凄い。獣好き垂涎。こんなのを見ちゃうと、「獣っぽい女の子」程度の初音に迫られて困ってる明は、まだ獣フェチ的な意味で成長しなければならないと思う。

 そして解散の危機に直面していた可憐GUY’Sだったが、「皆本や賢木をからかいつつ水牛の群れを不二子と『黒い幽霊』の刺客の戦いに突っ込ませて混乱させる」という兵部の狙い通りの展開となり、結果的に不二子の救出に成功、彼女は漏らさずに済んだ。更に、賢木のピンチをさりげなく助ける芸当も披露したり、皆本と賢木の間に見にくいロリコン対女たらし論争を引き起こしたりと、ここぞとばかりに大活躍。今回はバカ話と思わせておいて、実は兵部大活躍イベント回だった模様。
 しかし最後は彼も皆本と賢木の見にくい争いに引きずり込まれ、飯食いつつ仲良くケンカしてオチ。可憐GUY’Sの解散はナシの方向になりそう。可憐GUY’Sの次回の漫談に期待します。おわり。

 レオンさんのアレっぷりは、下手に突っ込みを入れると、おしっこ我慢萌え属性よりも遙かに危険な属性に触れざるを得なくなるので回避します。レオンさんマジでレベル高杉。

 あと今回面白かったのは、ロスト・ガイズの第二話ではエスパーとノーマルの垣根を越えてお互いを信頼し合っていた皆本と賢木が、こと女の嗜好のことになると俄然対立しだして収拾が付かなくなったこと。人種の垣根は越えられても、フェチ属性の垣根はそうやすやすとは超えられないということなのでしょうか。「罪を憎んでフェチを憎まず」の境地に達するには、まだ二人は若すぎる様です。
 これは単に今回限りのギャグとして流されるのか、それとも今後の両者の禍根に発展していくのか。ここはある意味注目するべき点だと思いました。おわり。


可憐GUY’S結成記念・サンデー15号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 来月発売されるコミックス21巻には、初回限定でDVD付きのバージョンが発売されますが、Amazonの商品説明によればどうやらDVDの中身は中学生編OVAの予告で決定の様です。更に来週発売のサンデー17号ではOVA情報が開示されるとのことで、そちらの方も楽しみに待ちたい所存です。
 以上、ファンサイトとしての義務は果たしたので、以下はサンデー15号の「絶チル」感想を書きます。

ロスト・ガイズ(2) あらすじ:
 アフリカのど真ん中の大地で、皆本・賢木・兵部による「可憐GUY’S」が結成され、漫才を披露した。
 続く。

 前回の感想では「皆本が上半身裸+ネクタイ姿の姿態を晒してくれるとイイナ!」みたいなことを書きましたが、現実の「絶チル」ではそれどころではない露出っぷりを披露。皆本どころか賢木までもがパンツ一丁の姿になり、襲いかかってきた雌ライオン相手に死闘を繰り広げたり、ノーマルとエスパーの垣根を超えた二人の深い友情を確かめ合った上でイチャイチャしたりするという、こちらの期待を超えた展開を繰り広げて下さいました。
 今回のページ数はサプリメントや扉を除いて全16ページあるのですが、そのうち皆本と賢木がパンツ一丁な状態なのが12ページ(75%)、そうでないのが4ページ(25%)。七割五分が裸です。更に、裸ではないページも「上半身はYシャツを羽織っているだけで胸筋や腹筋は丸見え」という状態なので、事実上最初から最後まで全編で通したと行っても過言ではないでしょう。

 かの安永航一郎先生は、ギャグの描き方として「とりあえず脱ぐ。後はそれから考える」と述べたそうですが、今回のエピソードの面白さの源泉もその「とりあえず脱ぐ」にあるのではないかと思いました。
 今回、中盤で皆本と賢木が「不二子が兵部と通じて『黒い幽霊』の情報を得ていた」ことについての是非をシリアスに論じているシーンがあるのですが、そんな話をしている彼らの格好はです。そのギャップが、この何とも言えない独特の雰囲気を醸し出していると思います。
 また序盤のライオンとの格闘シーンでも、本来であれば殺伐とした絵になりそうなところを、で奇声を発する賢木のアレっぷりが中和しているのは間違いないでしょう。少年マンガにおける男性キャラの裸には、やはり侮れない表現力があると感じました。性的な意味では決してなく。

 更に、後半になると兵部まで登場、半裸で必死にサバイバルしている二人をからかって遊ぶという、実に彼らしい性格の悪さを発揮してます。
 パンドラの子ども達を普通の学校に通わせたり、フェザー絡みでは不二子と協力して事を進めようとするなど、ここのところちょっと性格が丸くなったんじゃないのおじいちゃん? みたいな一面を見せていた彼ですけど、皆本が相手になると、何か心底楽しそうにイタズラしてますよね。やはり兵部はこうでなければいけません。兵部には皆本が必要なんですよやっぱり。こっちはンもう色々な意味で。

 そしてそんな可憐GUY’S祭りのアオリを食らって今回は1ページしか登場できなかった不二子ちゃんですけど、さすがに次回は彼女にもフォーカスが当たるんじゃないかと思います。ピンチの不二子に助けが来るのが先か、それともトイレを我慢しすぎて(以下略)。おばあちゃん頑張れ。


最後のコマに出て来た動物は雌ライオンで実は腐女子説・サンデー14号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 あの薫とずっと一緒にいるのにも関わらずエロ思想に汚染されない葵の純粋さはもっと評価されるべき(挨拶)。

 以下、サンデー14号の絶チル感想です。

ロスト・ガイズ(1) あらすじ:
 皆本と賢木が、他に誰もいないアフリカの大草原で二人きり。
 二人きり…(続く)

 前回でストーリー的に一つの山場を超えたこのマンガですが、山場を超えたらインターミッション的な軽めのお話が来るのがこの手のマンガの通例。椎名先生も「次回からはバカ話の予定」と予告していたこともあり。どんなバカ話になるかと思って期待していたら、「冒頭から皆本と賢木が誰もいないアフリカの草原のまっただ中で二人っきりでハァハァ言い合ってる」という想定外の話が降って来てビックリしました。
 これはもはや、「バカ話」というスケールで語っていい話ではないような気がしてなりません。何という賢木×皆本話。その昔、「GS美神」の時代に同人誌作ってる人から「椎名先生のマンガは、本来なら同人でやるべきネタを原作でやっちゃうので話が作りにくい」という趣旨の話を聞いたことを、久しぶりに思い出してしまいました。その勢いは今も相変わらず健在の様です。

 この件は何かネタ的にこれ以上突っ込んだら何となく気分的に負けなような気がするので、これについてはこれ以上突っ込まないことにしていきたいのですが、しかし「皆本が今着てる血が付いたシャツは猛獣をおびき寄せてしまうのは確実なので、次回辺りになったら脱がざるを得なくなるに違いない…上半身裸+首にネクタイ姿の皆本…何とインモラルな格好…皆本を狙っているのは野獣だけとは限らないんだぜ…」とかつい考えてしまうのは、皆本の魔性のエロスっぷり故なのでしょうか(いいえ)。

 あと、今回は暗殺者として新たな「黒い幽霊」のエスパーが出て来ました。テレポーテーションでターゲットに近付き、刀や手裏剣を武器に一撃で殺るという、ある意味正統派な忍者スタイルの暗殺者と言えます(額のバーコードを除く)。
 彼の帯びた任務は「今回のレアメタルの取引を知る人間全ての抹殺」でしょうから、いずれ皆本と賢木に再度襲いかかる可能性は高いでしょう。果たして賢木×皆本コンビは、謎の刺客の追撃を振り切って逃げ切ることができるのか。そして皆本は本当に上半身裸+首にネクタイ姿になってくれるのか。次回に期待です。