サンデー一覧

お久しぶりです…😴 サンデー51〜52号の雑感

BE BLUES!

 おそらく、今後の全国大会編や日本代表編に登場するであろうキャラクター達の顔見世的な側面もあったであろう、高校選抜合宿編が終了。

 51号でレノンが高虎に怒りのタックルを入れたところが、今回のエピソードにおける個人的な最萌えポイントでした。「ウチの子に何するのよ!」って感じで保護者としては黙っていられない感があって良かったです。

 あと今回の高校選抜合宿編では、序盤で「龍のちんこがでかい」ことが明らかになっていたため、きっとラストシーンは「試合中には色々あったけど、最期はみんなで風呂場で龍のちんこを見てほっこりして大団円」という幸せなものになるに違いないと思っていたので、龍が高虎のチャージが原因で脚を痛めて途中退場するというオチになるとは予想外でした。
 いつか、合宿メンバーみんなで龍のちんこを拝める日が来るといいですねと思いました。

古見さんは、コミュ症です。

 これまでサンデーでちんこと言えば「キング・オブ・アイドル」のまほろでしたが、そのラインナップに「BE BLUES!」の龍と共に「古見さん」の片居くんが並ぶことになったというのが、サンデー51号における「古見さん」の感想でした。いやマジで。

 しかも片居くんのちんこは、「BE BLUES!」の龍と同じく見たものを幸せにする良いちんこであることが判明。
 龍は大きさばかりが強調されていましたが、片居くんのソレはおそらく大きさだけではなく、見たものを感動させる芸術的な美しささえ備えているものと思われます。なんと素晴らしい…(褒めてます)。

 そしてサンデー52号では、ちゃんとこちらの期待に応えて古見さんを巻き込んだ恋バナをやってくれたので、ンもう感謝しかありません。「天使とアクト」といい「古見さん」といい、少女が自分の恋を自覚する瞬間というのは実に美しいですね…。

初恋ゾンビ

 「指宿くんがややこしい恋愛をしている真っ最中である」という本質を見抜いている席田が登場したことで、より指宿を巡る物語が複雑化しつつある「初恋ゾンビ」。

 サンデー52号では、『イヴが失恋ゾンビ化する』という、ある意味ショッキングな展開が繰り広げられました。実際、イヴが失恋ゾンビ化する展開を目の当たりにしたことで、自分が「『初恋ゾンビ』の設定上はあり得るかもしれないけど、まさかイヴが失恋ソンビ化するとは微塵も思っていなかった」ことを自覚させられ、そういう意味でも意表を突かれました。
 「タロちゃん見てるとムカムカしてくる」「だからタロちゃんモテないんだよ!?」って台詞が、彼女の口から出て来るのはキツイです。面白いけど(ひどい)。

 タロウが江火野と指宿くんのイチャイチャを見て嫉妬の念を抱くのは、タロウが江火野に嫉妬しているというよりは、タロウが指宿との関係をはっきりさせないで現状維持を選んだ結果として「指宿が江火野と仲良くなる」という自分が意図していない関係が発生することに対して嫉妬というのもあるのかなと思いました。
 イヴの「タロちゃん見てるとムカムカしてくる」というイヴの台詞は、指宿との関係をはっきりさせないことを選んだ今のタロウの状況に対する憤りの意味もあるのかも知れませんね。

 それはそれとして、江火野さんにキュンとする指宿くんって、何かこうショタっぽくないですかね? 指宿×江火野のカップリングは「百合」というよりはむしろ「おねショタ」なのでは? というのが、ここのところの「初恋ゾンビ」に対する感想です。

シノビノ

 文字通り己を燃やしながら己の大義に突き進む吉田松陰の魅力が大爆発している、ここ最近の「シノビノ」。

 吉田松陰が「武士道とは死ぬことと見つけたり」「正気にては大業ならず」という葉隠的な思想を持っていたことは史実らしいのですが、このマンガではそれを極限までエクストリームさせることで「自分の頭が燃えているにも関わらず、それを意に介さずに野望の実現に突き進もうとする」彼の内なる狂気を表現することに成功していたと思います。
 ホントこの作品は、出て来るキャラクターがみんなどこか突き抜けていて素晴らしいです。

舞妓さんちのまかないさん

 サンデー52号では、すーちゃんこと百はなの「姉」である百子さん姉さんが繰り出す、まるでキヨを試すかのようなテストめいた会話に対し、それを全く意に介さずに極めてナチュラルに応対した大物っぷりが素晴らしかったキヨちゃんですが、それ以上に冒頭に出てきたキヨちゃんの生足が良かったですね…まさかこのマンガであんなエッチな脚を拝めるなんて…(ダメな感想)

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3巻表紙のキヨちゃんの太もも最高じゃね?


現代における乙女の恋のバイブルと銘打ちたい サンデー47号以降の「初恋ゾンビ」雑感

初恋ゾンビ

 お久しぶりです(挨拶)。
 Twitter にツィートしていた、ここ最近の「初恋ゾンビ」の感想をまとめてみました。

サンデー47号(第98話)

 前回の「指宿くん、キミは女の子なんじゃないか?」とタロウが指宿くんに問いかけるという、このマンガ始まって以来の最重要イベントに対するアンサー回。

 結果的に、タロウが自分の質問を途中で「変なこと言った。忘れて」とキャンセルし、指宿くんも「タロウ、ボクは男だ」と回答したために表面上はうやむやになって終了したことにはなっていますが、実際には指宿くんはタロウが自分の正体を見抜いてくれたことに喜びを感じて「ボクは女だ」と言う寸前まで行っていましたし、イヴがまるで初恋成就したかのような輝きを見せていたことからして、もしタロウがあそこでキャンセルさえしなければ、そのままタロウの初恋はそこで成就し、指宿くんと再び恋人となり、そして結果的にイヴは初恋成就の光の中で消失していたものと思われます。

 タロウが自分の質問をキャンセルした理由は、勿論「もし指宿くんが本当に自分の初恋の人だったら、それはイヴとの別離を意味することに気づいてしまった」からでしょう。タロウはイヴと一生を添い遂げる覚悟を以前に決めているのですが、もし指宿くんと一緒になってかつての初恋を取り戻したりしたら、「理想の恋人」であるイヴは消滅して永遠の眠りについてしまうものと思われます。
 タロウはまだ、この問題に対して結論を出してはいません。

 なので、この物語の今度は、タロウが幻影の恋人であるイヴとの関係を最終的にどうするのかに焦点が移った感じがします。彼がイヴとの関係に結論を出さない限り、彼は指宿くんも江火野さんも選べないのではないのでしょうか。

サンデー48号〜49号(99〜100話)

 メインストーリーは「彼氏がいる天草さんに惚れたクラスメートから発生した初恋ゾンビ」が発生したので対処する必要性が生じた──という展開ですが、それ以上に江火野がタロウと指宿の(初恋ゾンビの対処を巡って協議している)不自然な姿に疑問を持ち始めた点が重要な意味を持っています。

 江火野は既に指宿くんの正体が「女」であることを知っており、かつ既に彼女は自分がタロウのことを好きであることに気づいてしまっているので、指宿とタロウが既に男女の仲になってしまっているのでは? と訝しんでしまうことは致し方ないと言えます。今後の展開次第では、江火野も初恋ゾンビの秘密を共有する仲間になる可能性が出て来たのかも知れません。
 しかし仮にそうなった場合、江火野はタロウがイヴという「理想の恋人の初恋ゾンビ」を常時連れ回していること、そして指宿がタロウの初恋の相手であり、相思相愛であったこと知ることにもなる訳であり、それはタロウへの自分の気持ちに気付いた今の彼女にはちょっと酷なのでは? という気がします。

 そして今回の初恋ゾンビキャリアである席田君ですが、天草さんの履いてるタイツのランガードまできっちり描写できているところが、タイツフェチ的に好感度高いです。元祖着衣フェチの人吉君が心折れて脱落してしまった今、新たな妄想フェチ要員としての期待が高まります。

サンデー50号(101話)

 江火野さんの弟になっておっぱいに激突したい人生でした(感想)。

 この回は、タロウに電話したいのにドキドキしてできない江火野さんがとてつもなく可愛い回として記憶されるでしょう。「あたし、別の生き物になっちゃったみたい」なんて乙女チックな台詞が彼女の口から聞けるだなんて感動モノです。恋はここまで人を変えてしまうものなんですよ! 現代における200万乙女の恋のバイブルは「初恋ゾンビ」で決まりですよ!(何)

 あとはそのタロウも、江火野に電話しようかと思ったけど「あいつと話すの最近、ちょっと緊張する」と躊躇して止めてしまっているのもポイント。彼の中での江火野は、初恋ゾンビ絡みのことは普通に話せる指宿くんとは位置付けが違うことを、彼も何となくは意識しているように思えます。
 それがいわゆる「恋」に近いものであることまで気付いているかどうかは判りませんが。

 勿論、「やっとタロウと電話できた」と真っ赤になる指宿くんもカワイイです(感想)。

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江火野さんのキャラクター性を大きく変えた文化祭編が収録された巻


じじショタカップリング爆誕記念 サンデー48号「シノビノ」感想

シノビノ

 甚三郎が藤堂平助と邂逅の回。
 藤堂平助と言えば、北辰一刀流玄武館で剣を学んで後に新選組八番隊組長となり、幕末を舞台にした恋愛乙女アドベンチャーゲーム「薄桜鬼」などに登場することで史実に名を残している超重要人物であるので(ゲーム脳的史観)、この作品においても今後はかなり重要なキャラクターとなることが予想されます。

 それで個人的に今回の話で興味深いというか「シノビノ」らしいなと思ったところは、まだ年端も行かない少年である平助と相対した甚三郎の心理描写でした。
 普通の少年マンガだったら平助のような少年が主人公なので、彼から見た甚三郎は「ベテランらしい老獪な戦法で翻弄して来る、主人公の前に立ちふさがる乗り越えなければならないライバル」であり、平助は若者特有のがむしゃらさと一途な想いで甚三郎を乗り越える──というストーリーになると思うのですが、しかしこの作品の主人公はあくまで沢村甚三郎58歳なので、平助を見るその視点も「まだ未熟だが、その未熟さと『強くなりたい』という熱意がかつての自分を思い起こさせる」という、追憶めいたものになっていのが面白いところ。
 こういった視点を持ったキャラクターを描くことができるのも、「オッサンが主人公である」というこの作品特有の魅力なんだと、改めて思った次第です。

 そして普通のマンガとかだと、この後は甚三郎と平助が拳で語り合った結果として和解して師匠と弟子みたいなコンビになったりするものなのですが、このマンガは御存知の通り普通のマンガではなく任務遂行を第一とするストイックな忍者マンガであり、甚三郎にとって現時点での平助は(過去の自分を思い起こさせる前途有望な若者だったとしても)「任務を邪魔するクソガキ」に過ぎないので、任務の邪魔をするなら平助であろうが普通に殺すでしょう。実際今回は殺そうとしてましたしね。

 ただ平助は、現段階では吉田松陰に思想的な共感を持っているわけではなく、単に「松蔭先生に着いていけば面白いことが起こる」程度の認識しか持っていないようなので、平助が「松蔭先生よりも甚三郎に付いた方がもっと面白い」と考えれば、割とあっけなく寝返りそうではあります。今回の話でも甚三郎と意気投合できそうな雰囲気は醸し出していましたしね。
 そういった意味においても、平助の存在は今後このマンガの展開に大きな影響を与えるに違いないと思います。その前に甚三郎に殺されなければですが。

 あと平助と言えば、甚三郎とやり合う前はミランダと戦ってましたが、本気で殺し合うミランダと平助ってある意味おねショタな関係なんじゃね? とか思いましたがどうか(まちがい)。

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電子書籍版も発売。2巻は12月に出る模様です


指宿くん!キミは女! サンデー46号「初恋ゾンビ」感想

初恋ゾンビ

 「指宿くん、キミは女の子なんじゃないか?
 タロウがついに指宿くんの秘密に気付いてしまったのでは!? という衝撃的なラストが衝撃的だった今回。

 ただ、この回の指宿くんを改めて読み直してみると、脚をくじいたタロウを背負おうとして華奢な背中を晒したり、タロウに優しく接して介抱しようとしたり、弁当を自分が作ったことを恥ずかしげに告白したり、タロウとイヴがキスしたことを知って嫉妬したり、そしてイヴとキスしても自分との過去のことを思い出さなかったタロウに対して悲しげに微笑んでみたりと、徹頭徹尾「女の子っぽい」描写がなされていることに気が付きます。

 この指宿くんの女の子っぽい描写のされ方が、物語の一番最後でタロウが「キミは女の子なんじゃないか?」と言い出すための伏線になっていたというか、タロウが指宿くんのことを女の子であると思ったことに対して読者に説得力を持たせる効果があったのではないかと考えられます。

 次回で指宿くんがタロウに対してどう答えたとしても、タロウが指宿くんのことを「初恋の女の子」だと思ったことはもう変えられようがなく、指宿くんとタロウの関係もまた新しい局面へと変化して行くに違いないでしょう。
 この二人の奇妙な関係は、いったい最終的に何処にたどり着くのか。ホントにこのマンガ奥が深いと思いました。

現在Amazletが使えなくなっているみたいなのでAmazon公式ツールを貼りました


谷崎主任、すごくいい事言ってるはずなのに(略) サンデー40~43号「絶対可憐チルドレン」感想

絶対可憐チルドレン

 既に先々週のことになってしまいましたが、対闇落ちナオミちゃん戦が完結しました。

 闇落ちエスパーとの対戦においては、「かつての仲間が洗脳され、強力なライバルとなって立ちはだかる! 如何にして仲間を傷つけずに救い出すのか!」という少年マンガのお約束的なバトル展開を読む面白さは勿論ですが、このマンガにおいては更に「何故かつての仲間は『黒い幽霊』の洗脳に屈して闇落ちしてしまったのか」という点についても注目が必要だと思いました。闇落ちした理由が判れば、そこから洗脳を解いてその仲間を救い出すことも可能となるからですね。

 ナオミの場合は闇落ちした心理は極めて単純で、良くも悪くも常日頃から谷崎というエロオヤジを相手にし続ける人生を歩んで来た彼女は「『黒い幽霊』の力で世界を支配して、エロオヤジのいない乙女の理想郷を創る」という極めて判りやすい現実逃避的なものでした。
 しかし彼女は、谷崎と対峙して彼の「SM関係は信頼あってこそ成立するのだ!」「人の不完全さを受け入れろ!オヤジもセクハラも存在するのがこの世界だということを…私を認めるのだ!」といった、説得力はあるけど極めて自分勝手極まりない言葉の数々を聞くことで、己がこの世界から排除したいのは「エロオヤジ」という抽象的な概念ではなく谷崎主任という具体的な人物であることを強烈に自覚、谷崎への怒りがナオミの人格をエミュレートしていた「黒い幽霊」のクローン達の暴走を引き起こし、結果として戦いに勝利してナオミの本体を確保することに成功したのです。

 闇落ちエスパーとの対決編は、基本的にはこの対ナオミ編のように、個々のバベルのエスパー達の抱える心の闇を解決していく形を取るのではないかと思われます。
 まあ、ナオミの心の闇がこれで本当に解決したのかどうかは正直疑問ですが、自分の心の闇の原因が谷崎であることが把握できたので、後は谷崎を肉体的にも精神的にもいたぶってサディスト的な快感に目覚め、谷崎と本当の意味でのSM関係になるとかの方法でカウンセリングは可能だと思います。谷崎と末永くお幸せに(終わってない)。

 あと45号の冒頭で皆本と賢木がギリアムの館の一室に幽閉される描写がありましたが、個人的には「もし自分がギリアムだったら、この部屋をいわゆる『セックスしないと出られない部屋』仕様にするに違いない!」と思いました。何故そうしなかったのかギリアム(掲載誌が少年誌だからではという気がする)。

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高校生編前半クライマックス巻。次はいよいよ50巻


新展開開始記念 サンデー44号「天翔のクアドラブル」感想

天翔のクアドラブル

 ファウスト編開始。

 この前の戦いで皆を守るためにヴァリニャーノと戦って犠牲となったジリアンの妹であるしゆんが事実上の主人公となり、ジリアンを失った怒りからヴァリニャーノに対する復讐の鬼と化したミゲルと共に、悪魔が巣食うヨーロッパを旅するという、これまでとはやや趣向を変えた物語となりました。

 しゆんが兄に代わってメインキャラクターとなったことには勿論驚きましたが、それ以上に、あの可愛かったしゆんがバールのようなものを持って悪魔と真正面から戦う武闘派のキャラになろうとは想像もしていなかったので、この新展開には衝撃を受けました。そう来たか! というのが素直な感想です。
 ジリアンを失ってマンショやマルチノとも離れ離れになってしまったために当初の「少年使節団」の要素は薄れてしまいましたが、「ヨーロッパに巣食う悪魔との対決」というこの物語本来の目的がよりクローズアップされた形になったので、これはこれでいいんじゃないんでしょうか。というか、美少女キャラがごつい武器を持って戦うってのは個人的に大好きなので、大好きです(素直な感想)。

 そういえば先週号の展開からすると織田信長も生死不明っぽいですが、まあ織田信長と名付けられたキャラクターがあんなところで溺死するとはとても思えないので、今頃はきっとグレゴリウス13世に名を変えてローマ教皇になっていても不思議ではないでしょう。嘘です。

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今読み返すと色々と懐かしい気分に浸れそう


桜庭はいつまでも龍の心の中で生き続けるのだ!(死んでません) サンデー44号「BE BLUES!」感想

BE BLUES!

 数少ないチャンスをモノにして結果を出さなければならないセレクションの場において、たった一度のミスがきっかけでチーム内で孤立してしまい、絶体絶命となってしまった龍。
 自分の存在価値を示さなければセレクションに生き残れないが、1人では何もできないサッカーという競技において、彼は既に孤立してしまっている。もはやここまでなのか!?

 だが、その時! 龍の脳裏には、かつて同じようにチームから孤立していたにも関わらず、たった1人で戦い続けて存在価値を示してチームを我がものとした、今は亡き龍のライバル・桜庭の姿が浮かんだ! 龍の脳内の桜庭が発した「ったりめーだろ、ボケが」という尊大な言葉に励まされた龍は、再びその闘志を燃やし始めるのであった!

 という話でした。
 まさか桜庭のスタンドプレーが龍を助ける時が来るだなんて、思いもよりませんでした。きっとこれで桜庭も浮かばれることでしょう(死んでません)。

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桜庭は今頃リーグ戦でブイブイ言わせてると思うよ(妄想)


「かっわ!」(感想) サンデー44号「初恋ゾンビ」感想

初恋ゾンビ

 要約すれば、指宿くんカワイイ回でした。

 タロウのために早起きしてお弁当を作り、そのお弁当を食べたタロウから「好みの味付けだな」と言われたら嬉しくなってしまい、思わず頬を赤らめてピョンピョン飛び跳ねてしまう→その後そんな自分が恥ずかしくなって膝を抱えてもじもじしてしまう、なんて行動をしているのを見てしまったら、朱々子ならずとも「かっわ!」と叫んで萌え萌えになってしまうこと請け合い。
 今回の指宿くんはこれまでの中でも最高にカワイイので、まだ見ていない方はぜひ電子書籍版のサンデー44号を買って飛び跳ねる指宿くんを見るべきです。それによって、あなたは「指宿くんが歴史上最も可愛くなった瞬間」を目撃できる、いわば歴史の証人となれます。いやマジで。

 あと、朱々子は終始「凛々澄兄さまとタロ兄さまをくっつける」ことに執念を燃やしていますが、もしこのマンガが普通の美少女わんさか系コメディーだったら、何らかのフラグ立てイベントが起こって朱々子がタロウに惚れてしまい、色々とややこしくなってしまう展開が必ず入ると思うんですが、この「初恋ゾンビ」という作品、そしてこの朱々子というキャラに関して言えば、(そもそもタロウが万人にモテるようなキャラではないということを差し引いても)絶対にそんなことは起こらないに違いないという、妙な信頼感があります。
 彼女にはこの調子で、凛々澄兄さまのためを想って色々とトラブルを引き起こし続ける常識知らずのトラブルメーカーのままでいて欲しいですよね…(ひどい感想だとは思ってる)。

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9巻は10/18に発売とのこと


「ムシブギョー」ハーレムエンド記念 サンデー43号感想

保安官エヴァンスの嘘

 巻頭カラー。すっかりこの作品はサンデーの新しい顔になりましたね。
 そろそろアニメ化とかしないんでしょうか(気が早い)。

 顔と言えば、「ファンの夢を壊さないために、わざと空撃ちしてうやむやにしたんでしょ?」って頬を紅潮させながら言ってるフィービーの表情がすっかりできがってるというか、完全にエヴァンスに惚れてるような感じに見えるんですが、これは自分の思い込みに過ぎないのでしょうか(過ぎないのでは)。

 フィービーって、エヴァンスのことが好きとかそういうところとは別に、エヴァンスのガンマンとしての腕をプロフェッショナルとして信用しているところは好感持てます。今回はそれがいい方向に転がった格好ですね。

キングオブアイドル

 ちんこ回(要約)。いわゆる「アイドルマンガ」の見せ場であるまほろのライブが終わった後は、このマンガ独自の見せ場であるところのちんこ回をキッチリ入れてくれるところは、ホント素晴らしいと思ってます。

 前回のライブでは瀬奈さんとの共同作業の結果生まれた愛の結晶であるところの「オブジェクト」を盛大に撒き散らかしたので、もしかしたらオブジェクトを沢山出したからスッキリしてちんこが勃起しなくなるのかな? とか勝手に予想していたんですが、そうではなかった様です。
 これにより、オブジェクトは性的エネルギーとは違うってことが明らかになりました。良かったです(良かったね)。

 あと今回初登場した2組の霧ヶ峰ミサというキャラですが、『エナジードリンクをオーバードーズして目を血走らせながらガンギマってブルブル震えている』という、一般的なアイドルの定義から著しく逸脱している人物であることをわずか一コマで判らせる圧があるところがステキだと思いました。このマンガにおける「アイドル」の懐の広さを伺わせるに十分です。
 でも彼女、アイドルとして輝くよりも前に、人間としてだめになってしまいそうな予感がします。というか、もうダメになってますね。霧ヶ峰ミサ先生の次回作にご期待下さい。

初恋ゾンビ

 「なんと愚かだったか! こっちの方が全っ然最高じゃ~♡
 マンガ本編の方が全力で指宿と江火野のカップリングを推進して来ており、何というかこう「公式が病気」と言わざるを得ない状況になって来ました。

 文化祭の時は「江火野に自分は『江火野と同じ普通の女の子』であることを告白することで、自分も江火野と同じくタロウのことが好きだということを遠回しに宣言する」ことを匂わせる、百万乙女の恋のバイブル的な展開が始まるのかな? と予想していたのですが、まずはそこに至る前に「『普通の女の子』としては色々とおかしいところがある指宿に、(少なくとも指宿よりは普通の女の子である)江火野と仲良くさせることで、『女の子』とは如何なるものであるかを学ばせる」というステップを踏むことにしたのではないかと理解しました。

 というか指宿くん、今回の件で完全に江火野ラブになったっぽいので、学園内ではそろそろ指宿×江火野が公式カップリングとして認められる展開になったりするのではないかと思ってます。江火野さんなら指宿くんのことを安心して任せられます。お幸せに(おわり)。

ムシブギョー

 最終回はまさかの孕ませハーレムエンドに。
 自分、孕ませハーレムエンドで終わるマンガを読んだのは、多分「少女達の茶道ism」以来ですよ…(と言われても)。

 前回、常世の蟲から「奈阿を幸せにしておくれ」と言われた仁兵衛が「はい!お約束します!」と答えたので、仁兵衛はついに蟲奉行様と結婚する覚悟を決めたのかな? でも、仁兵衛が絶望しそうになった時に彼を救ったのはお春殿への想いだったよね? それに火鉢も仁兵衛にベタ惚れだったよね? その辺どうするのかな? と疑問だったのですが、それをたった一話で円満に解決するためにハーレムエンドに持ち込んだというところが、実にロックだと思いました(褒めてます)。
 このマンガの中で「妾」の概念が出てきたのはこれが多分初めてなので、その辺が強引さを感じさせなくもないのですが、でもまあ仁兵衛はこういう展開になっても「まあ仁兵衛がやることなら仕方がない」と思わせるだけの魅力を持ったキャラクターなので、それなりの説得力はあると思います。

 あと個人的には天間と壱与のカップリングも好みでした。メカ美少女と死ぬまで添い遂げてもらえるなんてうらやましいなあ。ハーレムエンドもいいけど、個人的には人間じゃないメカ美少女と結ばれるエンディングの方が好みですね(と言われても)。

シノビノ

 吉田松陰大暴れの回。吉田松陰は「正気には大業ならず。武士道はシグルイなり」な精神を体現した人物であることはどうやら史実な模様なので、黒船に乗り込んで乗っ取りを画策し、扇子で水兵の首をバッサリ斬り落とすくらいのことも「吉田松陰ならやりかねない」と納得できるようになりました。

 そしてついにそのベールを脱いだ藤堂平助ですが、彼のやんちゃ気質であるというパブリックイメージを最大限に活かした上で、「やんちゃな態度で人殺す」というシリアルキラーなキャラクターとして設定されているようです。
 彼自身が吉田松陰の攘夷的な思想に共感しているというよりは、単に「先生」の側にいれば楽しく暴れられるからという理由で松陰の側に付いているものと考えられます。

 何にしろ、松蔭が本格的に動き出したことで、このマンガはますます面白くなってきたことに変わりはありません。おそらくこの作品は、「保安官エヴァンスの嘘」と共にこれからのサンデーの顔の一つになり得るのではないかと、個人的には予想しています。これからが楽しみです。

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電子書籍版は9/29に発売


古見さんが通い妻に記念 サンデー42号『古見さんは、コミュ症です。』感想

古見さんは、コミュ症です。

 前にもここに書いたことがあるのですが、自分はこのマンガにおいて、基本的に無口で自分の欲をあまり表に出さない古見さんが、彼女が心を許している只野君に対してだけはその内に秘めていた欲望をさらけ出す様を見るのが大好きであり、そういったシーンを見た時は思わず「古見さんの性欲!古見さんの性欲が垣間見えたよ!」と大喜びしています(最低)。

 今回の「古見さん」は、風邪を引いて寝込んでいる只野君の家(=団地の一室)に古見さんが自ら看病のために出向き、寝込んで動けない只野君に食事を作り、最後には眠っている只野君の手をそっと握って赤面するという、風邪を引いて弱っている只野君相手に古見さんが積極的に甲斐甲斐しく看病する様子にほっこりと萌えることを狙ったお話だったと言えます。

 が、「古見さんが秘めていた欲望をさらけ出す」的な視点から観察した場合、今回のお話は「本当は常に只野君の側に居たい」という古見さんの欲望が丸出しになったエピソードであるとも言えます。
 特に、古見さんが只野家にやって来た時、突然の訪問にあわてて遠慮する只野君に対して無言で圧をかけて家の中に押し入ったシーンにおける彼女の押しの強さっぷりは、明らかに普段とは違う彼女の強引なまでの意志の強さを感じさせてくれました。これはつまり、只野君の前でだけは、彼女は「あなたと一緒にいたい」と願っている本当の自分を見せることができるという現れに他なりません。
 で、お互いに好意を持っている若い男女が一つ部屋の中に入ったら、その後やることは何ですか? そうですよね?
 ですので、このシーンの最後のパタンと扉が閉まったコマに漂うエロさは異常だと思います。あのコマの左隅に「このあと滅茶苦茶セックスした」って例のコラージュを入れたくなったくらいですよ(素直な感想)。

 そして今回のラストでは、「眠っている只野君の手を古見さんがそっと手を重ねる」という、これまた古見さんの欲望が垣間見えてグッと来るシーンが登場しました。
 「只野君にそっと触れる古見さん」の描写はサンデー27号にもありましたが、あの時は只野君に気付かれないように、後ろからほんの一瞬彼の首筋を触っただけでした。しかし今回は只野君が眠っているということもあって、より積極的かつ大胆な「お互いの手を重ねる」という行動に出ました。本当はずっとこうやって重なり合っていたいんですよね古見さん。

 「古見さん」は基本的にはライトなラブコメディなので、オチではなじみがやって来て不意を疲れた古見さんがいつもの彼女に戻って慌てふためいて終わりというギャグで終わりましたが、もしここでなじみがやって来なかったら、古見さんは多分只野君の目が覚めるまでずっと赤面しながら彼の手を握り続けていたことでしょうし、あるいはもっと凄いことをしていた可能性もあります。妄想が膨らみますね!

 最後に、こういう妄想ベースの読み方はあまりに邪道というか古見さんに申し訳ないので、こんな形で妄想を残さない方が良いと思います。すみませんでした(謝罪)。

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コミックス6巻は10/18発売とのこと