まだ咳が出ます(近況)・サンデー2013年51号感想

BIRDMEN

 練習ではほとんど自力で飛べなかった烏丸が、実際に人間の断末魔の「声」を聞いたことで一気に変身し、真っ先に飛べるようになるまでのお話でした。
 鷹山が言うところの「翼と生きる」「翼が望む」ことを、烏丸は仲間たちの中で良くも悪くも一番早く悟ってしまうのではないのだろうか。そういう予兆を感じさせる回だったと思います。

 あと鷹山は、やっぱり間違いなくまず真っ先に死ぬタイプだなと思いました(ひどい感想)。

氷球姫

 いわゆるドジっ娘がうっかり自分から脱いでパンツ見せたりとかするのは美少女わんさかコメディーの世界ではよくあることですが、このマンガはそういったシーンに対して「筋肉の付き方でポジションを見分ける技術を持つのは、スポーツ女子好き紳士の嗜み!」という理屈で変態紳士な主人公がドジっ子の真の姿に気付くという必然性を与えているのが素晴らしいと思いました。いやマジで。

競女!

 「お尻の雰囲気が変わった! まるで獲物を待ち構えるハンターのよう
 この号のサンデーで一番ビジュアルショックだったのは間違いなくこのコマでした。一見すると明らかにおかしいのですが、このコマは主人公の尻の感覚の鋭さを表現する至ってシリアスなシーンで使われているので、流れで読んでいると自然とこのコマに妙な説得力が出てくるという意味において、マンガ的に優れた表現なのではないかと思います。いやマジで。
 シリアスな雰囲気を尻で表現ですよ? 尻だけにシリアスですよ?

 「尻だけにシリアス」で検索したら約28000件ヒットしました(どうでもいい)。

マギ

 「アリババさん…この人こそ俺たちの王の器…!
 前回がかなりアレだったので、今回はアリババくんがさぞや酷い目に遭うのではないかと身構えていたんですが、何か結局ありのままの非モテ童貞っぷりをさらけ出してくれたアリババさんマジかっけーっス! みたいな雰囲気になって仲間たちの尊敬を得たり、モルジアナはモルジアナで「将来アリババと一緒になる」という選択肢をそもそも考えられなかったが故にこれまで妙に鈍くさかったことが明らかになるなど、総じて何かちょっといい話になっていたのが良かったです。
 そもそもアリババは、単に非モテなだけで罪はないですからね。これから幸せになって欲しいですね。続く。

アナグルモール

 千羽たんのストーカー氏がまさかの大活躍をした回。彼は千羽たんをストーカーすること以外には全く意を介さないため、それゆえに「殺人兵器」と呼ばれて忌み嫌われていたサイコドールとも意志を通じることに成功したと言えましょう。彼なら、きっとサイコドールも立派な千羽たんのストーカーとして教育してくれるに違いありません。

 しかし「氷球姫」といい「アナグルモール」といい、今サンデーではストーカーがかなりキテる! 無敵のパワー! マジでいいカンジ! という状態なのが素晴らしいです。何事も道を極めることは尊い、たとえその道がストーカーであろうとも。ということなのです。多分

絶対可憐チルドレン

 あの兵部が皆本を助けた! というある意味衝撃の展開を迎えた今回ですが、兵部がギリアムを殺さなかったことも、またそれと同じくらい衝撃的だったと言えます。兵部の内面は、皆本と共に暮らした京介少年の意志によって変わりつつあることを示していると言えましょう。
 そして最期は、ユーリをギリアムの支配から取り戻すためのフェザーの切り札として『もう一人の「ザ・チルドレン」』なる存在がフェイスフラッシュしながら登場したところで締めとなりました。
 兵部は「来ているべき人物の心当たりが僕には2人いる」と言ってましたが、一体その人物とは誰なのでしょう。ユーリにとって大事な存在であることは間違いないと思うのですが。

 それでもう一人の「ザ・チルドレン」というと、アニメやってた頃に発売された絶チルのDS版ゲーム「第4のチルドレン」を思い出しますよね(いきなり)。
 このゲーム、自分はまだ序盤(ドリーが初登場する辺り)までしかプレイできていないんですけど、チルドレンが物理的なダメージを受けるところがちょっと気になってます。アニメやマンガだと、チルドレン達が物理的な暴力でダメージを受けるシーンは表現が抑制されている印象を受けるのですが、ゲームだとわりとカジュアルに敵のエスパーが飛ばしてくるブロックとかでダメージを受けたりするので。まあゲームのお約束的な表現なのは判ってますが。

 またプレイヤーは皆本を操作する立場になるのですが、歩いて建物やマップを移動するのが面倒なので、皆本もテレポーテーションを覚えるべきだと思います。

絶対可憐チルドレンDS 第4のチルドレン
コナミデジタルエンタテインメント (2008-09-04)
売り上げランキング: 15,070

何だなんだで原作ファンには面白いゲームという評価だと思います。メディカルチェックのいかがわしさは特筆モノなので必見


風邪引きました(近況) サンデー50号感想

BE BLUES!

 宮崎のチームと対戦した時の桜庭さんは、あくまで助っ人的な立場で試合が終わったらすぐに帰ってしまうツンっぷりを発揮してましたが、その後もFチームの練習に参加していたところを見ると、何だかんだで龍に対してデレていたように思えます。
 武蒼Aチームは龍と桜庭が連携として機能することが今後より重要になってくることは必至であり、そういう意味で龍は何としても桜場を攻略しないといけない訳なのですが、桜庭はナチュラルボーンなツンキャラなので、そう簡単に彼の龍に対するステータスをうかがい知ることはできません。

 果たして、現段階で桜庭の攻略フラグは立っているのかいないのか。まだエンディングは見えませんね(上手いこと言ったつもり)。

AREA D

 プロフェッサー・モウリがコスプレ女子二人に踏まれながら「もっと踏んでくれ~」と言ってるシーンは、一体誰の願望が反映されたものなんだろう? と思いました(そこか)。

姉ログ

 このマンガ、夏休みに入った辺りから「いつ姉が弟と一線を越えて過ちを犯してしまうのか?」と、妙にハラハラしながら読んでます。今回の場合、フォークダンスで弟のモテっぷりに嫉妬した姉が弟の腕を奪った辺りが一番ヤバイと思いました。
並のマンガだったら、あそこでもう告白してますよね普通。このマンガは普通じゃないマンガなので何事も起きませんでしたが。

 いやもう毎回毎回一触即発の事態が起こってますぜこのマンガ。そういう視点で読むと(ダメ)。

ハヤテのごとく!

 同人誌勝負編完結。このエピソードが始まった頃と比較すると、ナギお嬢様が何かものすごく人間として成長してしまった感があります。
 あの人としてダメだったナギがこんなに立派になってしまったら次からどんな話を作ればいいのか、想像するだけで途方に暮れるレベル(ナギの成長を喜んでるつもりのコメント)。

マギ

 次回にアリババくんが酷い目に会うことは必至の様相なので、今から心の準備をしておきます。
 酷い目にあった方がマンガが面白くなるという意味では、今のアリババは「GS美神」における横島くんみたいな存在なのかも知れません。

絶対可憐チルドレン

 ここ数週間のお話で、ギリアム、そしてユーリの生い立ちと、これから起こるであろう未来について語られました。
 この号では「フェザー」がユーリに取り付いた理由についても語られていましたが、フェザーがユーリの「第四の人格」として登場したのは、コミックスだと20巻辺りになります。
 今号までの展開を踏まえた上で改めてコミックス20巻を読むと、この段階で既にフェザーが悠理をも守るために行動していたことが伺える描写があったりして、ちゃんとこの頃から今の展開を考えていたんだなあと感心させられます。あの辺の話って行き当たりばったりじゃなかったんだ(一応褒めてます)。

 あと今20巻を読むと、「けいおん!」が引き起こしたガールズバンドブームや、TVアニメ版「涼宮ハルヒの憂鬱」における伝説の「エンドレスエイト」辺りがネタとして仕込まれており、何かこう「あの頃から、随分遠くに来てしまったな…」と違う感慨に耽ってしまうこと請け合いです。もう4年も前の話なんですよ? 困りますよね?

絶対可憐チルドレン(20) (少年サンデーコミックス)

バックナンバーをどこでも閲覧できるよう、Kindle版が欲しいです


【お久しぶりです】ここ三週間くらいのサンデー感想

サンデー49号・氷球姫

 サンデーSで「氷の国の王子様」を連載していた小野ハルカ先生が、サンデー本誌についに進出。
 主人公の常盤木はストーカー歴=年齢に等しいレベルの本格派の変態さんであるにも関わらず、そのストーキングっぷりを極めた結果「対象の女性を観察して才能を見ぬく」という能力を獲得していた、というところが素晴らしいです。そしてその主人公のストーキング対象でありこの作品のヒロイン格である「氷球姫」紅羽は、そのストーカーの変態をも許容してその才能を活かそうとする大物であり、その点も素晴らしいと思います。
 端的に言えば、とてもおもしろかったです。

 主人公が常道を逸した、世間的にはネガティブと思われている趣味を持っており、その趣味によって獲得した才能を武器に問題を解決していく──という図式は、「神のみぞ知るセカイ」と系統が似ていると言えます。そういう意味において、また一つ極めてサンデー的な連載が始まったと言えるのかも知れません。みんなそういうの好きだよね?(と言われても)

サンデー48号・湯神くんには友達がいない

 サンデー秋季攻勢の一環として始まった(多分)月一連載陣として、サンデー本誌に移管した「湯神くんには友達がいない」。サンデーS時代から面白さには定評がある作品なので、今後もこのペースを保って頂きたいと思います。
 自分も学生時代は湯神くんのように生きたかったと思いながら読んでます。私、湯神くんみたいに強くないんだもん(綿貫ちひろさんっぽく)。

サンデー47号・BIRDMEN

 結果的に月一連載という形になった「BIRDMEN」。前回に引き続いて変身しても下半身丸出しとか、全身タイツ感とか、そういう男子同士のキャッキャウフフな展開は健在でしたが、物語的には主人公達を「超人」にした元凶である鷹山と、紅一点のつばめとの関係性の構築がメインでした。鷹山がつばめを抱えて空を飛ぶシーンが象徴的でしたよね(3週間前の話を今する奴)。
 これまでの鷹山の言動を読む限り、彼は極めて孤独な環境で一人超人として戦っていたことが伺えますが、そんな彼が新しい仲間、しかも女性と接して頼られたりしたら、そりゃーもうキますよね。童貞的な意味で。

 鷹山は烏丸達に対して「(ブラックアウトして襲われた時は)必ず助けに行く」と発言しており、この発言の真意を烏丸は訝しんでいますが、この台詞を言った時の鷹山n表情からして、おそらく彼は本気でそう思っているものと考えられます。特につばめがピンチになった時は尚更でしょう。
 この辺から推理すると、鷹山はいつか、つばめを守るために戦って死んでしまうような展開になってしまうのではないか? という気がしてなりません。惚れた女を守って童貞のまま死ぬ。これぞ男のロマンですよ(と言われても)。

氷の国の王子様 1 (少年サンデーコミックス)
小野 ハルカ
小学館 (2012-09-18)

主役が天才的でクールなアイスホッケー選手、という点も「氷の国の王子様」から「氷球姫」に受け継がれてますね


【まっ裸で】これが少年誌最先端!サンデー46号BIRDMEN感想【キャッキャ】

BIRDMEN

 「何で廃工場で野郎とまっ裸でキャッキャ言わなきゃいけないの!?

 キマシタワー!(まちがい)

 めでたく連載再開された「BIRDMEN」ですが、再開第一話は主人公達を「鳥人」にした鷹山の孤独な生き方に焦点を当てるのかと思わせておいて、そこから「変身する時パンツ履いてない?」→「履いてない」→「パンツ早く脱げばいいんじゃね?」→「女子にパンツ脱ぎかけのところ見られてショック」→「いいから脱ごうぜ」→「だから脱がすなって」→脱衣所的なキャッキャウフフ開始! という感じで、シリアスからコメディにシームレスに展開するところが素晴らしかったです。いやマジで。

 この号のサンデーの表紙には、「BIRDMEN」を『これが、少年誌…最先端!』と宣伝していたことを考慮すると、サンデー編集部が考えている少年誌の最先端とは、つまり半裸の少年同士がキャッキャウフフしながら脱衣するということであると解釈するのが自然でしょう。
 私は、少年誌上であえて少女同士がキャッキャウフフする百合百合な展開をすることこそが少年誌の最先端だと思っていたのですが、時代はいつの間にか少年同士のキャッキャウフフが最先端に移行していた模様です。それもただ単にキャッキャウフフするのではなく、思春期特有の気恥ずかしさとか子供じみたプライドは勿論、「死をも超越する力」なる厨二的な要素をも内包した、極めて高度なレベルのキャッキャウフフなのです。これが、少年誌の最先端ということなのです。なのです。

 感想としては、私は「BIRDMEN」を読むことで、新しい少年誌の世界を垣間見たような気がしました。
 気のせいでしょうか?(はい)


BIRDMEN 1 (少年サンデーコミックス)
田辺 イエロウ
小学館 (2013-10-18)

でも何だかんだ言っても、この作品は正統派のジュヴナイルですよ?(フォロー)


マンガとアニメは心に火をつける名言の宝庫!(キリッ)・サンデー45号感想

ハヤテのごとく!

 「たとえ話が全部アニメとか、ホントダメな奴だな
 すみません(何となく)。

 ナギお嬢様ついに開眼そして覚悟完了の回。
 今回の同人誌対決編は、ナギもルカも自分に与えられた運命によって与えられたものではなく、それに抗って自らの手で掴める何かを求めて戦うことがメインテーマとなっているように思えます。そしてルカは己の持って生まれた運命によって与えられたアイドルとしての道を進むことを選び、ナギは己の運命を投げ捨ててまでマンガを描く道を選びました。

 同人誌対決がどうなるかはともかく、己の決意によって道を決められたことは、もともと過酷な運命の元に生まれてきた彼女たちにとってとても幸せなことなのではないのでしょうか。可能性のある若さっていいなあ(今後の可能性が狭いオッサンの感想)。

BE BLUES!

 「真のヒーローは、仲間が絶体絶命のピンチの時に、絶妙に遅れたタイミングで、高いところから颯爽と現れる」という、「ダイの大冒険」におけるヒュンケル様メソッドを実践したかのように桜庭が登場。ついに再び龍とコンビを組んでのプレイが実現することになりました。
 桜庭本人は相変わらずの狂犬っぷりを発揮しており、藍子などは既に彼の態度にドン引きしてますけど、「ああ見えて実は犬が大好き」「おじいちゃんが飼っていた犬を大切に育てているくらいのおじいちゃん子」という要素を提示していることを考えれば、桜庭に対して「犬が好きな人に悪い人はいない」という伝承を適用させようとしていることは明らかです。
 サッカーの試合の方はまだもう一悶着ありそうな予感ですが、最終的に桜庭がただのやんちゃな駄々っ子ではないことが明らかになる感じの話になるんじゃないんでしょうか。桜庭が龍にデレる過程で。

競女!

 難関の試験に合格するために集まった個性豊かなキャラクター達が密室に閉じ込められ、降って湧いたトラブルを皆で解決しようとする展開というと、個人的に「11人いる!」を連想してしまいます(古い)。

 そして、今週も乳首券は発行されなかったんですね…。

マギ

 アリババ君はやっぱり童貞僕達の大好きなアリババ君のままだったんだ! と安心しました。

 この号の「マギ」は、ンもう心底面白かったです。大高先生がたまに描く、こういうどうしようもない話(褒めてます)を本当はもっと読んでみたいんですが、もはや壮大な大河ドラマになった「マギ」にそれを求めるのは、ある意味贅沢なんでしょうね。
 あとモルさんももう少し何とかするべきだと思いました。色々と。

神のみぞ知るセカイ

 天理はありのままの(=ゲームばっかりやっている)桂馬を愛する人物であり、自らは彼に対して干渉をしないタイプだと思っていたのですが、それだけに「悲しいこと、私が半ぶんこするよ!」って台詞には、普段は引っ込み思案な彼女のありったけの勇気と愛を感じてグッと来てしまいました。
 天理はやっぱりいい子ですねえ。息子の嫁にはこういう娘さんが欲しいですねえ(息子?)。

絶対可憐チルドレン

 40号でユーリに封じられたトリプルブーストのトリガーを、実は眼鏡のつるに隠し持っていたという皆本のせこい頭脳的な作戦により形勢逆転、チルドレンのパワーに「フェザー」の力も加わった最初で最後の新必殺技・インフィニティブーストが炸裂。ユーリに施された洗脳を解除すると共に、ギリアムのクローン兵士達のネットワークをも寸断、たじろぐギリアムの前にはついに兵部が! という感じで、ターンオーバーに相応しい逆転劇を演じたエピソードでした。
 唯一気になるのは、兵部の「あの未来がなければ、今これは起きていない。ひょっとしたら、この現在は全て──」という独り言の真意でしょうか。未来を覆すためにこれだけやっても、まだ専門用語で言うところの世界線は変わっていないとか、そういう感じなのでしょうか?

 あとは、自分で「漆黒の堕天使」って言っちゃう兵部は、アニメ世界と変わらずにお茶目だと思いました。果たして兵部とギリアムの決着や如何に。闇でしか裁けない原罪がある(キャッチコピー)。


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THE UNLIMITED 兵部京介のBDも完結。11話「嵐の中のふたり」の戦闘シーンで妙に通じあってキラキラしてる兵部とアンディが好きです


アナグルモール連載再開記念・サンデー44号感想

マギ

 あのアリババにすら彼女ができたというのにお前たちと来たら(挨拶)。

 モルジアナの思惑はともかく、あのアリババ君が童貞を脱出したということに衝撃を隠せません。いや何かアリババもトトもウブっぽいのでまだヤッてないかも知れないけど。

境界のRINNE

 何度か言ってる気がしますが、私は四魔れんげが大好きです。
 特に、どう頑張っても不幸にしかならなそうなところと、それに対して全く挫けないところが(褒めてます)。

NOBERU

 物語序盤の敵役であったヒバリをノベルが完膚なきまでに叩きのめした上にフラグまで立てる勢いの話でしたが、今回の見所はやはり清五郎との涙の抱擁でしょう。ノベルとゴールドの枠を交代した時の彼の「演技」は、色々な意味で素晴らしい上に何より面白かったですからね。
 清五郎は大人になったら大成して大役者になるんじゃないかと未だに思ってますが、多分マンガではそこまでは描かれないと思うので妄想で補います。

アナグルモール

 祝連載再開。これで田辺イエロウ先生の「BIRDMEN」が戻ってくれば(個人的に)サンデーは完璧ですよ!

 今回の主役はアルルでしたが、彼女のぽっこりしたお腹はとても柔らかそうで素晴らしいと思います。あの腹から繰り出されるキックは格別でしょうね。ご褒美的な意味で(勿論褒めてます)。

ファンタジスタステラ

 塁のような、実力はあるはずなのにやたらとネガティブで周囲を気にして自分を卑下しているタイプのキャラクターが事実上の主役を張っているのは、サッカーマンガというジャンルではなかなか見られないと思うのですが、そういう性格の割には何か読んでいてもイライラしないのが不思議です。
 ネガティブな発想をベースに常に周囲を気にして慎重に行動しているからこそ、徹平とテレパシーで通じ合うことができるのかも知れません。

競女!

 せっかくのお風呂回だったのにも関わらず、乳首券は発行されなかったんですね…(そこか)

絶対可憐チルドレン

 この回でギリアムがNATOに無理言ってB-2らしき爆撃機を発進させていましたが、個人的にはああいうスタイルの全翼機を見ると無条件に「バトルガレッガ」に登場する銀河一後方に強い戦闘機ブラックハートを連想してしまうので困りました。
 さすがの兵部も、初見でブラックハートのワインダー攻撃を見切るのは至難なのではないかと思われますがどうか(と言われても)。

 それはともかくサンデー44号における「絶チル」は、ようやく帰ってきた兵部を迎えるパンドラ三幹部のそれぞれの態度が見所であったことは間違いありません。
 色々あってツンツンしている態度の兵部に対して真っ直ぐ静かに「自分は少佐が帰ってくることを信じていた」と言って兵部をなだめた真木、逢えて嬉しいのにいまだに素直に態度に出せない葉、逢えた嬉しさを素直に抱擁で表現するけど小言を言うのも(あとついでに賢木を酷い目にあわせるのも)忘れない紅葉と、それぞれの性格が垣間見えていて良かったです。

 危機に陥った兵部を助けて再会する、というシチュエーションは「THE UNLIMITED」にもありましたけど、今回は原作のマンガの方にそれをフィードバックし、原作らしいやり方で表現していると思いました。何だかんだ言っても、今の兵部は彼らなしではもうやっていけないんですよねえ。いいに恵まれて良かったねえおじいちゃん。


マギ 19 (少年サンデーコミックス)

「マギ」のアニメ2期はどこまでやるんでしょうか。各国の英傑が揃うクライマックスバトルは映画で!とかになったりしたらどうしよう(妄想)


フェザーの正体判明記念・サンデー43号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 昨夜Twitterで「9/30を持って株式会社富士見書房が消滅する」という趣旨のツィートを読んだ時、富士見書房が昔ジュブナイルポルノアニメ「くりいむレモン」のノベライズを出してて色々とお世話になったこととか、社会人一年生だった頃に「ドラゴンマガジン」を職場で堂々と読んでいたこととか、「ソード・ワールドRPG」を友人たちとプレイしつつ今で言うところの厨二的な妄想に耽っていたこととか、「スレイヤーズ!」を読みつつ今で言うところのラノベ作家を夢見たりとか、今で言うところのいわゆる黒歴史を色々と思い出してしまって辛くなったんですけど、こういう時こそ

 『不幸な過去は取り消せません。しかし、そこから生まれた未来が良いものであるなら、過去はただ不幸なものではなくなるはずです

 という「絶チル」のハンゾーの言葉を思い起こし、自分の過去を肯定して未来を創る力にする努力をしなければならない、と決意を新たにした今日この頃です。

 こんにちは(挨拶)。

 そういう事例はともかくとして、今回のエピソードでは「絶対可憐チルドレン」全編に渡る大きなテーマの一つである『無駄な過去なんかない』が、ここに来て改めてフィーチャーされている印象を受けます。

 未来の世界で一度「仲間たちが沢山死んでしまい、自身も愛する男性に撃ち殺された」経験を踏まえて過去に戻ってきたフェザー=未来の薫は、「過去に囚われたまま先に進めなくなっているユーリと兵部を救う」ためにこの時代にやって来たことが、今回の話で明確になりました。辛い過去があるからこそ今の自分があり、過去を踏まえて未来を作ることこそが大切である──というテーマは、かつて小学生編の最期のエピソードで子供になった皆本が身を持って経験したことではあるのですが、それを同じテーマを中学生編のクライマックスであろう今回のエピソードに持って来てますね。
 ただ、ユーリと兵部はご存知の通りかなり半端なくハードな過去を経験してきているので、両者に「無駄な過去なんかない」ことを納得させるのは、フェザーを持ってしても相当困難なんじゃないんでしょうか。

 兵部には彼のことを心から愛している(性的な意味ではなく)真木を初めとしたパンドラの愉快な仲間たちがいるので、自分の過去の行いは憎しみを生んだだけではないことを判ってもらえそうな雰囲気なんですけど、ユーリの方はまだもうひと押し足りない気がします。薫たちが「悠理」の記憶を取り戻す、何らかのきっかけが欲しいところです。

 あと今回感心したのは、「黒い幽霊の娘」として人工的に産み出されて家族の愛情というものを全く受けてこなかったユーリと、過去にあまりにも色々なことがあったおかげで「憎しみを肉染みに変えるんだ!」的な感情だけで動いている(と自身で思い込んでいる)兵部の二人は、「過去に囚われている存在である」という意味で一緒であると、読んでいて気づかせてくれたことです。
 おかげで、このエピソードでユーリの話と兵部の話を並行に進めるのは何故なんだろうかという疑問が解けましたよ。

絶対可憐チルドレン 36 マグネットシート付き限定版 (小学館プラス・アンコミックスシリーズ)

限定版だけの「希望ページのサイン入り生原稿10名プレゼント」も行います!
なんやて!(ガタッ)


最近のBE BLUES! 感想列挙

BE BLUES!

先週(42号)

 本筋は、龍が壮大なスケールの大怪我をしてそこからリハビリして復活を遂げたことを知った九重の心の中にフラグが立ったというお話でしたが、個人的にはむしろミルコおじいちゃんが大活躍した回として印象深いです。

 九重に対して「若いんだ…行けるだろ!」と凄みを効かせて恫喝した後に「ココノォエ!ガンバレ!」と激励するミルコおじいちゃんの姿は、旧ユーゴスラビアでナショナルチームを率いていたであろう名監督の鱗片を伺わせるに十分でした。
 物語の中ではまだ明確にミルコが旧ユーゴの代表監督であったことは他の登場人物に明確には提示されていないと記憶していますが、でもまあ彼のモデルはオシム元日本代表監督であることは明らかなので、こっちでも多分そうです(決めつけ)。

 もしミルコが元代表監督であった場合、武蒼の監督とかが見れば間違いなく素性がバレると思うんですけど、もしそうなったらおじいちゃんどうするんでしょうか。「裸の大将放浪記」の山下清のように、身分がバレた途端に逃げ出してダ・カーポが歌う「野に咲く花のように」が流れだしてドラマが終わるんですか?(終わりません)


先々週(41号)

 本筋は、ミルコおじいちゃんが急造のFチームに仕込んだ「ボールをロストしたら5秒間だけチェイスする」守備が功を奏してチャンスが生まれた! というお話でしたが、個人的に注目するべきだと思ったのはやはり冒頭。
 ミルコの通訳を買って出た藍子が、自分のことをまるで覚えていなかった龍に対して「やなやつやなやつやなやつ!」(要約)とムカついているシーンが白眉でした。
 これはつまり、いずれ藍子が龍にデレるサインであることは、現代少年マンガにおける不文律ですよね。ですよね。

 龍はそういう方面には極めて鈍感なボンクラな上、同棲中(語弊)の優希と「自称彼女」のアンナというツートップにマークされていることを考えると、恋愛方面の先行きは極めて絶望的だと思われますが、まあ彼女には頑張って欲しいです。「挫折で失うものがある。だが、はい上がることで新たに得る力もある。」とミルコおじいちゃんも言ってますし(挫折前提)。


先々週週(40号)

 本筋は、桜庭(の飼い犬が)が物欲しそうにヨダレを垂らしつつ龍たちのサッカーの試合を横目で観ながら通り過ぎる、というお話でしたが、個人的に注目するべきだと思ったのは、やはり優人。
 藍子から突然「優人くん」と名前を呼ばれてドギマギしたものの、その直後に自分が彼女から名前を覚えてもらってすらいないことを悟って急激に落ち込む一連のシークエンスが、何かこう女子慣れしていない男子にありがちな挙動不審っぷりを再現していて面白かったです。

 「意中の相手から名前を覚えてもらっていない」状況は藍子における龍との関係と一緒ではあるんですけど、優人が藍子に対して好きとか何とか告白するビジョンが全く浮かばない上、藍子にとって優人は「恋敵の片割れ」という立場に陥る可能性もあることを考えると、何か状況は藍子以上に絶望的です。
 が、まあ彼には龍にはない「女子に興味はあるけど、女子からは特段モテないし相手にもされない」という、実際の人生においては得しないけどマンガのキャラクターとしては(コメディリリーフとして)有用なスキルを持ちあわせている訳であり、そういう意味でも頑張って欲しいです。「挫折で失うものがある。だが、はい上がることで新たに得る力もある。」とミルコおじいちゃんも言ってますし(挫折前提)。


BE BLUES!~青になれ~ 11 (少年サンデーコミックス)
田中 モトユキ
小学館 (2013-09-18)

コミックス最新刊は龍が高校の公式戦デビューを飾ったエピソードが収録されている模様。龍が再び返り咲けるのは何時になるのかなー


さよなら京介少年記念・サンデー39号絶チル感想

 コミックス35巻を買ったんですけど、表紙裏の4コマで「財団」についての極めて重要な設定が明かされたことに驚きました。
 念のためですが、「重大な設定」とは「財団」の設立者がソフィー王女であることであり「ユウギリは可愛い」の方ではないです。ユウギリが可愛いのは既に既知の事実です。

 そしてサンデー39号の感想なのですが、「京介」がその姿を失って消滅した今、本来なら「京介」が兵部に伝えるはずであった『子供時代の子供らしい幸せな思い出』の経験を伝えるのは、京介から皆本の役目になったんだろうな、という点でした。

 皆本が語っていたように、本来京介を皆本が直接預かったのは、兵部に欠如している「子供時代の幸せな思い出」を京介に経験させ、京介と兵部の融合後にその経験をフィードバックさせて復讐の鬼と化している兵部に考え方を改めさせるチャンスを作ることであったと思われます。
 京介がユーリ(というかギリアムの策略)によって破壊されてしまった今となってはもうそれは叶わない計画となってしまいましたが、それ故に、京介少年と最も親密に接した大人であり、彼が普通の子供としてどんな経験をしたのかを一番客観的に知っている、京介の「保護者」であった皆本こそが、兵部に京介の記憶と意志を伝えるべきなのではないのでしょうか。

 兵部がこの世界に戻って来た時、皆本は「京介が兵部に届けたかった記憶」を兵部に伝える義務がある。それが一番彼ら二人にとって良いことなのではないかと思っています。エスパーとノーマルの破滅の未来を避けるためには、皆本と兵部はどこかでお互いを理解しあって手を繋ぐ必要があるとはずなのですが、京介の存在が両者の理解の媒体となって欲しいなー、と個人的には思ってます。

 あとユーリはいまだに薫たちに対して過去の記憶を封じることで心を閉ざしていますが、ここは一つコミックス35巻でハンゾーが言っていた

「不幸な過去は取り消せません。
 しかし、そこから生まれた未来が良いものであるなら、過去はただ不幸なものではなくなるはずです」

 という名台詞を思い出して、自分が「黒い幽霊の娘」だった過去を自分自身で赦し、薫たちと共に新しい未来を作っていって欲しい所存です。

 なお、自分にとってハンゾーというキャラは、初登場時に不二子とタイマンでおしっこ我慢バトルを繰り広げたシーンが脳裏にあるせいか、コミックス35巻の妙にカッコ良いハンゾーの姿を見ると何故か妙に困ります。どうしましょう(と言われても)。


絶対可憐チルドレン 35 ミニクリアファイル付き限定版 (小学館プラス・アンコミックスシリーズ)

ユーリ×ナイ派の私としては、最終的にユーリとナイが平穏に暮す未来を観たいです><


主にサンデー38号神のみ感想

神のみぞ知るセカイ

 美少女ゲームクソゲー列伝!(挨拶)

 今週は月夜と栞がキャッキャウフフする幕間喜劇でしたが(ややウソ)、先週のサンデー38号は、ついに桂馬が幼少期のちひろと歩美に遭遇する展開でした。
 まだ色々とひねくれていない、綺麗なちひろは可愛かったです。ちひろマジ天使。

 で、桂馬はかつて「女神」を探すためにこの二人を攻略、三角関係の泥沼的な展開を繰り広げた挙句、結果的にちひろを「女神」がいないという理由でこっぴどくフラざるを得なくなる結末となりましたが、もし桂馬がこのまま「使命」を遂行して女神を元の宿主に宿す正しい未来に世界を導いたとしたら、やがてちひろは(女神を宿していないが故に)歩美と泥沼の三角関係をもう一度繰り広げた挙句、桂馬にもう一度こっぴどく振られてしまう未来が待っていることになる訳です。
 今回、桂馬が先へ進むことを拒否したのは、やっぱりアレをもう一度やることが判っている未来がやって来るのが嫌だからというのは、確実にあるんだろうなと思いました。桂馬にとって、ちひろとの一件はやはり相当堪えているに違いありません。

 結論としては、個人的にはちひろをこっぴどくフッてしまったあの時のことをまだ引きずって悩んでいる桂馬の姿が拝めたので満足してます。それだけ、桂馬のなかでのちひろのウェイトが大きいことを意味してますからね。
 ちひろはやっぱり、桂馬を「神」ならぬ人間の座に引き戻す、正真正銘の人間の女の子なんですよ。笑顔は天使ですが(←ドヤ顔でタイプしておわり)。


神のみぞ知るセカイ 19 (少年サンデーコミックス)

いつ読んでも19巻ラストはグッと来ますのう。アニメでもラストのライブシーンを観たいですのう