絶対可憐チルドレン一覧

「そこは私の金八先生」ってフレーズを学校で流行らせようぜと思ったサンデー29号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 今週のサンデー29号に載ってる「絶対可憐チルドレン」を読みました。面白かったです
 とにかく今回は、全てのページにどこかしら笑えたり突っ込めたりグッと来る場所があるという、非常に密度の高い話だったと思います。とてもオーバーワークで今にも死にそうな状態の漫画家(誇張)が描いているとは思えないクオリティです。

 それで今回は、子どもになった皆本が小学校へ行くという展開から「兵部が教師や生徒役で出てくるのかな」くらいは予想していたのですが、パンドラメンバーが総出演するのは明らかに予想外。マッスル大鎌先生は勿論のこと、お嬢様っぽい挨拶をしながら登場した澪、職員室で複雑な表情をしながら教頭先生の位置に納まってるコレミツなど、誰も彼も面白すぎます。

 個人的には、やっぱり澪が良かったですね。このエピソードがアニメ化された暁には、このシーンだけ「マリみて」の松平瞳子っぽいしゃべり方で登場するんだろうなーとか思うだけでニヤニヤして来ます(バカ)。
 あと、東野に教科書を見せつつ「あ、あたしにくっつきたいばっかりに!?」と自意識過剰な台詞を言ってるのもステキ。澪は出れば出るほど面白いキャラに育ってますねえ。

 そして、その中で今回特に重要な位置にいたと思われるのがマッスル。別名大鎌先生。彼が皆本少年に対して「今日一日は安心してここにいていいの」と言いながらおでこにタッチしたシーンが、今回のエピソードの中では最も重要なポイントではないかと思いました。
 通っていた小学校から「いらない子」扱いされた直後の皆本にとって、周囲の大人から最も言って欲しかった言葉は間違いなく「君はここにいていいんだ」であると思われますが、今回のマッスルは実に自然かつ軽やかに「安心してここにいていいの」と伝えることに成功しています。こういうことを皆本に伝えることができるのは、性格や相性とかを考えると、やはり何だかんだでマッスルが適任なんですよね。
 マッスルを皆本のクラスの担任にしたのって、単にギャグのためだけじゃないんだよなと感心した次第です。

 そんな形で皆本少年のトラウマを癒しにかかって来ているかのようにも見える今回の兵部の行動ですが、勿論兵部は皆本を支配しようと今も狙っている訳で、次回以降に彼がどのような行動に出るのかが気になります。
 とりあえず、兵部のやることなのできっと様々な搦め手で皆本少年を惑わしてくるに違いないと期待。

 ちさとちゃんの嫉妬は、徐々に微笑ましいレベルを超えつつあるような気がします。


[Clip]絶チルTCG

 「訴えるよ!そして勝つよ!」の月見さん、および感想掲示板のるかるかさんの情報より。
 コナミ制作「絶対可憐チルドレン」TCGの販売店向け概要情報が出回っています。発売日は9月4日の模様。

 ゲームシステムについてはほとんど何も触れていないのでまだ何とも言えませんが、いわゆる対戦型カードゲームっぽい雰囲気が濃厚です。
 個人的には、絶チルをカードゲーム化するなら「プレイヤーがチルドレンや兵部の立場になって皆本争奪戦を繰り広げる、マルチプレイヤー型パーティーゲーム」にしたら面白いんじゃないかと妄想していたんですけど、やっぱりそうじゃなかったみたい(当たり前です)。

 内容は、エントリーボックス(オリジナルカード3枚+その他6枚)と、それを拡張するブースターパック(10枚入り)という構成。エントリーボックスの「オリジナルカード」は、おそらくブースターには含まれないカードであると思われるので、エントリーボックスは文字通り最初に購入する必要があると思われます。
 第一弾のテーマは薫の能力「サイコキネシス」がテーマということなので、少なくとも第二弾(テレポーテーション)、第三弾(サイコメトリー)までは出す気まんまんっぽいですね。

 カードのレアリティは4段階(スーパーレア・ウルトラレア・レア・ノーマル)。最上位のスーパーレア(4種類)がどのくらい極悪な封入確率なのかが、コレクター的には気になります。
 まあどっちにしろトレカを買う時はボックス買いが基本なので、「1ボックスにスーパーレアが1枚確実に入っている」と仮定すれば、スーパーレアを全部集めるためにはとりあえず8ボックス買えば十分過ぎるくらいでしょう。ブースター8ボックスの購入金額は、およそ3万5千円弱。TCGの世界なら、まあ普通の出費ですよね。

 結論:TCGの道は地獄道

 とりあえずゲームとして面白そうならちょっとだけ買ってみます…>月見さん


週刊女装少年サンデー28号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

お久しぶりです(゚д゚)ノ
もう「オーバー・ザ・フューチャー」編も第三話まで来てますが、今更ながら感想を。

とりあえず10歳の子どもになった皆本は大変にかわいいので、今週の週刊少年サンデーは週刊女装少年皆本ハーマイオニーに改名するべきでした(断言)。いや何かもう皆本少年の可愛らしさは異常

チルドレン達はそんなカワイイ皆本少年を女装させようとしてましたけど、これは決して彼女たちが女装少年に対して興奮を覚える倒錯趣味があるという訳では決してなく、「子どもになった皆本はカワイイ→カワイイ子にはカワイイ服が似合う→皆本少年には女装がよく似合うに違いない」という乙女回路による論理的な演算の結果によるものであり、皆本少年を目の当たりにしたあの年頃の女の子なら当然の反応であると思わざるを得ません。
よって、女装少年に対して興奮を覚える倒錯趣味があるのは、チルドレンではなくそんな彼女たちの行動に対してニヤニヤしてしまう我々の方です。勿論、作者の椎名先生も(略)。

あと賢木は、もうちょっと皆本に対する好意の表現を控えめにするべきだと思いました。

で、子ども時代の皆本といえばコミックス1巻1話で学校から「いらない子」扱いされていた暗い過去があるんですが、来週学校に行くということは、当然このエピソードでもその辺に触れる意図があると思われます。今回も、時折それを臭わせる描写がありましたしね。先週と今週は「皆本かわいいよ皆本」とハアハアしていれば良かったこのエピソードも、そろそろ次回から暗転して来るかも知れません。
個人的には、兵部によって「皆本少年と友達」という設定を吹き込まれたらしい東野が、その天才っぷりを目の当たりにしてどんな行動をするのかに興味があります。皆本×東野なのか東野×皆本なのか?(そっちかよ)

「大人が子どもになる」という展開は「美神」や「カナタ」にも出て来ていますが、「絶チル」でも既にキャリー編でやってますね。キャリー編の時は皆本が子どもになったキャリーを育てる展開でしたが、今度は逆にその皆本が薫達に育てられる形になるのが面白いところ。
皆本が急速に大人に育っていく姿を目の当たりにすることになるであろう薫は、キャリーを育てた皆本のあの時の心境を理解することになるのでしょうか。


絶対可憐チルドレン THE NOVELS感想

絶対可憐チルドレン・THE NOVELS~B.A.B.E.L.崩壊~ (ガガガ文庫 み 4-1)
三雲 岳斗
小学館
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 「絶対可憐チルドレン THE NOVELS」を読み終わりました。
 全体の感想としては、原作の持つフレーバーやテーマを上手く活かした上で小説オリジナルの要素を組み込むことに成功した、「絶チル」のノベライズとしての完成度が極めて高い小説だと思いました。要するに面白かったです。

 この小説が「絶チル」世界に持ち込んだ新しい概念は、基本的には以下の二点のみと言えます:

  • 気流を自在に操ることに特化したサイコキネシス能力を持つ謎の少女
  • 複数の予知能力者を集めて予知精度を上昇させるバベルの未来予知システムの概念を拡張した、複数の超能力者を集めることで超能力を増幅することができるシステム
  • (本当はもう一点あるのですが、終盤にならないと明らかにされない事なのでここでは割愛)

 今回の物語は、エスパーをノーマルの支配から独立させるという野望を持った男が、この二つを使って日本政府に対してテロを起こし、自分の野望を実現しようと画策する――というのが大まかな粗筋です。彼はこれらのリソースを使い、如何なる手段で政府と戦おうとするのか。そしてその脅威に対し、バベルは、そして皆本と「ザ・チルドレン」は如何に立ち向かうのか?
 登場人物や能力、装備などは、上記の要素以外はこれまで「絶チル」に出てきたものばかりです。皆本は限られた時間の中で、事件を解決するべく奮闘することとなります。

 この物語は、現実世界(この場合は「絶チル」の世界だけど)に最小限の「if」を持ち込み、それをギミックとして最大限に利用することでリアリティのあるストーリーを展開させる――という、実にハードSFチックな作品だなという印象を受けました。
 作者の三雲岳斗先生は後書きで『「絶対可憐チルドレン」という作品が本来持っている骨太な世界観や、その他の多様な魅力が感じられるような作品を目指してみました』と書かれていますが、読んでいても「絶チル」本来の世界観を極力活かしたリアルな物語を作ろうといることが伝わって来ます。
 実際、チルドレンと皆本のエロトークを含んだ会話も読んでいても、全く不自然さや違和感はありません。如何にも彼らならこういうやり取りするよなあ、と読みながら感心させられること請け合いです。

 あとこの話、後半になるとチルドレン達と対超能力装備を固めた謎の敵との戦闘シーンがメインになるのですが、これがかなり激しいというか容赦ないというか、敵が本気でチルドレン達を殺しにかかって来るのも特徴の一つかと思われます。物語に登場する対超能力装備は、基本的にはやはり全てマンガの中で出てきたものの応用であり、これもまた作品のリアリティを高める効果を生んでいます。
 このおかげで、かなり物語に緊迫感が出てます。一つ間違えればホントにチルドレン死んじゃう! みたいな危機感を、年甲斐もなく味わうことができました。

 そして物語の鍵を握る謎のサイコキネシス少女についてですが、(椎名先生のイラストから想像できるとは思いますが)端的に言えばそういうのが大好きなお兄さん達のハートを鷲づかみにする系の口調と性格を兼ね備えた期待通りの薄幸の美少女ですので、みんな大喜びして読むがいいです。

 総じて「絶対可憐チルドレン」のノベライズとして極めてよくできた小説だと思いますので、原作ファンの方ならぜひご一読を。
 アニメから入った人は、コミックスを(できれば11巻まで)読んでから読んだ方がより楽しめると思います。


[Clip][ニコ動]絶対可憐三国志

 みんな大好きニコニコ動画より。
 アニメ版絶チルOPの曲「Over The Future」をアニメ版横山三国志OPに被せたもの。妙にシンクロしているのが面白い。
 歌詞を三国志風にアレンジしている字幕のセンスも良いです。

 そしてこちらはダイターン3のOPに被せたもの。こちらのシンクロっぷりはもはや異常。「誇りにしたら~」でダイターンがっぽい武器持って出てくるところなんか、正直どうかしてると思います。
 尺が決まっているオープニングアニメにおける演出パターンの類似性というものを考えさせてくれる動画ですね(キレイなまとめ方)。

 「Over The Future」をピアノ+ベースでセルフセッションした動画。素晴らしいです。
 OPが如何にいい曲なのかを認識させてくれます。


絶対可憐チルドレンアニメ視聴日記

 お久しぶりです。
 「絶チル」のアニメの話ですが(いきなり)、2話→3話→4話と回を追うごとに面白くなってきているように思います。

 特に第四話は「パンツを見せることまかりならぬ」というテレ東規制を逆手に取り、「どうせ見せられないものなら、最初からはいてない設定にすればいいじゃない?」という逆転の発想に基づいた斬新な演出が光る極めてエポックメイキングな意欲的内容であり、とても面白かったです。色々な意味で。
 さらに今回出てきた犯罪者エスパーが「念力で女性の動きを止め、透視能力で下着を視姦する」という中学二年生男子が一度は夢みるようなコンボ攻撃を仕掛けるところ、および「はいてないと透視する意味ねえじゃん!」みたいな台詞を吐いたところも、正直凄いと思いました。こんな能力や台詞は、本物の下着フェティシストでなければ到底発想できないものと思います。原作者がドン引きするのも納得のアレっぷりです。

 ただ、アニメ版のストーリーに対しては、原作ファンの視点からすると「このエピソードはもうちょっとじっくりやって欲しかった」とか「この台詞を外すなんて勿体ない」という箇所がどうしても出てくる訳なのですが、原作者の椎名先生が監修に参加しているとのことですし、何より放送は(打ち切られなければ)1年は続く訳ですので、今までのエピソードでカットされた部分もいずれはフォローされるんじゃないのかな-、と長い目で期待してます。
 がんばれアニメ版制作スタッフの皆さんと椎名先生。

 そして、6/25に発売されるアニメ版OP主題歌CDが待ち遠しいです。
 ジャケットが椎名先生書き下ろしなのは勿論、チルドレン達をイメージした Catastrophe/Light Speed/Untouchable の各リミックスが収録されてるとか、初回特典は可憐Girl’sのPVが付くとか、何か妙に凝ってるというか、「これで一発当てたるぜ!」という作り手側の本気っぷりを感じさせる一枚になってるような気がします。売れるといいですね

 勿論私は買います

Over The Future(初回限定盤 DVD付)
可憐Girl’s
Geneon =music= (2008-06-25)
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絶対可憐チルドレンガイドブック買いました日記

 絶対可憐チルドレンガイドブック買いました!
 「GS美神極楽大作戦!!」が連載されていた頃から欲しかった椎名先生のカラー画集が、ついにこの手に! ギャー(嬉しい悲鳴)

 まだ買ったばかりで細かいところまで読み込んでいないのですが、ざっと感想を書いてみます。

・買って一番最初に読んだのが「超能力の、超心理学的立場からの分析・研究」。これはメタ超心理学研究室の石川幹人氏による、現代における超能力研究の現状について簡潔に書かれた記事です。
 この記事を見つけた途端「判ってる! この本を作った人はよく判ってるよ!」みたいな心境になりました。超能力マンガのムックに、ちゃんと科学的方法論に基づいた超能力コラムを堂々と載せてくるセンスは素晴らしいと思います。自分が子どもの頃(=超能力ブームの頃)はこういうのが好きでよく読んでたので、なんか懐かしい気分に。
 またこの記事には「エスパー清田」こと清田益章氏が、自分が超能力実験の被験者としての辛い経験を語るコラムも掲載されており、彼もまた「特異な能力を持つが故に疑われる苦悩」という超能力もの作品における共通テーマと戦ってきた人であることが伺えます。

・自分はもう一生読めないものだと諦めていた「GS美神」DVD-BOX特典マンガが読めたのは、素直にありがたいです。当時は「新作マンガのオマケでDVDが付いてくる」とか「1ページ辺りの単価が2000円のマンガ」とか言われてた、ある意味幻のマンガでしたからね。万難を排してDVD-BOXを買う決断を下した勇者のみが読むことを許された、存在そのものが伝説のマンガ。それがこの特典マンガだったのです。
 内容は、「時代の風」を食らって自己の存在価値を否定されて悶絶するエミがオモロかったです。あと、オチはおキヌ×美神と解釈しました。現代的だ(まちがい)。

・コミック板「ウルトラマンネクサス」の自選を原作24話を中心にマンガ化したエピソードにしたのは、この話が「受け継がれて行く絆」というウルトラマンネクサスのテーマが端的に現れていた話であったこと、および褐色美少女のセラちゃんが出てくる話だったからだと思いました。
 単行本化の企画が流れていないというのはホントなの? 信じていいの?

・巻末の椎名高志先生インタビューを読んで、やっぱり「絶チル」における薫と皆本の十年後のシーンは不可避なものとして設定されているんだなと思いました(P178の『あれは、ある意味大人の男女が結ばれたシーンだと考えています』の辺り)。

・そして、巻末インタビューに載っている先生の写真は、実物よりもちょっとだけ老けて見えるような気がしてなりません。髪の毛の色のせい?
 前に三省堂でサインもらった時の先生は、もっと若々しかったよ!(フォローのつもり)


お久しぶりです絶チル感想

 お久しぶりです。
 ファンサイトらしく、三週間前のサンデーに掲載された絶チルの感想です。

その通りになるのです帳編

 兵部はやっぱりこのマンガの華だよな、と思ったエピソードでした。

 最初のうちは「デスノート」のパロディをメインとしたコメディエピソードに終始するのかと思っていたんですけど、最終話で急に雰囲気が変わる形に。今回の騒動は兵部がバベルのセキュリティシステムを書き換える隙を作るための陽動だったということっぽいのですが、実は不二子ちゃんに対するもの凄い遠回しな復讐なのではないかという気がします。不二子と兵部の力を持った者同士の子どもレベルのケンカ話が、今後更にヒートアップする予感。ほんとやっかいですねこの人達。
 そして皆本の皮を被った兵部がチルドレン達をたった一言でメロメロにしてしまう様は正に圧巻であり、兵部が彼女たちにとっての「誘惑者」(コミックス3巻での兵部の初登場タイトル)であることを改めて思い知らさせて頂きました。

 紫穂は「私が新世界の神になるのよっ!」と言ってましたけど、残念ながら新世界の神は「光速の女神」となることが宿命づけられている葵の方です。女神即ち人民の萌え対象。紫穂はやっぱ神そのものよりも、神の名を騙りつつ人民を支配する女帝の方が遙かにお似合いだと思います。

ファントム・メナス編

 ジャー・ジャー・ビンクス!(うざい挨拶)

 そして先週の18号から始まっているファントム・メナス編は、久しぶりに対ブラックファントムのエピソードに。サブタイトルが「ファントム・メナス」っつうところに色々と含むところがありそうですが、とりあえず18号における後半の薫パンチララッシュと、19号でついにその名と性格が明らかになったパンドラ所属のロリ少女・カズラの能力の変態っぷりが面白かったので良しとします(何)。

 カズラが自分の体を鞭化させて薫に巻き付き「痛くて苦しいのが伝わってくる…」と嬉しそうに呟くシーンでは、個人的に何故か「覚悟のススメ」1巻に出てきた永吉の台詞「息子ごしに伝わってくる獲物の脈! 息づかい! たまらぬ! 永吉は今極楽におりまする!」を思い出してしまいました。多分シーンの狙い的には、どっちもやってることは一緒です。ちなみに永吉とは自分の股間の器官を巨大化させて武器として使用する戦術鬼で(品がないので略)。
 あとカズラは自分がピンチの時には躊躇なく仲間(カガリ)を盾にして身を隠そうとする性格の悪さを持ち合わせているようなので、同じく性格が悪い紫穂とはきっと良いお友達になれるのではないのでしょうか。あるいは終生のライバルになるか。


絶チルアニメ観ました日記

 だいたーん♪(挨拶)

 というかお久しぶりです(゚д゚)ノ
 現在、諸般の事情で著しく忙しい深沢ですが、アニメ版「絶チル」は生で観ることができました。
 リハビリを兼ねて雑感を書き連ねたいと思います。

  • ネットの感想では賛否両論渦巻く(=こういう表現を用いる場合は否定的な意見が多数を占めている場合が多いので注意)リアル10歳女子三人組「可憐Girl’s」が歌う例のオープニング。これはヤバいです。
    初めて聴いた時は「♪We can try over the future world」の部分の響きに本能的なレベルでヤバさを感じたのですが、改めて録画を再生して聴き直した時点で、そのヤバさは確信に変わりました。この曲には強い中毒性があります。三回連続して聴くと感染してしまうのも納得の破壊力です(脳が)。
    ああいう歌い方は、多分「Yes! プリキュア5」の主題歌における「♪プリッキュアー! イエッ! プリッキュアッファイッ!」的な効果を狙っているはずなのですけど、それが何か私には与り知らない理由でより中毒性が高くなっているように思えます。これがリアル10歳女子の威力…
    まあ逆に言えば「歌い慣れていない感漂う素人っぽさが聞いててムズムズする」ということになるのですが(結局)、何度か聞いているうちにみんな慣れて来るんじゃないんでしょうか。
  • 声優に関してですが、個人的には葵が一番しっくり来ました。自分の脳内で再生されていた声がそのまんま聞こえているような感じ。また、兵部はちょっとしか出てこないにも関わらず、その声は激しく記憶に残ったのは流石。
    同じく賛否両論渦巻いているらしい薫の声については、個人的には特に違和感はないです。「ハルヒ」ちゃんと観てなくて良かった(ダメ)。
  • 話の方は基本的にマッスルが主役に大抜擢で大暴れといった感じ(まちがい)。股間から紫色の光線を幼女に向かって発射する、という構図は冷静に考えると著しくヤバいような気がするのですが、そのヤバさを感じさせないのはマッスルの人徳のなせる技だと思われます。
  • 原作の「出会い編」は須磨さんのイヤっぷりが目立つ話でしたが、アニメ版ではそこまでイヤさを強調はしなかった模様。ただ、原作における須磨さんのチルドレンに対する嫌悪とチルドレンに対する仕打ちは、このマンガの根底に存在するノーマルのエスパーに対する不信感の象徴となっていることを考えると、この辺をあえてクローズアップする鬱エピソードがいずれ必要になるんだろうなと思われます。
  • 物語の最初の舞台が秋葉原だったり、薫達が大蛇ににょろんにょろんされたりする演出は、まあ我々に対するサービスであることはわかりますが、逆に分かり易すぎて「いえ、そんなに気を遣って下さらなくても結構です」という気分に。
    「ハヤテ」はよく日曜朝にやってる深夜アニメと言われましたが、「絶チル」はそれを引きずらず、素直に朝の子ども向けアニメにノリを戻してしまって構わないんじゃないかと思います。
  • でも、番組提供が流れるシーンの背景に西沢さんが出てこないのが寂しかったです(←引きずってる奴)。
    「絶チル」ではちさとちゃんをえこひいきして下さることを希望。

この速さなら二週間前のマンガの感想書ける! サンデー13/15号絶チル感想

 お久しぶりです (゚д゚)ノ

 ここしばらくは公私ともに激しく忙しかったため、三週間くらい感想を書く時間が取れませんでした。
 世間的には「絶対可憐チルドレン」アニメ化の話題で持ちきりだったので、この空気の速さでならこのサイトの更新を休んでも問題ないかと思ってつい(つい?)。

 そういうアレなので、久しぶりにリハビリを兼ねて感想。

そのエスパー、凶暴につき編

 いい最終回でした。(感想)

 話そのものは「第一話以前」という位置付けになっていますが、作者はこのマンガがこれまで連載を続けることで積み重ねてきたエピソードを「第一話以前」のキャラクター達に還元してキャラ像をアップデートさせることで新たな「第一話」を作りたかったのかな、という印象を受けました。
 その結果、ある意味これまでの連載の「皆本とチルドレン達の絆」の集大成的な話となり、読んでいて何か「これって『絶チル』の最終話です! と言っても通用するんじゃね?」と思ってしまうくらいのまとまりの良さを感じてしまいました。我ながらひどいですね(なら書くなや)。

 何にしろ、「自分が仲間を守らなければ」と常にピリピリしていた薫が、最後のページですっかり皆本を信用してあられもない格好で眠っているシーンを説得力を持って描けたことで、このエピソードの完成度は極めて高いものになったと思っています。

 あとみんな大好き須磨さんについては、いわゆる「虐待の連鎖」の概念をここで持ってきたのは正直凄いなあと感心させられました。それをギャグで治まるレベルで表現できるのも凄い。
 そのチルドレン達を斯様に過酷な境遇から救ったのは、エスパーの平和を守る立場にある局長の過剰な愛情異常な行動力があってこそです。ですので、今回のエピソードで局長が働いた虚言や狼藉の数々は、「社会が愛情を持って子ども達に接することが、子どもを救うためには何よりも大切である」というメッセージにおいて正当化されるのではないかと思いました。
 「子どもを守るため」という目的のためには手段を選ばない大人って、ホントにやっかいですよね。

 目的のためには手段を選ばないといえば、皆本をチルドレンの指揮官に据えるために「あててんのよ」メソッドを一瞬のためらいもなく実行した朧さんも、やっかいさにおいては局長に負けてないなと思いました。
 アニメ版の声優誰だろう(何で)。

その通りになるのです帳編

 正式には「その通りになるの
です帳
」と表記するのが正しいエピソード。要するに「デスノート」みたいな能力を持ったノートを「絶チル」の作品世界に落とすとこうなるよ! みたいな話です。
 この前テレビでやっていた「DEATH NOTE」の映画版に触発されたのか、それとも「LOST+BRAIN」や「メガバカ」の騒動を見て「まったく、最近の若い奴は仁義ってモノを知らねえ! このオレが正しいパロディのやり方を見せてやる!」と義憤に駆られたのか、それとも単に「今デスノをネタにすればウケるからやろうぜ!」みたいな話がどっかから出てきたのか、そのいずれかが今回の話を作った原動力になっているに違いないと判断してます。勝手に

 このノートは書いたことがその通りに起こるのではなく、ノートの所持者に予知能力を与え、近未来に起こることを書かせる力を持っているだけなのではないか? と個人的に予想はしているのですが、まあ今回の話はその辺のギミックよりも「絶チルの登場人物に『デスノート』を持たせたら何が起こるのか」というシチュエーションを楽しむのが目的でしょう。話のノリとしては、「デスノ」というよりもむしろ「ドラえもん」に近いのかも。のび太がドラえもんが出したひみつ道具で悪戯してヒドい目に遭う、みたいな感じ?
 あともし皆本がこのノートの能力を知った場合、「近未来に起こるであろうエスパーとノーマルの最終戦争の到来をも回避できるのでは?」というところにまで考えが至ってしまうかどうかに興味があります。

 そして今回は、何よりも幸せそうな愚民共を見下す紫穂が最高過ぎます。
 これが将来世界を支配する女帝の視線…(ゴクリ)