ここ最近のサンデーかいつまみ感想

 お久しぶりです。
 過去三週間くらいのサンデーで印象に残ったマンガの感想をかいつまみます。

BIRDMEN

 全裸の上に白衣を羽織るお姉さんは最高ですね!(感想)

 それはともかく棺の中から訳の分からない敵が出てきて襲ってくる、というパターンは何だかエヴァっぽいです。これについては、「ブラックアウト」は烏丸達の人生に振りかかる試練や障害の象徴的な意味合いが強く、「ブラックアウト」そのものの謎を解明するよりは、「ブラックアウト」がもたらす試練を前に彼らが如何にして対応して乗り越えて行くのかを描くことの方が、この物語にとっては重要なのではないか? と、今のところは解釈しています。

湯神くんには友達がいない

 野球部の新マネージャーの城戸さんのビジュアルが個人的に好きです。何かああいう感じの女子っているじゃないですか。というか、小中学校時代を思い起こすと、同じ学年にあんな感じの女子が一人いたんですよねー。見た目無愛想だけど性格は割と真面目っぽいなところも似てる気がします(個人の感想です)。
 何だかんだで割と性格はともかく見た目が可愛い女子が沢山出てくるこのマンガですが、その一方で城戸さんのような地味目の女子をきちんと描けるところも好感持てます。彼女、多分年をとって性格が丸くなったらスプーンおばさんみたいな素敵なビジュアルになると思いますよ?(褒めてます)

國崎出雲の事情

 紗英が出雲のことを女の子だと勘違いしているという重大な伏線がついに解消されました。
 まあ、紗英は出雲のちんこの有無とかもはやどうでも良いレベルで出雲のことを好きになっていたことが今回改めて判明したので、多分彼らは今後もこれまでとあまり変わらない感じでお付き合いしていくのではないのでしょうか。

 ちんこの有無と言えば、メイド喫茶の杏李も出雲のことを、最終的には性別関係ないレベルで好きになっていたように思えます。性別とか関係なくあの人のことが好き! って感情に至るのはBLでも百合でも見られる展開だと思うんですけど、一つの作品の中で男→男・女→女の両方を(しかも少年誌の枠内で)やったのは、結構画期的なのかも知れません。

アラタカンガタリ

 「アラタカンガタリ」における結婚したいキャラランキングのトップであるナサケが「降下の誓言」によって退場したことに、少なからぬショックを受けている私がいたということです。
 というか今後、革がナサケの劍神「フレンズ」の能力によってけなげ・はかなげ・いたいけを兼ね揃えた美少年化する展開もあり得るということに?(期待してるのか)

絶対可憐チルドレン

 未来が白紙に戻ったことで、「破滅の未来」という名前の過去に戻れなくなったフェザーに対し、薫たちが幸せな未来に連れて行くから共に生きようと訴える展開に。
 「京介少年」と兵部が色々あって融合した展開がここに繋がるのか! と遠大な伏線の回収っぷりに驚くとともに、明るい未来を作る自信に満ち溢れている薫たちの姿を見ていると、あの椎名先生がこんな希望に溢れた美しい物語を描けるだなんて凄いなあという思わざるを得ません(もちろん褒めてます)。
 Twitterで拝見している限りだと、普段は自分が如何にツンデレな飼い猫に楽しく翻弄されているかを嬉しそうに語る猫好きのオッサンにしか見えませんからね。プロの漫画家って本当に凄いと思います(もちろん褒めてます)。

湯神くんには友達がいない 1 (少年サンデーコミックス)

湯神くんの電子書籍化を希望します


白紙の未来を黒く塗りつぶすのだ!サンデー2014年8号感想

マギ

 モルジアナ達ファナリスの「正体」といい、いきなり出てきて練家との政略結婚を言い出すシンドバッドといい、何かこの世界のあらゆる勢力がアリババとモルジアナの恋路を妨げようとしているようにしか見えません。
 恋は障害が多い程燃え上がるとは申しますが、果たしてアリババにこの試練を乗り越えられるだけの力はあるのか。ますます彼の童貞力が試される展開になったと言えましょう。

クロノ・モノクローム

 このマンガで壁ドンが拝めるとは!(そこか)

 今回登場した財務官ヨハンからは、もの凄い攻めキャラ臭がします。サディストのケンペレンをも受けに回せる器を持つ男。中々侮れないかも知れません。

競女!

 旋風尻! 本当に実戦の尻相撲で使える技なのかどうかはさておき、何か名前だけで勝てそうなすごい技が出てきましたよ!
 「ストリートファイターII」が出た頃、「竜巻旋風脚は実戦では使えないのではないか」議論を本気でしていたあの頃を思い出します!(感想?)

神のみぞ知るセカイ

 美女が美少女を鈍器で滅多打ちにするマンガが読めるのは、少年サンデーだけ!(煽り)

 全ての伏線が明らかになって、もはや失うものがなくなった二階堂先生マジ半端ないッス! と思いました。死んじゃいそうだけど。

電波教師

 何かここ最近のこのマンガは荒木光太郎くん推しな展開が続いており、光太郎を手にしたものが学園を制すると言っても過言ではないレベルの重要キャラになりつつある今日このごろです。
 それはともかく、彼や今回登場した七瀬八百を見ていると、「可愛い」という事象の前ではちんこの有無なんかもう心底どうでもよくなるという、所謂「こんなかわいい子が女の子のはずがない」の法則の強さを改めて強く思わされますよね。

絶対可憐チルドレン

 白紙の未来と聞くと、やっぱりどうしても「世界よ! 最悪の結末、バッドエンドに染まれ! 白紙の未来を黒く塗りつぶすのだ!」っていうスマイルプリキュアのアレを思い出してしまいますよね(挨拶)。

 長い道のりを経て、ついに兵部やフェザー達は「未来」を不確定な白紙の状態に変化させることに成功した模様です。
 後は、皆本や薫たちの若い世代が新しい未来を創っていくのじゃ!→エンディング、となるのがまあ普通のマンガの展開だと思うのですが、何しろこのマンガは「絶チル」なので、正直まだ色々と悶着が起こりそうな感じがします。解決していない問題も多いですし。皆本の未来の薫を絶対愛さないでセカンド童貞を守る宣言(コミックス30巻参照)とか、割と問題なような気がする。

 とりあえず、伊八号が言うところの「白紙の未来を作るために存在してはならない者」とは誰なのでしょう。

絶対可憐チルドレン(30) (少年サンデーコミックス)

コミックス30巻は兵部が「死んだ」巻。そして最新刊である37巻は彼が「甦る」巻です


アリババは全世界の童貞青少年の希望の星・サンデー7号感想

マギ

 アリババの童貞っぷりはこれまでもギャグのネタにされて来ましたが、今回の「童貞なだけで軽蔑される」展開は流石に辛いです。
 これまで煌帝国は専制政治の象徴という位置付けでしたが、これからは更に「非童貞であるというだけで童貞を虐げる」というセクシャルハラスメントの象徴としても捉えなければならなくなりました。

 しかしアリババは並の童貞ではなく、王たる者の資質を持った英雄的童貞であることは、皆さん既にご存知だと思います。
 真の英雄は様々な試練を克服しなければならない宿命を帯びているものですが、つまり今回、アリババは「煌帝国の専制に対して童貞の意地で抵抗し、モルジアナに対する純情なんだか不順なんだかよく判らない童貞特有の一途な愛を貫くことで、バルバットの王座を童貞のまま奪回する」という、新たな試練が課せられたのではないのでしょうか。
 童貞だからこそ克服できる試練もあるということを、ぜひアリババには示して頂きたい。私はそう思いました。

 小学館漫画賞受賞おめでとうございます(フォロー)。

姉ログ

 自称百合好き教師の東雲先生に、ガチ百合アニメと評判の「桜Trick」を観せたら、どのような反応を示すのか興味あります。女子同士が自然に戯れる光景を好む彼の嗜好に合致しているようであり、女子同士の過激な愛情表現を嫌う彼の傾向にも合致しているようでもあり。趣深いです。

 なお、個人的に今まで見た中で最もガチ度が高い百合アニメは「おにいさまへ…」です。みんなも一度は「おにいさまへ…」を観て、花のサン=ジュストさまのアレっぷりとか、マリ子のアレっぷりとかに感動して欲しいです。
 マンガと全然関係ない感想で大変に申し訳ない。

絶対可憐チルドレン

 今回のエピソードのサブタイトルは「レター・フロム・ファントム」ですが、ここでいうファントムは「黒い幽霊」のファントムではなく、兵部が言うところの「あの未来に取り憑かれた『幽霊』」のことだったんですね。
 このタイトルからは、何となく彼ら「幽霊」が、何らかの意志を皆本や薫たちの世代に託してこの物語の表舞台から立ち去るような印象を受けます。

 兵部も不二子も過去と未来に囚われた存在であることは間違いありませんが、もし伊号の予知が覆り、彼らが過去と未来の枷から解き放たれたら、その時はどうなっちゃうんでしょうか。一気に老けこんで歳相応のじいちゃんばあちゃんに戻ってしまうんでしょうか。それはそれで見てみたい気もしますが。

月光条例

 月のオオイミが、実は地上のヒーローもののTVアニメを観て憧れを抱いていたって展開には、何かグッと来るものがあります。
 物語の力はかくも偉大であることを、オオイミが気付く時は来るのでしょうか。

マギ キャラクター大図鑑 ~サディーク~ (少年サンデーコミックススペシャル)

大河ドラマと化した「マギ」のキャラクター達を把握するため、副読本として欲しい一冊


週刊少年マンガ誌読んでる日記

 お久しぶりです。
 最近、サンデー以外の週刊少年マンガ誌を読める機会が増えて来るようになった(=職場での回し読み環境が充実して来た)ので感想メモ。

最近の少年マガジン:
  • 赤松健先生の新連載(もはや新という時期ではないけど)「UQ HOLDER!」は、マンガの中に出てくるタームの端々に中二病的なエッセンスが潜んでおり、読んでてニヤニヤできるところが良いと思います(褒めてます)。
  • 久米田先生の「せっかち伯爵と時間どろぼう」は、回を追う毎にノリが「かってに改蔵」チックになってるように思えます。
  • 鈴木央先生の「7つの大罪」は文句なく面白いので、コミックス買い揃えました。
  • あと最近「アホガール」が面白く感じてきたのですが大丈夫でしょうか自分(と言われても)。
最近の少年ジャンプ:
  • 今週の読み切りの「世界遺産大戦パルテノンくん」が面白かったです。こういうマンガはジャンプじゃないと読めないと思う。
  • 暗殺教室」のビッチ先生かわいいなあ(小並感)。
  • かわいいと言えば、今週の「ニセコイ」の千棘も『勝気な女の子は泣くとかわいい』の法則の伝統を踏襲していて良かったです。
  • ジャンプに掲載されている作品は、どれも「何時から読んでも何処から読んでもおもしろい」構成をかなり意識している感じがします。載ってるマンガに馴染みのものが多いからそう感じるのかも知れないけど。
最近の少年チャンピオン:
  • 実は私は」が面白いです。基本的に出てくるキャラがみんなアホの子なのが良いですが、何よりラブコメとしてよくできていると思います。面白そうなのでコミックス買って読み始めたところ。
  • 侵略!イカ娘」の安定っぷりはもはや驚愕に値します(褒めてます)。
実は私は(1) (少年チャンピオン・コミックス)

若かりし頃に抱いていた「やはり女の子は人外に限る」という信念を思い出しました。回春。


ワネットちゃんのお母さま登場記念・サンデー7号「クロノ・モノクローム」感想

クロノ・モノクローム

 サンデーの入荷数を絞っている近所のコンビニに朝9時半頃行ったところ、既にサンデーが売り切れていました(近況)。

 今週のサンデーのセンターカラーは「クロノ・モノクローム」でしたが、このマンガは何かこう回を追うごとにアントンが可愛くなって来ていることを実感させられました。
 今週は、彼のご主人様であり稀代の発明家でありそしてサディストでもあるケンペレンとの出会いのシーンが描かれ、如何に彼がケンペレンを敬愛しているのかというバックグラウンドが語られました。そして、それ故にケンペレンがタークの操縦者として拾ったチェスの天才・黒六に対して嫉妬の念を抱いてしまうという構図も見えて来たように思えます。

 チェスの才能を持った黒六にご主人様の愛情が注がれるのを見て、自分が何も「持っていない」ことに気付き、このままではご主人様の言う「つまらん大人」になってしまうことを自覚して悔しがるアントン。いいですね
 ご主人様が自分のすべてだったのにも関わらず、そのご主人様を黒六に取られてしまうかも知れないと疑念を抱くアントン。可愛いですね

 これまでは単純に「サディストなご主人様と、でもそんなご主人様が大好きな純朴な少年」という構図でアントンに萌えていましたが、今週のお話でグッとアントンという人物に深みが出て来たように思えます。それでこそより萌えられるというものですよ。そうなんですよ(連呼)。
 この作品で史実に名高いオートマタ「ターク」の活躍がどのように描かれるかということ以上に、アントンというキャラの描かれ方にも注目していきたいなと思いました。

パルメランの夢 (ハヤカワ文庫JA)
井辻 朱美
早川書房
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「ターク」の存在にインスパイアされた作品は数多いらしいのですが、これも「自動人形の中に小さな将棋指しの男が入っている」設定で描かれたファンタジー作品。自分にとっては思い出深い小説です


コナン連載二十周年おめでとう記念・サンデー6号感想

名探偵コナン

 現在、過去サンデーに掲載された作品の第一話を集めた電子書籍が無料で公開されていますが、そこで「名探偵コナン」の第一話も読めます。
 なのでこの前久しぶりに読んでみたんですが、やっぱりこの第一話は何度読んでも「犯行の動機と比較してトリックが大胆過ぎる」と思ってしまいます。人一人殺すなら、わざわざジェットコースターに乗ってる最中に首を切り落とさなくても、アリバイ工作に使った包丁を使って三寸斬り込めば人は死ぬのだ! 虎眼流は最小の斬撃で斃す! って「シグルイ」で言ってました(間違い)。
 勿論そんなことは作っている側は承知の上であり、むしろ探偵小説における醍醐味は犯人の仕掛ける大胆かつ繊細なトリックと、それを推理と洞察で見破る探偵の妙にあることを「名探偵コナン」第一話は教えているんだよなと、今でも思ってます。

 なお「名探偵コナン」は1/17に82巻が発売されますが、このコナンの長期連載記録に比類する作品が今後のサンデーで現れるかどうかを妄想するのが、最近の個人的な趣味です。今連載している中で可能性があるとしたら「ケンイチ」か「マギ」かな…(ポワワワ)

湯神くんには友達がいない

 学校の屋上で男女がふたりきりで向かい合うというラブコメみたいな構図にも関わらず、全くそういう雰囲気にならずに片や落語の、片や友人関係の悩みの話を一方的に話すだけってシチュエーションが物凄く面白かったです。このマンガに色恋沙汰は不要だということがすごくよく判りました。
 あとは、普段は神のように超然としている湯神が、落語に関しては自分を見失っていることに気付いて「自分のことだと見えねえな…」と呟くところも良かったです。彼もまた、神ならぬ人に過ぎないということなのでしょう(大げさ)。

クロノ・モノクローム

 「ターク稼働します!」のシーンが、ちょっとだけモビルスーツで出撃するっぽくて良かったと思います(そこか)。

 このマンガ、ケンペレンがキャラ的に非常に面白いので、今後彼が黒六やアントンをどのようにいたぶるのか期待して行きたい所存です。特にアントンはケンペレンが好き過ぎていたぶられるのも嬉しそうなフシがあるので尚更ですね。
 金髪サディスト貴族が、自分を慕う純朴な召使の少年を(以下略)とか素敵…(ポワワワ)

神のみぞ知るセカイ

 ここ最近の展開で二階堂先生とリミュエルの伏線というか正体が明かされましたが、何かすごすぎて理解が追いつきません(ダメ)。
 リミュエルとエルシィの関係は、今後の展開に影響を及ぼすんでしょうか。あと、エルシィはフラグ立てちゃった以上死んじゃうんでしょうか。

アナグルモール

 「ルチル編」完結。おつかれさまでした。終盤の盛り上がりっぷりは期待以上でした。
 ルチルは勿論、ストーカー氏のその後も気になります。外伝を希望。

無料試し読み版「少年サンデー」0003 (少年サンデーコミックス)

絶チル第一話は0003に掲載。「私の夢は世界征服です」って薫の台詞、今読むとあまりにこの頃の彼女が無邪気で泣ける


孤独な中学生男子に羨望の眼差しを送る2014年4+5号サンデー感想日記

BIRDMEN

 あけましておめでとうございます!(一週間ぶり二度目)

 二週間前に出た2014年4+5号のサンデーですが、一番印象に残っているのはやはり「BIRDMEN」です。鷺沢から「仲良くなれて嬉しい」と言われて一人でニヤニヤしたり、図らずも女子に囲まれる羽目になって一人で赤面しつつニヤニヤしたかと思えば、親との関係が上手く行かずにやっぱり一人で悩んだりする、主人公の烏丸君の「学校と家庭が世界の全てを占める中学生的な世界」を生きてる孤独な男の子っぽさが凄く良かったです。
 最後に翼を出して空を飛ぶところは、まあワシらの若いころの感覚からすると「盗んだバイクで走り出す」的な、自分がいる世界ではないここではない何処かへの渇望を表していると解釈できますよね。このシーンを読んだ時は、「そうそう、若者はこうじゃなくちゃイカンのじゃよ!」とか、しみじみ思ってしまいました。
 「銀の匙」もそうなのですが、若者が色々と思い悩みながらも自分の力で前に進もうともがく姿は、何かこうイイですよね…(オッサン)。

 今烏丸君が色々悩んでいることは、(超人としての力の件はともかくとして)「学校と家庭が世界の全てを占める中学生的な世界」に閉塞しているから感じることであって、大人になって自分の世界が広がって社会的な力を持てれば、まあ何とでもなることではあると思います。
 今の烏丸君にとっての不幸は、そういった悩みに対して「君は何処にだって行けるし、何にでもなれるんだ」と言ってくれる、「絶チル」の皆本みたいな大人の存在が欠けていることなのかも知れないな、と読んでいて思った次第です。

絶対可憐チルドレン

 そしてその「絶チル」ですが、ユーリ×ナイのカップリングが大好きだった私としては、悠理がナイと好きなだけイチャイチャできる平穏を手に入れることができたことを、何より嬉しく思います。ユウギリという可愛い妹もできたことですし、かつて自分が手を汚して来たことによる心の傷を癒やす意味でも、ンもう百合百合な生活を送ってほしい所存です。

 悠理にとって薫たちザ・チルドレンの存在が救いになったように、悠理の存在がユウギリやギリアムのクローン少年兵のような暗い生い立ちを背負った者達にとっての救いになれば、自然と彼女の罪というものも償われることになるのかも知れませんね。
 何か思いのほかキレイなことが書けたのでおわり(自己満足)。

絶対可憐チルドレン 37 クリアしおり付き限定版 (小学館プラス・アンコミックスシリーズ)

ユーリ最期の戦いを描いたコミックス最新刊は1/17発売とのこと


新年のご挨拶

あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。

 昨年は、あまりサイトを更新できませんでした。
 ここしばらくは「週に一度のペースで週刊少年サンデーに掲載されたマンガの感想をいくつかかいつまんで書く」形式でやって来ましたが、正直なところ公私ともに忙しくなって「感想を書くためにまとまった時間を取る」ことが難しくなってきていること、およびサイト更新のために深夜まで起きているのがのせいで辛くなってきていることもあり、これまでの形式で感想日記を書いていくことが今後はますまず難しくなっていくと思われます。
 実際まだ先週のサンデーの感想をここに書いてないですしね(ドクロ)。

 なので、今年はとりあえず上記のようなまとまった形式ではなく、その日に読んだマンガとかアニメとかについて、その日のうちに散文的に書き散らかしていくようなスタイルに移行する方向を模索していくつもりです。
 サイトそのものは継続していくつもりですので、今後とも適当によろしくお願いします。

雨の日のアイリス
雨の日のアイリス (電撃文庫)
松山 剛
アスキーメディアワークス (2011-05-10)
売り上げランキング: 46,163

 年末に読んでいた小説。友人がべた褒めしていたので購入。
 ロボット同士が自発的に「読書会」をしつつ、自らの存在意義について語り合うシーンには特にグッと来ました。本来魂が宿らないものに魂が宿る系の話は、ハヤカワ文庫の「銀色の恋人」やドラえもんの「精霊よびだしうでわ」の回を昔読んで以来の個人的な萌えポイントですよ。面白かったです。


あけましておめでとうございます記念・サンデー2014年1号感想

クロノ・モノクローム

 チェスは将棋と比べると何かオシャレというか中二心をくすぐる雰囲気があるゲームなので、多分みんな一度はチェスのルールを覚えて「みんなとは違う遊びをするオレ」的な優越感に浸ろうとした過去がありますよね?(挨拶)

 チェスを題材とした新連載。かつてはチェス界のホープだった主人公の黒六君が色々あって挫折、でもチェスのことはやっぱり好きだと再認識するところまでは王道なお話でしたが、いきなり最後で中世ヨーロッパらしき世界に飛ばされてこのマンガがタイムスリップものであったことが明かされるという意表をついた展開には驚かされました。
 もし彼が飛ばされた先がこの世界線に繋がる地球であったと仮定すると、チェスが現在のような形になったのは15~16世紀頃と言われているそうなので、飛ばされたのもその辺の時代なのかも知れませんね。ルネッサンス!(髭男爵風に)

 なお個人的にチェスというと、「バトルチェス」というパソコンソフトでクィーンがポーンをタコ殴りにするアニメーションをニヤニヤしながら見てたり、同じくパソコンのゲームでチェスをモデルにしたステージを舞台にモンスター達が殴りあう「アーコン」を友達と散々プレイしまくってた思い出があります(両方とも分かる人は間違いなくオッサン)。

ハヤテのごとく!

 「確かにその色紙は今、何の価値もないただの落書き。取るに足らないゴミでしかない。
  だが十年後それは、キラキラ光る宝石なようなものになるから──

 前回の話では、ルカは「キラキラした何かだって、手に入れてしまえばチープなガラクタなのかもしれない」と言ってましたが、今回のナギのこの台詞はそれとは対照的です。この辺の考え方の違いがルカとナギの違いであり、そしてナギがルカに勝った原因なのでしょう。
 前回に続いて今回もホントに美しいお話で、あまりの眩しさに目が潰れました。今のナギのキラキラした輝きはワシには強すぎる…(ポムじいさんっぽく)。

電波教師

 ジェット機対レシプロ機の対戦シーンを見て、往年のセガの名作「ウィングウォー」を思い出した人?(知ってる人は間違いなくオッサン)

ムシブギョー

 今回は火鉢回だったんですが、個人的には倒れたお春殿のおっぱいの間にニンジンをあえて挟ませる巧妙な演出に唸らされました。
 「ムシブギョー」って、やっぱり本来はそういうポジションのマンガですよね?

最上の明医

 幼児の開腹手術中に痴話喧嘩を始める医療マンガって凄いと単純に思いました(感想)。

アナグルモール

 この号のサンデーで一番感動したのが、「アナグルモール」のストーカー男子に千羽が「あなた、もしかして絵描きの──」と話しかけたシーンでした。自分には、この言葉をかけられた時のストーカー男子の気持ちがすごくよく判ります。自分の努力が思いもかけずに報われたあの瞬間、彼はこの時、これまでの人生で最大の喜びを感じたはずです。いやもうホント、彼が報われてよかったです。
 そしてこれだけ大活躍しておいて、更に「ここからがストーカーの真髄だよ!」と言い出す始末。大丈夫なんでしょうか。この台詞ってなんかヤバイ方のフラグか何かじゃないんでしょうか。ドキドキしながら次回を待ちたいと思います。

絶対可憐チルドレン

 「フェザー」がユーリを説得するために未来から連れて来たのは未来の悠理だったという、時間SFっぽい展開に。「不幸な過去を赦し、より良い未来を創れば、辛い過去もただ不幸なものではなくなる」というテーマはこのマンガで繰り返し登場しており、チルドレン達も皆本も(そしておそらく兵部も)このテーマをそれぞれ自分で乗り越えてきた訳なのですが、ついにユーリもそれを乗り越えられるかどうか? という局面にまで物語が到達しました。

 今回の話を読んでいて思ったのは、これをマンガとして形にするのは相当大変だったんじゃないかということでした。テーマがかなり哲学的というか思想的なところにまで入っているので、それをマンガとして描ききるというのは、多分作り手側にものすごいパワーが必要なんじゃないかと思います。「過去を許して大切な人たちと共に未来を創れ!」なんてテーマ、真顔で伝えるのはそうとうしんどいと思います。昔は「ちちしりふとももー!」とか「売れるためなら何でもやります…」とかやってた椎名先生がですよ?(注:褒めてます)
 何にしろ、ここまで来たらこのテーマを描ききって、その上でどのような未来をユーリにもたらすのか、最期まで付き合って読んでみたいと思いました。

 あと、もし自分がユーリと同じ中学1年生で、大人になって未来からやって来たと称する自分自身から「まあ今は色々大変だとは思うけど、そのうち何とかなるから頑張れや。あと将来歯が悪くなるから、今からちゃんと歯磨きしとけ?」とか言われたら、まあまかり間違いなく「何言ってるんだこのオッサン」と反抗するに違いないと思います。
 その点ユーリは素直ないい子ですねえ。最後にユーリの髪が黒くなったのは、彼女が「ユーリ」から「悠理」に変わったってことでしょうからねえ。中学生時代の自分も彼女くらい素直だったらなあ(´・ω・`)。おわり。

アナグルモール 4 (少年サンデーコミックス)

はい、この子の腰の辺りの肉付きが大好きです


来年は尻が加速しそうなサンデー2013年52号感想

ハヤテのごとく!

 美しすぎる悲恋な結末の物語でした。あまりに眩しすぎて目が潰れそう。ワシには強すぎる…(ポムじいさんっぽく)。

最上の明医

 「ケンイチ」の巻頭カラーの時にも思いましたが、カラーページに女性の裸をキチンとぶつけてくるマンガは良いマンガだと思います。

 あと、橋口先生は女性の裸が出るシーンではまかり間違いなく乳首を描いて下さいますが、ここまで来ると「橋口先生は乳首券を行使している」のではなく、むしろ「橋口先生は、何のお咎めもなく乳首を描くことができる乳首フリーパスを持っている」と解釈するのが妥当なのではないかと考えられます。さすがベテランの大物作家は違う(違う)。

神のみぞ知るセカイ

 「女の子に穴を開けて回る」って何かエロいですよね?(と言われても)

 心の隙間を埋めるのではなく心に隙間を作るってのは、桂馬に与えられた任務としてはこれまでの中でも一番キツいものになりそうですが、まあ桂馬ならやり遂げるでしょう。
 でも、もし歩美ではなくちひろに穴を開けたりしたら将来何が起こるんだろう? とは考えてしまいます。再びちひろ絡みで葛藤を起こす展開になると個人的にはたいへんに嬉しいので、そうなることを期待(ひどい)。

電波教師

 クールでクレバーだった赤嶺兄が、精神的に追い詰められたことで妹への愛をむき出しにして本気をさらけ出すシーンが印象的な今回でしたが、個人的にはA-10の燃料気化爆弾で航空機を攻撃するという如何にもゲーム的な発想が新鮮でよかったです(そこ?)。

競女!

 毎回尻絡みで名台詞を連発しているこのマンガですが、今回は「お尻を加速させてる」「尻キャノン砲」「尻知恵」と尻的な名言が次々と登場。お尻の描写も冴え渡っており、ここまで徹底されるともはや清々しさしか残りません。
 来年のサンデーをけん引するのは、もしかしたらこのマンガになるのではないか? と思い始めてます。マジで。

姉ログ

 靄子が輝に対して抱く過剰な警戒心から来る妄想は、基本的には全て「あまりに弟を好き過ぎるあまり、自分が抱いている弟に対して行いたい妄想を弟に転化している」と解釈できるので、「輝が女装して自分に迫って来る」妄想を抱くってのは、つまり靄子さんは女装した弟とイチャイチャしたいということなんですよね? と思いました。
 いいと思います(感想)。

姉ログ 3 (少年サンデーコミックス)

夏休み編が収録された姉ログ3巻は12/18発売。いつ姉が弟相手に間違いを起こすかドキドキできそう(煽り)