サンデー一覧

マギ「もうちっとだけ続くんじゃ」 サンデー48号感想

マギ

 ついに最終章が開始。最終章では、シンドバッドが統べる「戦争のない世界」を舞台に、シンドバッドと一体化したダビデから世界を守るためにアリババがアラジン達を探す旅に出る──という筋書きになりそうですが、まず今回はアリババが肉体を取り戻して人間として生き返った点がちょっと驚きでした。

 彼が肉体を取り戻したということは、即ち彼が童貞の座を取り戻したということを意味します。かつて肉体を失って精神体となってこの世界の理を知り、人智を超えた存在となっていたアリババ君も、再び肉体を取り戻した今は再び童貞の身に。人智を超えた童貞の誕生です。
 文字通り死から蘇って肉体を復活させた今のアリババ君は、「世界を守る」意思に満ち溢れた眼差しを持つ立派な男になりましたが、でもかつてはモルジアナ相手に非モテ特有のぎこちないコミュニケーションをしていた時のピュアなマインドも忘れないで欲しいなと、個人的には思ってます。

 もはや神話的なスケールに突入しているこのマンガだからこそ、神ならぬ人としての心の象徴としての童貞力を保って欲しい。私が「マギ」に望むのはそこですね。
 何この文章。

BE BLUES!

 龍と同じく将来はプロ選手になりたいという野望を持つ清和台の小早川君の心境にフォーカスしたエピソードでしたが、でも我々としてはどうしても優人のストレッチの介助をしている優希の太ももに注目してしまうのは致し方ないことだと思いました(自己弁護)。

 あとは、アンナが龍の応援よりも自分のフィギュアの練習を優先する心境の変化も描かれていました。龍に色ボケして優希相手にエロ妄想トークを繰り広げていた海水浴の時とはエライ違いです。これはもしかすると、彼女が数年後にアスリートとして龍と並ぶくらいの大物に成長する伏線なのかも知れません。
 高校生編終了後に始まるであろう日本代表編に、ものすごい美女になって出てくるであろうアンナに期待したいところですが、逆に言えば高校生編のラブコメ戦線からは脱落するってことなので、ラブコメ展開ではしばらくは藍子っちーの独壇場になりそうです。
 優希は読者サービス要員として頑張れ(ひどい)。

初恋ゾンビ

 「彼女なんて十代のうちはいらん。学生時代の恋愛なんて、どうせ別れるからコストの無駄なんだよ

 特に非モテを自覚してる若者は恋愛をこう思いがちなんですが、しかし歳を取っていわゆる「婚活」をせざるを得ない状況に追い込まれてみると、結婚相手として理想的ないい女や男は、だいたい学生時代につきあっていた彼氏や彼女とごく普通に結婚していて既に手遅れなことに気付くんですよ。そうなってからでは遅いんですよ!(←何があった)

 ただタロウちゃんの場合は「『来る者を拒む』という労力をオレは惜しむ」とか言っちゃってるので、こいつは信念を持った非モテではなく、単なるボンクラなんだなと思いました。そんなことじゃ指宿くんを君の嫁には出せないね!

なのは洋菓子店のいい仕事

 ここのところは、まるで「なの菓子」はラブコメマンガなのではないかと錯覚するようなお話が続いていたのですが、今回の「なのは洋菓子店で飼ってるミツバチのレデイースがスズメバチの襲撃と戦う」みたいなおかしい話をやってくれるのが、「家族経営の洋菓子店を舞台にした物語」から連想されるハートウォーミングなイメージを真っ向から打ち砕くストロングスタイルな作風がウリの「なの菓子」本来の姿なのです! と、個人的に勝手に思ってます。

 でもまあ、こういう系統の話はたまにやるくらいが丁度いいのではとも思います(感想)。

BIRDMEN

 「次回、怒涛の急展開!?
 次々に連載作品が入れ替わっている今のサンデーにおいて、「怒涛の急展開」という文字列は色々と要らぬ憶測を呼んでしまうので、あまり多用するのは控えていただきたいと願います。心臓に悪いです(気弱)。

 
 物語としては、前回まで戦って瀕死の状態になっていた強化人間っぽい少女・アイリーンに対して鷹山が血を与えることで「鳥男」の仲間にしつつ、かつみんなが戦っている間にヒロイックな人命救助を行って世間の目をそちらに向けさせることで「鳥男」に対するイメージを劇的に改善させ、更にはアイリーンを自分に惚れさせることにまで成功していたという、総じて言えば鷹山おそるべしといった内容でしたが、個人的には鳥男達が繰り広げる男子トークが妙に面白かったです。ワイルドシングがどうこうとか、鷹山の食事シーンをまた見逃したとか、あのへんのくだり。

 このマンガはこんな感じの男子同士がキャッキャウフフする雰囲気が大好きなんですけど、「怒涛の急展開」と言ってる以上、日常エピソードが入る余地もそろそろなくなって来るんでしょうか。ちょっと寂しいですね。

ヘブンズランナーアキラ / おいしい神しゃま

 どちらも今回で最終回。この二作は、どちらも前編集長時代にサンデー外で活躍していた作家をサンデーに招聘したという点で共通しており、そしておそらく編集長が変わらなければ連載がまだまだ続いていたであろうという点でも共通していると思います。

 特に「アキラ」は、主人公がちょっと特異な以外は少年マンガとしては比較的真っ当な内容で、このまま連載が続いていればそれなりに人気は続いたのではとも思うのですが、純正なサンデーの作家を育成したいという今の編集部の意向はそれだけ強いものだったということなのでしょう。
 「マギ」も最終章に突入して終わりが見えて来ましたし、これからサンデーは本当に激変して行くんだなーと思ってるところです。

おいしい神しゃま 1 (少年サンデーコミックススペシャル)
藤沢 とおる
小学館 (2015-02-18)
売り上げランキング: 101,218

「おいしい神しゃま」は、正直「どうしてこうなった?」という心境です…(´・ω・`)


ほの香さんは呪われてしまった。サンデー47号感想

なのは洋菓子店のいい仕事

 一読すると「かの香→セージ→ほの香→タイム」な人間関係を淡々な雰囲気で描いたお話のように思えるのですが、つまるところ「ほの香さんの気は既に狂っています」ということを改めて言いたいのではないかと推測しました。

 今の彼女、パターンとしてはヤンデレの一種なんだとは想うのですが、初恋の相手に対して「死ねばいいのに」と思うくらいに拗らせている今の状態は、果たしてヤンデレというカワイイ言葉の範疇に入るのかどうかすら怪しいのではと思ってます。
 普通のヤンデレさんは、相手のことが好きすぎて独占したくなった結果、ンもう刺し殺すしかないワ! ってところまで思いつめちゃう感じだと思うのですが、ほの香さんの場合はタイムの死を願うあまり、刺し殺すとかそういう生易しいレベルではなく、全人類を呪殺しかねない狂気を孕んでいるに違いありません(決めつけ)。

 セージは「兄が既に死んでいることをほの香が知ったら悲しむだろうか」と言ってましたが、それはこのマンガの中でいつかは明かされるヒミツでしょうから、いつかはほの香がタイムの死を知ることになるでしょう。
 もし本当に彼女がタイムの「死」を知ったら、その時はいったいが起こるのでしょうか。予測ができないだけに本当に怖いです。

 「歴史のある洋菓子店と和菓子店の間で繰り広げられる『ロミオとジュリエット』的な悲喜劇」から連想される一般的なロマンスとは、ちょっと異なるところに突っ走ってますよねこのマンガ。いいと思います

初恋ゾンビ

 「指宿くん! 好きだ! オレと付き合ってくれ!

 この時は『初恋ゾンビ』を消すための嘘だったんだけど、後で思えばこれが本当の恋の始まりでした…! 的な展開になるに違いないと思ってます。半分本気です。

 

暁の暴君

 一真が柔道十段の老人・虎熊に勝負を仕掛けるという展開。
 いわゆる「達人は保護されているッッッ」的なアレで、多分虎熊さんはものすごい強いんじゃないかと予想されます。髪型がちょっと「鉄拳」の三島平八っぽいので、多分風神拳や雷神拳が使えると思います(柔道?)。

 あと、現段階でのこのマンガのラスボスであるところの講英館の大嶽館長ですが、自分の配下の柔道家達と一真の戦いを遠くから不敵な笑みを浮かべて見守るとかいう大物のラスボスっぽいことは全くせず、わざわざ毎回登場しては自ら一真を策略にはめようとするセコさというか器の小ささを露呈しており、とても好感が持てます
 多分この人、一真のことが気になって仕方がないというか、多分もう一真のことが大好きなんだと思います。

 前回からは新聞部の女子がレギュラーキャラとして登場していますが、主人公のことが大好きなヒロイン力的には圧倒的に大嶽館長の方が高いですね。このマンガのヒロインは大嶽館長で決まりですね。

競女!

 今回の「競女!」は、「尻を突きつけられた!?」から始まって、あまりに『しげ夫の網パンツ』のパワーが強いために水着が入ったケースに胸を近づけるだけで立ってしまう乳首、ちょっとイイ台詞的なノリで繰り出される「尻は道連れ世は情け」という諺、そして「先輩、後輩の尻束固まり」って書かれたラストのアオリに至るまで、この作品世界における競女ファイターの尻と乳が如何に我々の常識からかけ離れていて、それでいてそのギャップが如何に面白さを生み出しているのかを、流れるような展開で表現していると感じました。

 このマンガ、やっぱり頭おかしいけど面白いです(最高級に褒めてます)。

tutti!

 『君の瞳に恋してる』(曲名)と桜井さんが言っただけで周囲の部員共がドキドキしてしまうという、桜井さんにサークルクラッシャーの才能の鱗片を見てしまったエピソードでした。
 あんな小さな部活で唯一の女性ですし、彼女が本気でおんなのいろけ(何故かひらがな)を部員たちに醸し始めたら、あっという間にサークルは崩壊してしまうに違いありません。桜井さんが純粋に音楽が大好きな女の子で本当に良かったです。

 個人的には、彼女には実はオケ部部長との音楽性を巡る確執があって、あえてオケ部ではなく独立した吹奏楽部に所属して己の音楽を突き詰めようとしているとか、そういうドロドロしたハードコアな裏設定があって欲しいと思っていたんですけど、「tutti!」ってやっぱりそういうマンガじゃないですよねー(感想?)。

読み切り:空に想う

 物語の舞台が夏休みの閑散とした図書館、登場人物は実質的に男女の二人だけというミニマル極まりない設定なのにも関わらず、この二人が一緒に「物語」を大真面目に創作していくやり取りだけで24ページの作品を作り上げていることに驚きました。
 「作文をヤギに食べられる」オチをギャグではなく真面目にやらかしているのも凄いです。そういうことが許される世界観を作り上げている、という意味で。

 話としては、主人公が女の子と共に物語を創作していく楽しさに目覚めて行く過程をポエジックに描いた爽やかな青春物語なんですけど、自分の心が穢れているせいか「これって図書館で男女が『物語を創作する』ことを口実にイチャイチャしているだけなのでは?」と思ってしまいました。
 誠に遺憾に存じます。

絶対可憐チルドレン

 自分が生まれた家の近くには小さな製紙工場があって、よく工場の倉庫に忍び込んで遊んでいたりしたんですが、原紙のロールって本当に巨大で重いんですよね。あんな巨大な質量のものをサイキックでボンボン飛ばす悠理のパワーは本当に底知れないんだなーと思いました。
 彼女、製紙工場でフォークリフト代わりに働くといいのでは(まちがい)。

 今回は悠理のバトルが物語の主題でしたが、「元ファントム・ドーター」としての彼女がベースにありつつも、その上で「黒い幽霊」と戦って勝ち得た自分自身の強さと、「仲間と共に戦うことでより強くなれる」今の彼女の心意気を垣間見ることができたと思います。
 あとは、ちょっと上手いこと言ってドヤ顔して見せる辺りは、戦闘中でも彼女が基本的には天然ボケキャラであることを忘れていない感じが伺えて良かったです。

なのは洋菓子店のいい仕事 2 (少年サンデーコミックス)
若木 民喜
小学館 (2015-10-16)
売り上げランキング: 1,065

言葉が登場する2巻からが本当の「なの菓子」の始まりなような気がします


サンデーにちょっとエッチなラブコメマンガが帰ってきた記念・サンデー46号感想

専門用語ではアニマって言うんでしたっけ
初恋ゾンビ

 野球のボールが頭に当たって人が死ぬマンガと聞いて、「MAJOR」よりも先に「おじゃまユーレイくん」の最終回を連想する人?(アラフィフ向け挨拶)

 サンデー新体制下の新連載第二弾。第一弾である「暁の暴君」は、サンデーの柔道マンガらしからぬ雰囲気溢れる野心作といった感じでしたが、こちらの「初恋ゾンビ」はロケットおっぱいな幼なじみが体操服で練り歩き、空には美少女が浮かびまくり、そしてさも当然かのようにパンチラが飛び交う、ある意味とても「サンデーらしい」マンガであると思いました。

 なお、ここで言う「サンデーらしい」とは、最近のサンデーというよりは、かつて『ラブコメのサンデー』と呼ばれていた1980年代的ならしさを指します。「タッチ」や「さよなら三角」や「はっぴぃ直前」といったマンガが載っていた、サンデーがラブコメマンガで黄金時代を築いた時代のことですよ。判っていただけますか?(アラフィフな方々に向かって)

 そういった意味においてはとても古典的なサンデーらしいラブコメマンガという印象を受けましたが、主人公のタロウ君が恋愛を含めた何もかもに対して情熱を持たない冷め切ったタイプであるところや、そのタロウ君の初恋の相手・イブが実は男の子だったところなどは、現代のマンガらしい設定であるとも言えます。
 また設定面では「『初恋ゾンビ』は初恋が成就すれば消える」ということは示されましたが、逆に言えば初恋が実らないと彼の前からゾンビは消えないということでもあるので、『初恋ゾンビ』をどうにかするには、実は男の子だったイブとの初恋をどうにかして成就させる必要があるということを意味します。
 その辺のジェンダー的な矛盾をどう解消するのか(あるいは解消しないのか)というのが、この物語の当面の主題となるのではないのでしょうか。

 見た目はおっぱいとパンツが舞い飛ぶ判りやすいラブコメマンガと思わせておいて、実はジェンダー的にかなり踏み込んだ表現をして来る物語がこれから始まるのではないか? というのが個人的な第一話の感想です。
 作者の峰浪りょう先生は、代表作「ヒメゴト~十九歳の制服~」でジェンダー絡みで思い悩む人々のセクシャルな人間関係を描いた経歴のある方ですが、少年誌掲載のラブコメというフィールドにおいて「実質的なヒロインが男の子」な設定を使ってこれからどのような物語を描いてくれるのか、個人的にはかなり期待しています。

MAJOR 2nd

 いやでも、やっぱり野球のボールが頭に当たって人が死ぬマンガといえば「MAJOR」ですよ!(と言われても)

 今回の「MAJOR 2nd」は幸いにも打球が大吾の頭に当たる話ではなく、外野フライを大吾がキャッチしてタッチアップの走者をホームで刺すことに成功した話でした。
 「肩が弱くて遠投ができない」大吾の長年のコンプレックスを、寿也のコーチの元でたゆまぬ努力で練習を続けて今回ついに克服できた訳ですから、そりゃー大吾の母の薫も涙を流して喜びますよね。

 彼女の涙を見て気が付いたんですが、自分も大吾に感情移入するのではなく、むしろ薫の視点で大吾の成長を見つめて喜んでいることに気付きました。
 少年マンガを読んで少年ではなくその親に感情移入するとか、やっぱりもう自分はいい歳したオッサンなんだよなあと思いました。

だがしかし

 アニメ版の公式ティザーサイトが公開され、監督や脚本を手掛けるスタッフの情報も出てきて徐々に盛り上がって来ている感があり、そろそろ皆さんもほたるやサヤ師の声優が誰になるのか気になる頃だと思われますが、個人的には何よりもキャベツ太郎さんの声優が誰になるのかが気になります。
 「だがしかし」は駄菓子がメインの物語ですから、当然アニメ化にあたっては、駄菓子のキャラクターにもそれぞれ固有の声優が付くに決まってますよね! ね!

 キャベツ太郎さん、脳内のイメージでは割とスネ夫みたいな声質なのではないかと想像していますが、意表をついて若本規夫的なオッサン声もいいかも。いやでも、そもそも声が付くのかどうかというところから心配するべきなのか。どうしましょう(と言われても)。

 ほたるさんは基本的にアダルトな雰囲気を漂わせてはいますが、中身が駄菓子のことしか頭になくてアダルトとは程遠いギャップが良いと思います(本編の感想)。

ムシブギョー

 最近の「ムシブギョー」は、蟲奉行様こと奈阿姫さまがものすごい勢いで仁兵衛に対するラブっぷりが加速していて正ヒロイン化が著しいなーと思っていました。
 が、今回の話で彼女が実は豊臣家最期の姫君であり、かつものすごいレベルの虫マニアでそれが結果的に日本の半分が蟲で埋まってしまう事態を招いたことが明らかになるに連れ、彼女は実は「正ヒロイン」という生易しい存在ではなく、「仁兵衛にとってのファム・ファタール」という領域に達しているのではないかと思うようになりました。ファム・ファタール、つまり運命の女です。

 仁兵衛は蟲から人々を守るためにここまで強くなったんですけど、奈阿姫がこの世に蟲が蔓延った全ての元凶であり、彼女を殺さないかぎり仁兵衛の願いが果たされないとすれば、この二人は決して結ばれることはありません。仁兵衛がここまで強くなったのは、奈阿姫を殺すためだったのですから。
 彼女が人間に戻って仁兵衛とくっついてハッピーエンド、みたいなポエミーなエンディングは決して訪れず、この二人はその想いとは裏腹に殺しあわなければならない運命にあることが、徐々に明かされつつあります。何という劇的な展開。
 果たして全ての真相を知った仁兵衛は、それでも奈阿姫を斬ることができるのか。仁兵衛なのでできなさそうだけど。

 正ヒロインからファム・ファタールの座に昇格した奈阿姫にとって唯一の問題点は、仁兵衛は基本的におっぱいが大きい女性が好みなので、もし仮に彼女が運命から解き放たれて自由の身となったとしても、おっぱい的な問題によって奈阿姫ががっかりフラレナオンになる可能性が否定できないことでしょうか。がんばれ姫。

BE BLUES!

 前回は感想を書けませんでしたが、ミルコと黒部先生のおっさん二人ががっちり握手を交わすシーンは最高にグッと来ました。やっぱりこのマンガで自分が一番好きなのはおっさんキャラであると強く自覚しましたよ。
 いやもう、田中モトユキ先生の描くおっさんキャラは最高ですよね! 私は「鳳ボンバー」の頃からそう思ってました!(古参ファンっぷりをアピール)

 物語としては、黒部監督が「両親の介護のため」という妙にリアルな事情で退場し、ついにミルコが武蒼の監督として指揮を執ることになる、という新展開が始まりました。
 ミルコが監督となったことでおそらくAチームの構成も黒部時代とは変わることが予想されますし、黒部監督に目をかけてもらっていたビッグ4を中心とする旧レギュラーと、今後の龍を中心とするであろう新レギュラーの間で摩擦が起こったりするんじゃないかなー大丈夫かなーと思ったりもするのですが、とりあえず今の段階で確実に言えることは、ミルコが監督に就任してこのマンガのレギュラーキャラになったので、彼の専属通訳の藍子の出番もこれまで以上に増えるのは間違いないでしょう。

 実際、常にサッカー部に顔を出せる口実を得られた今週の藍子は、何かこう終始ものすごく嬉しそうでした。自分の好きな通訳の仕事ができることや、龍の側に居られるのが楽しくて仕方ないって感じ。嬉しそうな彼女をこれから毎週見られると思うと、こちらまで楽しくなってきます。

 あと今回は、ミルコが監督になったことで、これからは自分がレギュラーで使われるに違いないと慢心している桜庭さんも良かったです。
 この浅はかさっぷりが桜庭さんの魅力です。

読み切り:モンスターストライクをひっぱった漢たち

 mixiのゲームといえば「サンシャイン牧場」ですよね!(ボケ)

 自分はスマホのゲームは現在のところ「Hearthstone」と「ねこあつめ」しかやってないので、モンストのことは正直よく判りませんが、スマートフォンアプリの開発という内容そのものは自分の本業に近い世界なので、そういう意味ではとても興味深く読むことができました。

 前半に出てきた、開発会社のコンペで企画書から実際に動くデモを作って持ち込んだ会社が採用されたエピソードは、この業界におけるプロトタイプを素早く作れることの重要さが伺える良い話だと思いました。
 あと後半の「その後、ユーザーの応援を励みにエンジニアたちは何とかサーバーを復旧させた」エピソードについては、このひとコマの裏でどれだけの数のサーバーサイドエンジニアの屍が積まれたのかと思うと、同情の念を禁じえませんでした。個人的には、むしろこの部分のエピソードをエンジニア残酷物語としてマンガ化するべきではと思ったくらいです。

 やっぱりゲームは、開発する側じゃなくて遊ぶ側にいた方が気が楽でいいのかも知れませんねー(感想?)。

絶対可憐チルドレン

 兵部はエスパーの幼女が好きなんじゃなくて、あくまでエスパーの幼女がエスパーであることだけを理由に不幸な境遇にならず幸せに生きているのを見守るのが好きだったはずなのですが、マンガの中でもこの辺の境界が曖昧になって来ているのではないかという気がしてきます。高校生編になってからは特に。
 このままだと、兵部の読者アンケート1位のご褒美エピソードは、ナイやユウギリのエスパー幼女勢に接待されるだけの話になってしまいかねない懸念が。いやでも別にそれはそれでという気もしますが。

 今回の話の感想ですが、悠理がティムとバレットの手を握って「全力を尽くしますから。あなたたちのためにも!」って言ってるところが良かったです。悠理が再びチルドレン達の元に戻って共に戦う理由の一つは、まさにティムやバレットに対してかつて彼女が行った罪に対する償いをすることですからね。
 ティムとバレットは過去の記憶が封印されているので悠理が何故自分達の手を握ったのかは判らないんでしょうけど、彼女が何か強い決意を持ってここに来ていることは理解できたのではないのでしょうか。

 このシーンにおける唯一の問題点は、ティムもバレットもまかり間違いなく女の子から手を握られるだなんて経験はほとんどしたことがないはずなので、何か勘違いして悠理に対していきなり惚れてしまったり、あるいは「彼女、実は俺たちに気があるのでは?」と誤解してしまったりする可能性を否定できないところです。なんて可哀想なティムとバレット…(決めつけた)。


ヒメゴト~十九歳の制服~(1) (ビッグコミックス)
小学館 (2013-03-29)
売り上げランキング: 6,201

kindle版が安かったので読み始めました。登場人物がみんな歪んでるところにグッと来ます。あとエロいです


新編集部本格的新連載攻勢開始記念 サンデー45号「暁の暴君」感想

暁の暴君

 日本における柔道の競技人口は、およそ20万人!
 週刊少年サンデーの発行部数は、およそ39万部!
 サンデーの方が多い!(挨拶)

 新連載。編集長交代後に始まった新連載としては、既に畑先生の「アド アストラ ペル アスペラ」がありますが、あれは何というかこう存在自体が特殊なマンガなので、この「暁の暴君」が実質的な新体制下での初新連載作品となります。それだけに編集部の側もかなり力を入れてきているのでは、と勝手に思ってます。

 サンデーの柔道マンガと言うと、一般的には「帯をギュッとね!」や「いでじゅう!」といった青春コメディ路線を基調とした作品が思い浮かびますが、今回始まった「暁の暴君」は、武道の世界における権威に対してケンカを売る無頼の反逆者が主人公であり、従来のサンデーの柔道作品とはかなりノリが異なっているように思えます。少なくとも、簡単にラブコメ展開に移行できるようなマンガには思えません。
 個人的には「修羅の門」の第一話を思い出しましたけど、実際サンデーというよりはマガジンやチャンピオンに載っていてもおかしくないような硬派なマンガと言う印象です。

 あと硬派と言えば、この作品における柔道の権威である「講英館」という団体名が、(現実の柔道の権威である講道館のパロディではありつつも)講談社と集英社から名前を持ってきたと思わせぶりなところも、ちょっと硬派というか、ロックですね。サンデーと比較すると発行部数で負けてるマガジンとジャンプにケンカを売る暗喩なのかも知れませんが、小学館も出版社の世界では両社と並ぶ立派な権威じゃないですか? とツッコミを入れざるを得ないのが惜しいところ。

 話の筋としては「ちょう強い主人公が腐敗した権力者に戦いを挑む」という極めて判りやすいものであり、主人公やライバル・権力のボスといったキャラも既に第一話で立ちまくってるので、後は如何にバトルを魅力的なものにするかが見どころかと思います。
 主人公の一真は、「修羅の門」や「グラップラー刃牙」に出てきたらまかり間違いなく敵役になりそうなキャラで、散々いけ好かなさをアピールした挙句に最後はこっぴどくやられるに違いないタイプですよね(決めつけ)。こういう簡単には好感できなさそうなキャラをあえて主人公に据える辺りに、製作者側の覚悟を感じてます。勝手に

 また、今のところこのマンガにはいわゆる「ヒロイン」に相当するキャラが登場していませんが、多分最初はツンツンしていた今回の敵役の澤村さんや、目下のラスボスである講英館の大嶽さんが徐々に一真にデレて行くとか、そんな方向性を期待していいんでしょうか。大嶽さんはデレたらカワイイと思う(まちがい)。

帯をギュッとね!(1) (少年サンデーコミックス)
小学館 (2013-01-01)
売り上げランキング: 20,817

「帯ギュ」の連載が始まったのが1988年。もはや歴史的な傑作


連載作品の入れ替わりが激しくなって来た感がすごいサンデー44号感想

BE BLUES!

 ついに龍に対するツンデレのフリができなくなってデレッデレに移行しつつある藍子っちーがとにかく可愛かった今回ですが、藍子がツンデレかわいいのはもう皆判りきっていることですので、個人的にはあえてクラス内で微妙にモテ期が来た可能性を感じさせた優人をクローズアップしたい気持ちになりました(あえて?)。

 色々な意味で超人の龍や桜庭が側にいるので普段はあまり目立ちませんが、龍の高速パスを処理できるテクニックと龍以上に走れる持久力、そして与えられた役割を最期まで遂行できるフォア・ザ・チームの精神性、女子(特に藍子)に応援されると普段以上のやる気を出せる根性を持ちあわせている彼は、サッカー選手として既に非凡な才能を持っている訳であり、現在の武蒼のビック4が引退した暁にはサイドバック要員としてそのままレギュラー入りできそうですし、将来はプロリーグの選手になれる可能性すらあるのではないかと思ってます。
 それにルックスも受けっぽい感じが強いけど悪くはないですし、脱いだら結構凄いことも判明してます(腹筋が)。なので、オレが優人のクラスの女子なら放っとかないよね! といつも思ってます。女子じゃないので思ってるだけですが。
 いつか優人にもモテる日が来るといいね! 肝心の藍子の眼中にはまだ全く入ってないけどね!

 そして物語的には、前々から仕込まれていた黒部先生の死亡フラグがついに炸裂してしまいました。
 惜しい人を亡くしました(死んでません)。

なのは洋菓子店のいい仕事

 セージがほの香に夜の浜辺に連れ出された先週の段階では「セージ君、生きて明日の朝日を拝めないのでは」と危惧していましたが、とりあえず無事生還できたようで何よりでした。

 前々回のイタ電のシーンから推測するに、ほの香さんの気が狂っているのはもはや確実だと思われますが、その狂気は現状では自分を「おっぱいが出ないから」という無茶苦茶な理由で拒絶したタイムに向けてのみ向けられている様であり、セージに対しては「隣りに住んでるおっとりした美人のお姉さん」のキャラクター性を逸脱する行動は起こしませんでした。
 ただし、セージに対する彼女の姿が本来の彼女の姿なのか、それとも「おっとりした美人のお姉さん」像は己の狂気を隠すためのペルソナに過ぎないのか、いまだに判断はできかねる状況です。セージはほの香に対してフラグを一つ立てたように思われますが、それもまた彼女の思惑の内である可能性は十分にありそう。

 何にしろ、かの香の存在はこのマンガが単なる幼なじみラブコメの枠に収まらない、とてつもないを感じさせることに成功していると思いました。現在のサンデーにおいて「正気にては大業ならず」を最も体現している人物と申せましょう。
 このようなエクストリームな人物をラブコメ展開の軸に据える「なの菓子」は、相変わらず油断できない作品だと思います。

ヘブンズランナーアキラ

 連載が始まった頃は、一人ぼっちのコミュ症で頻繁に死線を彷徨っているおかしいキャラに過ぎなかったアキラ君が、今では陸上部のみならず県大会に出場する陸上の猛者たちの絆を結ぶ大切な存在にまで上り詰めたことに、感動を禁じえません。
 今回のお話は、この作品が最初に目指していた到達点だと言えるのではないのでしょうか。

 ただ、サンデーが今はあんな状況なので、あまりにアキラがスムーズにサクセスストーリーを突っ走っていると「このマンガこのまま終わってしまうのではないか」という危惧を抱いてしまうのも事実(不穏)。
 アキラが県大会で勝利したことで、次はいよいよ全国編か!? と思わせておいたところで、アキラが顧問の先生からいきなり「高校を辞めてくれない?」と吹っかけられる急展開を見せたこの作品、果たして次回以降どうなってしまうのか。全国編か、はたまたいきなり世界編か? はたまた男坂を登るのか。待て次号。

戦争劇場

 主人公の平凡な女の子が、ツンデレでツインテールで恋敵で性格が凶暴な後輩女子を手懐ける今回の展開は、往年の「マリア様がみてる」を彷彿とさせてグッと来ました(マイナーな感想)。
 撫子は天使の側が前面に出たらまかり間違いなくとんでもない美少女になれると思うんですが、それを決して許さない残念な性格が最後まで素敵でしたね。おつかれさまでした。

 サンデーが今はあんな状況なので、ラブコメ要素に決着付けた上で次回最終回になるのは致し方ないところですが、せめてラストバトルは「戦争劇場」の名に恥じない、天使と悪魔が愛の名にかけて血で血を洗う壮絶な争いを繰り広げて欲しいところです。
 そしてできれば、何かの拍子で天使ちゃんを脱がせて欲しいです。最終回だし。

アド アストラ ペル アスペラ

 前編を読んだ時は「ボーイズミーツガールがテーマのジュヴナイルSFなのにも関わらず、肝心のヒロインがまったく出てこないのがすごい」と思っていたんですが、実は最初からロボットの中にいた変なウサギの中に入っていたというオチでした。
 きっとそうだろうと思ってました(後知恵)。

 超銀河レベルの帝国の皇帝と戦うために美少女と一緒に主人公の男の子が宇宙を旅する物語というと、自分の世代だと真鍋譲治先生の「アウトランダーズ」を連想してしまいます(古い)。
 「アウトランダーズ」だとヒロインは銀河帝国の皇帝の娘だったんですけど、「アド アストラ」のヒロインは一体何者なんでしょうか。メカの名前が「ヴェルサイユ」なので、やっぱり帝国の関係者なんでしょうか。

 というか、地球の外から来た人のはずなのに、何故わざわざメカの名前が「ヴェルサイユ」なんてフランス語チックかつマリー・アントワネット的なアレなんでしょうか。やはり彼女も、幼少期に「ベルサイユのばら」を観てた口なんでしょうか。「一番湯のカナタ」のワネットちゃんを何となく思い出します(ファンサイト要素)。

絶対可憐チルドレン

 真のヒーローは仲間がピンチの時に遅れて高いところから現れるという「ダイの大冒険」のヒュンケルメソッドを踏襲しつつ、悠理が久しぶりに再登場しました。
 再登場とともに「第四のチルドレン帰国!」ってアオリを背負っているところからして、彼女はチルドレンと合流するために帰ってきたと見て良いでしょう。

 「絶対可憐チルドレン」最終章となる高校生編の予告のティザーイラストでは、高校生になったザ・チルドレンと並んでバベルの制服を着て後ろ向きで立っていた謎の女性がいましたけど、あれはやっぱり悠理だったということになりますね。
 悠理と見せかけて実は女装したギリアムお兄さまである可能性も微粒子レベルで存在しているのではと思っていた時期もあったのですが、残念です(最初からないです)。

 そして悠理が合流することで高校生編の予告イラストの予言が実現したとなれば、いよいよ高校生編も佳境に入ってきたと言えるのではないのでしょうか。悠理とギリアムの戦いの火蓋が再び切って降ろされ、因縁に決着をつける時も迫っているのかも知れません。

 あと、9/22にアニメイト池袋本店で行われた椎名高志先生のサイン会の様子について、イベントに参加した井汲景太さんが感想掲示板に詳細なレポートを書いて下さいました。ありがとうございます。

絶対可憐チルドレン(43) (少年サンデーコミックス)
小学館 (2015-10-16)
売り上げランキング: 968

絶チル43巻、kindle版が既に発売されてますね。ありがたい


「だがしかし」アニメ化決定記念 サンデー42号感想

だがしかし

 「だがしかし」アニメ化決定おめでとうございます!

 アニメ化の際には、ぜひサンデー編集部および小学館におかれましては、己が持つあらゆる政治的影響力を駆使して、コミックス1巻第4話では正式名称を出せずに「ゴリゴリ君」というバッタ物的な呼び方をされていたみんな大好き「ガリガリ君」を、ちゃんと劇中で「ガリガリ君」と呼べるようにして頂きたいと思う次第です。
 できればコミックスの方も、ちゃんと「ガリガリ君」に改定した版を出して欲しいですね! 駄菓子がテーマのマンガにおいて、駄菓子的アイスの代表である「ガリガリ君」の名前を出せるかどうかは極めて重要な問題ですよ! 一流の出版社ならちゃんと権利関係をクリアにしておくべき!(エラそう)

 あとアニメ版に望むことは、アニメーターの総力を結集してほたるさんをエロく描いて下さいという点です。作品内ではパンチラとかそういうカットが一切無いにも関わらずに醸し出しているあのエロスさ加減を、アニメでもぜひ再現していただきたいです。本気でお願いします。

 なお、今回のお話のメインテーマである『恋と甘酸っぱいさくらんぼ』というと、昔読んだ「麦ちゃんのヰタ・セクスアリス」に乳首をさくらんぼに見立ててカップルがイチャイチャしてるシーンがあったように記憶していますが、遠い昔のことなのでそんなシーンはなかったかも知れません(「だがしかし」関係ない感想)。

なのは洋菓子店のいい仕事

 「ぼく、およめさんのおっぱいで ケーキ作りたいんだ

 この一文から溢れる狂気がすごいと思いました(感想)。タイム君は色々な意味で天才過ぎます。
 こんな言葉をひねり出す若木先生の才能を改めて感じると共に、ついに先生が本気を出して来たと思わざるを得ません。

BE BLUES!

 ノアに復讐するだけのために危険な場所でボールをキープし続け、そしてついにノアをぶち抜くことに成功した桜庭さん。やってることはスタンドプレーそのものなのですが、レノンや龍、そしてミルコの表情から察するに、みんな「桜庭のやることなら仕方がない」と思ってるっぽいです。
 桜庭さんはチームのみんなから愛されてるなと感じました(好意的解釈)。

 桜庭がこの試合でどんなことをしでかすのか心配だったんですけど、ノアには復讐できたし、結果的にチームに追加点をもたらすプレイをすることができてチームに貢献できたし、それだけの活躍をしても相手DFに派手に倒されたにも関わらずフリーキックを蹴りたいとギャンギャン吠えたり、龍がフリーキックを蹴って得点を決めた時に派手に悔しがったりといったダメな桜庭さんらしさも相変わらずだったしと、ちゃんと彼らしい活躍ができていた展開になっていたのは素晴らしいと思いました。

競女!

 元フェンシング選手の沢木さんは、フェンシング経験者だからおっぱいを自在に伸ばして突きを繰り出す!
 「弓尻」の異名を持つ海辺さんは、自分の水着を弓のように伸ばして自分自身を射出するという、「ドラゴンボール」の桃白白の「自分で投げた柱に乗って空を飛ぶ」並に物理的に不可解な曲芸を難なくやってのける!
 「尻収集家」の異名を持つ棗さんは、対戦相手のバイオリズムならぬ「バイオ尻ズム」を把握して確率論によって計算された立ち回りをする!

 単なるやられ役な役割のキャラにも、一度見たら忘れられない強烈な個性を持たせる。そこが「競女!」というマンガの素敵なところだと思います!(もちろんほめてます)

ヘブンズランナーアキラ

 アキラが友情パワーの高まりを受けてパワーアップ!
 連載序盤ではボッチだった孤独な彼は、陸上を通じて得た掛け替えのない仲間たちの想いを胸に、今新たなる力を得て走りだすのであった!

 この盛り上がり方、色々な意味で熱い! そしてヤバい
 このマンガもうすぐ終わるのでは!? と思ってしまったのはヒミツです(感想か?)。

古見さんはコミュ症です。

 「新世代サンデーグランプリ」と銘打った、ルーキー読み切り企画が始まりました。告知ページに編集長のコメントが載っているところからして、「新しいサンデー」の開催を象徴する企画としての力の入れようが感じられます。
 ただ「グランプリ」と銘打ってはいますが、ジャンプの「金未来杯」とは違って投票で優勝作を決めるわけでもデビュー枠が確約される訳でもないっぽいので、どちらかと言えば次期連載作家候補の紹介的な意味合いが強そうな感じの企画のようです。
 この辺の適度なぬるさがサンデーらしいというところなんでしょうね(好意的な解釈)。

 今回の「古見さんはコミュ症です。」は、ジャンルとしては「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」的な社会不安障害を抱えたヒロインの挙動をネタにしたタイプの話なんですが、コミュ症な挙動を単にギャグにするのではなく、そこから古見さんが主人公の協力で救われる話になっているところが優しいなと思いました。古見さんは本当ならカウンセリングを受けるべきなんじゃないかという気もしますが。
 あと黒タイツがいいと思います(正直)。

リオンさん、迷惑です。

 最終回。感覚的にはやっぱり打ち切りっぽいのが残念ですが、最期でリオンが三雲からこれまで無償の愛(やや誇張)を受けていたことに気付き、自分を愛してくれた者のために全力で答える慎み深い姿(やや誇張)が見られて良かったです。
 悪魔っ娘わんさかコメディーというコンセプトは良かったと思うので、ぜひ浦山先生には再起を期待したい所存です。

絶対可憐チルドレン

 キャラ人気投票の結果が発表されていましたが、予想通りというか何というか、やっぱり兵部がトップでしたね。人気投票優勝者には特別なエピソードが掲載される約束ですので、兵部がどのような形で脱がされるのかに期待したいです。脱がされるのは決定事項だと思うので。

 また、9/22には池袋アニメイトで椎名高志先生のサイン会が実施されましたが、そのシステムが「生原稿を3枚提示し、そのうちの好きな1枚を選んでそこにサインする」というファンサービス精神にあふれたものであったり、アニメの兵部役の声優の遊佐浩二さんからメッセージがあったりと、かなり盛り上がったみたいですね。羨ましい…!(行けませんでした)

 本編の方は、松風君と宿木との会話にしろ、賢木とティムバレコンビとの会話にしろ、チームの間の信頼関係や、本当に必要な時に側にいることの大切さを示唆するようなエピソードだったなと思いました。
 ただ、賢木や兵部は「黒い幽霊」はその信頼関係を突いて攻撃してくると疑っている訳で、信頼するべき相手をも疑わなければならない大人の辛さという面も強調されていたように思えます。

 そして今回のラストでは賢木が何か酷い目に遭いそうな予兆が描かれていますが、彼は中学生編でも事あるごとに割と酷い目にあっていてそこから何度も復活しているので、まあ賢木先生なら何とかなりそうなので頑張れと思いました(ひどい)。

絶対可憐チルドレン 43 (少年サンデーコミックス)
椎名 高志
小学館 (2015-09-18)
売り上げランキング: 230

コミックス43巻は兵部会長が色々な意味で大活躍したエピソードが収録


桜庭さん登板記念 サンデー40号感想

BE BLUES!

 サンデーの編集長が交代した途端に、桜庭さんが起用されたよ!
 ついにサンデー新時代が到来した!(安易な感想)

 龍の活躍でリードした武蒼の「次の手」として繰り出したのは、優人と桜庭を同時に起用し、優人が中盤を支えて桜庭で更に得点を狙おうと言う、かなりオフェンシブな作戦だったという話でした。

 今回は初陣で緊張していた優人がビッグ4達のサポートを受けて落ち着くところを描いてましたが、まあ優人はあんな受けっぽい顔をしていても実は結構やる時はやる男であることは何度も描写されてますし、何より監督から与えられた任務はきっちりこなす献身的なプレーができる精神性を持ち合わせているので特に心配はないのですが、問題は桜庭さん

 一応監督からは「左サイドに張ってボールが来るのを待て」と言われているのですが、彼の頭の中は既にノアに対する積年の恨みを晴らすことで一杯であり、更に監督に対して往年の猫かぶりフェイスを浮かべて「まかせてください!」って言ってる時点で、まかり間違いなく言うことを聞く気はなさそうです。
 果たして桜庭さんはこれから何をやらかしてくれるのか。龍は荒ぶる桜庭を制御した上で、桜庭とのコンビ技を決めることができるのか。不安が高まります!

 あと今回は、優人が試合に出ることを知った優希が「お、おえ!?」って叫んでるのが面白かったです。
 ちょっと前のコマでは「龍がやっと試合で結果を出せた」ことを笑顔で喜ぶヒロインっぽさを垣間見せていただけに、そのギャップがすごい。高校生編メインヒロインの藍子っちーにはこういう芸当はちょっとできないと思うので、この辺が差別化要素なのかも知れません。

 窪塚さん、けっこうおっぱい大きいですね(真の感想)。

なのは洋菓子店のいい仕事

 サンデーの編集長が交代した途端に、ガチなラブコメ展開が始まったよ!
 ついにサンデー新時代が到来した!(安易な感想)

 今回の話は、前々から仕込んでいた「セージとかの香の幼なじみ設定」というラブコメ要素の仕掛けをついに爆発させたような感じがします。
 ただ、そのラブコメ要素の爆発の仕方が「酔っ払ったかの香が幼児退行を起こし、セージが姉に憧れてることを牽制しつつ過去の約束をタテに結婚を迫る」というちょっとおかしいものだったところが、このマンガが只のラブコメマンガではないことを暗示しているような気がしてなりません。
 「白川と菜花の恋仲は人死を呼ぶ」という言葉も出てきましたし、この二人が本当にラブにコメるためにはこれから多大な障害が待ち受けていることは必至でしょう。

 というか、このマンガは基本的には「ケーキは暴力」とか言いつつ洋菓子好きな女子の運命を全く救わないことで有名な「なのは洋菓子店のいい仕事」ですので、普通のラブコメをやってもらっては困るんですよ!(←読者の分際でエラそうに振る舞う系)

 白川と菜花の両家には単なる商売敵を超えた何らかの因縁があるのはまず間違いないんでしょうが、
白川とも菜花とも今のところ血縁的な関係がない言葉が、この両家の謎に迫ってくれるんじゃないかと予想してます。あの子は普段は少々アレですが、やる時はやれる子です。多分。

AREA D

 サンデーの編集長が交代したら、触手が女性キャラに襲いかかったよ!
 ついにサンデー新時代が(略)

 人間の体液が大好きで穴という穴から入り込むにゅるんにゅるんした触手型モンスターを異次元から召喚する能力、掲載誌が違っていたら大活躍できたのではないかと思いました。具体的には二次元ドリームノベルズとかその辺(ひどい感想)。

ドリー・マー

 サンデーの編集長が交代したら、幼女のドリーが全裸になって生き返ったよ!
 つ(略)

 ついに最終回。
 「ドリー・マー」という物語はマー君・ドリー・プースカフェの三人の物語として始まりましたが、最期に再びそこに戻って来た印象を受けました。
 プースカフェは最期にマー君に対して愛を告白しましたが、そうなると実はこの物語はプースカフェによる壮大なヤンデレ劇だったという解釈が可能なのでは(大胆な仮説)。

 「ドリー・マー」に関しては、Twitterのリツィート数による投票という形でイメージガールオーディションを行うちょっと変わったプロモーションをやっていたことは知っていましたが、話題にするタイミングを逸してしまったのが心残りです。

絶対可憐チルドレン

 サンデーの編集長が交代したら、パンチラのカットがいつもより大きく(略)

 今回は、ザ・ハウンドの過酷な任務に松風君が指揮官として挑むという話でした。過酷な任務とは言っても、基本的にはコメディ回担当のザ・ハウンドなので大したことではないのではないかと思っていたんですが、実際は広大なエリアを歩き回りながら自然環境を観察・保護して回るという、バベルのエージェントの仕事というよりは環境庁の自然保護官の仕事に近い任務でした。
 この任務に対しては明が「俺たちよりふさわしいチームはない」とプライドを語ってましたが、この言葉からは彼がもう一人前の大人である風格が漂っていたと思います。すっかり頼もしくなりましたね彼。

 初音の方はこの期に及んでジブリアニメのパロディやってたので不安ですが、まあ多分彼女ももう大丈夫じゃないんでしょうか。多分。

 また今回は、松風君の指揮官としての成長と共に、いずれ来るであろう皆本とチルドレン達との別れについても考えさせる内容になっていたのもポイントかと思います。
 いつかはこのマンガも終わる時が来るんでしょうけど、エンディングでは皆本と薫はどのような関係になっているんでしょう。薫は何かこのまま自立した大人になれそうな感じはしますが、皆本は薫と「指揮官とエスパー」の関係ではなくなった時にちゃんと薫を自立した大人の女性として愛せるような男になれるかどうか、ものすごく心配なんですよねーどうなっちゃうのかしらー(気の早い悩み)

ドリー・マー 3 (少年サンデーコミックス)
バコ ハジメ
小学館 (2015-09-18)
売り上げランキング: 77,522

9/18発売予定のドリー・マー3巻の表紙。今見ると泣けます(´・ω・`)


サンデー新時代が到来した気がする記念 サンデー40号「ハヤテのごとく!+アド アストラ ペル アスペラ」感想

ハヤテのごとく!+アド アストラ ペル アスペラ

 「この漫画は…打ち切りだー!

 サンデー編集長交代に伴い、「これから掲載マンガを容赦なく入れ替えるよ! なさけむよう!」的な内容で業界に衝撃を与えた「読者の皆様へ」が公開されてから2週間、いよいよ誌面もそれを反映した内容になって来つつあることを伺わせるネタを「ハヤテ」が早速ぶっ込んで来たなーと思いました。
 「ハヤテ」の場合は特に、今回の声明文の発表を受けてインターネット(というか2ちゃんねる)では真っ先に「打ち切られる」とか言われてた印象があるので、こういう自虐ネタがより光ります。

 まあでも、本当に打ち切られるならこんな悠長なことを書いてる余裕なんかないはずなので、「ハヤテ」はそう簡単には打ち切られないと思いますけどねー(´・ω・`)

 そんな畑先生ですが、今週から「ハヤテ」と新連載「アド アストラ ペル アスペラ」をサンデーで開始しました。
 「ハヤテ」の中では『正直、最初は軽い冗談のつもりだったのだが』とか言ってますけど、これはあくまで畑先生の謙遜であって、本当はサンデー新時代の到来を象徴する連載になるよう綿密に打ち合わせていたのでは? と信じていたのですが、サンデー編集部の人が自ら「初めは冗談のつもりだったのに……」って白状してしまっている記事を見てしまった今となっては、本当に冗談から勢いで作ってしまった作品であると認めざるを得ません。

 我々のような凡人としては、いくらネタが浮かんだからと言っても明らかに自分にとって過負荷となる同一誌二本同時連載をやってしまうのは信じられないんですが、本当にマンガを描くのが好きな作家というのは、本来こういうものなのかも知れませんね。
 以前、松江名俊先生が週刊連載の合間にフル3DCGアニメ「技の旅人」を作ってしまった時も信じられませんでしたが、真のマンガの天才というのはそういうものなのでしょう。多分。

 そして「アド アストラ ペル アスペラ」の感想ですが、「偽りの平和の裏に隠された真実を見てしまった少年の成長物語」という正統派のジュヴナイルな雰囲気の作品っぽくて、そういうのが好きな自分としても期待大です。
 今週のサンデーの表紙を飾った、本当ならボーイズミーツガール的に出会うであろうヒロインと思しき女の子がまだ全く出て来ていない辺りなんか、早くも大河ドラマの雰囲気を醸していますよね(褒めてます)。

それが声優! (1)
それが声優! (1)
posted with amazlet at 15.09.05
畑 健二郎 あさの ますみ
一迅社 (2015-07-08)
売り上げランキング: 13,203

「それが声優!」も含めると三本連載体制なのが純粋に恐ろしい


前記事のアンケートへのご協力ありがとうございます サンデー39号感想

BIRDMEN

 「バードガール」を名乗る褐色美少女が本格的に参戦、烏丸達とバトルを開始する展開となりましたが、個人的には今回2コマだけ出てきた鮫洲あやめが可愛いなと思いました。

 彼女、現時点ではまだモブキャラに毛が生えた程度の存在感しかありませんが、登場する度に確実に可愛らしさがアップしていることは間違いありませんし、何よりクラスメートの中で唯一烏丸を気にかけてる健気さと相まって、今後何かのタイミングで化ける可能性はかなり高いのではないかと推測してます。願望込みで。
 そのうち、烏丸絡みで生死に関わるレベルの大事件に巻き込まれるんじゃないんでしょうか彼女。楽しみですね(ひどい)。

 あとは「バードガール」こと強化人間のCATさんですが、「ブーストオン」と言いつつ何か薬剤が入ったアンプルを首にぶっ刺してる描写があったので、多分そのブーストが切れたら反動で弱体化してシワシワになって負けてしまいそうな予感がします。その辺の見極めを烏丸達ができるかどうかが勝負の分かれ目になりそう。少年マンガの世界では、ドラッグに頼ったキャラはたいてい最後には負けることになってそうですしね。
 “Winners don’t use drugs”は、かの伝説的なゲーム「ソード・オブ・ソダン」にも登場した、世界共通の合言葉ですからね! ドラックダメゼッタイ!(間違った結論)

だがしかし

 駄菓子屋に置いてあるルーレットゲームは、自分も昔散々プレイした記憶があります。「当たるとコインが出てくる」というプリミティブかつ射幸心を煽るゲーム性は全てのゲームの面白さの基礎なので、ココノツ達がハマるのも致し方ないと思います。
 自分はあの頃の経験から「この手のメダルが出るエレメカは基本的に当たらない」ことを学び、パチンコやスロットにはあまり金を突っ込まない大人に育ったので、あれはあれで必要な経験だったのかも知れないと今は思ってます(遠い目)。

 あと最新ゲーム機というと、個人的な経験ですが Wii Uを買って「スプラトゥーン」を初めて遊んだ時には、粘性のあるインクがリアルタイムで飛び散って床や壁に塗りたくられる描画を見て「ネトネトしてる感じが本当に出てる! 今のゲーム機すごい!」と妙な感慨に浸れたので、みんなもWii U買って「スプラトゥーン」やればいいと思いますし、グラフィックがもっと高性能なPS4も欲しいなというのが、今回の「だがしかし」の感想です。

BE BLUES!

 ノアさんの突進をレノンが止め、そこからカウンターで龍→小田と繋いでゴール。見事逆転に成功した回でした。今回の得点はカウンターサッカーを志向する武蒼の理想的なプレイですし、また龍がボールを持ったことで赤城のディフェンダーに焦りを生じさせたのがきっかけとなって得点に繋がったという意味で龍の成長を感じさせる展開でもありました。
 が、個人的にはその龍の活躍を見た藍子が、ミルコに対して「彼、未来を…目指せるようになりましたか?」「目標…大きいですもんね」と言ってるシーンが良かったです。

 彼女のこの口ぶりは「私は龍の夢を理解しており、彼の夢を応援している」ことを示すものであり、即ち彼女自身が龍の成長を優しく見守る正ヒロインポジションにいることを高らかに宣言しているに等しいものだと理解しました。
 龍のことが好きだとか、龍の彼女になりたいとかそういう俗っぽい欲望ではなく、「主人公の成長を見守る」という気高く尊く清らかな正統派ヒロインの位置に自分はいるのだ! と認識していなければ、「目標…大きいですもんね」なんて言葉はナチュラルに出てこないと思います。
 今回のこの台詞を以って、「BE BLUES!」高校生編の正ヒロインの座は藍子っちーのものとなったと確信するに至りました。なので、正妻ポジションの優希も、窪塚さんから「あんたのダンナ」とか言われて喜んでる場合じゃないと思います。

 あとは、得点でリードした監督が「よし…次の手だ!」と言ってましたが、どのような手を打つんでしょうか。相手のDFが龍に脅威を感じているのでよりオフェンシブに行くのか、それともツートップ+ポゼッション重視の体制に戻して試合を落ち着かせるのか。
 少年マンガのお約束では基本的に「この手の試合では守りに入ったら負ける」なので、ここはやはり攻撃的に行って欲しいですね。具体的には桜庭を投入し、試合をよりカオスにして頂きたいです。
 はい、単にノア対桜庭の因縁の対決が見たいだけです。

tutti!

 オーケストラ部を支配する蘭部長を崇拝しているらしい、トランペット担当の連堂さんが登場。部長がスーパートランペッターである頼城君に目をつけ始めてたことで自分の立場が脅かされると感じ、保身のあまり彼を過小評価させようと必死になる小物っぷりを発揮してました。こういう歪んだ女子キャラは個人的に大好きなので大喜びです。
 昔のマンガだったら、こういうキャラは嫉妬した相手の上履きに画鋲を入れたりしたものでしたが、せっかく現代の吹奏楽部が舞台のマンガなので、嫌がらせするにしてもより吹奏楽っぽいことをやって欲しいです。トランペットのマウスピースをこっそりブロッコリーに置き換えるみたいな展開を期待して良いのでしょうか(ない)。

 あと、蘭部長がファンからもらったプレゼントを、わざわざゴム手袋を装備して開封するシーンも、彼女の歪みっぷりを象徴していて良かったです。
 このマンガ、実はオケ部側は歪んだ女子キャラの宝庫なのではないのでしょうか。部長が絶対的な権力を握っている女だらけのソロリティということは、その内情は部長の寵愛を受けようとする部員たちが日頃からドロドロした内部抗争を繰り広げている可能性が高いはずです。歪んだ女子キャラが大好きな私としても期待が膨らみますね。続く。

リオンさん、迷惑です。

 主人公の隣の部屋に住んでるリアル天使であり現役女子高生であるルカのお姉さんって、並のラブコメマンガだったらまかり間違いなくメインヒロインを張れるだけのスペックを持ったキャラだと思うんですが、決してそうはならないところが幼女わんさかコメディーたる「リオンさん」だよなと、常々思ってました。
 ルカのお姉さんは、性格的にはものすごい素直で他の人間のことを良くも悪くも決して疑わないとても良い性格であり、この辺はこのマンガに登場する悪魔達と似通った、とても純真で優しい生き物であると言えます。我々人間は、そんな彼らを傷付けることなく共存して行けるのかが、最終的なこの作品のテーマとなるのかも知れません。基本が幼女わんさかコメディーなのでならなさそうだけど。

絶対可憐チルドレン

 今回の扉絵を見た時、一瞬「誰!?」と思ってしまいました(感想)。

 特に明君は、タンクトップが似合う筋肉質のいい男に成長しましたねー。初登場時から彼らの成長を見守っている私としても嬉しいです。久しぶりに甥っ子に会った親戚のおじさんみたいな心境になりましたよ(うざい)。
 初音はおおむね想定通りというか、コミックス30巻の頃から大きな変化はないように見えますが(おっぱい以外は)、髪型はよりワイルドに進化してますね。あれはナチュラルにああなっちゃってるんでしょうか。彼女、髪の手入れとか全くしてなさそうですし、あんな調子で将来大丈夫なのかしら。明が良ければそれでいいのかしら。

 そして次回以降は、松風君がこの二人の臨時の指揮官として働くことになりそうです。シチュエーション的には、明と初音が初登場して皆本の指揮下で戦ったコミックス3巻のエピソードを連想させます。
 最後の方では、何か明が「このあとのザ・ハウンドの任務は、ちょっと過酷かもしれないぜ?」と思わせぶりなことを言ってますが、多分ザ・ハウンドのやることなので、思わせぶりレベルで終わるに違いないと決めつけてるところです(ひどい感想)。

 あと小鹿さんについては、自分もああいう形で休職するならものすごい勢いでダラダラするに決まっているので、ちょっと親近感が湧きました。
 でも彼女が観てたトトロのバッタもののアニメ、あれは動物が子供たちを虐殺するスナッフムービーなのではないかという疑惑が。彼女、ただの動物オタクでジブリオタクなだけではなく、実は心の闇とか抱えてるんでしょうか。謎が深まります(勝手に深めた)。

絶対可憐チルドレン(3)【期間限定 無料お試し版】 (少年サンデーコミックス)

「ザ・ハウンド」の初登場エピソードが読めるコミックス3巻は、9/4までkindleで無料で読めます。兵部の初登場エピソードも載っててものすごく面白い巻なので、万が一未読なら是非


週刊少年サンデー大改革開始記念・大改革を生き残りそうな連載作品予想アンケート

「今秋以降、少年サンデー本誌もサンデー超増刊号も大改革が始まります。多くの連載作品が誌面を去り、代わりに才能溢れる新人・若手作家さんが次々と誌面を賑わすことになります。半年後にはさらに改革の速度を上げていきます。読者の皆様におかれましては是非、少年サンデー再建の目撃者になって下さい」
(週刊少年サンデー2015年38号 「読者の皆様へ」より)

 斯様な形で、今後週刊少年サンデーの連載陣が大きく様変わりすることが予告されたのですが、しかしいくらなんでも、現在掲載されている作品全てが半年以内に終わってしまう訳ではないでしょう。多分。
 もしそのつもりだったら、最初からサンデーを廃刊にして別の雑誌を作ったほうが早いですからね!

 ですが、我々のような読者からするととても面白そうなので、せっかくだから「少年サンデーの大改革を生き残りそうな連載作品アンケート」を実施したいと思います。
 下記のフォームから「このマンガは少なくとも半年以上は連載が続きそうだ」とあなたが考える作品のタイトルをフォームから選んで「投票する」ボタンを押して下さい。投票すると、これまでの投票結果が表示されます。
 再投票するには、このページをリロードして下さい。投票回数に制限はありません(今のところ)。

 なお、勿論これは公式のアンケートでも何でもないただのお遊びなので(ハキハキと)、本当に好きな作品の連載を続けてほしい場合は、ちゃんと編集部にお手紙を出すとかした方が良いです。

続きを読む